カテゴリ:大河ドラマ( 77 )

「おんな城主 直虎」、次はいよいよ最終回

昨日は「本能寺の変→伊賀越え」だったのですが、実は伊賀越え、すごく楽しみにしてたんですよねえ。
万千代が同行してるし、どんな楽しい逃避行?になるんだろうと思って。
去年の「真田丸」のが出色の出来だったんで、徳川家臣団は今年もよいキャラ揃いだし、それはそれは楽しみにしていたのです。

が、伊賀越え自体はあっさり終了(笑)。
今回は事前に知っていたという展開だったので、去年よりサクサク越えられたようです。
変の後より前がメインでしたね。
伊賀越え自体の見どころは穴山梅雪でした。
「真田丸」でもなんと言っていいのやらという扱いをされたけど、今年も「ううーんこんな顛末」な顛末でした。

そういえば、本能寺の変の首謀者は徳川家康だ、という説を昔見たことがあるけど、今もその説は生きてるのかな?
あまりにも伊賀越えが「準備してたんだろ」と思われるくらい鮮やかすぎるから、といった理由からだったのですが、今回のドラマの逃亡計画立案状態を見てると、黒幕あるいは事前に知っていた説は十分ありなんだと思えてきました。

となると穴山梅雪はどうなるんだろうとなるのだけど、そこはそれ、機転の利いたくっさい小芝居で切り抜ける龍雲丸&徳川家の面々。
さり気なくいなくなって、さり気なく死んじゃったことにしちゃう徳川家臣団。

去年も徳川家臣団は良かったけど今年は更に良いかも!
築山殿と信康の事件は、信長のせいではなく深刻な親子対立が原因だった説が現在大きいそうだけど、こういう気のいい家臣団を見てると、とっても仲の良い徳川家というのがこのドラマには合ってたと思います。
わっるいノブも含めて、一致団結してるお家ですねえ~。

家康にあげる茶道具を吟味してる優しげな信長が信長の最後の描写というのも、ここにきて強烈な印象です。
魔王、これまでの行いに足引っ張られたな。
ていうか魔王に御膳を出されるとかどーよ。
最後の最後で魔王信長はいろんなことしてくれて面白かったです。
大河の信長はいつも面白いけど、今年もまた一風変わってましたね。



うーん、とうとう来週で最後かあ。
寂しいなあ。
今年も面白かったな、大河ドラマ。
きちんと綿密に書かれた脚本でした。
皆いいキャラしてたよね。
今年も好きな人物がたくさんいるなあ。

あ、おとわと龍雲丸、久々の再会でしたけど、龍雲丸が今もおとわのことをとても好きなのが伝わってきて良かったですね。
ヤツは尼小僧様がホント好きなんだな。
二人ともいい大人ってのがありますが、龍雲丸の度量のデカさはいいですね。
相変わらずいい男でした。

いい男が1年間入れ替わり立ち代わりまんべんなく出てきた大河でもありましたね。
キャラで勝負の人も含めて、いい男を楽しませてもらった一年間でした。
あと一回だけど、楽しく終わったらいいな。
キラキラの亀とかアンニュイな鶴とか、悲しい出来事もたくさんあったけど、日の本と万千代(直政)の未来に希望を持ちつつ終わることができたら、ひどい時代を生きなければならなかったとはいえ、直虎も悔いなしの人生だと思います。




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by teri-kan | 2017-12-11 16:48 | 大河ドラマ | Comments(2)

嫌われ政次の高橋一生

昨日の大河ドラマ「おんな城主 直虎」はすごかったですねえ。
さよなら政次。但馬、いや、鶴。
わかってても辛かったなあ。

ていうか、想像以上だったんですけどね。
直虎、まさかああ出るとは。
もおお、びっくりですよ~。
なんつーわかり合ってる二人。
やめてよ、ホント、こういうの。
早く戦国時代終わればいいのに。

にしても、よくまあ井伊家は生き残れたものですね。
言ってはなんだが女子供がトップの弱小領主。
今回の近藤は「おのれ近藤許すまじ」としか言いようがないけど、隙あらばいただき!って思ってた大名や国衆は多かったろうし、今川に取り潰されたの一つ振り返っても、やっぱりよくぞ生き残ったものだなあって感じ。

徳川に近かったってのが幸運だったですね。
家康が最終的に天下を取らなかったら、血は残ってもお家の歴史は埋もれて消え去ってたでしょう。
小野家もこんな風に日の目を見ることはなかったよね。
いやあ、もう、実際に何が起こったのかはわからないけど、高橋一生のおかげで小野但馬守政次は超名誉回復ですよ。
よかったですねえ。
でもこういう人と付き合うのはしんどそうだ(苦笑)。

こういう生き方しか選べなかったし、結局こういう生き方しかできなかったのだろうし、こっちが思ってるよりは本人は案外しんどくなかったかもしれません。
でもしんどいのは変わらないし、なんかもうねえ、難儀な人生で、しんどい最期でしたね。

辞世の句が超絶素直だったのが、いや~、なんて言えばいいのか、世が世ならこういうタイプは交換日記がよかったのかもと、わけわからん感想が出そうになります。
碁、良かったですよね。
使い方が効いてました。
豆狸こと家康もしょっちゅう打ってるけどね。
政次と直虎がじっくり打ち合う間柄で、瀬名は家康の打ってた碁を……もしかしてバラバラにしてたっけ?
あ、なんだか嫌な予感。
もしかしたら既にそのつもりの演出がなされていたのかも。



ところで、今回のサブタイトルは「嫌われ政次の一生」。
「おんな城主 直虎」は既存の映画のタイトルがサブタイトルに使われてるんだけど、今回のは「一生」が上手いこと意味が重なってていいですね。
これまでも「ネタ元まんまじゃないか」というのやら、「これは上手くひねってるな」とニヤリとさせられるものやら、いろいろありました。
政次関連は「あるいは裏切りという名の鶴」もだったけど、インパクトが強いです。

ちなみに来週は「隠し港の龍雲丸」。
これまたなんというわかりやすさ。
どうやら龍雲丸がメインのようです。
キラキラの亀に続き素敵政次もいなくなって、これからは龍雲丸には貴重な目の保養として頑張ってもらわねばなりません。
あ、あと傑山さん。
いい男にはたくさん活躍してもらわねば。

今回明らかに一線を踏み越えた直虎がどうなっていくのか、それも合わせて楽しみたいです。
井伊家の皆さん、その周りの皆さん、頑張れ。




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by teri-kan | 2017-08-21 14:18 | 大河ドラマ | Comments(0)

桶狭間の後の今川さん

とっくの昔に桶狭間で敗れた今川氏。
でも未だ健在で相変わらず井伊に対してネチネチネチネチ。
……大河ドラマ「おんな城主 直虎」の話なんですけどね。
今まで私は今川氏のことを全然知らなかったなあと、ドラマの氏真を見ながら痛感しているところです。

「桶狭間で義元が殺されて今川氏は衰えた」
思えば今川氏について知ってる知識といえばこれだけでした。
義元が死んだからってお家が潰れたわけじゃないんだから、その後の今川氏のお話もあってしかるべきなんですけど、すっかりその辺抜け落ちてたというか、気にしたことこれまで全然なかった(笑)。
今回のドラマは新鮮です。

で、昨日のエピソードもそうなんだけど、こんな支配の仕方をしてたらいざという時すぐに離反されちゃうよ?というようなことを、今川はさんざん井伊に対してするのだけど、かといって優しくしたら今川は安泰かといったらそうでもなくて、いやー、弱肉強食の世界って厳しいね。
戦国時代ってやっぱり恐いわ~。

でももっと恐いのはこれからで、家康が信長の苛烈さにビビりまくって、「雅な今川の方がのほほんとしてて良かったよおおおお~」みたいな愚痴をこぼしてたけど、信長の登場ってそういうことなんでしょうね。
旧来の世界秩序の中でバランスをとって生きてた人には悪魔にしか思えなかっただろうなあ。
その流れに乗れた人、乗れなかった人、これからまた淘汰が始まるのかと思うと、やっぱり戦国時代って恐いです。

ドラマとしては、キラキラの亀が早々に退場して随分寂しい思いをしたのだけど、抗えない魅力の政次はいるし、ここんとこワイルド龍雲丸が画面を賑わせてくれたので、絵的には良い水準をキープしてると思います。

そうそう、龍雲丸ってこれからどうなるんでしょう。
何者かになりそうな大きな器の持ち主ですが、彼の今後はとても気になる。
なんといっても龍だし!
虎と龍ですよ。なんと縁起のよい組み合わせ。
二人のパワーが合わさればなんでも出来そうです。
子供時代の「鶴・亀・とわ」も良い組み合わせの名でしたが、「龍虎」も良いですね。

井伊は小さい家だし主人公の当主は女性だし、天下国家を語る戦国モノとは全然違う大河ドラマだけど、作りは丁寧でなかなか面白いと思います。
ほぼ半分が終わったところですが、今のところは良い。
今後も期待です。



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by teri-kan | 2017-06-26 11:45 | 大河ドラマ | Comments(0)

大河ドラマの築山殿 & 鶴亀

これまで「おんな城主 直虎」の瀬名姫のエピソードはぼんやりとしか見てなかったのですが、このたび竹千代時代の家康が登場して、初めて「築山殿の瀬名姫か!」と気付きました。
そういえば今川の人でしたっけ?
戦国時代はテキトーな知識しかないのでいつまでも驚きに満ちてます。

大河ドラマでチョイ役じゃない築山殿って久しぶりではないでしょうか。
狸オヤジになってからの家康は大河の常連ですが、若い頃は最近あまりなかったと思います。
必然的に彼女の出番も少なくて、瀬名の名を聞いても「どこかで聞いた名前だなあ」といった感じで、すっかり忘れちゃってました。

私にとって築山殿は、とにかく昔の大河ドラマ「徳川家康」の池上季実子で、彼女のイメージで頭の中にインプットされてます。
美人で、気が強くて、情念の人。

いまだに覚えてるシーンがあって、滝田栄の家康とものすごい言い争いをするんですよ。
「瀬名にはわかりませぬ!」
「たわけ!」
みたいな感じで。
このシーンの強烈さのおかげで築山殿を記憶してると言ってもいいくらいなんですが、とにかく迫力ある言い争いだったんですね。
端正な顔立ちの二人がやりあってて、あれは恐かったなー。
確かあれで決裂が決定的になったんだと思う。
その後の彼女の運命は歴史にある通りなんですが、そういった背景も含めて、インパクトのある場面でした。
私の戦国時代の知識はほとんど大河ドラマなんですが(苦笑)、築山殿の知識はこの場面に集約されてますね。

今年の築山殿も美人で気が強そうで情念ドロドロっぽいのがよいです。
悪評の方が高い人だと思うので、家康側からではなく築山殿から描いてどういう徳川家になるのか、今から楽しみです。



まあ、それはそれとして、今週の「直虎」の一番の見どころは、何と言っても「帰ってきた亀」でしょう。
いやー、笑顔がまぶしい(笑)!
亀の笑顔に目がくらみそうです。
ここまでキラキラしい笑顔だと、なんかもう不幸の前フリにしか見えないというか、いやもう困ったね。恐ろしいほどまぶしすぎる。

かといって鶴のように今から幸薄いのがいいかと言われればそんなことなくて、鶴は不幸そうな今のまんま不幸になりそう。
うーん、どっちもマズいね。
キラキラもドンヨリもコントラストが激しすぎて、どちらもロクな未来が見えてこない。
ホント、不幸になる人ばかりが出てるなー、このドラマ。
さすが戦国時代だ。



ていうか、鶴の名が覚えられない。
亀も覚えられそうにない。
井伊の人達の名前って覚えにくいですよね。
私はこのまま鶴亀でいきそうです……。



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by teri-kan | 2017-02-08 13:38 | 大河ドラマ | Comments(2)

「おんな城主 直虎」のテーマ曲

子供時代が終わって、いよいよ本番といった感じの直虎さんの、テーマ音楽についてつらつらと。



良い曲ですね。
映像がモロそのまんまですが、パッと思い浮かぶのは春のイメージです。
生命の誕生、枯れていたものの再生、希望、前向きさ、明るさ、温かさ、あらゆるポジティブなものの萌芽が感じられます。
一言で言えば、ワクワク感でしょうか。

春ならではの暴力もきちんとある。
エネルギーの解放が行われる春は、実は結構暴力的。
でもそれもポジティブなもの。
芽が種を突き破る時のパワーだと思えばいいでしょう。

雪解け水が川に流れ出す。泉に水が湧き出る。
生命力にあふれてますね。
清らかなピアノの音がピッタリです。
勇ましさとしなやかさが上手くマッチしてる。
溌剌とした女性を十分に表現してると思います。



初めて聞いた時、フランスっぽい曲だなあと思いました。
印象派っぽいというか。
ラヴェルが思い浮かんだんですが、ネットを見てたらドビュッシーの交響詩のようだという意見があって、なるほどーでした。
バーンスタインだという意見も結構見かけて、それもなるほどーでした。
そうそう、キャンディードね。
そう言われたらそうですね。

要するに、オシャレな曲ってことなんだと思います。
〇〇っぽいという言い方をされるのがいいのかどうかはともかく、洗練された曲ではあるかなと。
私は好きですね。
なんといっても女主人公のドラマに合ってる。
「誰それの妻」という女性ではない女主人公に。
自分が主体となって物事を動かした女性にピッタリだと思います。



女性が主人公の大河ドラマで特に気に入ったテーマ曲ってこれまでなかったんだけど、この曲は今のところお気に入りに入りそう。
肝心のドラマの中で直虎がどう描かれるかにもよるけど、音楽を聞く限りは期待が持てる。
この曲が表現してるような女性像になるなら多分面白いはず。
あふれんばかりの生命力をストーリーの中でも発揮してもらいたいです。
井伊家自体は大変だけどね。

世界の大混乱を見ながら最近思うことなんですが、こんな大混乱な世の中だからこそ、今年は女主人公の大河ドラマで良かったような気がするんですよね。
女で大河の主人公を張れる歴史上の人物なんて数えるほどしかいないのに、隔年で女主人公を持ってくるなんて無謀だろとこれまで思ってましたが、こんな世の中だからこそ女性を持ってくるというのはアリかもしれません。

幼年期のおとわの行動は結構素晴らしくて、あの柔軟さと根性は気に入りました。
外圧があってこその柔軟さでしたが、柔らかい発想で困難を乗り越えていく姿はなかなかのもの。
イデオロギーだの主義だの思想だのといった原理主義とは対極にあるしなやかさが心地良い。
今世界に求められてるのってこれじゃね?と思うくらいです。

是非おとわが魅力的な女性に成長しますように。
そういう点で、次回は結構ドキドキものです。




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by teri-kan | 2017-02-01 12:47 | 大河ドラマ | Comments(0)

「おんな城主 直虎」 始まりました

予想に反しておもしろかったです。
やっぱりね、あれですよ、幼馴染三人組ですよ。
いいよねー、幼馴染モノ。
男二人女一人。
もともと高橋一生は楽しみにしてたんだけど、鶴くんの境遇と性格を見てたらますます楽しみに。
本家の姫に分家の跡取りに筆頭家老の嫡男。
いいわー、この三人の関係性。

見事におめでたい名前なんだよね。
鶴、亀、とわ。
千年万年永久ときたもんだ。
彼らに降りかかった運命は過酷だけど、がんばってもらいたいなあ。

がんばると言えば子役三人がものすごく頑張ってて、いやー、おとわ可愛かったですねえ。
聞けば一月は子役でいくとのことで、近年久しくなかったパターンなのではないかと思います。
周りがしっかりした役者さんばかりなので出来をそう心配することはなさそうだし、しばらくお子様達を楽しみましょう。
みんな可愛らしいので来週も期待です。

そうそう、猫も可愛かった。
いいよねー、茶トラ。
抱いてる小林薫が良かったな。
柔らかさと厳しさと策士なところがきちんと感じられるカッコいい和尚さん。
存在感ありまくりでした。

テーマ曲は今回はピアノ。
ド素人っぽい書き方をするなら、クラシックちっくな曲。
飽きずに一年間聞けそうです。
聴く程にじわじわくる曲になりそう。
去年のように年間通して楽しめたらいいな。



小国はいつの時代も大変ですが、あの時代は本当に生きるか死ぬかの時代。
大河ドラマはここんとこ歴史のメインからちょっと外れた題材を取り上げてて、黒田家、真田家、井伊家と、大きな戦国大名に翻弄されるお家がブームになっています。
勉強にもなるからそういうの結構歓迎なんだけど、でもやっぱり小国なのでドラマの内容は厳しい。
みんな辛い生き方してますよね。
のほほんと生きてる現代の自分にはホントしんどい人生です。
今回可哀想だったのは亀くんだけど、これからみんな大変なんでしょうね。
井伊家だから良いように家運が回っていくことはわかるけど、直虎がどういう人生を送ったのかは全く知らないので、とりあえず知らないまままっさらな状態で見て、いちいち驚きながら楽しんでいきたいと思います。




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by teri-kan | 2017-01-10 14:09 | 大河ドラマ | Comments(0)

「真田丸」の淀殿

とうとう昌幸が死んでしまいました。
死の間際に見たのは御屋形様、信玄公。
ドラマ冒頭の勝頼は当然のことながら、昌幸にとっても信玄の威光は大きなものだったようで、「真田丸」のベースに武田家が大きく横たわっているのはどうやら間違いない。
ドラマの中での武田の役割はもっと考えていいのかもしれません。

真田が主人公なので当然ではあるのですが、このドラマでは武田を戦国時代の象徴のように捉えてるのかなあと思います。
実際象徴にふさわしい家で、その家格といい武勇といい、特に信玄のカリスマは圧倒的でした。
真田昌幸は稀代の戦上手であり、そして信玄の威光に圧されもし、憧れもした人物……って感じでいいのかな、このドラマでは。
戦国時代の武士として、信玄と武田家はある種の理想というか、象徴のようなものとしてドラマ自体が捉えてるということかなと思います。

戦国時代をまだまだ終わらせたくなかったんですよね、昌幸は。
甲斐・信濃にずっと執着してたのはそういうこと。
でも家康だって別に高潔な目的を持って終わらせたいわけじゃない。
天下取りをやってるだけで、その後の太平の世はただの結果。
家康が太平の世を作ったのは自分が勝ったからだけの話。
戦をしたがった昌幸が特別に戦乱の世が好きなわけでもないでしょう。
勝つか負けるかそれだけ。生きている限り勝ちを目指す。
その価値観の中で生きていただけのような気がします。

というところで、突然ですが淀殿の話。





これは弔いのドラマではなかろうか
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by teri-kan | 2016-09-28 08:56 | 大河ドラマ | Comments(4)

小日向文世の秀吉

「真田丸」の秀吉がそろそろドラマから退場しそうです。
この秀吉、既に各所で絶賛されてるのですが、本当に良かったので、ここでも少し書いておこうと思います。

大河ドラマで何人かの秀吉を見てきましたけど、「今回はこういう秀吉なのか」「今回はこうなのね」と、ドラマごとの秀吉のキャラを楽しむ以上のことは、実はこれまであまりしてなくて、史実の秀吉に思いを及ばせるということもホントにほとんどしたことなかったんですが、「真田丸」の秀吉には、「もしかしたら実際の秀吉はこんな人だったのかもしれない」と思わせるような、そんなすごみがありました。

小日向文世が上手いってことなんだろうけど、三谷幸喜の本も絶品と言いますか、人たらしだけど恐ろしい秀吉じゃなくて、恐ろしいけど人たらしな秀吉なんですよね。
登場が権力者になってからだったってのもあるけど、笑ってるのに恐ろしい秀吉の演技が本当に良かったです。
そしてそれ以上にすごかったのが、老いに入った秀吉。
とにかくここまで徹底して老いを描くのかと言うほど絶対権力者が老いていく姿と、それに翻弄される周囲の姿がリアルでした。

肉体や生理現象をリアルに描くと、それに影響される精神もリアルに映るし、一つ一つの言動の説得力が強くなるんですね。
晩年の秀吉のメチャクチャさはよく言われていることですが、それにこれほど説得力を与えた大河ドラマは、私が見た限りこれまでなかったんじゃないかな。

だから今回ほど子供がなかなか出来なかったことが気の毒だった秀吉はないです。
秀頼が本当の子かどうかという話は置いといて、あの年齢でも自分が一人でやらなければならない重圧と孤独、後を託せる成人した息子のいない焦燥感、他の権力者と比べて老いへの恐怖が桁違いに大きかったであろう秀吉の、心の闇の深さ、そういったものがよく伝わってきて、本当に気の毒でした。

なんで秀次を殺したのかなあ、豊臣家のためには絶対必要だったのにと、これまでずっと疑問に思っていて、もちろん様々な要因が絡んでのことだったとは思うんだけど、秀次を殺したことは致命的だったと思うから、ここはずっと釈然としなかったんですね。
なので「真田丸」の秀次自害説は結構「なるほど」な感じで、そういう解釈もアリかーといいますか、少なくとも後世に伝えられていることだけが真相じゃないんだろうなという、そういう歴史の深みを感じさせてくれたところも良かったと思います。
歴史は一面的に見ただけじゃダメだというの、「真田丸」は教えてくれますね。

小日向秀吉はどうやら次が最後。
どんな人生の閉め方をするのか、楽しみです。



(追記)
サッカー男子はナイジェリアに4-5で初戦黒星。
やっぱり守備がダメだ……。




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by teri-kan | 2016-08-05 11:12 | 大河ドラマ | Comments(0)

「真田丸」の不思議

良いところがたくさんある大河ドラマ「真田丸」だけど、悪いところもある「真田丸」。
何処に向かおうとしているのか、ちょっとよくわからない……。

良いところは良いのですよ。
父上最高。
叔父上も最高。
恐ろしすぎる御兄弟です。
春日様可哀想。
目の前でこれを見せられた信繁、頭真っ白になるしかないよね。
クールな直江兼続との腹の探り合い、目の奥の感情の探り合い、戦国武将ってしんどすぎる!
えげつないまでの生き残り競争が素晴らしいね!

んで、やっぱりテーマ曲がいいんだ。
時にパーソナルな感情を表現しているように聞こえたり、一族存亡の危うさを表現しているように聞こえたり、大博打の大勝負にふさわしくも聞こえたり、権謀術数の不穏さそのものに聞こえたり、国衆の切ない宿命を表してるように感じられたり、何をしてでも生き抜くたくましさを感じられたり、ドラマの内容に反映して様々な印象を与えてくれる、とにかく素晴らしいテーマ曲。
個人的には「平清盛」以来のヒットかもしれない。
毎週テーマ曲を聴くのが楽しみになってますよ。

ホント、音楽をはじめ、いろいろと良いドラマなのは間違いないんですよね。
真田だけじゃなく、上杉も北条も徳川もどれも良い。

なのに!

なんで長澤まさみはあんなんなんだろう……。
製作側の意図がわからん。
NHKは長澤まさみをお茶の間の嫌われ者にしたいのかな?
ウザいことこの上ないバカ娘になっちゃってるよね。

いや、ああいう人がいてもおかしくないとは思いますよ?
でも主要人物としてテレビに映してほしくはないかなあ。
耐えられるウザさはせいぜい木村佳乃の松までだわ。
「真田丸」の女子の描き方は一体全体どういうつもりなんだろうね。

長澤まさみ、このままこの路線でいかされるのかなあ。
多分かなり若い年齢を演じてるからこうなってるのもあると思うけど、茶の間にここまで不快感を与えちゃダメだよね。
「不快に思ってないよ?むしろ好きだよ?」と言う方がいたら申し訳ないけど、多分人数的には不快に思ってる人の方が多いと思うのですよ。

脚本が酷いのか、演出が悪いのか、長澤まさみの演技が下手なのか、長澤まさみの人徳がないのか、何が理由なのか判断できかねるけど、修正入れないと彼女のためにも良くないような気がして、この一点に関してはどうにかならないものかと思います。

だって今のところまともな戦国の女子(おなご)って草笛光子のばば様だけですよ?
母上は京の出身だからあれでいいとしても、もうちょっと重みのある女性を揃えてくれないものかと思います。
男性陣はどの人もいいんだけどねえ。
これだけが本当に不思議。




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by teri-kan | 2016-02-29 14:11 | 大河ドラマ | Comments(2)

「真田丸」のテーマ曲

昨年と打って変わって好評の大河ドラマ「真田丸」。
期待通り面白いですね。

草刈正雄の父上が最高です。その時その時で意見が変わる(笑)。
まあ実際そんなもんでしょう。
難しい立場に置かれてる真田家の行く末を考えれば考える程、「ああでもないこうでもない」となるのは当然。
それを口に出すか出さないかだけのことで、あそこまで出してる父上は、おそらく悩みまくってもストレスはさほど溜まらないのではと思います。

それを受け止める息子二人も良いですね。
ほんわかな大泉洋と堺雅人が兄弟というのも良い。
責任感を負わされまくりの長男と、いざとなれば捨石にならなければいけない弟。
それぞれの立場が上手く描かれています。

嘘八百も辞さない柔軟さと、一族滅亡覚悟の果断さと、家を残すためにどちらも必要だった小さな真田家のお話は、今のところ上々だと思います。
他の戦国武将も良いですしね。
信長があっという間にいなくなったのには驚いたけど。
最終回まで登場するであろう家康の内野聖陽には絶対の安心感がありますし、今から1年間楽しめる良いドラマになってくれればと思います。





テーマ曲とドラマのテーマ
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by teri-kan | 2016-02-03 13:44 | 大河ドラマ | Comments(0)