カテゴリ:本( 140 )

「オオクニヌシ 出雲に封じられた神」

戸矢学著、河出書房新社。
日本古代史最大の謎であり、最大の事件である「国譲り」について解明を試みた本。
出雲に深く切り込んでます。
とても刺激に満ちてる内容です。





感想
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by teri-kan | 2017-12-13 15:59 | | Comments(0)

「スペインレコンキスタ時代の王たち」

副題「中世800年の国盗り物語」。
西川和子著、彩流社。

カタルーニャ独立問題で、個人的にスペインがちょっとブーム。
でもどっちかというとカタルーニャより、スペイン中央政府に興味があります。
独立問題があるにしても、ちょっとカタルーニャに厳しすぎない?ってことで。
例えばイングランドがスコットランドに対して見せる態度とは、かなり違うような気がするのです。
もうちょっとこう、融和的な態度をとればいいんじゃないかと思うのに、国をまとめる象徴の王でさえカタルーニャに厳しい。

というわけで、ここらでちょっとスペイン史をきちんと知っておこうということで、本書を読んでみました。
近現代ではなく中世なのは、スペイン人のもっと基本のところを知りたいから。
以前読んだ西ゴート王国についての本で、スペインは西ゴートの影響を後々まで受けてると書いてあって、スペインのことを知るならそこから読み直すべきかもしれないのですが、それだとさすがに長大になってしまうので、とりあえず今回はその西ゴート王国が滅亡したところから。
イスラムに侵略され、それが故に西ゴートの後継を自認していたレコンキスタ時代のカトリックの王達の行動を、今回は見てみようというわけです。

で、じっくり読んでみたんだけど、いやー、もうね、私は腹が立ってしょうがない(笑)!





続き
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by teri-kan | 2017-12-06 14:22 | | Comments(0)

「サピエンス全史(下)文明の構造と人類の幸福」

ユヴァル・ノア・ハラリ著‎、河出書房新社。

これまたいろいろ考えさせられる下巻でした。





生きるってなんなんですかね
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by teri-kan | 2017-11-22 11:07 | | Comments(0)

「サピエンス全史 (上) 文明の構造と人類の幸福」

ユヴァル・ノア・ハラリ著‎、河出書房新社。

昨年とても話題になった本。
面白かったー!
というわけで、とりあえず上巻の感想。





範囲が広すぎ!
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by teri-kan | 2017-11-10 14:32 | | Comments(0)

「縄文の神」

戸矢学著、河出書房新社。

著者のこれまでの著作の、ある意味まとめみたいな本。
それぞれの事例をもっと詳しく知りたければそちらを読んで下さい、みたいな感じで、そういった点でちょっと省略すぎというか、解説が簡単すぎる部分もあるけど、「縄文の人々の信仰とはどういうものだったのか」を総合的に著してくれてるので、縄文の信仰の全体的イメージはつかみやすいと思います。

当時の人々は何を畏れ、何を神聖視していたのか、といったことですね。
それが現代の人間にもしっくりくるよう、解説してくれています。





縄文時代は原点
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by teri-kan | 2017-10-23 17:05 | | Comments(0)

伝説いろいろネールの塔

前回の続きになります。

参考にしたのはギー・ブルトンの「フランスの歴史をつくった女たち」第一巻。
物事は人の感情(愛)で動かされる、というのをテーマにしている歴史書なので、かなり詳しいんだけど一部物語風で、多分にフィクションも入ってるな、と思わされる本。
でも信憑性はありそうだ、といった本。

フランスがアムールの国だということを念頭に置いて読むべきで、ネールの塔の伝説についても、その視点での見方になります。
夜な夜な若者と情事にふけって殺してポイッ、をしていた王妃様はどの時代の誰だったか、というところから、なんかもう「へええええ~~」。

というわけで、ネールの塔にまつわる伝説は、まずは次のようなお話から始まるのでした。(私風にアレンジした文体でまとめています。)





皆色と欲の話が好きなんですよね
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by teri-kan | 2017-10-04 16:19 | | Comments(0)

おどろおどろしいネールの塔

デュマの作品には小説の他、戯曲がいくつかあります。
彼はもともと劇作家で、名を売ったのも戯曲からでした。
その中に1832年発表の「ネールの塔」があるのですが、このネールの塔というのがすごいので、それについて今回は書いてみたいと思います。

場所としてはパリ6区、セーヌ川沿いの、現在フランス学士院があるところ。
1380年の地図でいうと、シテ島から下にちょっと進んだところに、セーヌ川に鎖を渡してる箇所がありますが、鎖がつながれてる右側の塔がネールの塔になります。(スクロールして大きくして下さい。)
ちなみになぜ地図が1380年のものかというと、この事件が1312~14年に起こっているので、近い年代の地図の方が雰囲気がわかりやすいかなと思って。

おどろおどろしい伝説こそドラマになる、ということだとしても、ネールの塔は本当におどろおどろしいのです……。





皆おどろおどろしい話が好きなんですよね
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by teri-kan | 2017-10-02 16:26 | | Comments(0)

「100分de名著」と、こないだのドイツの総選挙

「全体主義の起原」、先日の第4回目で終了しました。
最後はアイヒマンをとりあげてましたけど、うーん、アイヒマンが徹底して「法に従っただけ」と言ってるのには、恐れながら「うん、まあ、そうですね」と、とりあえず納得するしかないような。
だからといってそれでいいってわけではないんだけど。

ああいう場合の時、個人ってどうすればいいんでしょうね。
もちろん個人でも抵抗した人はいるので、アイヒマンの鈍化された人間性が問題なのだけど、でも別にアイヒマンが他と比べて特別心がない人間ってわけでもないでしょうしね。
せめて無能だったらよかったんだろうけど、それを問題にするのは違うし。

時代と、社会と、彼の官僚的有能さと、おそらく感受性の乏しい人間性と、諸々の条件がピッタリはまっちゃった恐ろしさというのはあるけど、じゃああの場合どうすればいいのかなあ。
「法に従っただけ」というのは、多くのナチス党員、ドイツ人の本音であったような気がします。

アイヒマンは特殊な人間だったからだ、と簡単には思いきれなくて、ちょっと有能な人間があの立場に置かれたらあのようになる人はたくさんいるだろうと思えて、だからああいう社会になってしまったらもう「人間は政治に対して敏感にならなければいけません」と教訓をたれても多分無駄で、ああいう状況になる前になんとかしなければ、ということしかないような気がします。

個人の良心と理性に期待するのは無理な気がするんですよね。
いざとなった場合、自分の命をかえりみず良心に従って行動できるほど、大多数の人間は強くないです。
目の前に能力を生かせる儲かる仕事があれば、しかも闇の仕事ではなく政府の仕事なら、「誰かがこれで不幸になってる」と心のどこかで思いつつも、家族のために粛々とそれに頑張ってしまうというのは、人間として普通に起こりえます。
現在の日本でも「お役所仕事」という言い方がありますが、「規則だから」の一言で苦しんでる人をほったらかしとか、普通にあります。
社会生活を営むために組織は必要だけど、でも組織とはそういうものである、という認識をまず持つことが、とりあえず必要なんでしょうねえ。

結局組織と個人の関わり方の問題ということになるのでしょうが、組織やら国家やらが人間にとって必要であるならば、人間は弱く、流されやすく、無感情に淡々と日々をこなすだけの、恐ろしいほど無機質的な存在になりえるのだ、という前提に立った社会にするしかないでしょう。
そもそもなぜナチスが生まれたかというと、莫大な賠償金による困難な国民生活に原因があったわけだし、そういった苦境に国民を置かないということが、そもそも大事ってことになるのではないかなあ。
個人の良心だけに期待するようじゃ全然駄目っていうか。

まあそれが難しいから問題が起こるわけで、このままでは自分達の生活がヤバくなると現在でも思ってるドイツ人がいるからこそ、先日の総選挙で極右といわれてる政党が第三党まで躍進するわけであって、ようするに国家として排外思想を助長させたくなければ、個々の良心に訴えかけるよりも個々の不安を取り除く方が先決なわけで、不安を取り除くことができなければ、もちろんホロコーストまではいかないにしても、厳しいことが起こる可能性は今後もあるのかもしれません。

経済がダメだと人心が荒むナチス前の反省からかどうか、「EUで独り勝ち」と文句を言われても自国の経済発展に邁進するというのは、多分ドイツにとっては正しいのだと思います。
でも移民・難民を第二のユダヤ人にしないためには、すべきことがまだあるのではないかと思ったりします。
理性と良心を国から試験されてるようなドイツ国民、って感じが、今はしますもんねえ。
「もうこれ以上難民は無理だ」と言ってる人達をナチ呼ばわりする社会ですから。
今度は「そんな良心のない人間は出ていけ」になるのかな?
それは人種で区別してるわけではないからOKになるのだろうか。
難民を受け入れるか受け入れないかの是非が問題なのではなく、大事なのは「不安を減らす」、これ一点だけだと思うのですけどね。

ドイツの将来に不安を抱える人達がこれから増えるのか減るのか。
「ナチスを生み出した反省」と一言で言うけど、難しいですね。
反省って、ナチス的なものが出てきた時に叩きつぶすってのもあるけど、そもそもナチス的なものを生み出さない社会作りが大事じゃないの?と思ってて、デスクワークで個々の町の事情を考慮に入れずに、住民のほとんどが高齢者という地方の小さな町に大勢の難民を受け入れさせて失敗したとかいう話を読んだりすると、「ほんとに反省してるのかいな?」って正直思ったりします。

番組の最後で「複数性に耐える」と出てきたけど、政府の難民対策に反対して極右政党に投票した人達を、他のドイツ人はドイツの中の複数性として認めてるのかどうか、ここは真面目に気になるなあ。
日本も総選挙があるけど、こっちは野党がわけわからんことになってるし、「複数性に耐えよう」と言われても、複数の内訳すらどうなっているのやら。

いよいよ難しい時代になってまいりました。




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by teri-kan | 2017-09-29 12:00 | | Comments(0)

「モンソローの奥方」その2

アレクサンドル・デュマ著、日本図書刊行会。
予定外に長くなった感想の続きです。





三アンリの戦いの時代の人々
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by teri-kan | 2017-09-27 16:11 | | Comments(0)

「モンソローの奥方」その1

アレクサンドル・デュマ著、日本図書刊行会。

時は聖バルテルミーの虐殺から6年後?の、アンリ3世の御世。
カトリックとユグノーの争いが続く中、一人の女性をめぐる男達の愛と執念が、政治情勢まで動かしていく……といったお話。
いかにもデュマ!な、ロマンあふれる歴史小説です。

いろいろといろいろあるお話なので、感想はネタバレ盛大です。
核心部分も大バレですので、今後読む予定のある方はご注意下さい。





勇者ビュッシー・ダンボワーズ
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by teri-kan | 2017-09-25 14:21 | | Comments(0)