「スター・ウォーズ ファントムメナス」(1999)
2009年 03月 20日
「スター・ウォーズ」6作品中、人気投票をとるならおそらく5番目か6番目にくるであろうエピソードⅠですが、そう悪いばかりの作品でもありません。
といいつつ、評価できるところはリーアム・ニーソンに集約されてるんですが。
彼の演じたクワイ・ガン、とても好きです。この作品を観る時はいつもクワイ・ガンを中心にして観ています。特にオビ・ワンと一緒にいる時が好きで、温かくもあっさりしている師匠ぶりがとても良い。
まともなマスターとパダワンの関係が描かれているのは、実は映画では彼ら二人だけなのですよね。オビ・ワン&アナキンは絶対一般的な師弟関係じゃないし、オビ・ワン&ルーク、ヨーダ&ルークもあまりにもイレギュラーだし。
クワイ・ガンとオビ・ワンが一緒に戦う時など、それぞれの持ち味が出ていてとても良いコンビだと思います。元気いっぱいに跳ね回る弟子と、無駄のない落ち着いた剣さばきのベテランジェダイマスター。師匠として注意はするけど弟子をとても信頼している師匠と、その師匠を心底敬愛している弟子。
ああ、なんていい関係なんだ。古き良きジェダイの時代万歳!
裏でシスが動いてはいるものの、共和国はまだおおむね平和で、議会とジェダイが機能している様子はきちんと描かれていると思います。こういう時代もあったのだということを観客に植え付ける役割はちゃんと果たしています、エピソードⅠ。
まあ、それだけといえばそれだけの映画ではあります。全体的にはスター・ウォーズ・サーガの粗筋をなぞりましたって感じの作品ですね。