カテゴリ:アメリカ映画( 152 )

「ブレードランナー」(1982)

いわゆるサイバーパンクの代表というか原典というか、そういった扱いをされてる有名映画。
続編が公開中だからか、先日深夜にテレビで放送されました。
いい機会だと思い超久々に見てみたのだけど、いやあ、今見ても十分面白いですね。
そういえばそうだったなあと思い返しながら楽しみました。

昔もテレビでやってたのを見たのだけど、こういった映画を見たのは多分この作品が初めてだった気がします。
退廃的な近未来都市が舞台の映画。
ロスのような香港のような近未来のような世紀末のようなダークな都市。
現実離れした、でもそれまでのSFとは違うリアル感。
気持ちのよい不思議さを感じた覚えがありますね。
スタイリッシュだけど恐い、おどろおどろしいけど新鮮。
なんとも言えない感覚を覚えた記憶があります。

そういえば「一部の大人が楽しむ映画」みたいなことを思ったような気が。
ちょっと背伸びして見たかもしれません。
案外哲学的で難解なところも刺激的でした。

今見てもやっぱりオシャレだなと思いました。
都市そのものがというか、建物の外観もそうだし、室内のデザインがいいんですよ。
内容もそうだけど、やっぱり一番印象が強いのは舞台そのものかなあ。

ストーリーは、短命を運命づけられたレプリカントと、彼らを奴隷として使役する人間との、戦いとか葛藤とか交流とか、そういったもの。
レプリカントに対する人間のナチュラルな残酷さは、他者を奴隷として人間扱いしてこなかった過去の人間達のナチュラルな差別意識を彷彿とさせるもので、なかなかえげつない。
レプリカントを人間ではないと断ずるのは簡単なのだけど、そう単純にはいかない事情が描かれています。

ハリソン・フォードが戦ってます。
昔の名前で出ていますじゃないけれど、ハリソン・フォードはインディだったりハン・ソロだったり、昔のキャラのおかげで今も大活躍。
本作の続編にももちろん登場。
テレビの予告しか見てないけど、どうやら活躍されてるようです。

あ、そうそう。ダリル・ハンナも戦ってます。
久々に見て実感したんだけど、過去の記憶はオシャレでダークな近未来都市のデカダンさと、ダリル・ハンナのロンダートでほぼ占められていました(笑)。
ダリル・ハンナの強烈さも印象深い。
「スプラッシュ」の彼女を思ってこれを見ると倒れるかもしれません。

顔的にも肉体的にも美しい人が多く出てくるので目には良い映画です。
レプリカントは美形に作られてたんだなあ……と一瞬思ったのだけど、もう一人の男の人は普通の顔だったから、そういうわけではないのか。
今から思えば一体一体外見を違うように作るって大変だよね。
彼らは個性も違ってたようだし、なんかもうすごすぎる技術だ。
2019年が舞台なんですけど、ものすごい科学の進歩です。

あと2年でさすがにあれはムリだなあ(苦笑)。




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by teri-kan | 2017-10-30 16:14 | アメリカ映画 | Comments(4)

ハリウッドとアカデミー賞へのもやもや

今年のアカデミー賞授賞式には幻滅しました。
言い訳無用。
あれでは反トランプにかまけて本業を疎かにしたと言われてもしょうがない。
ネットで速報を追ってたんだけど、テレビはすっかり見る気が失せた。
ハリウッド映画は好きだけど、ハリウッド自体には結構前々から「うーん?」なところがあったので、ここ最近の展開にはホントにもうもやもやもやもや。

ここから先は完全な愚痴です……。




もやもやの分析はネチネチになる
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by teri-kan | 2017-03-03 17:10 | アメリカ映画 | Comments(4)

「ラ・ラ・ランド」(2016)

女優を目指すもオーディションに落ちまくってる女の子と、こだわりが強すぎる売れないジャズ・ピアニストの愛と夢の物語。
舞台はロサンゼルス。
先日のアカデミー賞で6部門を受賞したミュージカル映画です。



映画は魔法。
新作映画からここ数年離れ気味でしたが、今時の作品でもこんな感動を与えてくれる映画があるんだと、胸がいっぱいになりました。
この手の幸福が欲しくて古い映画を見るとか、そんなことばかりしなくてもいいんだといった気持ちです。

映像は魔法。
音楽も魔法。
人間の感情と記憶に相性のよい映像と音楽ですが、ここまでそれらの幸福な混ざり具合を見せてもらったら、人間としてはただ幸せとしか言いようがないかも。

登場人物の人生と感情が映像と音楽と混然となり、それが見てるこっちの人生と感情にも深い部分で重なり合う。
その合わさり合う幸福感。
映画でこそ味わえる多幸感と言っていいかもしれません。
良質なミュージカル映画は心底人を幸せにしてくれます。

もちろん「ラ・ラ・ランド」は懐古趣味なだけの映画ではありません。
しっかりと今のお話。
でも今も昔も変わらない大事なものってやっぱりある。
夢を見せてなんぼなところ、絶対ありますよね、映画って。



「ラ・ラ・ランド」に関してはあれこれ言わない方がいいかな。
見てなんぼ。
体感してなんぼです。
現在夢を追ってる若い人のみならず、既に夢をかなえた人、かなわなかった夢をかつて持っていた人、そんな全ての人のためにあるような映画。

こういう映画、ホント好きです。
映画というものがあって良かったと、心から思えます。




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by teri-kan | 2017-03-01 11:10 | アメリカ映画 | Comments(2)

「ラビリンス/魔王の迷宮」(1986)

奪われた弟(赤ちゃん)を取り戻すため魔王の迷宮に踏み込んだ少女と、少女が城にたどり着くのをなんとか阻止しようとする魔王様の物語。

活動的な主人公は美少女ぶりが印象的なジェニファー・コネリー。
スターでロックな風貌の魔王はデヴィッド・ボウイ。
ファンタジーだけど、結構シュールな、可愛いお話だけど、ちょっと切ない、なんとも不思議な味わいの映画です。

25年ぶりだか28年ぶりだか、超久々に観ましたが、やっぱり悪くないですよね。
ていうか、普通にいい映画。
ラビリンスの構造、風景、ゴブリン他個性的な登場人物、お伽話な世界観にほんわかします。

グラムロック時代からのデヴィッド・ボウイのコアなファンは、どうやら「ラビリンス」を黒歴史扱いしてるようなんですが、私は80年代からのファンだし、当時からこの映画は普通に好きでした。
ストーリーが楽しかったですし、音楽も楽しかった。
ただ、なんで出演したのかなあ?とは思っていました。
それこそキラキラしたグラムロック時代なら、キラキラした魔王も似合ってたのになあって感じで。

でも今回見直してみて驚きました。
当時はもうちょっとボウイが若ければと思ったものですが、今見ると若すぎて驚く。
ここ数年はずっと年齢を重ねた姿ばかり見てたし、特に今は病気を抱えた時期のビデオだったり写真だったりが表に出ているので、「ラビリンス」の魔王姿になんとも言えない感慨がわいてしまう。

今となってはボウイを見るための映画になってますね。
本来の魅力はとにもかくにもジェニファー・コネリーなんですが。

最後のフクロウさんが切ないです。
愛する女の子の願いを聞いてあげたのに、終わってみればなぜか手下や家来が女の子のお友達になって、自分は窓の外でぼっち。
悲しい。



ボウイのことを考えると、今でもぽっかり胸から何もなくなってしまうような感覚に襲われるのだけど、その感覚と、昔の映像を見て楽しむ感覚と、ちょっとまだ上手く整理できていないです。
いまだにボウイの肉体がこの世にないということが実感としてついてこない。
過去は過去で楽しめるんだけどね。
デヴィッド・ボウイのことに関しては、ちょっとまだ空虚な状態が続いています。




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by teri-kan | 2016-02-19 09:56 | アメリカ映画 | Comments(0)

「スター・ウォーズ フォースの覚醒」(2015) その3

その1とその2と、なんだかカイロ・レンのことばかり書いてるような気がする……。
全然好きじゃないのに、むしろ嫌いなのに、多分あまりにバカすぎて、対抗できる抗体がないんだきっと。
だからあれこれ考えてしまうんだ。

レイが真面目で真っ当な子だから、ライバルはあれくらいバカでいいのだと思えばいいのかな。
実はライバルなのかどうかも怪しいんだけど。
スノーク様の極悪な特訓でも受ければ、カイロ・レンもパワーアップするかなー。
ていうか、そもそもカイロ・レンは彼から何を吹き込まれたんですかねえ。



以下、ネタバレ&妄想全開。





ベイダー伝説とルークの絶望
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by teri-kan | 2015-12-25 23:59 | アメリカ映画 | Comments(0)

「スター・ウォーズ フォースの覚醒」(2015) その2

感情的な感想は前回でとりあえず終わらせて、今回は冷静に冷静に。
でもネタバレ全開なのは変わらないので、ここから先は映画を観ていない方は読んではいけません。






魅力的な登場人物の方々
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by teri-kan | 2015-12-24 23:59 | アメリカ映画 | Comments(0)

「スター・ウォーズ フォースの覚醒」(2015) その1

エピソード6から30年後のお話です。
皇帝を倒し、自由を取り戻し、アナキンの魂も帰還し、めでたしめでたしで終わった、あの過酷な戦いの、その後の銀河の物語。

事前情報等の予備知識を全く入れずに鑑賞しました。
なのでオープニングロールから驚きだらけ。
でも一番の驚きは、何をおいてもコレ。

感想の順番としてはおかしいけど、とにかくコレを書かないとおさまらないんで、まずはそれから行きたいと思います。

ここからはネタバレ全開です。
観てない方は絶対に読んではいけません。







カイロ・レンとかいう人
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by teri-kan | 2015-12-23 23:58 | アメリカ映画 | Comments(2)

「9か月」(1995)

先日「ノッティングヒルの恋人」をテレビでやってて、情けないヒュー・グラントはやっぱり可愛いなあと思ったので、彼を可愛いと思った原点である映画について書いてみます。
といっても、内容はほとんど覚えていないけど。

「モーリス」で初めてヒュー・グラントを見て以来、綺麗な顔を楽しむべく「幻の城」「フォーウェディング」と、彼出演の作品をぽつぽつと見てきたんだけど、評判のいい「フォーウェディング」はなぜかそれほどピンとこなくて、「こういう役も出来るんだー。むしろこういう役の方がいいじゃないか」と可愛い魅力を発見できたのがこの「9か月」でした。

恋人の妊娠期間の9か月に起こったいろいろを描いたコメディなんですが、ヒュー・グラントの思いがけない魅力ばかりに目がいって、ストーリーが思い出せないのが残念。
まあそこまで良い出来の映画ではなかったのでしょうが、とにかくこの男が情けなくてどうしようもないのは確かでした。
でも情けない顔がとても似合うヒュー・グラント。
男前じゃなきゃもしかしたら許せないお話だったかもしれません。

強烈に印象に残っているのがカマキリのエピソード。
カマキリは交尾の後メスが相手のオスをバリバリと食べちゃうのだそうですが、恋人の妊娠にうろたえる主人公がメスカマキリに襲われる夢だかなんだかを見るシーンがあって、それだけはものすごくよく覚えてるんですよね。
卵を作った後自らを卵の栄養に差し出すオスカマキリ、無残。
メスカマキリは容赦ないですねー。
でもそれがカマキリの世界的には最も良い子孫繁栄の手段なんだろうな。

実はそれ以外ほとんど記憶が残っていない、それほど映画としてはちょっとイマイチな「9か月」。
でもヒュー・グラントは良かったはず。彼の魅力だけは太鼓判押せる。
恋人役はジュリアン・ムーアだし、主役の二人は豪華でしたね、今から思うと。
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by teri-kan | 2014-06-06 16:44 | アメリカ映画 | Comments(0)

「カイロの紫のバラ」(1985)

不景気で失業中の夫を抱えた主人公は、要領が悪いのもあって生活が全然上手くいってない。彼女の唯一といっていい楽しみは映画館に通って映画を観ることで、そんな彼女がある日信じられないような出来事に巻き込まれる……というストーリーの映画。

主演はミア・ファロー。
監督はウディ・アレン。

昔レンタルで観た時ものすごく感動して、5段階評価なら完全な五つ星、映画好きなら絶対に観るべきだー、なんて思ったものでした。
だからブログにもずっと書きたかったんだけど、なぜか「感動した」「オススメだ」以外の記憶をほとんど失っていて、長らく書けないままでいました。
今回WOWOWで放映されて20年ぶり、いや、ほとんど25年ぶりくらいに観ることができて、めでたくこうして書けているのですが、しかし、うーん、25年という時間のなせるわざはもしかしたらかなり大きいのかもしれない……。

25年前は「なんて優しい映画なんだ」って思ったんですよねえ。
映画好きにとって優しい映画だなあと。
でも今回は「残酷だなあ」と感じてしまって、我ながら感じ方の違いに驚いてしまいました。

25年前は若かったし、子供だったし、ってことなんでしょうか。
さすがにあれから25年もたてば世の中のことも知ってしまいます。現実と折り合わなければならないことを知ってるというか、私自身がいろいろと諦めて現実と折り合って生きている。
だからこの映画に昔ほど入りきれなくなったのかなと思いますが、とはいえ良い映画という印象は変わってないんですよね。ただ観る視点が変わっただけで、やはり素敵な映画。
で、映画好きにオススメ。
ミア・ファローは素晴らしいし、優しいのはやはり優しい映画なんだ。

その優しさの理由なんだけど、それは大きなネタバレになるんで間をあけて書きます……。
本当にネタバレです。

大ネタバレ
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by teri-kan | 2013-02-18 13:57 | アメリカ映画 | Comments(0)

「ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記」(2007)

シリーズ第2作目。
前作より俳優陣がなんだか豪華に。

1作目で名誉を得たニコラス・ケイジとその家族。
ところが今作では大統領暗殺者の末裔という汚名を着せられてしまい、またまた名誉回復のために家族総出で頑張るというお話です。

前作に続き宝探しの作品。
しかもお宝のスケールは大幅にアップ。
仕掛けも格段に大仕掛けに、アクションもその分盛りだくさんに、お宝の場所から逃げ出す方法も……、うーん、あの場面ねえ、あそこだけはちょっといただけないな。エド・ハリス、あれでホントによかったんだろうか。字幕だからこっちの理解が足りてなかったりするだけなんだろうか。

安心して観ていられる映画です。現代にあってはかなり貴重かも。
世の中殺伐としてるのに映画でも殺伐としたもの観ていたくないよっていう人、いないわけじゃないと思うんだよね。
問題を告発する映画、真実をありのままに描く映画の必要性はわかってるけど、ただ楽しく面白がる映画ってのも大事だよね。バカな映画っていうんじゃなく健全にワクワク楽しめる映画。

宝探しものって、そういう意味では王道なんだよ。
また健全な宝探し映画を作ってもらいたいものです。
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by teri-kan | 2013-01-21 11:34 | アメリカ映画 | Comments(0)