「ブルボンの封印」

藤本ひとみの「鉄化面」物語。
ルイ14世双子説は楽しいですね。どのようにでもストーリーを膨らませられます。

内容は主人公の女性の出自の謎と恋愛を軸に繰り広げられるフランス王朝絵巻……って感じだったかな。ぐいぐい読めるし、彼女の作品らしくいい男がたくさん出てくるので、歴史物好きな乙女にはオススメだと思います。(宝塚で上演したくらいだから雰囲気は想像できると思います。)

最後の辻褄合わせが上手いこと出来ていて、「おおっ、こういう風にまとめたか」と感心しました。これは仕方ないと思えるというか、少なくとも本人の苦しみは小さくてすむかなと。
とはいえ酷い話ではあります。鉄仮面が存在していたという前提での話なので、どうしても誰かを仮面の中に押し込めなきゃならないから仕方ないんですが。


当時これを読んだ後「鉄仮面って知ってる?」と後輩に尋ねたところ、「鉄仮面は知らないけど銀仮面なら知っている」という答えが返ってきました。
銀仮面など初耳だったので詳しく聞いてみると、ある小説の登場人物なのだがとにかく面白い、恋愛ものではないが銀仮面もいい顔だからおそらく気に入るはずだ、少しだけでも読んでみたらどうか、みたいなことを言われて、彼女の薦めるままにその「銀仮面が登場する本」というものを借りてみました。

それが田中芳樹の「アルスラーン戦記」。


確かに仮面ものといえば仮面ものですが、さすがに鉄化面とは違うし、かといって話は確かに面白いし、結局「アルスラーン」はその後自分でも購入して新刊が出る度買い続けているのですが、時々こうして「ブルボンの封印」を思い出しては、変な気分になるのです。

「銀英伝」や「創竜伝」など田中芳樹を読みまくって随分楽しませてもらったものですが、それも全て「鉄仮面」から銀仮面をイメージしてくれた彼女のおかげだったなあと、今でもおかしくもありがたい気持ちになります。




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by teri-kan | 2009-03-11 11:00 | | Comments(0)
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