カテゴリ:イギリス映画( 39 )

「007 スペクター」(2015)

第24作目の007作品。
往年の007ファンにしてみれば、「そのまんまやないか」と言うしかないタイトルですが、まさにそのままの内容と言っていいでしょう。
スペクター。ブロフェルド。白いニャンコ。
ニヤリとくる場面多数の作品となっています。

では、以下はネタバレ感想。

ダニエル・クレイグのスーツ姿
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by teri-kan | 2015-12-09 14:28 | イギリス映画 | Comments(0)

「007 スカイフォール」(2012)

シリーズ50周年記念となった第23作目の007作品。
ダニエル・クレイグのボンドとしては第3作目。

テロ組織に潜入しているNATO工作員リストが敵の手に渡ったことから始まる事件を描いており、テーマとしてはMI6の存在意義を問う作品。
非常に重い内容で、「カジノ・ロワイヤル」「慰めの報酬」とストーリー的には無関係なものの、ボンドの成長物語としては確実に前2作の流れを汲む。

「カジノ・ロワイヤル」は007初見という人でも全然OKで、過去作品を見ずに「慰めの報酬」もそのまま楽しんだ人もいるだろうけど、「スカイフォール」は過去作品を一作でも観てから映画館に行った方がより楽しめるかもしれない。
(オススメは「ロシアより愛をこめて」もしくは「ゴールドフィンガー」)
ダニエル・クレイグは若かりし頃のボンドを演じているので、このボンドはショーン・コネリー時代のボンドの活躍にそのままつながるのです。そのつながり具合がこの作品では描かれているので、それを楽しむためには……いかん、これ以上書いたらネタバレになるので、未見の方はここまで。

この先は山のような感想になります。
感想即大ネタバレで、ちょっとばかし長い。
さすが50周年作品、内容が盛りだくさんです。
いろいろ問題もありますが、007シリーズ全体に深みを与えた作品として大きく評価できる「スカイフォール」の感想、頑張っていきたいと思います。

スカイフォールってそういうことだったんですね
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by teri-kan | 2012-12-11 10:36 | イギリス映画 | Comments(0)

「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2」(2011)

このシリーズはどの作品も良かったけれど、今回も期待を裏切りませんでした。原作の持つ世界観をそのままにスクリーンに映してくれて、最後まで思いきり楽しめました。

ただ、原作と映画はやはり違います。膨大な原作の内容を全て映画に入れられるはずはなく、映画はいろんな重大事が抜け落ちています。
そうであっても映画として楽しめるものができているのだからすごいんですが、それはきっと一流の俳優さん達の力も大きいんでしょうね。
今回ではマクゴナガル先生が良かったなあ。
マギー・スミス、今年77歳ですか。よくまあ大きな病気もなく最後まで務めてくれました。
ダンブルドアは途中で替わってしまいましたからね。そう考えれば大人はもちろん、生徒達もここまでよく頑張ってくれました。おかげでこっちは存分に楽しめました。



うーん、本当にこれで最後。
感慨深いものがありますねー。

では、ここから下はネタバレありで。

3Dは良かった
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by teri-kan | 2011-07-25 12:20 | イギリス映画 | Comments(0)

「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1」(2010)

これはもう子供の映画じゃないな……。まあとっくの昔からそうなんですが。

しょっぱなからダークでいいですね。ヴォルデモートの御前会議の雰囲気は好きです。
一人楽しそうに興奮してるベラトリックス・レストレンジが大変良いです。あの酷薄で傲慢そうな唇はホレボレする。

既に映画「謎のプリンス」の記憶は曖昧で、原作も覚えてるところと忘れてるところとごちゃまぜで、あまり頭の中が整理できていません。
ビル(ロンの一番上の兄ちゃん)って「謎のプリンス」に出てたっけ? ずーっと出番なしだと思ってたから、結婚式のシーンがちゃんとあってビックリした。
まあ結婚式がなかったらハリーがいろんな大人達と会話とかできないわけだけど……。

ていうか、ビルは原作では「カッコいい」という描写になっていなかったっけ? ハリーも惚れるカッコよい男、フラーも惚れる美男子……というはずだったんだけど。
個人的イメージとしてはもっと仕事出来る風味の青年を想像してたんだけど、はっきりいって全然違う人がビルだったんでさりげなくショックでした。



私は原作を読んでるけど、読んでない人にとってはハラハラドキドキの2時間半だったのではないかと思います。休まる時がないし、ずっとずっと追われて隠れて延々ダーク。

最初から最後まで暗い雰囲気でしたねー。

でもあっという間に過ぎた時間でした。中だるみ感ナシ。
次が期待できる内容だったと思います。



パンフレットの裏表紙が思いっきりPART2のネタバレになっていました。
とうとう次で最後だと思うと、さすがに感慨深いものがありますね。
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by teri-kan | 2010-12-03 01:18 | イギリス映画 | Comments(0)

「ラブ・アクチュアリー」(2003)

19人のそれぞれの恋物語を同時進行で描いていく群像劇。
ヒュー・グラント、アラン・リックマン、エマ・トンプソン、コリン・ファース、リーアム・ニーソン……他にもたくさん続々素敵な俳優さんが出てきて、とても豪華な作品です。

すごくイギリス的な映画。
こういうの好きですね。イギリス風のアホなところと繊細なところと、とてもいいバランスになっていて、描かれている一人一人の感情がいちいちわかって胸にしみます。基本コメディなんで笑えるんだけど、ものすごく切なかったり、悲しかったり、感じることがいろいろです。

ヒュー・グラントはこういうのが上手い。彼を首相役にキャスティングしたと知った時、ピッタリだなあと思ったけど、本当に似合ってた。さすがオックスフォード卒。
コリン・ファースもこういうのが上手い。プロポーズはやっぱりバルコニーの下からですよね。もしくは膝をついて見上げるとか。

個人的にはアホシーンが好きです。ヒュー・グラントのダンスとか、タイタニックの真似っことか、ローワン・アトキンソンの優雅なラッピングとか、ビル・ナイは出てくるたびにこっちもニヤニヤしてました。アメリカに行ったあの男の子は身ぐるみ剥がされるのかと思いきや、大成功して戻ってきましたね。うーん、さすが映画。とても都合がいい。

幸せな物語で、見ていてこっちも幸せになれるんだけど、唯一気がかりなカップルが一組いて、彼らがその後どうなったか、それがとても気になるラストではあります。
いつも携帯に電話がかかってくる彼女、あの子が幸せになれなきゃちょっと寂しい。

彼らどうなったんですかねえ。
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by teri-kan | 2010-06-02 09:20 | イギリス映画 | Comments(0)

「007」とは一体なんだ?

「慰めの報酬」を改めて観て思ったんだけど、こうしてまとめてシリーズ全作を観ると、ダニエル・クレイグの荒んだボンドも十分アリなような気がしてきました。公開当時は「これを007と言ってもいいんだろうか?」みたいなことを正直感じたけど、そんな感想が小さく思えるほどボンドの器はデカい。
「007」シリーズは非常に懐の深い映画でしたね。

ボンドはその時代や社会情勢によって、洋服を着替えるようにそのスタイルを変えるんです。でも中身がボンドというのは変わらなくて、更に面白いのは、俳優が変わったとしても纏うボンドのスタイルは変わらないこと。
面白いキャラクターだなあと思いますね。



実はピアース・ボンドを4作まとめて観るのは今回が初めてだったんだけど、新たにわかったこともあって面白かったです。
彼はとてもカッコいいのだけど、ちょっと演技が軽いというか、人物にあまり説得力がないのですよね。
だから映画が終わった後、残るものが少ない。
昔はそれが脚本や演出のせいかなと思っていたけど、どうもこれはピアース自身のせいっぽい。

でも彼に求められたボンドのイメージってたくさんありすぎて、軽い印象はそのせいもあるかもしれないとも思うのです。
ティモシー・ダルトンよりソフトで、かつユーモアがあって、そこそこワイルドで、何よりオシャレで、人々が思うボンドのイメージを幅広くピアースは体現してました。ロジャー・ムーアやショーン・コネリー時代には出てこなかった「ボンドの感情をゆさぶる敵」ばかりを相手にして、心のあるボンドも表現した。感情のあるボンドでありながら、ティモシー・ダルトンのように重くなりすぎず、「007」らしい軽さも保って、皮肉もあって、だからかなあ、ピアース・ボンドはとてもカッコいいけど、どこか定まっていない感じがある。ダニエル・クレイグのボンドが明確にあるテーマのもとに描かれているのと比べると違いがよくわかります。



まあそんなことより、現在の最大の問題はこれです。
MGMの買収話、続報は出てないのかな……。

次回の第23作目については、「いつか作ってくれるならそれでいいや」では済まないので、こんな事態は困るんですよね。もしも「カジノ・ロワイヤル」「慰めの報酬」に繋がる話になるのなら、今すぐにでも撮影に入ってもらいたいんだけど。

ダニエル・クレイグがあんま年取らない間にお願いしたいものです。
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by teri-kan | 2010-05-21 09:43 | イギリス映画 | Comments(0)

「007 ダイ・アナザー・デイ」(2002) 

記念すべき第20回目の「007」。
過去の作品へのオマージュもちらほら見られる内容で、熱心なファンにはそういったところでも楽しめる「007」映画です。

今回はオープニングがショッキング。これまではどんな状況でも無事逃げおおせて悠々と主題歌に入っていたのに、今回はまんまと捕らわれちゃって、なんとマドンナの歌声と同時に流れる映像はボンド拷問のシーン。
長きにわたる監禁拷問生活のせいで、歌が終わった時にはとうとうピアースは髪と髭ボーボーになってしまいました。

まあ、いろいろ突っ込みどころはあります。毛はボーボーでも筋骨たくましくて、獄中でいいもん食べさせてもらってたんだなあとか。
もちろんそれ以外でも突っ込みたいところは山のようにあって、もともと「007」はそういうのが満載の映画なんですが、本作は特に多いのですよ。もうね、アイスランドのシーンとか、あんな軽装で大丈夫なのかなあとか、そんなことがいちいち気になってしょうがなかったです。しもやけとかあかぎれとか凍傷とか、絶対なってるよね。

人も車も、外見が外見通りでない映画で、いろいろと面白かったけど、やっぱりちょっと無理があったかな。人も建物も車も武器も全てが超ハイテクだったけど、観ていて一番燃えたのはフェンシングクラブでの喧嘩チャンバラだったりするし、やっぱりハイテクと肉弾戦のバランスって大事だと思います。

北朝鮮が舞台というのはとても現代的ですが、北そのものを悪く描いている話ではありません。今回はもっと個人的な戦いで、ボンドのスパイとしてのプライドに関わる物語になっています。
そこら辺を考えていくと、裏切り者とか二重スパイなんてものはロクでもないなあとどうしても思ってしまうわけだけど、まあそれが彼らの日常なんですよね。
やっぱり堅気の人間がする仕事じゃないよなあと今更ながら思います。
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by teri-kan | 2010-05-20 10:50 | イギリス映画 | Comments(6)

「007 ワールド・イズ・ノット・イナフ」(1999)

数ある「007」シリーズの中で異色と呼ばれる作品はいくつかあるのですが、本作もその一つに入れていいのではないかと思います。
とにかくいろいろと型を破った作品であることは間違いない、第19作目の「007」です。

石油王暗殺とその娘の過去の誘拐事件を軸に繰り広げられる陰謀のお話。石油パイプラインをめぐってテロリストが暗躍するのですが、その犯人とボンドとの戦いが、今までとかなり趣が違って精神的にハード。
そのためドラマ性という意味ではシリーズで最も高い印象を受けるけど、だからこそ焦点がぼやけてしまった感の否めない作品。

面白かった分とてももったいなかったですね。



では、そのぼやけた原因について。

真の敵は一体誰だ?
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by teri-kan | 2010-05-14 09:36 | イギリス映画 | Comments(6)

「007 消されたライセンス」(1989)

シリーズ中最大の異色作。「女王陛下の007」以上に異様な第16作目。
初めて国家の命令でないボンドの活動が描かれた「007」映画です。

非常に見返すのに気がすすまない作品。「007」のくせに残虐なシーンが多くて、アメリカで初のR指定になったというのも納得です。復讐劇のためユーモアも皆無で、なごめるシーンはQが出てくるところくらい。彼の登場が唯一「007」らしさを漂わせているといっても過言ではありません。

今回の敵は中南米の麻薬王。とても冷酷非情な男で、まあその非情さが身を滅ぼすきっかけになってしまうわけだけど、見ていて気分のいい敵ではないですね。ある意味リアリティがありすぎる。

ボンドの戦い自体は素晴らしくて、復讐モノにつきものの重苦しさを抱えているとはいえ、普通のアクションスパイ映画としてみたら全く文句ない。非常によく出来た作品です。
アクションも面白い。特にクライマックスのタンクローリーチェイスシーンは圧巻。
出来栄え自体は私もとても良いと思います。

でも後味の悪さはいかんともしがたい。
そこのところをちょっと書いておきます。(ネタばれ大有りです。)

「007」は基本的にスッキリしてくれなきゃね
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by teri-kan | 2010-04-28 10:08 | イギリス映画 | Comments(6)

「007 美しき獲物たち」(1985)

グレース・ジョーンズ、カッケー! クリストファー・ウォーケン、いいわー!
……といった感想が一番に出てくる「007」第14作目。
ロジャー・ムーアは相変わらず素敵ですが、さすがに年齢によるキレのなさは隠しきれず、これで最後だというのは納得です。

私にとっては主題歌をデュラン・デュランが歌っているということが大きい作品でした。
当時プロモーションビデオを死ぬほど観たものです。デュラン・デュランのメンバーと映画のシーンが上手く合わさった、とても印象的なビデオでしたね。
デュラン・デュランは「007」の主題歌を歌えることを大変喜んでいて、イギリス人にとって「007」の存在は大きいんだなあと感心したものでした。
この曲もとても売れたんですよね。あの頃は彼らも全盛期でした。

「美しき獲物たち」はどちらかというと悪役の印象が強いです。
軍事防衛用マイクロチップをめぐる東西の戦いの裏に存在する男がクリストファー・ウォーケンで、女殺し屋がグレース・ジョーンズ。歴代の悪役と比べても特異なインパクトを与えてくれるお二人です。

逆に影が薄いのがボンドガールのタニア・ロバーツ。
うーん、彼女は歴代のボンドガールの中でもかなり演技が下手な方だよね? まあお釣が来るくらいクリストファー・ウォーケンが上手かったからいいけれど。

本作は前作に比べておフザケが減って、内容も結構真面目です。
そして見るからにお金がかかっています。
ものすごく豪華ですよ。いやもう本当に豪華。火攻めに水攻めに洞窟掘りに空中戦に、馬に車に消防車に飛行船に、あらゆる派手シーン派手アイテムの大盛り合わせで、ホントお腹いっぱい。

ロジャー・ムーア最後の「007」は本当に賑やかでした。
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by teri-kan | 2010-04-23 10:24 | イギリス映画 | Comments(8)