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「マスケティアーズ」まであと2週間(涙)

第14話「天使が見た悪夢」より。

「約束したろ」 by アラミス

すみませーん。
いつどこでどんな風に約束したのか聞いていいですかー?



……うん、まあ、こなれた恋人同士になってるのはわかった。
それが良いのか悪いのかはわからないけど。
ただ、ちゃんと愛を育んでたんだなあと、それにはちょっとホッとした。
ほとんど会えてないはずなのに心が繋がってる感は伝わってきたし。
親の役割だけじゃないものが二人の間にはちゃんとあったし。
でも全然アトスの忠告聞いてないんだなと、アトスの気苦労が不憫だった。
そして今回はコンスタンスがいろいろと気の毒で、王妃の侍女やるのも大変だなとしみじみ思った。







不憫なコンスタンスその1

ミレディの「ベッドでの技」が心をえぐるのは、王妃よりもコンスタンスなんですよね。
こんなこと聞きたくなかっただろうなあ。
「技じゃなくて愛」って半分自分に言い聞かせてるのが気の毒だった。
ていうか、王の寵愛獲得競争にこの種の技の話は必然なんですが、オブラートに包まず表現されると、いよいよ子供に見せてはいけないドラマになっちゃうような気が。
今回は惨殺死体やイヤリング付の耳も出てくるし、レイティングが必要かも。


不憫なコンスタンスその2

偶然とはいえ悪夢を見せられて超気の毒。
トラウマにならなきゃいいけど、精神の健やかそうな女性だから大丈夫かなあ。
スープがコンスタンスのお腹に入ったことで大事になるのは避けられたし、何気にグッジョブではあるんだけど、本人にとっては踏んだり蹴ったりでしたね。


不憫なコンスタンスその3

多分まだ理解しきれてないし、整理もついてないと思う。
王妃とアラミスのキスシーンを見てしまったことなんですけどね。
これこそ今回最大の不憫なコンスタンスと言っていいでしょう。
これは知ってしまったが最後、何が何でも隠し通さなければ、「縛り首」byアトス、に一直線の案件です。
だからさすがにコンスタンスも下手なことはしない。それは心得てるでしょう。
でもこれから王太子を見るたびアラミスの面影を探そうとするんだろうなあ。
「まさかとは思うけどアラミスの子だったらどうしよう」って悶々とするんだろうなあ。
イヤだなあ、こんな立場。



「一番のモテ男」の感想でも書いたけど、アラミスはやはり愛の大きな人ですね。
そして魂の善良な人。
エミリーが彼を殺さず信頼したのは、顔が良かったこともあるけど、信頼できるオーラを感じることができたのもあったと思います。

彼女は確かに薬のせいで神憑りになってたけど、無垢な娘という母親の言葉は本当だったのでしょう。
暴走は無垢ゆえであったし、でも無垢ゆえに真に信頼できるものを感じ取ることもできた。
アラミスの魂が善良なのは「天国で再会できる」と断言したイザベルのお墨付きですからね。
あれだけ女を食い散らかしておきながら当の女から恨まれてないところを見ても、彼がモテるのはフェロモンを振りまいてるだけじゃないからと言えます。



今回の事件はエミリーの母親が元凶でしたが、原因はエミリーにありました。
昔に見てた夢と今の夢の種類が違うというのは結構ポイントかな。
どこに行っても嫌われたというのは、多分子供の頃に見ていたその夢のせいで、夢と現実の境が曖昧な子供だったからでしょう。
母親は苦労したことと思います。

半分夢に生きてるような娘をこの世で生き抜けるようにするため、自分達がまともな暮らしをするために、母親がとった手段がこれだったというのは、案外理解できないこともない。
おだてられるうちにやたら大きな目標を口にするようになっていったであろうことも。
暴力的になったのは社会に対する恨みが大きかったからでしょうね。
かつて自分達母子がどこにも受け入れられず迫害されたことが原因だと思います。
攻撃対象はたまたまスペインでしたが、究極的にはフランスへの恨みだったかな。
集まった人達を戦いに駆り出して、たとえ彼らが全滅したとしても、母親が痛痒を感じることはおそらくなかったように思います。

これはもうまともな信仰ではないので、アラミスの言う通り王妃が神の愛を説いてどうこうなる問題ではない。
でも神の愛を知る人間でなければエミリーを説得することはできなかったでしょう。
私心を捨てて相手を救いたいと思えるような人でなければ。



私は第9話の、死の間際のギャラガーに祈りを捧げてる修道院長を真剣に見ているアラミスが好きなんですが、あの修道院長の行為はアラミスの「悪党を地獄に送るのが合ってる」という彼の性質とは真逆のもので、神に仕える者の最も基本的な精神を表してるのではないかなあと思うんですね。
要するに、悪党すら地獄に送らないということです。
悪党でも魂を救ってあげるということ。
死の間際の罪の赦しって司教しかできないのか、女子修道院長が祈ってどの程度になるものなのか、詳しくないのでわからないけど、少なくともギャラガーの癒やしにはなったと思うし、ちょっとは安心して死ねたのではないかなと思うんですね。
で、アラミスもそれには大いに思うことがあったのではと、あの場面からは想像するのです。

亡くなった枢機卿の魂に一人だけ思いを寄せて、三人から「なんだお前」みたいな目をされたりしてますが、回を追うごとにアラミスは神との距離を縮めている印象です。
神を信じてるけど神の道に合ってない者が自分なりの神との付き合い方をちょっとずつ見つけてる感じ。
だから今回の事件を解決できるのはアラミスしかいなかったと思うし、エミリーを救えるのも彼しかいなかったでしょう。
ヤクを抜くのはアトスの仕事でしたが(慣れてるってなんなんだ……)、神との付き合い方を教えられたのはアラミス、と。
エミリーの魂には、今回アラミスはすごくいい仕事をしたと思います。
こういうの、彼本当に向いてる。

でも、隊長は隊長でなくなっちゃいました……。

うーっ、ホント腹立つわー、ロシュフォール、変態のくせに。
殺したウソ王妃の頬にキスする変態のくせに。
スペインの監視もなくなってこれからは好き放題。
仕事が出来るのは認めざるをえないが、しかし、かーっ、腹立つ。
来週休みかと思ったらますます腹立つ。
二週間あくのは辛いわー。



最後に、王太子の教育係のことなんだけど、女に恨まれないアラミスと基本的には思っていますが、彼女については怪しい気がする。
あれは恨まれても仕方ないような気が。
アラミスってウソのつけない人だけど、教育係に対しては一貫してずっとひどいんだ。
ウソついてない分かえって「クソ男!」ってグーで殴りたくなるくらいヒドイ。
女の方が惚れきってるからしょうがないんだけど、ここのアラミスはほんとクソ男中のクソ男なので、足元掬われるならここからなのかなあという気がちょっとしてる。
ロシュフォールにも関係してるの知られちゃったし。

ただ、彼女は死なない。多分。
アラミスが愛してないから。
愛されてないから彼女もイザベルやアデルのように命をかけないし、いざとなればアラミスより自分をとる。
だから足元掬われるならここ。
そんな予想あたってほしくないけどね。

でもこの教育係、最終的にホントどうなるのかな。
アラミスはどうするつもりなのかね。
教育係が結婚でもして王宮を辞するまでテキトーにこのままーって思ってるのかなあ。
そうだとしたらサイテーすぎる。
ほんまクソ男や……。
王太子が絡むとバカになるんだな、この人。




Commented by fansy2 at 2016-07-06 00:48
>今回はコンスタンスがいろいろと気の毒
前回王太子を勝手に連れ去った罰なんでしょうかね~(笑)
でも、あのスープの後遺症は心配だな…。。
先生は前回登場した人ですかね??イイ人っぽいですね~。

>教育係に対しては一貫してずっとひどい
新シーズンに入ってからここの部分だけどうもアラミスを受け入れられない自分がいたので、ついつい先日コメントをしてしまいました^^;そのお返事とこの回で大分アラミス像を掘り探ることが少しはできたように思います。
(ま、私ごときが理解できる人ではないことは重々承知していますが・笑)
正直なところ、もうアラミスはなるようにしかならねーだろ~という境地に達しつつあるので(笑)
実のところ彼よりも…
ミレディに再び愛の呪縛をかけられたアトスのほうが心配で(爆)
>ヤクを抜くのはアトスの仕事
彼も経験者ってことですかね( ゚Д゚)
やっていただろう~!!って思わずにはいられず。。
それが潜入捜査のときか、やはりミレディとの関係で…かは定かではありませんが…。。
Commented by teri-kan at 2016-07-06 11:42
fansy2様、こんにちは。
またまたコメントありがとうございます。

>ここの部分だけどうもアラミスを受け入れられない

この教育係って元々真面目な女性なんですよね。アラミスに片思いをしていただけの。
(真面目な女性が爪先でアラミスのズボンをずり下げようとするのか?というツッコミはなしで(笑)
教育係とアラミスの関係に違和感を抱いてしまう最大の理由は、多分本来のアラミスなら絶対に手を出さないタイプだからだと思います。
しかも最初はただ王太子に会いたいという思いだけだったのが、最近は王太子を守るためにこの関係を続けることが責務、くらいの気持ちになってるような気が。
愛のなさをその責務でバランスとってる感じです。
それでアラミスの中では不誠実な関係の正当化が図られてるんだろうなと。

いやもう、サイテーなんですけどね、ホントに。
でも彼にはこれしか方法がないんだろうなと思うので、割と本気で可哀そうと思って見ています。
仰る通り「もうアラミスはなるようにしかならねーだろ~」ですね。

>ミレディに再び愛の呪縛をかけられたアトスのほうが心配

ミレディがアトスに執着しきってますからねー。
アトスはとっくの昔にロケット捨てたんだけどな。
それを知ったら知ったで逆上しそうだし、アトスはミレディを無視しきれないし、この二人は着地点が見えませんね。

ヤク抜きのプロ(笑)設定なのはどういう理由なんでしょうね。
さっぱりわかりません。
でも妙に納得させられます。
アトス、いろいろと病んでるから。
ミレディを惹きつけちゃったのも、そういったところなのかもしれませんね。
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by teri-kan | 2016-07-04 15:51 | 海外ドラマ | Comments(2)

本や映画、もろもろについて思った事。ネタバレ有。


by teri-kan
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