健全な愛だってあるよ!の「マスケティアーズ」

ワールドカップ予選でタイに勝ったので、ハリルジャパンの弔辞を書かずにすみました。
なので「愛と憎しみの炎」感想第四弾。
「マスケティアーズ」において大変貴重な真っ当な人について書きたいと思います。







コンスタンスのことなんですけどね。
真っ当な人というのはある意味普通の人で、わざわざ書くほどではなかったりするのですが、このドラマはあまりにアレな人が多すぎて、真っ当なコンスタンスがとても輝いて見えるのです。
特に今回、陰謀、裏切り、毒薬、処刑、反逆罪、殺人罪……と、負のワードだらけの内容の中で、コンスタンスの明るい水色のドレスと、王太子のために宮殿に残った勇敢さは、もう素晴らしい清涼剤でした。
恋愛事情についても、アトスとミレディはどうしようもないし、王妃とアラミスは罪に問われてるし、大声で「愛してる!」と叫ぶことのできる真っ当さが眩しい。

コンスタンスはね、いいですよ。
本当に素敵だと思います。

もちろんただ真っ当なだけじゃなくて、例えば真面目だったはずの教育係がズルズル悪の道に飲み込まれたのと比べても、精神が非常に健全。
ロシュフォールのうさんくささに早くから気付いてたのってコンスタンスくらいじゃなかった?
銃士の皆さんも嫌ってたけど、銃士とロシュフォールの確執は以前からのものだからね。
その点コンスタンスは早くに自力で気付いた。
まあ気付いたというより、合わないなとかイヤなヤツだなとか、そういった感覚的なものだと思うけど、でもそういうのって大事で、そんな感覚がきちんと働いてるということが、やはり健全だということになるのだと思います。

貴族階級の女性じゃないってことが大きいんでしょうね。
陰険貴族社会の中で揉まれてないのは、少なくとも宮殿で物事をフラットに見るのに役立っているかも。
以前ボナシューがコンスタンスのことをバカにしてて、病気の王太子を勝手に連れ出したのなんて見てると、常識にとらわれないところは学のなさゆえなのかなあと思ったりしたものですが、バランス感覚は悪くないんでしょう。
宮廷や上流階級の細々した付き合いの常識を持ってない分、シンプルに良い悪いが判断できるって感じかな。
基本にあるのは優しさで、うん、これはダルタニアンも好きになる。
そもそもダルタニアンが至極真っ当な人ですからね。

アラミスと王妃のことを聞いた時の反応とか、ミレディを全然信用してない態度とか、ダルタニアンって本当にまともで健全なんですよね。
コンスタンスのことになると周りが見えなくなるのが問題だけど、それ以外では一番の常識人だと思います、四銃士の中で。

ポルトスも真っ当な人ですけどね。
でも育ちは正反対。
地方で農場経営してるお家の息子さんと、大都市パリのスラムで早くに親に死に別れた男の子。
ダルタニアンの真っ直ぐさと比べると、ポルトスはやはり複雑です。
でも包容力はその分ポルトスの方がありそう。
ダルタニアンはねえ、もうちょっとコンスタンスの心を理解してあげることができたら完璧なんですけどね。
でも強引にグイグイいくのが彼なので、コンスタンスがそれでいいならもういいか。



ポルトスは超重大任務を託されて、「生きて帰れ」なんてイヤーなセリフをアトスからかけられてたけど、人を連れて行ったり連れて来たりする任務は、どうやらいつもポルトスの担当のようです。
腕力が一番あるからかな。
格闘技が得意だからこその護衛や連行の担当かと。
でもそれはいいとして、一体どうやってスペインと話をつけるんでしょうねえ。

スペイン側に王妃を殺させるつもりはないと思うので、そこを突けば暴走ロシュフォールの追い落としができるかなあ。
さすがにフェリペ4世はお姉さんを亡き者にしようとは思ってないと思うんだよね。
バルガスはよくわからんけど、事後報告で「姉君のフランス王妃は反逆罪で処刑されました」と王に言うのは難しかろう。
スペインからフランスをコントロールするにしても、王妃の存在があった方がスペインとしても都合がいいはずだし。

大体そもそもこの計画は、最初の時点ではロシュフォールが王妃に愛されてる(笑)のが前提だったはずなんだよね。
多分ヤツは自分でバルガスに言ってるよ。
「俺は王妃に愛されていたから、フランス宮廷に戻ればすぐに王妃の信頼を得られる。そうなれば王妃にとっても王は邪魔になるし、俺と王妃でフランスを動かせるようになる」とかさ。
自分で書いてて、カーッ、ぺッて気分だけど(笑)、少なくとも「王と王妃を殺して俺がスペインのためにフランスを動かすから」なんて話ではなかったと思う。
そんな話に乗ったらスペイン馬鹿だよ。
スペインから「フランス国王夫妻を殺せ」なんて依頼があったとも思えないよ。
なんで自分とこの王のお姉さんを殺さなきゃならないんだ。

というわけで、「フラれヤローのロシュフォールが逆上して貴国の大事な王女様だった王妃を殺そうとしてますよ」と言えば、バルガスは協力してくれるんじゃないかと思うんだけど、うーん、どうだろう。

あ、そういえばポルトスってば、マルミオンの館で聞いたロシュフォールの想い人が王妃だってこと、まだ気付いてないのかな。
精神衛生上気付かなくていいことだけど、例えばこの話を王妃が知ったらどう思うだろう。
……まあ、おぞましいだけか。知らない方がいいね。
ポルトスも思い出さない方がいい、うん。



結局シーズン2ではポルトスのいい話が全くなくて、本人的にはちょっと寂しかったんじゃないかな。
お父さんのことでずっと悶々としてて、それどころじゃなかっただろうけど、これからいい人を見つけられたらいいね。
シーズン3ではそんな話もあるようで、だから早よ放送してよNHKってことになるんだけど、とりあえずまずは最終回。
なんかもういろいろ考えすぎて半分終わった気持ちでいるけど、皆にとっていい終わり方になってくれればいいなあと思います。

コンスタンスも今度こそダルタニアンと幸せに。
ボナシュー、ルメイ先生と、関わった男性が二人ともありえない死に方しちゃったんで、もしかしたら「私は男を無残な死に追いやる縁起の悪い女~」なんて思ってるかもしれないけど、ダルタニアンは大丈夫。
ダルタニアンは悪い運気も跳ね除けられる強い子だから大丈夫。

アトスの恋は泥沼のお先真っ暗、アラミスの恋はそもそもないことにされそう。
一組くらい幸せなカップルがいないとね、最終回なのに暗すぎる。
だからどんだけ暴れてもいいので、ダルタニアンはコンスタンスを助けてよ。

で、ロシュフォールは首を洗って待っとけ!




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by teri-kan | 2016-09-08 00:01 | 海外ドラマ | Comments(0)
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