「TALK 橋本治対談集」

橋本治が自身の6作品について、それぞれ6人と対談したものを収めた本。ランダムハウス講談社。
6作品と6人の内訳は以下の通りです。

「短編小説」高橋源一郎
「ひらがな美術史」浅田彰
「小林秀雄の恵み」茂木健一郎
「窯変源氏物語」三田村雅子
「双調平家物語」田中貴子
「最後のあーでもなくてこうでもなく」天野祐吉

どれも面白いのですが、特に面白かったのは茂木健一郎との対談。
これは「小林秀雄の恵み」自体が刺激的で面白かったせいもあるのだけど、この先の橋本治に期待を持たずにはいられなくなる内容で、非常に興味深かったです。



「小林秀雄の恵み」は2007年発売で、主に小林秀雄と本居宣長について書かれているんですが、完全に理解しきれていない自分が言うのもナンだけど、すごいんですよ。
小林秀雄は本居宣長をどう見たか、を論じるため本居宣長本人を橋本治は論じるんだけど、そこで解き明かされるのは古代から続く日本の、日本たらしめている精神性で、これがやたら面白くて、そして橋本治が本居宣長をとても好きっぽいのが読んでて楽しかった。私も本居宣長のファンになりそうなくらいでした。

ですが肝心の小林秀雄についてあんまり理解できたとは言えなくて、で、そんな自分にこの「対談集」の橋本×茂木対談はうってつけだったのでした。小林秀雄という人についてちょっとはわかるようになったのです。
まあ、ほんのちょっとではありますが。
しかもここからもっと詳しく知りたいとも思わなかったけど。

でもこれから本居宣長について書きたいと橋本治が言っていたことには大いに期待します。
これは本当に楽しそう。



他の対談も面白かったですよ。高橋源一郎と天野祐吉のは橋本治の小説家・評論家としての考え方がわかるし、他のは日本と日本の文化についてたくさん語られている。
白河法皇が自分を光源氏になぞらえてたという話は面白かったですね。和歌の詠めない待賢門院のために源氏物語絵巻を作らせた説とか、和歌を詠まなくて他人とのコミュニケーションのなかった待賢門院はさぞ暇だったろうとか、とても楽しかったです。



とかなんとか書いていたら、タイムリーな記事発見。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100225-00000550-san-soci

この「対談本」の中にも、小林秀雄は書いたものより話したものの方が面白い、なんて話が出てくるけど、このテープもきっと面白いんでしょうね。




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by teri-kan | 2010-02-26 00:51 | | Comments(0)
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