「ツーリングEXP Euro1」

ワールドカップ期間中に読んだんだけど、

嗚呼、ツーリングよ、何処へ行く……。

確かに絵は昔から下手だった。でも下手は下手なりに何を描きたいのか、その情熱はかつては紙面から十分伝わっていた。
でも今はその熱さもない。これが売り物になっていいのだろうかという居心地の悪ささえ感じるほどに酷い。

もうどうにもならないのでしょうか。
絵柄は確かにどの漫画家も変化していくもので、この作者より酷い人もたくさんいるけれど、あのディーンがこんなになってしまう悲しさというのはやっぱりとてつもなく大きいのです。

嗚呼、頭……。
頭ですよねえ……やっぱり。



色ぼけストーリーを徹底して描くなら、それはそれでもういいんです。
愛に溺れるディーンもそれはそれでよかろうよ。
シャルルはディーンの子供が産みたいのではなかろーか?みたいな話の展開も、ここまできたら最後まで付き合うよ。家族ネタ・子供ネタのオンパレードには辟易するけど、それくらい年月がたったんだと理解してとりあえず受け入れるよ。

ていうか、この話は一体何の話だ?
「ツーリングEXP」はS級スナイパーとインターポールの刑事がヨーロッパを舞台に繰り広げるシビアでハードな関係を描いた物語ではなかったか?
それが二人の恋愛話に終始するような話になって……うううっ。

いや、恋愛はいいんだ。恋愛するのはいいんだけど、彼らに横恋慕する人間が、彼らの嫉妬をかきたてる人間が、なんでよりによって子供なんだーっ!
子供なんですよ?皆さん。シャルルもディーンも十かそこらの小娘に嫉妬して、深刻になって、そんでもって愛を確かめ合ってんですよ?
あんたら一体いくつだよって言いたくなっても仕方ないと思いませんか? 
彼ら四十歳?五十歳?
あんまり深く考えたくないけど、嫉妬するならもっと大人っぽく嫉妬してくれ。



まあねえ、普通なら破綻する関係だとは思うんですよねえ。
結局お日様の下の子のシャルルにどうしようもない暗い感情を抱えてディーンは破滅。陽と陰に引き裂かれるようにしてシャルルも破滅。これがあるべき未来だとは思うんだけど、おそらくそうはしたくない作者が必死で踏みとどまっているのではないか、なんとか彼らを幸せにしようと足掻いているのではないか……とかなんとか好意的に考えてみたりする私。

実は描かないのが一番いい手なんだけど、作者はディーンとシャルルが好きなんだろうなあ。
二人にとってはいい迷惑かもしれないけど、しょうがない、これからも「ありえねー」とか「色ぼけすぎ」とか突っ込まれながらヨーロッパを舞台に頑張って下さい。
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by teri-kan | 2010-07-09 09:47 | 漫画(河惣益巳) | Comments(17)
Commented by 越後屋 at 2014-07-21 22:26 x
うん( ̄▽ ̄)
めっちゃ、同意見ですわ
昔からのツーリングファンとしては、何処まで彼等は行くのだろうって
まあ、月日の流れはサザエさんかクレヨンしんちゃんみたいなもんだろうけど
気にしないとしても、デッサンの乱れは最近とみに増しているような‥
何か、色々とフォロー出来なくなっている
読んでいて切ないなあ
新刊出たら買うんだけどね
Commented by teri-kan at 2014-07-22 11:46
越後屋さん、こんにちは。
コメントどうもありがとうございます。

新刊、買ってらっしゃるのですか……。ディーンはまだカッコいいですか?
私は脱落してしまいました。「Euro2」もそれ以降も読んでないのです。
だからあーだこーだと突っ込む資格はもうありません。

私もサザエさん的にいきたかったけど、着々と成長&増殖するクリス兄妹のせいで、そういう見方もできなくなりました。
今も増え続けているのでしょうか?
ミーネとか、もういいお嬢さんなんでしょうねえ。

懐かしさと疲れを呼び起こす、なんとも言えない作品になってしまいましたが、好きは好きです、今でも。
読める方には今でも楽しんでほしいです。
でも絵が回復する呪いは誰かにかけてもらいたいですね
乱れに拍車がかかってるとか、恐ろしすぎる……。
Commented by 阿波野 at 2015-10-29 20:28 x
こんにちは☆
元・花ゆめいとなんてこちらにもお邪魔しました(^_-)-☆  
そ~なんですよ~(((uдu*)ゥンゥン
あの河惣さんが!
パタリロはみだしファンクラブ(*注:略してパタはみ。念のためにもうしあげますと花とゆめ掲載当時、サラディナーサと同時に連載されていた魔夜峰央の「パタリロ!」のページ下に川柳の投句のようなファンからの投稿コーナーがあって一位は色紙賞なんですが)そこに
「友人にパタリロの美少年の目はゾウリムシだと言われたがサラディナーサよりはマシだと思う」
なんていうとんでもないのが載っておりまして!Σ(゚Д゚)
しかも色紙賞じゃなかった。
ずいぶん経った今でも忘れられない評されよう。。。
それほど飾っとけ!みたいな絵の河惣様が
おいたわしい次第に。。。(/_;)
しばらく読んでなくて久々見た時の衝撃は
河惣さんはゴーストライターがいなくなった佐村河内?
有力なアシさんにでも逃げられた?
(会社員と掛け持ちしていたというツーリング初期の絵柄に
似てなくもない)
もしくは、お体の具合が・・・
ぐらいの乱れっぷり。どうしてこれを編集部OKがでるのか?
白泉社は美内様の独走ぶりに悪い具合に調教されてしまったのでしょうか??
あのツーリングの本編でエドと一緒で一年に一回ぐらい
無事かどうか知らせるぐらいで私たちにも止めといて欲しかったですね~。
もう無事じゃないのは分かったから。

今のディーン様なら私でも撃ち殺せそうですよ~
(´;ω;`)ウゥゥ

あ、全然聞きたくないでしょうが
クリス兄弟増えてますよ。ズバリ。
あ、あとパタはみで私が今でも覚えている色紙賞は
「のると思えばのる。」でした。

色紙賞かどうかは忘れましたが当時
「広辞苑には美少年はあっても美少女はない。」と
ありまして
ほんとに家にあった昭和55年出版の広辞苑には
載ってなかったです。

あの当時の花とゆめは「動物のお医者さん」や「サラディナーサ」など往年の河惣さん「パタリロ」和田慎二、時々ガラカメ「ぼく地球」「オトナになる方法」羅川まりものデビュー中条比紗也など今思えば黄金のラインナップでしたね~。

長文ダメでなかったらまたお邪魔します。
Commented by teri-kan at 2015-10-30 14:22
阿波野様、こんにちは。
長文短文どちらもOKですよー。

「花とゆめ」は友人が好きでしたね。
「パタリロ!」は既に知った時にはかなりの長さになってて読むのを断念しました。
でも絵はわかりますよ。美少年の目って、あの線のようなまつげがいっぱいある目のことですよね?
うん、サラディナーサとは微妙にいい勝負だと思います。
「濃すぎるVS気味悪い」の戦い? ゾウリムシって上手いたとえですね。
それと比べるとサラディナーサは人間の枠からは少なくともはみ出てないような気が。
一応マンガの人間の目ではあったような気がします。

>今のディーン様なら私でも撃ち殺せそうですよ~

それは殺したくなるほど容姿に崩れがきているということでしょうか。
それとも素人でも殺せるほどフヌケになったということでしょうか。
どちらにしろなんとも悲しいお言葉。やはりディーンはもうダメですか。
クリスの兄妹増えてますか。
5人?6人?
なんかすごいですよね。
こんなに増やしてどうするんでしょう。

絵の問題とストーリーの問題と、結構深刻っぽいですね。
でも需要はあるから継続して出てるんだろうし、こっちはもう遠くから見てるだけですねえ。
Commented by 阿波野 at 2015-10-30 19:40 x
>それは殺したくなるほど容姿に崩れがきているということでしょうか。
>それとも素人でも殺せるほどフヌケになったということでしょうか。

え~っと、絵が崩れすぎてあと水一滴垂らしたり
扇風機の「強」の風でもっと絵の線が乱れて消えてなく
なりそうな感じだということですかな~( ノД`)シクシク…

シャルルに寸止めのご無体を繰り返していたころが
良かったですね~。
色ボケも末期症状かな~。

今のツーリングは禁欲に耐えきれなくなった
二次創作者みたいな。。。

シャルルがさくっとディーンの殺人に手を貸し始めたのも
嫌だし(/_;)

あ、ウィキで確かめたらクリス兄妹クリス以外に
5人増えてました。ズバリッ。
妹二人、弟三人だそうです。
クリスとミーネ以外影うす~。

ジェニーも双子以外に二人生まれてなんか
子だくさん漫画家ですね。

私としては「火輪」のヤン・ジン様の女の好みが
一番清々しくて好きでした。
あとは逆に「サーラ」のレオンかドン・ファンみたいなね。
いや、ドストライクはマシューかな。う~んやっぱり
ストーカー好みですね(;´・ω・)
マッスー(速水社長)が好きなわけだ。

ツーリングの現在はアリョーシャが死んで
アリョーシャの組織が分裂して
その有力な後継者と思われたハミトが
シャルルとディーン(もうどこがええんやろ?)に
嫉妬してホラーモード化してバットエンディングもしくは
まだこれまでの定石通りディーンとシャルルがそれを見抜いて
もう二人修羅の道ツーリングみたいな感じですかね~。

そう思えばハデな登場した割にあっさり2話(?)ぐらいで
殺されたアレフくんのほうはまだ幸いだったかも?

あんな絵ですがまだわたしのネフェル博士のキャラだけは
そんなに崩れてない気がします。

いや、もうツーリングはいいんです。
エドと一緒で本編で終わったと思おう。。。

こうしてteri-kan様と共通の話題ができたなら
願いは叶うだろう永遠に。。。(ってまったく読み返さずに
書いてます。間違ってたらすみません。(-_-;))
Commented by teri-kan at 2015-10-31 01:52
>扇風機の「強」の風でもっと絵の線が乱れて消えてなくなりそうな感じ

な、なるほど。それはまた、なんとまあ……四散していく感じなのですか。
組み立てが荒いってことなんですかねえ、風に吹かれて人型を保てないというのは。
確かにそれなら私でも撃ち殺せるかも。
うーん、悲しいなあ。

「禁欲に耐えきれなくなった二次創作者みたい」というのは多分大当たりですね。
昔からその気はありましたけど、今は更に感情の赴くままに突っ走ってるって感じでしょうか。
二次創作は一定数の同好の士がいるものだと思うので、今のツーリングも支持する人が結構いるのかもしれませんが、それでもシャルルが殺人に手を貸すなんて、なんでもありの世界でもそれだけは言語道断ですわ。

ハミトの話もなんだかなあだし、知らない間にすごいことになってたんですね。
みんなディーンのことが好きなんですねえ。
男も女も幼女もディーンが好き。
いや、私も大好きだったんですけどね。

現在のツーリングを教えてくれてありがとうございました。
修羅の道ツーリングですかあ……。
あの二人が一緒に居続けるのは修羅にしかならないと思ってたけど、なんか想像してたのとは違ってるとはいえ、やっぱり修羅なんですね。

真澄様はマッスーって言うんですね。
昔はカッコ良かったですよねえ、真澄様。
長い連載って登場人物には過酷ですね。
ディーンも可哀想な人なのかもしれません。
Commented by 221B at 2016-09-01 20:02 x
マスケ枠でお邪魔しましたが、こちらのもちょっこり長文で。
ふっるーい話へのコメ、失礼します。
「もうEXPはいいんです」とおっしゃってるのにすみません。

なぜかつい最近「Euro EXP」を6巻まで読む機会がありまして。本編連載時、二人が駆け落ちをする前の…アンダルシアあたりでおばーさん(アリョーシャの妻)が死んだ話くらいまで読んで挫折、なんがーいブランクがあったのですが、本編の残りも読みました。ひえー、こんなことになってたのか。

絵の劣化問題は敢えて不問にしてですね(笑。←不問にできるのは元々期待していないせい?脳内変換が上手にできています。わたしの中にはちゃんとかっこいい美形のディーンとシャルルが実在しており、「それを絵が下手なひとが無理して描いてる」のだと思っているようです。

…冷戦構造が崩れて後の国際問題はもうテロしか書きようがないので(この辺「エロイカ」と事情が同じですね)、「愛の逃避行xテロ±金融危機」、作者はよく頑張って描いてるなあ、と感心してしまいました。ネットの発達のせいで昔より資料やネタ集めは楽かもしれませんが。

…愛してんですねえ、ディーン・リーガルを。「どうしても幸せにしてあげたい」んでしょうねえ。「ディーンの幸せはシャルルでしか成就されない」のは本当です。しかしご指摘のとおり、あのふたりの「明るくて幸せな未来」は相当無理があって、作者も試行錯誤中なのか…「溺愛」につかまっちゃうと「生きる理由はそれだけ」になってしまうので、あれはあれだと認めてあげたい。「いや、ああいうもんなんですよ、『愛の讃歌』なんですよ」と(笑。(続)
Commented by 221B at 2016-09-01 20:04 x
近刊ではストーリーテリングの技法として「シャルルが壊れてきた」ような気がわたしはしましたけどね。「ただ恋愛でぱーになった」んじゃなくて、負荷に耐えられず歯車が壊れてきた、そうするとディーンも壊れるでアロウ、と…ちゃんと進んでるんじゃないかなーー??
シャルルは「じぶんの愛でディーンをいっぱいにしてあげる」つもりでいるけど、実は問題は逆で、あの話は「ディーンの抱える闇をシャルルがいかに受容できるか?」だと思うのです。「稀代の人殺し」を「元刑事」が受容できるのか?つまり「ひとを殺すことなく明るい日向で生きてこられた」人間が、「ひとを殺すことでしか生きてこられなかった」「現在もなおひとを殺すことを生業にして生きている」人間を愛し、じぶんを委ねて生きることを受容できるものだろうか?という。

「できない」って云えるかなあ、シャルルに。「人殺しを生業にし続けることについて」「そうやって僕らふたりがこれからも生きていくことについて」を彼らが話題にできれば…なんか「その先」があるかも、と思われる。それが「ふたりで生きていこうとする」ことなんだ、と。「このままじゃダメなんだ」と。

シャルルは自覚がないけど「実はすごく愛に飢えてる」のであって、「だから」ディーンに惹かれるんですよね。シャルルの愛は「与える愛」なのね、「愛することに飢えている」。「小さいころから愛されるばかりで育った」から、「両親もフランも愛し尽くさないまま失った」から、エドもリュシーも「シャルルに愛を注ぐばかり」で「シャルルからの愛を求めなかった」から、その「愛をアウトプットしたい」飢餓はものすごく深いんだと思うのです。ちょっと想像しづらいけど、「愛が欲しい」よりひょっとすると苦しいのかもしれない。

「愛を欲しがられることに飢えている」…どうすればいいんだ、この地獄の「破れ鍋に綴じ蓋」愛は? ←笑。

(さらに続)
Commented by 221B at 2016-09-01 20:08 x
ディーンに選択肢はありません。「だからシャルルを愛するのをじぶんは止められない」こと、「シャルルにだってじぶんを救いようはない」ことをディーンはわかってるし、覚悟もしてる。「このままだとシャルルが壊れる」こともわかってるけど手放すこともできない。手放したらもう死んでしまう、どっちも。

ディーンに殺し屋を辞めさせることは「生皮を剥ぐ」みたいなことで、存在理由の剥奪になっちゃう。
でも「幸せにしたいしなりたい」なら、生皮剥いでも「辞めるしかない」んですよ、あれ。
「正規の機関や個人から依頼を請けてテロリストや個人を暗殺する」展開に逃げて正当化しようとしてるけど、「ひと殺しはひと殺し」で、そこはなにも変わらない。…心底、じぶんの命と引き換えにしてもいいほど誰かを愛してしまった人間が、理由はどうあれ他の人間存在を殺し続けることは自己破壊につながらないのだろか?
どうにか「殺すため」でなく「生かすため」にディーンが生きる道を見つけられないのダロカ?

…まあ「アリョーシャ」だろうな、と思うんですよね。
ディーンは「殺し」はきっぱり辞める。殺したくなったら代わりにシャルルを抱きなさい、それも昇華だから。餓えたら愛を貰えばいい、そのための割れ鍋に綴じ蓋ってことで。

それにはシャルルが「僕のために殺し屋をやめて」と云うのだ。(わりとあっさり「わかった」てディーンは云いそうだけど)
だってお互い「全部あげる」んでしょ、「死んでもいい」んでしょ。「愛の讃歌」なら死んだ気になって辞めなさい。ふたりで死ぬ気で頑張りなさい。
「殺さないように精密射撃で邪魔する」のまではよしとする。そんであの組織をシャルルと運営していけばいいのだ、せっかく10か国語喋れて弁護士資格があるんだし。アリョーシャの平和活用。むずかしいよ!やり甲斐もあるよ!!←こうなってからの方が読みたい。

(もいちど続)
Commented by 221B at 2016-09-01 20:16 x
その辺を落としどころにするんじゃないかなあ…つか、他にはないように思われるのですが。
作者はわりとそういうつもりでいるんじゃないのかしら、「らぶらぶ荒淫無軌道」乱気流に見せかけながら。

要するに本編終了から核心はちっとも進んでないことがよーくわかったわけですが(笑、
これはわたしの「お馬鹿エピソードの病的な深読み」なのかもしれませんが、読後、思いの外「うーむうーむ」と考えてしまいました。結構普遍的な「にんげん存在について」の話な気がします。(…「ただの恋愛ぱー」だったらどうしよう。震)

なんだーかんだーいって、わたしもきっと「ディーンとシャルルを幸せにしてやる方法はないものかのう」とアリョーシャ気分なのでしょう。…「かっこいいディーンとシャルルは好きだった」んだもの、このくらいは不可抗力ですよ。

お子さまたちのエピは不気味ですけどね~(笑。「早熟な人間にとって実年齢は関係ない」のはホントだけど…あの子供たちが「早熟」に見えないせい? 「子産み」にこだわるのは「少女向けである掲載誌の社会洗脳的事情」でわ?そうでなければ「子産みノイローゼ」が疑われます。不自然過ぎる…あまりにも(笑。

「びっくり!」の長文で大変失礼しました。
いつかEXPの続きをteri-kanさんが読む機会があったら、レビューしてくださるとうれしいです。
Commented by teri-kan at 2016-09-02 14:05
221B様、こんにちは。
こちらでもコメントありがとうございます。

コメントを読ませていただいて思ったんですけど、作者が腹を括れるかどうか、もはや問題はそれだけのような気がしてきました。
鍵はシャルルで、「愛することに飢えている」のはなるほど~と思わされましたが、作者がとっととシャルルをどうにかするしかないんでしょうね。
ディーンをどうこうは出来ないようだし。

実はこんな風に紙面から作者の情念が出てくるのが辛くて「ツーリングEXP」から脱落したんですよね。
(絵についていけなくなったのも大きいですが。)
もともと作者の趣味趣向の濃い作品ではあったけど、登場人物はそれ以上に強い個性を持ってて、途中までは物語としてとても良く出来ていたと思うのです。
本編で既に色ボケ展開全開でしたが、色ボケ自体は別に耐えられたのです。
耐えられなくなったのは作者の影が濃くなったから。
キャラを私物化されちゃったなあと感じさせられるようになってからです。

読みながら作者の気持ちを忖度させられるのが、まあ、ウザいとまでは言いませんが、知りたいのはディーンのことであって作者のことじゃないんだよと、言いたくなったりしていたわけです。
だから完結に向けて進み始めたら面白いかもしれないけど、停滞してるところで読むのはちょっと辛いかなあ。

うーん、書けばどうしてもネガティブなことばかりに。
でもコメントは参考になりました。

>結構普遍的な「にんげん存在について」の話な気がします

「Euro EXP」も読めばここまでコメントを書かせるものを持っているんですもんね。
すっかり離れてますけど、最終回がどんな風になるのかは気になってきました。
作者がこの話を終わらせることができたなら、なんとか読んでみたいかもと思います。
ディーンが作者の手から離れるのを待つって感じですね。
Commented by 221B at 2016-09-04 18:34 x
こちらもご丁寧なレスをいただきまして、こちらこそありがとうございます。

本編連載当時、わたしはEXPを「すごく好き」だったわけじゃなく、この作者の話はむしろちょっと苦手でした。だから他の作品も読んでないし、EXPも15巻あたりで早々に読むのを止めてたわけで。

>知りたいのはディーンのことであって作者のことじゃないんだよ

そうそう、おっしゃる通り。おかしな云い方なんですけど、作者の描くのが「オリジナル・ディーン」なのに、なんか「ディーンは別にいる」んですよ、いまも。どうも「あ、そのひとを知ってる」て感じがする(←妄想)。それだけ「キャラが立ってた」ということなんでしょうね、舞台設定を含め。

「行動形式」という観点からは、「わたしの脳内ディーンとシャルル」と較べるとどうもこの作者のキャラは甘いというか「ちょっとゆるい」。感傷的過ぎるというか、「最後に我慢しきれないで漏らしちゃう(←笑)」みたいなとこがありまして。
まあ少女漫画だからキラキラしてらぶらぶして喜怒哀楽が激しいとか、韓ドラみたいにヤキモキさせるのは重要なんだろうけど、なんかツメのところで「垂れ流し」みたいなとこがある。「いい重さで進んでたのに、最後に急にむやみに軽くなる」みたいな。…「狂気逃げ」が多すぎる、そこに違和感があって。当時かなり「さくっ」とやめました、未練なく。それはわたしにとって

>耐えられなくなったのは作者の影が濃くなったから

ということだったかもしれません。

(また「続」です、すみません)
Commented by 221B at 2016-09-04 18:36 x
今回読んで「考えさせられた」のは、年経てわたし自身が「作品という投影の元である作者の心理や精神状態」も含めて「興味深い」と思えるようになったせいなのかもしれません。ものがたりそのものとしては相変わらず「ゆるくて過剰に抒情的、感傷的」ですからね(笑。よくも悪くも「そこがこの作者の味」でもあるんでしょうし。
本編でふたりが駆け落ちして以降、「どーしよ~、どーしたらいいの~」なのが丸見えですよね(笑。こういう「ぎりぎりな崖っぷち関係」は恋愛テンションを高めるので、「どう落とすか?」のハードルは上がり続けますよね。
今回まとめて一気読みしたので、そういう「溜め」に対するストレスもさほど感じず、その「どーしよ~」も含めて「いやあ、描き進めるのツライんだろうなあ。『楽しいけどツライ、ツライけど止められない』SM領域ね、楽しそう♥」て〝微笑ましく″思えたのかも。

かつて浦沢直樹氏が「Monster」のクライマックスでものすごい神経衰弱と体調不良に落ち込み、とことん闇堕ちしてる主人公ヨハンに「きみは一体どうしたいんだ、なにがいいたいんだ?」とノイローゼ状態になったんだそうですが、創作者にとってキャラとの対話は「そういう自我領域の淵ぎりぎりを歩く」ようなところがあって、「ああ、ひとが描いてるのよねー」って思うんです。キャラより作家の自我が甘かったら、ゆるかったら、キャラに喰われて負ける。負けたらストーリーがつまらない終わり方をします。「弔い刺し」がちゃんとできるか。「死中に活を拾う」って、キャラだけじゃなく作者側もなんだなー、って。創作はきっつい仕事。闇キャラって「作家の限界」を意味してて、「ああ、ごくろうさまです」みたいなとこ、ありませんか?

(もいちど続)
Commented by 221B at 2016-09-04 18:40 x
その「ぎりぎりを歩いてる」ことに自覚があってもなくても、「立ってるキャラ」を生み出した作家さんには「キャラを最後の淵まで連れてってくださ~い」と思うんですね。ちゃんと成仏させてやって欲しいの。(「それが難しい」んだろうけど)

…て、こうやって話してると、こういう「あれこれ」がミームとして空間を伝わって、EXPが終わりに向かって疾走しはじめ…ないかなあ(笑。希望。

>ディーンが作者の手から離れるのを待つって感じですね。

本当に。
かつて「自作シリーズを愛しすぎて手に握りしめたまま逝ってしまった」〇本 薫という小説家がいました(笑。
「未完の大作」は作者が死ぬとさすがに読み返しません。せっかくのキャラも大河ものがたりも台無しになっちゃう。キャラもみんな生殺しで空中分解しちゃう。
「読者の期待」云々より、「キャラが可愛かったら、ちゃんと手放してやってからじぶんも帰幽してね」と思いました…「大きなお世話」ですけど(笑。

「途中いろいろ言ったけど、EXP、最後は結局面白かったですね~~!」ていえるといいですよね、ふふふ。

長々とまたごめんなさいでした。読んでくだすってありがとうございます。
Commented by teri-kan at 2016-09-06 15:08
221B様、こんにちは。
お返事がちょっと遅くなってしまいました。すみません。

>創作はきっつい仕事。闇キャラって「作家の限界」を意味してて、「ああ、ごくろうさまです」みたいなとこ、ありませんか?

あります。
よくこんな恐ろしい仕事やってるなあと思います。

>「最後に我慢しきれないで漏らしちゃう(←笑)」

この作者についてはホントに読んでてそう感じていました。
「垂れ流し」……ぴったりな言葉だと思います。
こういうのって客観的になれないものなのかなあと、そういえば思ったことありましたねえ。

>かつて「自作シリーズを愛しすぎて手に握りしめたまま逝ってしまった」〇本 薫という小説家がいました(笑。

私、彼女が死ぬまで買い続けて読んでいましたよ(笑)。
で、死後恨み節をこのブログに書き連ねました。
読んでごらんになりますか?
久々に読み返して、同じようなことが書いてあるなあと我ながら笑ってしまいました。

http://terikan.exblog.jp/11189061/
http://terikan.exblog.jp/13748401/

もしお時間があればどうぞ。

>「キャラが可愛かったら、ちゃんと手放してやってからじぶんも帰幽してね」

全く以てその通りだと思います。
Commented at 2018-01-08 18:27 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by teri-kan at 2018-01-09 12:50
18:27にコメントをいただいた方

>子供がでしゃばるマンガ

この一言に見事に集約されてますね。
私もどういう風に完結されるかは知りたいですが、やはりそれまでは同じことの繰り返しだと思います。
多分、きっと、いつまでも繰り返すのです……。
繰り返す限りこっちも読む気が起きないのです……。
といった状況ですね、今は。

コメントどうもありがとうございました!
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