「グインサーガ」

作者の栗本薫氏が先日亡くなられ、未完となってしまった作品。
しかし既に覚悟は出来ていたので、そのこと自体については冷静に受け止めています。

体がお悪いことを知っていたからの覚悟でしたが、おそらくお元気でいたとしても、この作品は彼女が生きている限り未完のままだったような気がします。大往生を遂げられたとしても、彼女の手からこの物語が離れることは決してなかったと想像するので、どちらにしても永遠に完結は来なかったんじゃないかな。

それほどこの話はズルズルズルズル長引かされた作品でした。タイスでのグダグダが何巻も続いた時には、さすがの私も本を床に叩きつけたい衝動にかられたくらいで、気の長い私でさえこの有様なのですから、そうでない方々が「50巻あたりでやめた」「100巻でやめた」と口を揃えるのは当然だろうと思います。

あの方はそう簡単に人生諦める方ではなかったとお見受けするので、もしものために、なんてことは考えなかったかもしれませんが、しかし百数十冊もの本を買い続けてきたファンのために、続きのプロットを残しておくとか、そういったことをしているのかいないのか、その辺は少し気になりますね。
何も残していないのだとしたら、それはまた残念なことだと、ずっとこの作品を読み続けてきた者の一人として悲しく思います。もし何かメモなり何なりの形で残っているのだとしたら、いつかそれをどのような形態でもいいので、発表してもらえたらと思います。


「グインサーガ」の前半は本当に素晴らしい話で、あれを思うと途中からの停滞が口惜しいほどに残念なのですが、こうまで作者と一体になってしまった物語であるなら、それも仕方ないのかなと。
しかしきちんと完結させていたなら、おそらく後々まで読み継がれる作品になっていたのではないかな。

かえすがえすも残念です。




[PR]
by teri-kan | 2009-05-30 15:40 | | Comments(0)
名前
URL
画像認証
削除用パスワード
<< 「オルヌカン城の謎」 ルパンの正しい薦め方 >>