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「コールガール」(1971)

失踪した科学者の行方を追う警官と、その科学者と関わりがあったとされるコールガールの触れ合いを描いた作品。ドナルド・サザーランドとジェーン・フォンダがニューヨークを舞台に大都会に住む人間の孤独を演じています。

ジェーン・フォンダがとにかくうまい。アカデミー主演女優賞受賞も納得。私にとってこの人は女優ではあるけど社会活動家のイメージの方が強かったんですが、やっぱり女優でした。本当にうまかった。

40年も昔の作品だからテンポはのろんだけど、言いたい事はよくわかる映画です。ちょっと説明過多な部分もあるけど、丁寧に作られてると言えばいいんでしょう。
カメラワークがおもしろくて、上と下が見えないもどかしさとか、暗くて見えないもどかしさとか、そんなところが都会の孤独、屈折がテーマのこの映画にピッタリでした。

ちょっと胸がヒリヒリするお話。男も女も孤独だな。まあコールガールなんて職業、寂しい人間が関わる職業だもんね。

この映画は原題「Klute」を考えれば警官の男の方に軸足を置いた見方をするのが正しいのかもしれないけど、邦題を「コールガール」にした思いはよくわかります。
出てきたコールガール、皆可哀想でした。
古い映画だけど、テーマは今でも十分通用します。
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by teri-kan | 2010-06-01 10:54 | アメリカ映画 | Comments(0)

本や映画、もろもろについて思った事。ネタバレ有。


by teri-kan
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