「ターミネーター3」(2003)
2009年 06月 29日
これまでマイケル・ビーン、エドワード・ファーロングときましたからねえ。ジョンを誰が演じるのかとても大きな問題だったのですが、残念なことに彼でした。
当時どこかの掲示板で、リンダ・ハミルトンとマイケル・ビーンの子供だったらああいう顔になるという意見があって、「ああ成る程」と思ったのだけど、映画にそういうリアリティはいらないんだよ。美青年を出してくれやコラ。
エディ君が出演できたらよかったんだけどね……。
子役の大成は難しいもんですね。
まあ顔のことはともかくとして、肝心の内容の方ですが、決して悪くはないです。悪くない作品ではある。
あのエンディングなんて結構感動したものですよ。
シュワちゃんが命がけで二人をあの場所に連れていったのは納得だし、シェルター内の古すぎる機材がこれまた哀愁をそそるというか、現代でも未来でもこれは時間を超える物語なんだなあって、そんな感慨さえ持ったものでした。
とはいえ結局これだけといえばこれだけの話で、お話自体は特筆するものはないかなって感じ。
新型ターミネーターと旧式との戦いはもう「T2」で見たし、戦いの映画とはいえ、実は人間ドラマが核の映画であったはずが、本作ではそこがヒジョーに甘くて、消化不良感がどうしても残る。
でもこういう風に核戦争が起こって機械の支配する世の中になったというのは、全体の物語的には納得できます。
というか、それで「T2」で唯一感じた矛盾も解決される。
やっぱりね、核戦争が起こらなければ、どうやってジョンのパパは80年代に現れるんだ?って話なんですよ。
カイルは無から生じたのか?って話になってしまうのです。
「ターミネーター3」は結局起こった事は変えられないという前提のもとにストーリーが出来上がっているので、私のような人間にも理解しやすかったです。その辺はまあまあ良かったかな。
ただ「ターミネーター」シリーズの意義は、「未来を変えよう、破滅を防ごう」という戦いにあると思うから、最終戦争が起こった時点で終わりにするのが本来の姿なんじゃないかなとは思う。
未来での機械と人間の話っているか?って感じ。
「ターミネーター4」はまだ観にいっていないけど、実はその辺が引っ掛かってていまいち行く気になれないんですよね。
機械のバトルものは好きじゃないので、それがメインだったりしたら個人的にはツラい。「4」は「ターミネーター」じゃなければ絶対観に行かないタイプの映画だと思うけど、かといって、いわゆる「ターミネーター」なのか?となると微妙そうだし。
まあもうしばらく悩もう。