「The Musketeers」series3

視聴前に「シーズン1,2と比べて暗いし重い」と聞いていたマスケの、シーズン3全体の感想です。






確かに暗いし重いんだけど、戦時下のお話なので当然といえば当然なんですよね。
むしろそのおかげで戦いのレベルはアップして、個人的にはかなり満足。
マスケ最大の魅力はアクションだと思ってるので、アクション万歳のシーズン3は面白かったです。
カッコいい四人が動き回っているのを見るのは楽しい。

シーズン2は宮廷陰謀劇、宮廷恋愛劇がメインでしたからねえ。
アクションはシーズン1と比べても薄めでした。
でも「教育係にアラミスひどすぎ」とか「王妃プレイ(笑)」とか「アトスー!」とか、キャーキャー騒げるネタには事欠かなかった。
そういったウキウキと騒げるお話は、確かにシーズン3は減ったかなあ。
メインキャラの悲しい退場もあったし、何より敵がゲスすぎた。
敵……皆腹立つ悪人達でしたねえ。

シーズン1,2の、愉快でちゃらけた感じが3でなくなってるのは、衣装一つ見てもはっきりしてて、特にアラミスの制服がフロックコート丈じゃなくなったのは大きかったです。
あの滑らかでひらひらした制服はホントに色男仕様だったんだなあと、ひらひらしてないアラミスを見て思い知りましたよ。
シーズン3のアラミスはきっちりした革で、ストイックな雰囲気が増してましたね。
これはこれでチョーカッコいいけど、前とは印象が少し違いました。



終わってみれば隊長の生き方をそれぞれの形で受け継いだ四銃士、といった収まり方でしたが、思えば王妃も受け継いでるんですよねえ、隊長の裏のお仕事。
陸軍卿の表の仕事はアラミスが継いで、裏は王妃。
ちなみにコンスタンスも隊長の仕事を継いでる。
銃士隊のお父さんから銃士隊のお母さんへ。

コンスタンスと隊長って嫁と舅でしたよねえ。
親衛隊が二人の仲を邪推してたけど、あの二人は家族。
シーズン2のラストで三人を送り出した時から思ってたんだけど、完全に息子ダルの嫁でした。
ダルタニアン夫妻もアラミスと王妃のように二人で隊長の仕事を引き継ぐ形になったなー。

銃士隊全員で隊長の追悼をしていた時のポルトスから始まるスピーチは、彼らがそれぞれどのように隊長と関わったかを示していて興味深かったです。
ポルトスにとっての隊長は勇敢な父。
ダルタニアンにとっての隊長は、生まれによらず資質によって兵士を選ぶ公平な人。
アラミスにとっての隊長は、若輩者を正しく導くあるべき年長者、指導者。
ものすごく納得できたし、彼らはその通りのものを隊長から受け継ごうとしていると思います。

となるとアトスは?って話になるのですが、書いてたら膨大になりすぎたのでアトスは別に個別の記事で。
アトスは超難物だったけど、最終回でなんとか近づけたかなあ。
彼の抱えていた葛藤の一端が、ようやく最後の最後で掴めた気がする。



シーズン3を通して気になっていたことなんですが、王がアラミスと王妃のことをどこで確信したかということ。
これが大きかったんじゃないかなあと思うのが、実はアラミスの出家。
「やましいことがあるから出家したんだ」って思われても不思議じゃない。
シーズン2の後もしらーっと銃士のまま宮中に出入りしてたら、案外うやむやにできたんじゃないかという気がする。
疑わしくても確信まで至らなかったというか。
王妃が王に嫌われることもなかったんじゃないかなあ。
シーズン2の最後で王は疑念を抱きつつもとりあえず丸く収めたのに、アラミスは逃げた形になっちゃいましたからね。

王は王で確かにお気の毒なんだけど、にしてもねえ、父と子がテーマのマスケになっちゃいましたが、ブルボン朝でこのテーマは皮肉ですね。
歴代の王の父親の早世がブルボン朝を弱体化させたんじゃないかと個人的に感じてるので、この王朝で良き父になれ的なテーマは、結構絶妙だなあと思います。

ちなみに、源氏物語では実の父親が源氏だということを冷泉帝は知っちゃうんだけど、ドラマの王太子(もう王だけど)はどうなるかなあ。
さりげなく気付いてさりげなく父親孝行してくれたらうれしいけど、映画「仮面の男」みたいなパターンだってあるわけだから、想像するだけでちょっとドキドキ。
アラミスの未来が良いものであることを願いたいです。
絶対に「仮面の男」のダルタニアン・バージョンな結末はダメよ。

まあ、マスケのフランスは史実のフランスとは違う道を歩みそうですけどね。
王妃とアラミスは戦争を縮小させるから、フロンドの乱も起こらないんですよきっと。
私はアラミスのファンなので彼に都合の良い未来を想像するので、これからのフランスは平和国家確定なのです。
新王は史実のように戦争戦争な王にはならないのです、きっと。



というわけで、まだいろいろあるけど、とりあえずこの辺で。
次はアトス。



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by teri-kan | 2017-03-24 00:00 | 海外ドラマ | Comments(0)
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