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「スター・ウォーズ 帝国の逆襲」(1980)

エピソードⅤ。主人公に衝撃の事実が明かされる問題の作品です。

私がこれを初めて観たのは水曜ロードショーか金曜ロードショーか、とにかく民放の映画番組でした。旧三部作はどれもナントカロードショーで観たのが最初で、真面目に全作しっかり観たのは少し後のことになります。

なので仕方ないといえば仕方ないのですが、TVでたまたまやってたのをちらっと観た程度でこのストーリーを理解できるはずもなく、ダース・ベイダーも最初は「変わったロボットだなあ」くらいの認識しかありませんでした。
だから「I am your father」が出てきた時はそりゃあたまげました。
「え?機械がお父さん?」って素で思ったんですよ。
ロボットがどうやって子供産むんだ?とか、機械が生身の人間の父親になるにはどうしたらとか、全然別の方向の疑問を持ったりして、今から思えばバカにもほどがありました。
まあそれほどベイダーは私にとって得体の知れないシロモノというか、あのベイダー・スーツは異様に見えて仕方なかったってことですね。

今は「哀れの象徴」のようにさえ感じているのだけど、にしても改めて見ると本作のベイダーは非情極まりないので、なんかあまり哀れじゃないな(苦笑)。一瞬見える傷だらけの後頭部には辛い溜息が出てしまいますが、提督をコロコロ変えるとこなんて笑えるし、好き勝手やってる姿は結構好きだったりしますね。
まあそんなベイダーでさえ皇帝の前では膝をつくんだけどさ。

といいつつ、この作品のメインはベイダーではなく、ルークの成長と挫折にあります。自分の能力を知っていくのと同時に未熟も自覚していくルークの物語。
若者の成長物語としては至極真っ当で、エピソードⅡとかと比べると親と子でこうも違うのかというほど違います。能力の大きさや育った環境の影響があるとはいえ、アナキンは本当に傲慢でした。

ルークの成長が描かれるのと平行してレイアの恋愛も描かれていますが、「I am your father」に匹敵するくらい印象的な台詞が、彼女とハン・ソロの「I love you」「I know」。
うーん、素敵だ。意地っ張り同士の二人の、極限状態での素敵な台詞です。
ただ、やっぱりここでもアナキン・パドメカップルと比べてしまうのだけど、レイアのように大勢のいる前で堂々とキスできる関係だったら、パドメ達もまた違った運命をたどったのかもしれないなと、ちょっと思ったりしました。議員とジェダイという立場は、やっぱりあの時代には辛かったですよ。

……と書いたところで初めて気がついた。
パドメの妊娠はお腹が大きくなったこともあって皆が知っていたはずだけど、一体皆父親は誰だと思ってたんだろう。
オビ・ワンやヨーダは勘付いていたとして、他の議員とかはどうだったんだろうか。
「きっとアナキン・スカイウォーカーの子供よ。ヒソヒソ」「でもスカイウォーカー将軍はジェダイよ。ヒソヒソ」みたいな感じで陰で言われてたとしたらちょっと悲しいな。

その辺どうだったんでしょうねえ。
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by teri-kan | 2010-07-23 10:46 | アメリカ映画 | Comments(0)

本や映画、もろもろについて思った事。ネタバレ有。


by teri-kan
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