フィギュアスケート選手の華

無事オリンピック代表が決まりました。
女子シングルの代表枠は二つ、男子はエース羽生が欠場ということで、なんだか異様な緊張感漂う全日本選手権でしたが、選ばれた選手の顔ぶれは納得。







まあそれはいいとして、気になったのはマスコミです。
本田真凛がやたらプッシュされてました。
普段からフィギュアスケートを見てる人は「難しいだろう」と最初から思ってたと思うけど、マスコミの報道は全然違ってたので、最有力候補として彼女を見ていた人も多かったと思います。
あまりいい状況じゃありませんでしたね。

昔の安藤を思い出しましたよ。
本田をポスト真央と言ったりしてるようですが、マスコミ報道を見てると、浅田よりも安藤の方が思い出されます。
浅田はもっとスケートと一体化した報道だった印象。
安藤と本田はもっと別のところでフューチャーされてる感じがします。

華があるということはこういうことなんですねえ。
思えば安藤と浅田が並び立ってた時の日本の女子フィギュアはすごかった。
今の女子も上手い子はたくさんいるけど、飛び抜けた華とか存在感、スター性という意味では、安藤と浅田はズバ抜けていました。
その分二人ともマスコミにひどい扱いを受けましたが。

十代のただの女子スケート選手に酷い仕打ちをするなあと、マスコミには悪いイメージしか持てませんでしたが、今の本田は半分芸能人みたいなものなので、こういう「悪影響しか与えないんじゃない?」みたいなマスコミ報道も、ダメージにはなってないのかな?
まあ、マスコミの本領が発揮されるのは「落とす時」なんだけど。
さんざん持ち上げて落とすということ、今回もまたあるんですかね。
本田はちょっとムラがあるようだけど、実際華のある選手なので、できれば四年後まで頑張ってもらいたいなあ。



いやあ、華ってやっぱり貴重ですよ。
表現力とも関わってきますし。
今の若い女子選手はアスリートな雰囲気の子が多いイメージで、もちろんジャンプなんか皆バンバン跳んでるんだけど、今時の子なのに身長とかなぜか皆小さいんですよね。
本田は身長が今の日本の主力選手の中では高い方なんですよねえ。
身長が高ければ普通は手も長くなるので見栄えも良いし、表現力の面で有利になる。
基本的に日本人は身長に比較して手足が短いので、小さい選手は同じ小さな外国人よりも高度な演技が要求されると思うので、頑張らないといけないんですよね。

その点で宮原は努力してるのがよくわかります。
腕の振りが大きく伸びやか、かつ丁寧で細やか。
彼女しか出せない繊細さをきちんと表現できてると思う。
逆に本郷のダイナミックさも、彼女の特徴を生かしていて好ましい。
手足の長さを生かした情熱的な演技は、特に今回の「カルミナ・ブラーナ」にはピッタリでした。
こういった自分の個性を良いようにアピールするというのは、若い選手達にはもっと頑張ってもらいたいかなあ。

樋口の「スカイフォール」は彼女に上手くハマってて良かったと思います。
ああいうの似合いますね。
でも、正直オリンピックに「007」は二番煎じの感が否めない……。
同じ曲というより同じキャラというのが、「どうなのかな?」って感じでした。

誰もやったことのないことにチャレンジしてる姿が個人的には見たいので、曲についてもあまり使われたことのない曲の方がどちらかというと好ましく感じます。
せっかく歌付きOKになっての最初のオリンピックなので、他の誰とも違う、その人ならではの個性の出せる曲と演技を期待しちゃいますね。

そういう観点からいけば、ベテランの演技はやはり味を楽しめます。
コストナーとか、いつも良い選曲と思いながら見てるけど、難しい曲を滑りきるには本人の存在に説得力が必要。
本人の肉体の説得力という部分で、「華」はやっぱりあればあるだけあった方がいい。
うん、本田、練習嫌いが改善されればいいですね。



一応競技スポーツなのでジャンプ重視の風潮は歓迎してるのですが、最近は怪我のリスクが高まっていることへの警鐘が目につく印象があります。
もちろん希望は「高度なジャンプと説得力のある演技の両立」だけど、フィギュアはそこが常に課題ですね。
時代が変わってもいつもそこで悩んでる印象。
羽生はそのどちらも高レベルでこなせる第一人者だけど、怪我の具合は一体どうなってるのでしょうか。

いい演技が見たいですね、このオリンピックも。
別に羽生だけでも日本人選手だけでもなく、圧倒的なジャンプと、心の底から揺さぶられる演技が見たい。

なのでロシア選手、とりあえず出るだけは出て!
全てがいい方向に向かってくれるよう願ってます。




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by teri-kan | 2017-12-27 15:18 | スポーツ | Comments(5)
Commented by まるさん at 2017-12-28 08:13 x
 ここの所、フィギュア熱が冷めていましたが、流石に五輪切符を賭けた試合は見ごたえがありました。

 坂本選手、三原選手とか見てると、スケーターはアスリートだったんだ! と再発見するんですよね。トリノからの十年位を熱心に観戦していた頃、どこかスポーツだという意識が薄かった様にも思います。浅田真央、安藤美姫、高橋大輔などはアスリートというよりも何か別の存在でしたね。オーラがあって独特の雰囲気があって。魅力的ではありましたが、スポーツとして観戦する事もまた、新鮮でした。つまり、「思い入れ」のない試合はすっきりしていた、という事でしょうか。

 本田選手は、実力以上に持ち上げられて気の毒と言いたいけど、案外それを望んでいる様にも見えます。モデルのプロダクションに所属しているから半ば芸能人みたいな物なのかしら、と辛口な事も考えてしまいます。トリノの安藤さんは四回転と3-3-2を跳べて、いきなり世界選手権、四位。全日本を連覇してたから、あのギャルっぽい容姿で人気になるのもある程度仕方のない事でしたね。ただ、安藤さんの自伝などを読むと、過熱した報道は、ただただ、辛く厳しい毎日であった(取材自体が恐怖だったみたいだし)様です。一見似ている本田真凛と安藤は、中身(選手としての実力、性格、価値観など)が違う選手ではないか、と思っています。ちなみに夫婦揃って、安藤さんを応援してたけど、どうも、本田は好きになれない、というスタンスです。今は特に応援してる選手はいませんね。
 とにかく、怪我がない事、無事に五輪の季節を乗り切って欲しいと心から思います。羽生選手も前途多難という感じですが、彼自身の選択で高難度ジャンプにチャレンジした結果なので、後悔はしてないかもしれない。でも、五輪で滑る姿は見たいです。
Commented by まるさん at 2017-12-28 08:16 x
 追加訂正です。
 三原 ☓ --> 紀平 〇 
 失礼しました。
Commented by teri-kan at 2017-12-28 13:38
まるさん様、こんにちは。
コメントどうもありがとうございます。

>「思い入れ」のない試合はすっきりしていた

このお言葉が結構言い表しているというか、肩入れできる選手がいるかいないかは大きいですよね。
多くのファンがつくためには実力は当然として、選手の容姿やタレント性が優れてるかどうかも大きくて、競技の人気は競技の魅力をアピールするよりスター選手の有無の方が影響が大きい。
本田の報道はその辺の事情がうかがえて、正直厳しい目で見ざるを得ません。

本人もちやほやされることを楽しんでる風ですが、16歳に対してそれを咎める気はあまりない分、周囲の大人に対しては何やってんだと思います。
確かに、同じ年齢での実力と結果に関しては、安藤と比較できるものではないですね。
ちやほやが好きなのはいいけど、練習嫌いはいただけない。

まあ私も、羽生が出てないのでいまいち盛り上がらなかったというか、スター選手ありきなんですけど(苦笑)。
安藤、浅田、高橋らがいた時代は他にも個性あふれる選手だらけで、特別な黄金時代だったんだなと、最近とみに感じます。
あの頃の華々しさは今はあまりないかな。
もっと飛び抜けた選手がたくさん出てきてほしいと、正直思っています。
Commented by stefanlily at 2018-01-08 17:21
>日本人は身長に比較して手足が短いので、小さい選手は同じ小さな外国人よりも高度な演技が要求されると思うので、頑張らないといけないんですよね

確かに。伊藤みどりさんの偉大さを改めて、思います。

坂本選手はCS以降のベイスターズみたいに勢いありました、
今日ラミレス監督のインタビュー読んだけど、朝青龍らは見習え、思いましたね。
Commented by teri-kan at 2018-01-09 12:43
stefanlily様、こんにちは。

伊藤みどりはすごかったですよね。
彼女こそ身長は低いんですけど、ジャンプの高さがハンパではありませんでした。
あれだけダイナミックだとただただ圧倒されます。

宮原はある程度計算できるとして、坂本は今の調子を維持して頑張ってもらいたいです。
のびのび滑ってほしいものですねえ。

ラミレス監督のインタビューはどんなものかわからないのですが、これまでの監督の発言から推測すると、多分ポジティブで真っ当なものなのかな?
朝青龍はまあ、朝青龍ですから……。
モンゴル力士に関しては、どうしてこうなった!?と思うことが多くて残念ですね。
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