ロシア国立交響楽団
2015年 07月 29日
オールチャイコフスキーで、曲目は、
スラヴ行進曲Op.31
ピアノ協奏曲 第一番 変ロ長調 Op.23
交響曲 第六番 ロ短調 Op.74 “悲愴”
以上の3曲。
ヴァレリー・ポリャンスキーの指揮でオーケストラはロシア国立交響楽団。
ピアノは及川浩治です。
とっても素晴らしかったです。
1曲目の「スラヴ行進曲」が予想以上に良くて、「こんなにいい曲だったのか!」と曲を見直したくらいに良かったです。
CDじゃなく生演奏だったから、というより、ロシアのオケだから?
行進曲で勇ましいけど繊細で、とにかくCDで聴いてた印象をぐーんと良いものに引き上げてくれました。
全体的な感想なんですけど、弦の音が柔らかくて深みがあるんですね。
人肌を感じられる温もりと柔らかさというか、「悲愴」の第四楽章なんて、そんな音質であの深い悲しみを湛えた音を奏でられるのだから、もう胸にジーンときますよ。
「爆演型指揮者」と紹介されていたのでもっと爆発的な(?)演奏をされるのかなあと想像してたけど、実際はそんなことなくて、あの盛り上がる第三楽章もどちらかというと抑え目な印象でした。
こう、ジリジリくるというか、ためる感じが根気よく続いて、でも確実にジワジワきてて、ただ単に盛り上がるっていうんじゃなくて、しっかりと内面的な裏付けがあるって感じ。
いやー、ホント良かったですー。
感動しっぱなしでした。
やっぱり良いオーケストラと良い指揮者の良い演奏はいいなあ。
大都市だとこのレベルの演奏会が仕事帰りにも聴けるんだから、やっぱりこういう時は都会住みだよねえと、毎度のことながら思ってしまいますね。
いやねえ、ホント良かったんですよ。
こういうの聴くともっともっと聴きにいきたいと思っちゃいますよね。
ちなみにピアノ協奏曲は席が悪かったので感想が書けないです。
正面の最前列は……今回はしょうがなかったけど、次からは避けよう。