カテゴリ:本( 136 )

「クレーヴの奥方」

ラファイエット夫人作、岩波文庫。
出版は1678年で、「恋愛心理小説の祖」と言われる有名なフランス文学です。



フランス、フランス!
とにかくフランスの宮廷モノ!
マスケロスここに極まれり!
……ということで読んだ本です。





ドラマと同じだったり違ったりしてる宮廷恋愛事情
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by teri-kan | 2016-11-02 11:36 | | Comments(0)

「問題は英国ではない、EUなのだ」

副題は、21世紀の新・国家論。
エマニュエル・トッド著、文春新書。

経済や景気からじゃないイギリスのEU離脱を解説してる文章って少なくて、新聞でも歴史学の先生が書いてたのってちょっとしかなかったような気がします。
マスコミの論調は「イギリスの選択は愚かだ」が主流だし、そんな中でこの本は結構貴重なのではないかと思います。





感想
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by teri-kan | 2016-10-14 15:19 | | Comments(0)

「138億年の音楽史」

浦久俊彦著、講談社現代新書。

新書としてはかなりブ厚いのですが、文章は読みやすく、ページはサクサク進みます。
音楽の本ですが、内容は楽曲紹介や作曲家紹介といったものではなく、哲学から見た音楽、神学から見た音楽、感情から、あるいは権力から、そして当然物理学から見た音楽、等々、この世にとって音楽とは何かといったことを様々な分野から解説してる本です。

こういうのを読むたび、数に強い人を羨ましく思うのですが、音そのものは物理の世界に属しているものなので、比率の美しさ等がわかれば音楽の見方どころか世界の見方も違うんだろうなあと、理数系がボロボロな自分が悔しくなります。

そういった数字音痴の人間の感想が以下に。
数には弱いが音楽は好きなのです。





音楽とは何か
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by teri-kan | 2016-08-31 11:57 | | Comments(0)

「日本語通」

山口謠司著、新潮新書。

帯の「藤原不比等がプディパラのプピチョ?」が目をひきますねー。

「はひふへほ」は「ぱぴぷぺぽ」と昔は発音していた、というのは何かで読んだことがあって、でもそれがなぜかと言うのは知らなくて、なのでそれについて書かれてある本なのかなと思って読んでみたら、なんと中身は発音だけじゃなく、タイトル通り「日本語通」な日本語全般のお話でした。
なかなか面白かったです。

普段の会話でも使えそうなウンチクとか、学生時代に読みたかったなあと思える文法の話とか、発音についての解説はちょっと難しいところもあったけど、「ほほー、だからぱぴぷぺぽー」と理解しやすい内容。
古代日本人の話し言葉だった日本語が、どのような歴史をたどって今私達が知ってる日本語になったのか、その時代時代で日本語を成り立たせるために、あるいは守るためにどんな苦労が払われていたのか、そんなことが書かれています。

古代の通訳のお話が面白かったですね。
日本人が中国に渡って学んだり、中国人の先生が日本にやってきたり、当時のスーパーエリートである僧侶の日本語への貢献ってすごいなって思えます。
仏教やお経の影響って膨大というか、中国で出来た漢字のお経だって元はサンスクリット語で書かれたインド産ということで、サンスクリットがなければ日本語も今のような日本語になっていないんですよ。
仏教とお坊さんにありがたや~な気持ちになります。

個人的には古典の文法について、せめて高校生の時にこれを読みたかったなあって感じでした。
わかりやすいんです。覚えるのに苦労してる人にはちょっとオススメしてみたいかも。
あとウンチク部分は超気楽に読めるのでここもオススメ。
やっぱり日本語って面白いですよ。
こういうのこれまで読んだことないって人にこそオススメの本です。




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by teri-kan | 2016-08-26 13:30 | | Comments(0)

「西洋音楽史」

岡田暁生著、中公新書。


非常に好感度の高い本。
何がかと言うと、誤解を恐れずに書くなら、クラシック専門家にありがちな偉そうな感じがしないということです。
音楽に対して謙虚なんだろうなあと思うと同時に、読者へも謙虚。
特にここが大事だけど、クラシック素人に対して謙虚。
目線の高さが同じに思える。
クラシック専門家から時に感じる圧迫感、某巨大掲示板でさえ時折感じさせられる素人を物の数に入れないかのような雰囲気、言うなればエリート臭、そういったものがこの本からは感じられなくて、私のような素人でも心地よく読むことができました。





神と音楽と感動が合わさる幸福
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by teri-kan | 2016-07-13 14:54 | | Comments(2)

「戦旗不倒」アルスラーン戦記15

一応読むには読んだんですが、感想を書く気力が湧いてこない……。
でも読んだという事実を残しておくため、とりあえず書けることを書きます。
当然ながらネタバレありです。





確かにフラグは倒れなかった
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by teri-kan | 2016-05-25 00:02 | | Comments(6)

「インフェルノ」

ダン・ブラウン著、角川文庫。

おなじみ世界有数の観光地が舞台のラングドン・シリーズ。
真面目に読めばダンテと「神曲」とフィレンツェに詳しくなれる本です。

今回探し求めなければならないのは、これまでのような人類の英知の結晶ではなく、大いなる歴史の謎でもなく、ある意味ロマンの欠片もない、超無粋なものであります。
ただ、無粋ではあるけどインパクトは強い。
これまでのお話が過去を求めるものならば、今回は「未来」を求めたと言っていいかもしれません。
この「未来」をどう捉えたらよいのか、簡単には答えが出そうにないけど。

「え?これでいいの?」と正直思わないでもないし、でもダン・ブラウンにとってはこれこそが理想なのでしょう。
いや、理想というより、これしかないといった感じか。
個人的には嫌な未来ですけどね。
これは男女で感想が分かれるような気がします。



というわけで、ここから人口問題についての考察。
ネタバレあり。





増加する人口とキリスト教
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by teri-kan | 2016-05-20 00:30 | | Comments(0)

「異端の人間学」

五木寛之、佐藤優著、幻冬舎新書。

ロシアを知りたければロシアに詳しい二人の対談本!

……というわけで読んでみました。
読みやすいしオススメです。
でもロシアへの親近感はあまり持てません(笑)。
「へー、そういう国かあ」ということはわかっても、仲良くしたいかどうかはまた別物です。

そういう風に思っているのは、多分私だけではないんでしょう。
日本におけるロシアの不人気が深刻で、本書でも外務省がロシア専門家を育ててないことに苦言を呈していたけど、まあそういう賢い人達の事情はともかく、一般人レベルで言えば、ロシアってとことんインテリゲンチャのものなんだなあ、という感じです。
既にこの本からして「ロシアについてもっと知れ」と仰ってる方々がその代表のようなお二人。
知的活動をしなければわからないシロモノ、無理矢理脳みそ働かせてやっとお近づきになれるシロモノ、ソ連もロシアもそんな感じで、なんといいますか、むしろなんでこんな気楽でない国なのでしょうか。
司馬遼太郎の「ロシアについて」で、こんな歴史だからそういう性格になってもしょうがないんだーと思ったことはありますが、それにしてもねえ、いつまでも灰色のイメージなんですよねえ、ロシアって。ソ連でなくなっても。

それがヨーロッパではロシア恐怖症に繋がってしまうということなのでしょう。
日本はわからないままに放っておいてる感じのようですが。
どちらにしてもこんな国だからこそ専門家が必要ってことで、インテリの人には頑張ってもらいたいものです。



ところで、実は私がこの本で最も印象に残ったのは、実はロシアについてではなく、この二人のもう一つの得意分野、「宗教」についてのことでした。
なので、ちょっとそれについて妄想膨らませます。
「アホか」と突っ込まれてしまいそうなくらいアホな妄想なので、生暖かく見てもらいたいです。
五木寛之が、宗教の性格は開祖の没年齢で決まる、というようなことを言ってたのが面白かったので、それについて思ったことをつらつらと。





イエスの享年は33歳か36歳
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by teri-kan | 2016-04-27 11:15 | | Comments(2)

「性のタブーのない日本」

橋本治著、集英社新書。

帯のコピーが全てかなあ。
「タブーはないが、モラルはある。」

タブーがないということは、人間の生理的にあまり無理してないということだから、ゲイが弾圧され続けた欧州の悲壮感なんかと比較したら、当然性的に明るく開放的で、そしてモラルがあるということは、開放的とはいえ人間関係を損なうような外れたことはしていなかったということで、「ん?これはとってもいいじゃないか」と、思ってしまいそうになる。

まあ、そんな簡単なものでもないんですけどね。
でも人間の本能や生理に無理ない生き方ができた日本人は、とりあえず幸せだったかなあと。
そんな性的に幸せノーテンキな人達だからこそ、自由な文化活動が行えてきたんだなあと。
そしてそれが現在の、とことんくだらないけどおかしくて幸せにもなれるサブカルチャーを生み出す原動力につながっているのかなあと。

早々にまとめっぽく書いてしまったけど、いやね、この本すごく面白いんですよ。
なので面白かったところを細かく書きたいんだけど、書くとどうしても下ネタばかりになってしまうというか、そのものズバリの単語をここに書くのはさすがに躊躇われるというか、当ブログの品位が落ちかねないというか(笑)、いやーそれこそが日本である、ありの~ままの~と歌うにふさわしい日本である、と言えば確かにその通りなんだけど、さすがにブログでそのままは書けないわ~、ということで、そういうのとは別に気付いたことをここでは触れておこうと思います。





野暮な長い感想
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by teri-kan | 2016-03-04 23:58 | | Comments(0)

「シャルリとは誰か?」と日本の場合

前回の続き。
カトリックの衰退による宗教的空白、格差拡大によるイスラム恐怖症(外国人恐怖症)の発症、といったフランスの現実を明らかにした上での、著者の日本への指摘についての感想です。





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by teri-kan | 2016-02-17 16:45 | | Comments(2)