カテゴリ:本( 136 )

「ダルタニャンの生涯 史実の『三銃士』」

佐藤賢一著、岩波新書。

「マスケティアーズ」から始まったフランス文学&フランス史の旅は、肝心の「三銃士」を読まないまま、デュマとブルボン朝の周辺を行ったり来たり。
シーズン3を見るまでは!と原作を棚上げにしてきたけれど、いよいよ無理がきたと言うか、とうとう手に取ったのがこれ。

原作未読で読むのはどーよ、と思いましたが、しょうがないので読む。
読みたいのだー。

ダルタニアンの生涯。
映画とドラマと多少のフランス史の知識だけで実際の彼に近づいてみました。




フランス男万歳
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by teri-kan | 2017-02-24 11:20 | | Comments(0)

「カンパン夫人 フランス革命を生き抜いた首席侍女」

イネス・ド・ケルタンギ著、ダコスタ吉村花子訳。
白水社。

マリー・アントワネットの首席侍女を務めた女性の人生を綴った本。
生没年が1752年から1822年ということで(アントワネットより3歳年上)、ルイ15世のブルボン王朝から革命を経て、ナポレオンの帝政、王政復古までが時代背景となっています。




感想です
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by teri-kan | 2017-02-17 16:43 | | Comments(2)

「沈黙」の海

何やら詩情あふれるタイトルですが、内容は全然そんなことありません。
遠藤周作の「沈黙」が映画化されたことで、新たな発見があったので、それについて。




海は一つだけではない
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by teri-kan | 2017-02-10 11:43 | | Comments(6)

「赤い館の騎士」

アレクサンドル・デュマ著、復刊ドットコム。

副題は「マリー・アントワネットを救え!」で、舞台は革命期のパリです。
幽閉されている王妃を救おうとする人達と、革命の熱狂に支配された共和派の人達が織りなす人間模様のお話です。

実はこれが初デュマ。
「カンディード」を読んだ後、物語らしい物語が読みたいと思い、これを選んでみました。
面白かったですね。
主人公とその親友の関係性が良かった。
もちろん恋愛もあります。
というか、メインはそれだと言っていいくらい、主人公の恋心が事態を動かしています。
それと並行して描かれるのが王妃救出の作戦。
結構ハラハラもので、だれることなく読み進められます。

物語として面白い小説ですが、個人的には描かれている時代背景に、より興味がわきました。
悪い意味でハイテンションのパリと、凶暴的なまでに革命に熱狂中のパリ市民。
ルイ16世の処刑約一ヶ月半後からアントワネット処刑後あたりまでが描かれているので、革命の狂った空気感がどういうものだったかがよくわかります。

というわけで、本作の感想もその辺のことが中心になります。




デュマ自身のこととか、いろいろ
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by teri-kan | 2017-01-18 16:52 | | Comments(4)

「カンディード」

ヴォルテール著、光文社古典新訳文庫。
1759年の小説です。

どこかで聞いた題名だと思ったら、バーンスタインの曲でした。
バーンスタインのミュージカル「キャンディード」の原作なのだそうです。
佐渡裕が司会をしていた時期の「題名のない音楽会」のテーマ音楽ですと言えば、「ああー、あの勇ましい曲」とわかっていただけるかと。
あれは序曲ですが、景気のいいワクワク感あふれる楽曲です。
ちなみにミュージカル「キャンディード」を見たことはありません。

マスケから始まったフランス文学マイブームは一応まだ続いてて、でもなんでここでヴォルテールなんだ?って感じで、自分でも変な方向へ行ってるなーと思うんですが、これを選んだ第一の理由は、単純に背幅が薄かったからでした(笑)。
手軽に読めそうだなーと。
あと外せないのは、やはり王朝時代のお話だということ。
ここはこだわってます。
でも17~18世紀が舞台のフランス文学って限られてるんですよね。
しかも「カンディード」は舞台がフランスではない(笑)。
ヴォルテールがフランス人ってだけです。
でもヴォルテールだからまあいいかと。
シャルリ・エブド襲撃事件以降、ヴォルテールの名言「私はあなたの意見には反対だ、だがあなたがそれを主張する権利は命をかけて守る」が改めて見直されたりしてるし、敬遠せずに読んでみりゃいいじゃないかと、このたび購読してみたのでした。

で、うん、面白かったけど、すごい話でしたね。
カンディードの冒険、すさまじかった。
というわけで、ここから先はお話の感想。




カンディード君は大変だった
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by teri-kan | 2016-12-23 01:46 | | Comments(0)

「ドイツ史10講」

坂井榮八郎著、岩波新書。

10講ってどういうことなのかなと思ったけど、普通に通史でした。
時代を10区分に分けて解説するといった感じ。
ところどころ著者の見解が入ってて、そのおかげで一つ一つの出来事の歴史的意義が理解しやすくなっています。
コンパクトだけど、概略をなぞってるだけといった感じではないですね。
難しいドイツ史がわかりやすい。
高校の授業で出てきた歴史用語は知ってるけど、流れとして頭の中に入ってないという方にオススメです。

というわけで、以下は現在のドイツが「ドイツ第四帝国」なんて言い方されてたりすることと合わせての本の感想になります。





ドイツって……
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by teri-kan | 2016-12-14 10:11 | | Comments(0)

「魔女とカルトのドイツ史」

浜本隆志著、講談社現代新書。

フランス文学を探して手持ちの本を漁っていた時に見つけました。
「そういえば買ってたな」というより「なんてタイムリーな本」という感じで。
フィクションのマイブームはフランスですが、現実世界では実はドイツ。
ドイツは今も恐ろしい。
というか、今また恐ろしい。
なのでちょっと読み直してみました。

この本は2004年発売のもので、当時も「なんでドイツは魔女狩りがひどかったんだろう」という疑問からこれを読んだのだけど、今のドイツの恐さも多分このカルト的なドイツに通じるのだと思います。
で、記憶力の悪い私は、やっぱりこの本の内容も結構忘れていたのでした。
おかげで新鮮で楽しかったです。





ゲルマンVSキリスト教
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by teri-kan | 2016-11-24 11:29 | | Comments(0)

「マノン・レスコー」

アベ・プレヴォー作、新潮文庫。
有名なフランスの恋愛古典小説です。



「マスケティアーズ」から出発したフランス文学の旅は、なぜかマスケからどんどん離れて「マノン・レスコー」へ。
持ってる本から選んでるのでしょうがないのです。
マスケとつながってるのは、もはや「愛」だけ。
フランスはやはり「愛あればこそ」。

物語の年代は本文中に書かれてないけど、刊行されたのが1731年なので、その頃のお話と考えてよいと思います。
「マスケティアーズ」からちょうど100年後、ルイ14世の孫のルイ15世の時代。
ルイ15世も戦争にあけくれた王様でしたが、本作が出た頃はちょうど平和な時期で、かなり繁栄していたとのこと。
実際物語に戦争の匂いはしないし、そういったものに引き裂かれる理不尽さといったものもありません。
政治の匂いもしない。
ようするにホントに恋愛しか出てこなくて、愛に突っ走る様のみとことん描かれてる話。
そしてそんなことが許される人、そんなことが出来る人となると、主人公はもうこれしかなくて、まだ十代の男女なんですね。
マノンは物語終了時点でまだ二十歳そこそこなんじゃないかなあ。





お話の感想とアメリカについて
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by teri-kan | 2016-11-18 11:06 | | Comments(0)

「タンド伯爵夫人」

ラファイエット夫人作、岩波文庫。
文庫本「クレーヴの奥方」に収められている三作のうちの第三作目です。
超短編。

物語のスタート時期はカトリーヌ・ド・メディシスの摂政最初の年ということだから、前作「モンパンシエ公爵夫人」と同じシャルル9世時代とはいえ、あれより何年か前のこと。
ユグノー戦争勃発前年ですね。
そこから数か月から数年?のお話なんですが、状況説明は最初の2ページで完了(笑)。
感心するしかない簡潔さです。
簡潔なのに人間関係がよくわかるのにも感心
そこからどう事態が動いていくのか、といったお話です。





感想
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by teri-kan | 2016-11-14 09:26 | | Comments(0)

「モンパンシエ公爵夫人」

ラファイエット夫人作、岩波文庫。
文庫本「クレーヴの奥方」に収められている三作のうちの一作です。

「クレーヴの奥方」はアンリ2世からその子フランソワ2世の時代のお話で、今回の「モンパンシエ公爵夫人」は短命だったフランソワ2世(在位1年!)の次の王、弟シャルル9世の時代のお話。
内戦(ユグノー戦争)真っ盛りで、主人公の夫モンパンシエ公はしょちゅう戦争に行ってます。

夫人と恋愛関係になる男性はギーズ公アンリで、デュマの小説や映画で有名な「王妃マルゴ」の主人公マルグリット・ド・ヴァロワに愛された男性として知られている人物。
「マスケティアーズ」関連で言うなら、愛すべきバカ王ルイ13世の父親アンリ4世と王位を争った人物であり、第6話で起こった母后マリー・ド・メディシスのクーデター未遂事件に与した貴族の一人であるギーズ公シャルルの父親。
原作「三銃士」関連で言うなら、アラミスの恋人でアトスとも関係するシュヴルーズ公爵夫人の夫シュヴルーズ公クロードの父親。
アグレッシブな男前だったと言われてる人です。

ちなみにメアリー・スチュワートとは従姉弟の関係になります。
彼女が登場する「クレーヴの奥方」に出てくるギーズ公は本作のギーズ公アンリのお父さんで、ロレーヌ大僧正はアンリの叔父さん。
ラファイエット夫人の書いた小説でギーズ家の方々は大活躍なのですが、あの時代(ヴァロワ朝末期)のギーズ家がどれだけ力を持っていたかということでもあるのだと思います。





お話の感想
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by teri-kan | 2016-11-07 11:17 | | Comments(6)