ピアノ協奏曲 第1番 ニ短調 BWV1052 / バッハ
2015年 11月 11日
というわけで、バッハのピアノ協奏曲も書いてみました。
本来はチェンバロ協奏曲ですが、ピアノ協奏曲として素晴らしいので別によいでしょう。
「のだめカンタービレ」の千秋先輩も作中で弾き振りしている有名な曲です。
第一楽章から第三楽章まで1曲のまとまりとして良いですね。
第一楽章は、聴いてると自分の呼吸や心拍を意識させられて、自然と自分自身と向き合う形になります。
呼吸を意識させられるからか、ちょっと胸が苦しいです。
逃れられないというか、切迫感が苦しい。
でも時々救い、というか解放はある。
なんとも豊かな曲です。
聴いてるとクセになる。
やはりバッハは偉大なんだと思います。
マンガの話で恐縮なのですが、そういった自分自身と向き合う感が、この曲と千秋先輩は合っていました。
第三楽章とか、先輩がこれを弾いてたらさぞかしカッコよかっただろうと思わずにはいられなくて、マンガでああいう意味で使われる曲がこれだったというのは、とても合っていたし良かったと思います。
のだめを象徴するのはラヴェルのピアノ協奏曲なんだよね。
千秋先輩のピアノ協奏曲はバッハ。
ラヴェルな彼女とバッハな彼氏……。
音楽マンガってやっぱりいいですね。
バッハの1曲を取り上げて、集中して繰り返し聴いたのは初めてだったのですが、ここまで自分の内に入っていきながらある種の解放感を得られるというのは、ちょっとすごいなあと。
のんべんだらりと聴いてるだけじゃもったいないんですねえ。
のんべんだらりと聴いてもバッハは普通に良い曲ですけどね。
でもそんな簡単なもんじゃなかったな。
バッハの傑作はむしろ他にあるし、本気で真面目に聴き込んだら大変なことになりそうですね。
やはりクラシック音楽史に燦然と輝く巨星なのでしょう。
「音楽の父」という呼び方も正しいのだと思います。
(ドイツ本国ではそういう呼ばれ方はされてないみたいですけどね。)