槇村さとる

槇村さとるの「ダイヤモンド・パラダイス」を久々に読んでみて思ったのですが、私はもしかしたらこの人の描く恋愛と相性が悪いのかもしれません。「N.Yバード」をさんざん読み込んだ末の結論でもあるのですが、今更ながらどうもちょっと合わないような気がする。
マンガ自体はとても好きなのに。

といっても読んだことがあるのは「愛のアランフェス」「ダンシング・ゼネレーション」「N.Yバード」「ダイヤモンド・パラダイス」「白のファルーカ」「おいしい関係」だけなんですけどね。
それだけしか読んでなくて決め付けるのもどうかと思うけど、これだけ読んで合わないとなると他作品に手が伸びなくなるのもまた道理で、それなら一体何が合わないのかという話になってしまうのですが、まず一つに、作品中で私が「いいな」と思った男性と主人公がくっつかないというのが大きいのだと思います。

まあその最たるものが「N.Yバード」なのですが、「ダイヤモンド・パラダイス」もある意味くっつかない物語ではある。ああいう病気のお話は個人的にちょっと苦手でもあるし。
一方で「この人とくっつくなんてありえん」という作品もあって、その代表作が「おいしい関係」。
織田さんとああなるとはちょっと想定外というか、確かに私個人の好みからいけばあの話の中では断然高橋薫ではあるのだけど、この場合は高橋薫とくっついてもらいたかったというより、織田さんとくっついちゃう事自体がありえないというか、うーん、なんでああいう展開にしてしまったのか……。
「白のファルーカ」はうろ覚えで(これは購入していない)あまり語れないのだけど、松木恵(だったよね?)があんま好きなタイプじゃなかったような気が……。
でも「愛のアランフェス」の黒川さんは好きだった。ていうかこの作品が一番典型的なベストカップルというか、納得のお二人さんって感じでした。ちょっと亜季実ちゃんがグジグジしてるのがなんだけど、黒川さんがそんな彼女にピッタリの人だったんで、この二人には違和感感じなかったです。

というわけで、私にとっての槇村さとる作品のベストは「ダンシング・ゼネレーション」なんですよ。
これは傑作。ダンス漫画として、青春マンガとして、少女成長物語マンガとして最高です。
これには恋愛ははっきり言って描かれていません。主人公・愛子は一応慎と恋人同士のような感じになりますが、パリ留学を決める時も、一年恋人と離れ離れになる不安とか寂しさとかそんなもの全く考えないような主人公です。ただダンスのために毎日がある。そんなお話で、でもそれがいいのです。
オーディションに始まりオーディションに終わる構成といい、成長を描きながら綺麗に輪を描くように完結してるところといい、この作品はホントによく出来ている。

私にとって槇村さとるは「こういうマンガを描けばすごい人」というマンガ家さんで、多分それ以上じゃないんですね。やっぱり少女漫画、女性向け漫画で恋愛が合わないと、ちょっと読みたいとは思わないかなあ。

でも「リアル・クローズ」はドラマになってるし、やっぱりこの人売れてるんですよね。
そう考えると合わないというのももったいないものだなあという気にはなります。
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by teri-kan | 2009-10-21 11:14 | 漫画 | Comments(0)
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