2012年 10月 04日 ( 1 )

「王の帰還」の人間の実況

先週BSで「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」をやってて、その時ネットの実況も並行して見てたんだけど、フロドとサムの火口での場面で、「フロドごと指輪を突き落とせ」って書いてる人がたくさんいてビックリしました。

いやー、その発想はなかったわ。
でもある意味正しい意見すぎるかも。

本ではなく映画で初めてあの場面を知ってしまった人の意見かなあと、なんとなく思いますね。
映画はすっかり悪人顔になったフロドが目に入ってくるし、それまでのサムとの確執とか挙句の果てのゴラムとの醜い戦いとか、指輪に囚われて可哀想というより「こりゃもうダメだ」と言いたくなるような場面が続くから。
なので「なんだよーフロド」みたいな意見が出てくるのはわかるけど、でもだからといって指輪ごと突き飛ばすことは誰にも絶対に出来ないはずなんだよね。サウロンが、というか指輪がそれをさせないはず。
「フロドを殺してでも指輪を捨てる」と考えるほどブラックな心の持ち主になってしまうなら、それ以前に指輪を自分のものにしたいという欲望に負けるはずだし、そういったちょっとした心の隙が指輪は大好物なんだよ。
ホビットの何がすごいって、そういったブラックな隙がほとんどない人達ってことなんですよね。

だからあそこで「サム、フロドごと指輪を突き落とせ」と言ってる人達は、間違いなく人間なのです。
「ほー、なるほど、その手があったか」と感心した私も人間(笑)。

キレイゴト言うつもり全然ありません。指輪が目の前にあったら思いっきり揺らぐ自信あるし、お国にあんな事情があるなら指輪が欲しくてたまらなかっただろうボロミアの気持ちもすごく理解できる。
だからこそ人間に指輪を持たせちゃいけないなーと思うし、中つ国において本格的な人間の時代が始まるのが指輪消滅後だというの、もっともな成り行きですね。



まあ、サムに「フロドを突き落とせ」と言うくらいなら、かつてのエルロンドに「イシルドゥアを突き落とせ」と言いたいくらいなんですが、そんなのやっぱり無理ですからね。
イシルドゥア、サウロンを倒して奪った正当な指輪の所有者だったし、所有者の意思がこういう場合大事っぽいみたいだし、うーん、考えれば考えるほど思うことなんだけど、よく葬ることができましたよねえ、この指輪。
指輪自身でさえ予期できなかったアクシデントのおかげだけど、でも指輪は絶対フロドとゴラムが醜く争ってる間は「けっけっけっ」ってほくそ笑んでたはずだし、バランス崩して宙に浮かんだ時は「あれ?」って感じだったんだろうなあ。
マズイ、マズイ、こんなはずじゃああああー、と声なき声で叫びながらズブズブと火口に沈んでいったと思うんですよねー。
この辺映画はとても上手かったと思うんだけど、指輪の存在感、めちゃくちゃ大きかったですね。



実は今回の実況ではこの冬公開される「ホビットの冒険」を更に観たいと思わせるような情報があったりして、とてもラッキーでした。
というわけで現在「ロード・オブ・ザ・リング」の世界再びの気持ちがむくむくと上昇中。
映画公開まであと2ヶ月。
待ち遠しいですね。
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by teri-kan | 2012-10-04 11:34 | その他の映画 | Comments(0)