「火輪」

かなりの傑作だと思う。特に3巻(文庫版)までは素晴らしく面白い。
壮大な世界観、徐々に明らかになっていく歴史・登場人物の正体、ストーリーはかなり複雑なのにほとんど破綻なく展開し、本当によく出来ている作品だと思う。
終盤に至って起こる豎眼のインフレには目眩がするが、それを考慮しても河惣益巳を人に薦めるなら私は断然これである。

あの段階で物語を終わらせた理由に外的要因があれば別だが、そうでないのなら作者が描きたかったのは「竜族のお家騒動」なのだろう。
地上の天下取りも天上界のゴタゴタも、それらは物語の軸ではなく、三真珠と彼女らに関わった人々の顛末がメインだったのだと思う。

後に知ったことだが作者は続編も考えていたらしい。
天帝位も皇帝位も空位のままという中途半端さのせいか、単純にリーアンのその後が描きたかったのか、それはわからないが、とにかく本作は作者がそう考えるのもさもありなんという終わり方をしている。
ただあそこで一応の決着をつけるのが正解だったような気もしないではない。
なんといっても楽しい気分で終われたし。



次から個性豊かな登場人物1人1人について感想を書こうと思います。
「火輪」のテーマは「三真珠と彼女らに関わった人々の顛末」と考えているのでそれに沿ったものになるでしょう。
スタートは全ての元凶、広の父・前竜王敖祥!と、いきたいところですが、先に楊戩ですね。
ジンのキャラクターは「火輪」の中では特異なので、まず彼から始めたいと思います。
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by teri-kan | 2008-11-27 22:56 | 漫画(河惣益巳) | Comments(0)
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