「戯曲アルセーヌ・ルパン」

これを読んでルパン劇を観たいと思わない方はいないんじゃないか。

それくらい面白い本でした。当時舞台が大好評だったというのもうなずけます。本当に面白い。

3作紹介されている中の2作目は未完成品というか試作品みたいな感じなので置いておくとして、1作目と3作目は今でもぜひ観てみたい作品。
1作目は以前にも書いた「ルパンの冒険」と同じ内容、というかあれは舞台用を小説に仕立て直したものなのでこちらが本家。小説版と比べて会話がトントンと進む感じが印象的でした。

3作目はタイトルこそ「アルセーヌ・ルパンの冒険」という地味で覚えにくいものですが、中身は最高。相当笑えます。
「僕を外に追い出して下さい。愛してます」の一連のくだりは昔も絶対大ウケだったと思いますねえ。なんで「愛してます」なのに「中に入れて下さい」じゃないのか、絶対ヘンなのにルパン無理矢理すぎ(笑)。
天下の色男・必死の名演技って感じですが、まんまと女を言いなりにしたところで、でもやっぱり女性に優しい男なんですね。口先だけで彼女を騙した自分に耐え切れず、ちゃんと謝るのですよ。

こういうところ、ちゃんと女性客のことを考えているなあと思います。「愛してます愛してます」とウットリさせたところで「あなたを騙したくない」とか言ってかわいい男になるところは、女性客は笑いながらもメロメロになってたと思います。
本当のところは女の乙女心と同情心もて遊び状態で、憎いばかりのヤリ口なんだけど。


お笑い要素満載のこの「アルセーヌ・ルパンの冒険」、読むだけでも舞台の情景がアリアリと思い浮かべられます。絶対に面白いと思うので、是非もっともっと広まってほしいものです。
私のように不真面目なルパンファンであるがゆえにこの本の存在を知らないっていう人、結構いるんじゃないかと思うんで、なんとかして気付いてもらえたらと思います。
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by teri-kan | 2009-04-28 10:50 | アルセーヌ・ルパン | Comments(0)
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