「三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船」(2011)

仏・米・英・独、合作映画。

公開当時から「三銃士」なので気になってたんだけど、「飛行船ってなんぞや」と思って、なんとなく見ないままできていました。
このたびテレビで放送されたので録画して鑑賞。
楽しかったけど、いやあ、なんとも言えない映画でした。

これ、原題は「The Three Musketeers」で、ただの「三銃士」。
ダ・ヴィンチのダの字も入ってないんだけど、邦題に「ダ・ヴィンチ」だの「飛行船」だのを入れた気持ちはすごくわかる。
三銃士だけのタイトルだったら、観に来たお客さんに「違う!」って言われかねない。
それくらい、なんかもう、飛行船の存在がデカすぎでした。

まあ、ファンタジーですよねえ。
ありえない話なのでファンタジー。
とはいえ、もともと三銃士自体がそうだって言えばそうなので、こういうのもありかなあ。
いや、「あっていいのか?こんなこと!」って思うんだけど、んー、なんとも判断が難しい。
馬鹿らしいって言えば馬鹿らしいんだけど、妙にあの世界に馴染んでるんですよねえ、飛行船。
装備してる武器とかもホントありえないんだけど、銃士の皆さんも親衛隊の皆さんも、息するようにすっかり使いこなしてるというか、どうやって操縦してるのかという根本的なところもすっ飛ばして、理屈抜きですごい。

キャッチコピーは「伝説よりも、ハデにいこうぜ」なんだそーですよ。
ほんまわけわからんハデさでした。

そんな結構「はあ?」な映画なのに、絵は綺麗なんですよねえ。
セットも景色も美しくて、手抜きでないのが面白い。
リシュリューは肖像画のイメージにピッタリで、あの絵のリシュリューに我欲を付け足したらこんな感じだな!と思えるような風貌になっています。
この人、007のスペクターだったんですよー。
全然気づかなかった。
俳優ってすごいですねえ。

三銃士+1の4人のイメージは従来のイメージそのまんまって感じです。
ポルトスがちょっとカッコよすぎかな。
ダルタニアンはそうそうこんな感じ!って感じ。
アラミスは安定の男前。ルーク・エヴァンズはいい顔だ。
アトスもいいですね。
三銃士の皆さんは冒頭の仕事っぷりとか結構鬼畜で、BBCの「マスケティアーズ」の皆さんが良心的な善人に思えてしょうがなかったんですが、思えばこっちが本来の三銃士だったかもしれない。
本も読んでないのにイメージで言ってしまうけど。

この映画の三銃士って強気で強くていいんだけど、「マスケティアーズ」の三銃士はものすごく弱いところも抱えてて、かなりグダグダと悩んだりしてるのがいいなあと、ちょっと思ってしまいました。
ドラマと映画の違いってやっぱりあります。
映画はパッと打ち上げたドデカい花火みたい。
とことん派手でとことん華やか。
ミレディなんかすごいし。
内容はほとんどナイに等しいのですが、気楽に楽しむには良いです。




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by teri-kan | 2017-01-12 16:56 | その他の映画 | Comments(4)
Commented by あんどれあ at 2017-01-14 00:49 x
後れ馳せながら今年もよろしくお願いいたします。

この映画、見たときは原作三銃士ファンとしてはキャストがよかった以外は中身すべて忘れちゃいそうな感じだったのですが、私もマスケのおかげでに急に三銃士熱が再発して再見しました。
やっぱりキャストの豪華さだけで3回飯が食える、ような映画ですね。原作ミレディは絶世の美女設定なので、ミラジョボもその点あってるし、イケメンのバッキンガム公爵もオーランド・ブルームだし(キャラは原作と全然違う)。ロシュフォールのマッツ・ミケルセン(カジノ・ロワイヤルのル・シッフル!)もかっこいい。

これまで映像化されたポルトスはなぜか「でぶの三枚目キャラ」になることが多く、原作のイメージはもうちょっとかっこいいので、私はこの映画で修正されてよかったーと思いました。マスケのキャスティングもちょっと影響あったのかな、と。
あと、アトス役のマシュー・マクファーデンの美声に改めてやられました。(笑)

原作三銃士はかなり鬼畜ですよー。けっこうコメディ入ってる、というのもありますが、使用人や女の扱いなんて相当ひどい。誰も全然反省しないし(笑)。
全員お貴族様だし、原作が書かれたのも19世紀半ばだから、当時の価値観も反映されてるんでしょうね。やられる方も負けずにしたたかなんで、あんまり気にせず読めますが。
Commented by kikuzo at 2017-01-14 21:26 x
年末の三銃士映画見られたんですね!今迄にも何回かテレビで放映されたのを見ていますが、初見の印象はなんだこれは?!とミラ.ジョヴォヴィッチの谷間すごい脚結構逞しい、でした。
この映画では王妃に恋するルイ13世がお気に入りでした。比べても仕方ないけど、マスケティアーズのルイはなんというか、不憫というか残念というか…(^_^;)
年末は他局BSでも仮面の男を放送していまして、これもまた四銃士のキャストが主演のデカプリオを食ってしまう豪華さでした。この作品も衣装やセットが美しかったです。

三銃士、原作を読んだのは随分昔なのですが、皆さん結構鬼畜というか、特にダルタニアンが意外とエゲツないなーと思いました。むしろ天真爛漫、猪突猛進のイメージってどこから来たんだろう?と考えてみたら、多分アニメの三銃士からの様な気がします。
何回も映像化されているので、それらを見てみるのも楽しいですね(^-^)
Commented by teri-kan at 2017-01-16 00:56
あんどれあ様、こんばんは。
こちらこそ今年もよろしくお願い致します。

ホントにキャストは豪華だったですねー。
そうそう、マッツ・ミケルセンでしたね。
これも後からキャスト一覧を調べて知りました。
これも見てる間は全然わかりませんでした。
眼帯してるから尚更わからなかったです。

>これまで映像化されたポルトスはなぜか「でぶの三枚目キャラ」

ホントはそうじゃないのですか?
私はてっきり「でぶの三枚目キャラ」だとばかり(笑)。
そこそこカッコいいのが普通なのなら、この映画のポルトスは良かったですね。

>原作が書かれたのも19世紀半ばだから、当時の価値観も反映

さすがに現代のヒューマニズムを当時の物語には求められないですよね。
身分制がしっかりあった時代だし、鬼畜で当然なんでしょうね。
Commented by teri-kan at 2017-01-16 01:38
kikuzo様、こんにちは。

ミラ・ジョヴォヴィッチが躍動してた映画でしたね。
とことん華やかでした。
ルイ13世はこっちの方がイメージに近かったです。
マスケの王様は個人的にとても好きなんだけど、やたら健康そうでしたから。

「仮面の男」のTV放送、最後の方だけ私も見ました。
やっぱりルイがクズ男でした。
何度見てもこのルイは同情の余地なしのクズですねえ。
ダルタニアンも辛いところでした。

原作ダルタニアンはエゲツないのですか。
やはり私は「天真爛漫、猪突猛進」のイメージを持っていました。
アニメの三銃士って中身は全然覚えてないんですけど、一応観ていたのでそういったイメージだけは頭の中に残っていたようです。
覚えているのは「こころーにぼうけんをー」の歌くらいですかねえ。
あと、あれはアラミスかな?
「ダルタニアーン」っていう呼び声。
これだけは覚えてます。
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