「火輪」の登場人物 楊戩(ヤン・ジン)

清源妙道真君の号を持つ仙人であり朱雀。
竜吉の恋人、後に夫。リーアンの師匠。

師・玉鼎真人に入門志願したリーアンの才を見込んで彼と師弟の縁を結ぶ。当時のリーアンを弟子にとることは天帝皇帝双方に敵対する行為であり、それがもとで長年仕えた師からは破門されリーアンと共に旅に出ることとなった。
仙術のみならず人生相談から恋の悩みまであらゆる方面でリーアンに指導・助言し、特に竜王剣を華朝側より奪還するまでは常に傍らにいて彼を助けた。しかし騒乱が深まるにつれ互いの利害がぶつかる事態も度々起こるようになっていった。

もとは千年前に滅んだ王朝・辰の武人、皇帝の甥。
代々元帥位を授かる名家の子として生まれ、十三歳で初陣を飾って以来驚異的な軍才を示す。折しも帝国は各地に反乱が続発する末期的な状況で、公子時代は反乱鎮圧のため地方遠征につぐ遠征の毎日であった。
多難な時期の皇帝には大人しい皇太子より向いていると帝が帝位の移譲を遺言するもそれを拒否。仲の良かった同い年の従兄弟を押しのけて帝位に就く気などなく、即位を請う廷臣達に屋敷を囲まれてしまうに至って遂に出奔を決意、玉鼎真人に誘われるままに入山し、以後数百年人界との関わりを断ち厳しい修行を積み続けた。

辰国滅亡の原因を後に史書より知り華朝への恨みを抱くと共に、開によって一族を全滅させられた鳳凰族の恨みをも朱雀の力と共に身内に取り込む。一つの身に二つの宿世を負うという生き方を図らずも選んでしまったことで、その後に起こる天界人界双方の騒乱に根本から関わっていくことになる。
目的の為には手段を選ばない性質で、華朝の内部事情を探るため律と同衾することも厭わず、開を討つため天宮・水晶宮に押し入ることさえやってのけた。
最終的には竜王妃となった開・即ち竜族と和解し、律の魂魄を冥府より戻すため豎眼を持つまでに至った朱雀の力を失う。しかし妻竜吉に優しく迎えられ、その後はただの仙人として、西王母の夫として生きていった。

公子時代は稀代の戦上手として「如鳳将軍」の異名をとるほど。快活で見目麗しく、美女と誉れ高い竜吉・黒韶と並んでも見劣りしない華を持つ美丈夫である。







こうして彼の生涯を見てみるとわかるのですが、三真珠に翻弄されない人生を送っているのは主要人物ではこの人だけです。三真珠を敬愛するにしろ三真珠に利用されるにしろ、皆何かしら彼女らによって人生動かされているのに対してジンは唯一それから自由。

三真珠に関わる人々の愛憎がタペストリーの縦糸ならばジンは横糸ですね。人界と天界双方の覇権争いを担う役割。彼の人生は特殊ですが、それが上手く三真珠の物語と絡むところがこの作品の妙の一つでしょう。

作者はこの人のこと好きなんだなあとつくづく思います。私も好きだけど。
カッコいい人ですよ。でも復讐は似合わないかな。公子時代、平和な世ならさぞかしグータラな人間だったと自分で言っているけれど、私もそれが彼の本質だと思います。
明るく笑ってるのが似合うよ絶対に。
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by teri-kan | 2008-11-28 13:53 | 漫画(河惣益巳) | Comments(0)
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