長谷部とマルディーニとチームバラバラ説

日本のW杯敗退直後、ザックが「本物のキャプテンというのはマルディーニとおまえだけだ」と長谷部に語っていたとの記事が出ました。

これ、キャプテンへの褒め言葉としては最大級のものです。
長谷部、うれしかったでしょうね。
これだけ厚い信頼を寄せられたら頑張るしかないし、ザックにとっても長谷部の存在はとてもありがたかったのだろうと想像します。








クラブのキャプテンと代表のキャプテンはその役割も違っていて、代表キャプテンは各クラブでスタメン当たり前のスター選手をまとめていかないといけないから、長谷部も気苦労は並みではなかったと思います。
ザックの挙げたマルディーニにしても、イタリア代表で好き勝手やってたトッティに「キャプテンとして注意するけど」と話しかけたら、「僕だってローマのキャプテンだ!」と言い返されたというエピソードがあります。
そういったプライドの高い選手達を言い聞かせる説得力を代表キャプテンは持ってないといけないわけで、だからなのか、イタリア代表は伝統的に最もキャップ数の多い選手が代々キャプテンを務めています。
今はブッフォンですね。彼の若い頃を思い返したら「あのブッフォンがキャプテン……」といった感じですが、そこはやはりキャリアと年の功です。少なくとも彼をキャプテンにふさわしくないといって批判する人はいないでしょう。

長谷部は今後は若い選手にキャプテンを任せたいようだけど、上記のような理由で、長谷部がまだキャプテンでもいいのになあと、個人的には思います。
何より長谷部以上の人材がちょっとパッと思いつかないんですよね。
新体制になってDFの顔ぶれが決まってきたら、その中から選ぶというのはアリだと思いますが今はちょっと思い浮かばない。
長谷部のフォローをさりげなくやってたらしい内田は案外いけるんじゃないかと思いますが、いろいろと先が不透明なんで無理でしょうねえ。そういうキャラでもなさそうだし。
もう一つ下がってロンドン世代から選ぶ手もありますが、ロンドンの時のキャプテンって吉田だったっけ? 吉田がキャプテンっていうのもね、これもちょっとピンとこない。
長谷部があまりに理想的すぎて、いろいろ難しいんですよね。

何より長谷部の後継者というプレッシャーに耐えられる人じゃないといけないというのもあって、前任者があまりにキャプテンらしいキャプテンだと、次を選ぶのが大変です。
思えば中澤まではディフェンスリーダーがそのままキャプテンになるってのが普通に続いてて、長谷部の場合がかなり異例だったんですよね。
それはとりもなおさず長谷部が真にキャプテンにふさわしかったからなのですが、守備戦術が代表のシステムの基本になるなら、DFからキャプテンを選ぶのは妥当であります。
でも、そうなるとキャップ数を考えてもやっぱり吉田?
うーん、難しいなー。

日本代表については、考えなければならないことがあまりにも多すぎて、とりあえずこういった小さなことから整理していこうという感じです。
不仲説とかチームバラバラ説とかも出ていて、そんなチームのキャプテンだったのだから長谷部もダメだろうという意見もあるかもしれないけど、チームバラバラ説は負けてしまえばどうしても出てくるものだから、いちいち気にしてもしょうがないでしょう。
南アの時は勝ったからスタメンを外された選手の献身的な態度が美談になっただけで、負けてたらやっぱり「チームはバラバラだった」と言われただろうしね。この時期の不仲説は「あ、そう」といった感じで聞いておけばいいと思います。

そんなことより協会の内部にもっと切り込めよって感じですね、マスコミは。
強化方針の抜本的見直しとか、Jリーグのあり方が今のままでいいのかとか、そういったことを今こそ大々的に記事にすればいいのに、ホント役に立たない。
ケイロス(イラン監督)がせっかく「ACLはアジアのレベルアップに役立っていない」と発言してくれたのだから、ACL経由で世界に羽ばたいた日本選手がほとんどいないことや、今のままではホント罰ゲームにしかなっていないことを取り上げて、ACLの改革を訴えるとか、アジアと世界の間にあるものをなくすための構造的改革の必要性を訴えるとか、日本サッカーのレベルアップに何が必要で何が不要か、そういった議論を世間に巻き起こすような記事をあげればいいのに、なんでそういった流れにならないのかなあ。
こういう言い方はなんだけど、せっかくW杯で惨敗したっていうのにさ。

長谷部キャプテンが言ってた「サッカー文化」って、そうやって作っていくという方法もあると思うんですけどねえ。
(長谷部のW杯敗退直後のブログの言葉はとても根本的なところを突いてると思います。)

とにかく、「奥さん聞きました?本田と川島が……ヒソヒソ」といったレベルの記事じゃなくて、まあそういうのがあるのもいいとしても、もっと大々的にこの先につながるような記事をマスコミにはお願いしたいものです。
「サッカー文化」ってマスコミが担う部分が大きいし、日本選手を強くするための方法をみんなで考えていく空気をもっと作ってもらいたいなあと思いますね。

で、そういうこと考えてると、やっぱり長谷部が日本代表の顔として、キャプテンでいることの意味ってまだまだあるような気がするんだ。
いろいろと押し付けるようで申し訳ないけど、得難い人材なんで頑張ってほしいですね。
こっちも頑張るからさ。
マスコミも頑張るからさ……きっと。
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by teri-kan | 2014-07-01 16:42 | 2014ワールドカップ | Comments(0)
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