アイスダンス
2010年 02月 24日
近年、優雅というより力技勝負みたいになっているのが「なんだかなー」って感じでしたが、今回はなんて言うんでしょうか、やたらくるくるくるくる回っていたという印象でした。
スピード感あってよかったですけどね、特に金と銀の人達は。
ていうか、彼ら若いんですねー。女子のシングルは子供が多くて、アイスダンスは大人の女性、なんて感じで捉えていたのが、今はもう境がないんですね。
フィギュアはどの種目も演技性と芸術性をアイスダンス並みに近づけて、アイスダンスはよりアクロバティックなリフトを入れて、フィギュアスケートの4種目は、それぞれの特徴をなくしてより平均的に楽しめるものへと向かっているのかなと思います。
その方がお客さんウケがいいのかな?
まあそういうのって流行もあるんだろうし、時代によって変わっていくものなんだろうけど、それがいい事なのか悪いことなのかは、ちょっとよくわかりません。
にしてもロシア、かなりヤバイ?
アイスダンスの彼らは怪我もあったらしいし、プルシェンコの騒動とか、逆風の中のフリーだったんだけど、精彩を欠いていましたね。こんなロシアは見たくなかったな。
ロシア(というかソ連)のフィギュアスケート、好きだったんですけどねえ……。
男子はその年代毎にすごい選手を輩出してきたし、ペアは文字通り完璧だった。彼らがリンクに立った時の、ロシアの空気感そのままにピリッとした雰囲気が漂ってくる感じ、とても好きでした。ああいうのが見られなくなっているのはとても残念。
もしかしたらそれがないのが最近のフィギュアが個人的にイマイチな理由かもしれないな。
といってもアイスダンス金のカナダは素敵でした。納得の1位です。
でも見た目はまんまロミオとジュリエットなんですよね。とにかく若い。
なのになんで曲を「アダージェット」にしたんだろう。ありゃ大人が演る曲ですよ。
いや、彼らのプログラムも良かったし、曲に引っ張られていい雰囲気も出てたけど、もう少し成熟してからだったらもっといいものになってたと思う。それこそトーヴィル・ディーン組の「ボレロ」みたいに歴史に残るものになる可能性もあったと思うんですよね。
「ボレロ」はあまりにも彼らがすごすぎて、今でもチャレンジしにくい曲だけど、今回の「アダージェット」はそこまではなりきれてないと思います。今後もっといいものが出てくるような気がする。もっと情感的で、もっと官能的な、曲本来の魅力を表現できたものが。
カナダの彼ら、もっと先にこの曲をとっておくとか出来なかったかなあ。
でもこれをアイスダンスに使うというのはちょっと驚きでした。
やっぱりアイスダンスって楽しいですね。