「マスケティアーズ」はBBC

「マスケティアーズ」はデュマの「三銃士」が元になってるドラマなんですが、制作がイギリスのBBCなんですよね。
最初驚いたんだけど、よく考えてみたら映画でも三銃士モノって英語しゃべってるのしか観たことないし、フランスじゃなくアメリカとかイギリスが作ってるものが多いです。

なので思いました。
ルパンものもアメリカかイギリスが作ればいいんだと。
そうすればこんな風にスピーディで活気があって明るい作品になるんだと。

かえすがえすも2004年の映画「ルパン」が惜しいんですよねえ。
これがヒットしてればアルセーヌ・ルパンはもっと人気が上がっていたはずなのに。
あそこまでシリアスに作ることなかったし、救いのないエンディングにする必要もなかったし、こう、なんていうかなあ、変に芸術ぶったり哲学風にしなくたっていいんですよ。
ルパンが活躍 → カッコイイ!
ルパンが危機脱出 → ヒャッホー!
そんなので良かったんですよ。

なんであんなに辛気臭くしちゃったかなあ。
あれがフランス人の芸術性です!とか言われても、ちょっとねえ、暗すぎでしたよねえ。
ルパンシリーズって、個人的にはワクワクの冒険小説のカテゴリーに入ってるので、終始シリアスってピンとこないんですよ。
誰かルパンに対して私に近い感覚を持ってる監督さんが今風なルパン映画を作ってくれないものですかね。

スピーディで前向きな三銃士+1が躍動している「マスケティアーズ」を見てると、つくづく思っちゃいます。
フランスの素材だろうがイギリスやアメリカが作ればいいじゃないかと。
英米人はルパンが好きじゃないかもしれないけど、中にはファンだという映画人もいるでしょう。たとえ少数だとしても!
俳優だって別にフランス人じゃなくていいよ。
ていうか「マスケティアーズ」にフランス人俳優いない。
いるかもしれないけどメインはイギリスやラテン。
「ルパン」だってそれでいいじゃないか。
「三銃士」がこれだけ面白くなってる事実があるならさ。

……という風なことを、「マスケティアーズ」を見るたびに思っているので、ちょっとここに書いてみました。

ちなみにフランス映画で明るく楽しい時代物の冒険活劇が作れないとは思いません。
ジェラール・フィリップの「花咲ける騎士道」は、それはそれは楽しいフランスの冒険活劇です。
1952年と古い作品なので全然参考になりませんが、古き良き時代の明るい元気な映画です。

も一つちなみにフランス版の映画「三銃士」として「ソフィー・マルソーの三銃士」というものがあるらしく、ちょっと調べてみたのですが、allcinemaに載っていた解説がなかなかすごかったのでここに掲載させてもらいます。

「老いた騎士たちの泰然自若振りも手伝って、ハリウッド型の娯楽作品と違いゆっくりとしたテンポで展開していくのは多少冗長であり、共演者たちの間抜けぶり等はマルソーの颯爽とした主演振りを際立たせてはいるが、登場人物のキャラクターに深みが出ていない。ハラハラドキドキを楽しむアクション映画といったよりも、大らかな気持ちで楽しむ夢想譚といった趣である」

ディカプリオ君主演の「仮面の男」は、三銃士が老いててもカッコよくてスピーディだったぞ!
ソフィー・マルソーのは1994年、ディカプリオ君のは1998年作で、その差たったの4年。
なのになぜスピード感でそこまで違いが出るのだ。
フランスはそもそもスピーディに作るとか、キビキビしたものを作るとか、そういう意識が薄いのか?



ところで、「マスケティアーズ」自体は昨日も大変面白かったです。
アラミスほんとイイ男だよね。
王位継承者の赤ちゃんが出てきて、「げげっ、この子が鉄仮面になるのか!?」とハラハラしたけど、そうはならなくて安心した。
アラミスほんとイイ男だよね。

三銃士+1はみんなイケてるね。
リシュリューもトレヴィル隊長も頭が回ってカッコいいし、ルイ13世だけが無能っぷりを振りまいてるんだよね。
マリー・ド・メディシスを最後まで拒否できてれば見直したんだけど、王のくせにあるまじきチョロさだったね。
ルイ13世の一人無能キャラはいいなあ。

いやあ、来週も楽しみです。
三銃士はやっぱり面白い。
BBCはいい仕事してます。




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by teri-kan | 2016-05-09 15:07 | 海外ドラマ | Comments(0)
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