スコットランド独立運動

スコットランドというものに初めて触れたのは、多分アニメの「キャンディキャンディ」でした。
バグパイプにキルト、丘の上の王子様。
スコットランド文化だと知ったのは随分後のことだけど、出会いがそれだったので、以降スコットランドにはずっといい印象を持ってましたね。

「ツーリングExp」のディーンの出自がスコットランド貴族だったとか、ジェームズ・ボンドもスコットランド出身だったとか、優秀な人材の輩出国みたいなイメージも強くて、そういうのもあってなんとなく「いいところ」という印象がありました。

だからイングランドに主導権取られて同じ国やってるっていうのは、好きでやってるならいいけど、ショーン・コネリーとか昔からものすごく熱心に独立に向けて活動してたし、それならば独立させてあげればいいのにって、心情的にはそっちの方に傾いていました。

でも今回独立が決定してたら、今頃大変なことになってましたよねえ。







女性の反対票が多かったというのは理解できます。
不確かな未来は、女はなかなか選べないですよね。
独立したくても今ある多くのものを失う可能性の高さを考えると、二の足を踏む人が増えてしまったのは仕方なかったと思います。

スコットランドはねえ、歴史を見てみたら、もうちょっと、こう、なんというか、もっとなんとかならなかったものか、というような国なんですよねえ。
スコットランド人って、スコットランド国民としてまともにまとまったことが歴史上ほとんどないと言っていい人達なんです。
王位の奪い合い、殺し合い、貴族の足の引っ張り合い、外国と通じて国内で裏切り三昧。
連合王国となった時の最初の国王はもともとスコットランド王だったのに、当の王にほとんど見捨てられたに近い扱いを受けて、スコットランドのまとまりのなさには、ちょっと首を傾げるほどでした。

ケルト系っていうのもあるんですかね?
スコットランドの知識が昔読んだ本一冊だけなので、あまり迂闊なこと言えないんだけど、かなり後の時代まで古い氏族制が残っていて、各地の長老みたいな人の命令の方が強かったりしたそうですからね、王の命令より。
そりゃなかなかまとまらないですよね。



個人的には、スコットランドが独立したら「エジンバラ公」はどうなるんだろうとか、そんなことばかり気になっていました。
マレーがイギリス人でなくなったら、ウィンブルドンのイギリス人優勝の記録は書き直されるのかなあとか。

あと、沖縄の独立が便乗した形で取り上げられているようですが、沖縄は民族的にも言語的にももともと日本って言われてるんでしょ? スコットランドや欧州の他の揉めてる地域とは事情が全然違うような気がするんだけど。
スコットランドはゲルマン系のイングランドとは民族も言語も全く別だし、TVでよく取り上げられるバスクもスペイン人とは別。
そういうところは大体既に自治が認められているし、沖縄の話はちょっと現実味が薄く感じられます。

日本にとっての沖縄以上にイングランドにとって別の国家であるスコットランドでさえ、連合王国になって300年たってやっと選挙まで来たわけだし、沖縄の独立を訴えるならば、数百年単位でコツコツ地道に活動をやっていくしかないのではと思います。
サッカー沖縄代表も作ってみるとか。
FIFAには認めてもらえないけど。
でもスコットランドすら通貨の問題、安全保障の問題等、独立の壁は大きかったんですよね。
独立って現実的には難しいことなのだと思います。

こういうのは世界大戦終結とか、ソ連崩壊による冷戦終了とか、時代の流れというものがあって初めて成しえると思うので、世界がまたグチャグチャになれば、独立を目指す地域にもチャンスがくるかもしれない。
ただ、世界がグチャグチャということは、当の地域に住む人達もグチャグチャになるということ。
というより、真っ先にグチャグチャでしょう。クリミアのように。
そういうのはやっぱり歓迎したくない。
新疆ウイグル自治区のように民族断絶の危機というなら話は変わってきますが、そうでないならなるべく仲良くやっていきたいものです。
分かれるなら正当な選挙で穏便に。

血は見たくないですよね。
なんだかんだありましたが、スコットランドは現状維持ということで、とりあえず良かったなあと思います。
他所に波及しなくてよかった。
ただでさえ不安定な世の中なのに、これ以上不安定になったら、今以上にこっちも不安になるところでした。




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by teri-kan | 2014-09-26 11:53 | 事件・出来事 | Comments(0)
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