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ジェームズ・ポッター論

ある意味最も偏った描写をされている人物。読者に与えられた「動く生身のジェームズ」の情報がスネイプ視点のものしかないため非常に印象が悪い。傲慢(というよりカッコつけ)なだけの人物でない事は他の記述で明らかだが、にしてもなぜニュートラルな目線で見た「動くジェームズの記憶」を物語上で見せなかったのか、かなり不満が残る。

人格者、又は善良だと思われる人間(ルーピン、マクゴナガル、ハグリッド等)が彼を惜しんでいるのだから、彼らの信頼を得るに足る人物であったという前提は絶対だと思う。それがあるからこそ「昔はイヤなガキだったんだなあ」とうんざりしながらも広い心で見ることが出来るのだ。でなければ描かれていないジェームズの成長とリリーとの結婚を想像することはできないし、そこを押さえていなければ物語そのものが破綻してしまうだろう。
対スネイプに関して言えば、二人は「お互いやり合っていた」(ルーピン談)とのことだし、スネイプの記憶の一部分だけを見て彼らの関係が「一方的ないじめ」と判断するのは性急と思う。当時いくつも呪文を作り出したスネイプの才能からしてやられっぱなしのはずはなく、むしろ作った呪文(もちろん闇の魔術系の呪文)を積極的にジェームズに試していた事も十分考えられるのだ。
ただ、ああいう見せびらかすようないじめの形をとったのはジェームズ側のみで、スネイプは人目のつかない場所で攻撃していたかもしれない。となると、その辺はシリウスなどに言わせれば「正々堂々としかけていたのは俺達であいつは陰険」といったところか。想像にすぎないがそう外れてはいないと思う。

更なる考察
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by teri-kan | 2008-10-31 13:59 | ハリーポッター原作 | Comments(4)

ジニー・ウィーズリー

兄妹でただ一人の女の子、しかも末っ子。家族中から可愛がられたのは疑いようがなく、となると六男のロンの影が家庭内で薄くなってしまうのはどうしても避けられなかったろう。この点7巻でロンの心の内を反映したらしいヴォルデモートの魂の台詞は、彼の心に潜在していた感情そのままであったと思われる。
実際ジニーはロンよりフレッドやジョージと気が合ったらしく、度胸の良さなど性格的に彼らの影響を受けていると思われる面が多々ある。頭の回転も早く、美人で人気者というより性格も含めての人気が高かったのだろう。
彼女とハリーが二人きりの場面描写はかなり少なく、恋人同士としての会話に至っては主人公の恋愛の割にはほとんど描写されていない。それでも二人はきちんと理解しあえており、会話を重ねても上手くかみ合わなかったハリーとチョウの場合とは見事に逆なのが印象的である。
一応そうなるべくしてなった二人ということか。
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by teri-kan | 2008-10-30 14:37 | ハリーポッター原作 | Comments(0)

フレッドとジョージ

親も間違えるほど顔も性格もそっくりな双子。ホグワーツの生徒に大人気だが、おそらく読者にもファンは多いはず。陽気で爽快で本当に気持ちのいい青年達である。
優秀な兄三人の反動のように悪戯ばかりする子に育ち、特にパーシーの優等生ぶりに辟易したからか、どれだけ陽気に正道を外れるかが生きがいのようになっている。同じ趣向を持った人物が自分以外にもう一人いるのが双子の幸運なところで、おかげで卑屈にならずにのびのび育ち、よくロンが愚痴をこぼしている家の貧乏さもこの二人は明るく冗談にしているくらいである。
彼らの行動や発明品はアイデア豊富で機転がきいており、勉強は不真面目だが実際には兄達に匹敵するくらい出来のいい魔法使いと思われる。
双子はパーシーとなんだかんだで物語中でもよく会話をしており、小さい頃は普通に一緒に遊んでいたのだと想像する。7巻でフレッドを目の前で亡くした時のパーシーにそれが見て取れるし、彼の嘆く姿は悲痛であった。
フレッドが死ぬ必要があったのか、これは作者に問いたい箇所である。
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by teri-kan | 2008-10-29 10:50 | ハリーポッター原作 | Comments(0)

パーシー・ウィーズリーという青年

首席の長男、クディッチキャプテンの次男という優れた二人の兄(しかも二人とも人気者であったろう)を見てきた三男がガリ勉タイプに育ったのは面白い。二人の兄に負けじと頑張り、しかし好きな事を職業に選んだ兄達とは違って魔法省で権力を求めたというのは、本人の資質もさりながら自分自身の存在価値をそれで確認するしかなかったからとも読め、弟達に威張りちらして自分に納得していた姿には興味深いものを感じる。
権威に弱いというよりむしろ既存の秩序を重んじるタイプといった印象が強い。きっちりシステム化された社会では実力を発揮するが、兄妹達とは違って革命運動やレジスタンス運動には向いていなさそうである。
魔法省が闇の勢力に乗っ取られたのをきっかけに権威にすり寄っていた自分に気付き改心するが、(詳しい描写はないのでこれは想像だが)改心というより闇の魔術への嫌悪感が強かったから省を離れただけというのが実際のところではないかと思われる。権威好きという性癖が変わったのではなく、魔法省を支持していること自体は以前通りのはずだ。
ただ、余りにも周りが見えていなかったことに対しては十分反省していると思われ、省が堕ちた理由を省の体質にあったと理解できているなら、パーシーは今後よい官僚になるであろう。後に彼はやはり出世するそうだが、名家ウィーズリー家の代表として魔法界の重鎮になる可能性もあるかもしれない。
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by teri-kan | 2008-10-27 14:15 | ハリーポッター原作 | Comments(0)

チャーリーについて

ホグワーツ時代はキャプテンとしてクディッチ優勝杯を掲げたこともある次男。監督生だったことからしても当時のグリフィンドール寮の中心的存在であったと思われる。
ウィーズリー家きっての肉体派。とはいえジョージとフレッド、ジニーに見られるようにこの兄弟は総じて運動神経に優れており、父親のような事務系の仕事についたのはパーシーのみである。
なぜかルーマニア在住。アルバニアを拠点の一つとしていたヴォルデモートの調査を行うなどの描写があるかと考えていたが予想は外れた。クラムがブルガリア人ということも合わせて東欧が何らかのキーを持つのかと思っていたが結局そうではなかったようだ。もっともこの物語はハリー目線の対ヴォルデモート戦争であるので全容がわからないのは仕方ない。
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by teri-kan | 2008-10-26 02:29 | ハリーポッター原作 | Comments(0)

ウィーズリー家の長男・ビル

美女の誉れ高いフラーが一目惚れするほどのハンサムで、ホグワーツを首席で卒業したほどの秀才。登場時すでに成人していたため言動に余裕があり、ハリーでなくとも「かっこいい」という印象を受ける人物。
ロンより九歳年上であることからヴォルデモートが肉体を失った時は十歳だったと推定される。すでに世の中で何が起こっているのかを理解できる年齢であり、当時の恐慌状態をしっかりと記憶していたことだろう。ヴォルデモート復活に際して不死鳥の騎士団に即入団したのは両親の活動のせいだけではなかったと思われる。
できれば映画に登場して欲しかった。どんなカッコいいお兄さんが出てくるのか見てみたかったから。
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by teri-kan | 2008-10-24 15:43 | ハリーポッター原作 | Comments(0)

ハーマイオニーについて

柔軟性に欠けるが知識は豊富な勉強家。正しいと思った事は言いにくいことでも臆せず口にする反面、自分の間違いを素直に受け入れる度量も持っており、案外愛情豊かである。
物語上ではマグル出身の代表的存在。屋敷しもべ妖精擁護にみられるように魔法界を客観的に観察できる目を持ち、魔法界しか知らないロン、魔法界でしか生きる道がないハリーとは明らかに違う面を持つ。
自身の出自が1巻からずっとまとわりつき、ヴォルデモート復活に至って否応なく純血主義と向き合わなければならなくなる。7巻でハリーについていったのはもちろん彼を助けるため、悪を倒すためであるが、何より彼女自身と彼女の家族を守るためであり、その意味でハーマイオニーの覚悟はロンのそれとは比較にならない。宗旨変えすれば命は助かるロンと違い、ハーマイオニーはその存在自体を否定されており、何が起ころうと(ロンが途中離脱しようと)ハリーと共に戦うしかなかった。しかしマグル生まれを嘆いたり言い訳したりということは一度としてなく、彼女の信念の強さ、揺るぎなさは天晴れなほどである。
ロン同様分霊箱を破壊しているが詳しい描写は描かれていない。ロンの場合と同じならヴォルデモートの魂の欠片から何らかの精神的攻撃を受けているはずだが、ハーマイオニーの心の底に沈んだコンプレックスが何なのかちょっと想像がつかない。なんだかんだでマグル生まれであることか、それとも別の何かか、どちらにしろ今のところ本人とロン二人だけの秘密ということのようである。
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by teri-kan | 2008-10-23 15:47 | ハリーポッター原作 | Comments(0)

登場人物の感想、まずはロン

主要人物中最も普通の男の子。特にこれといった特技も才能もなく、そのためすぐ自信喪失状態に陥る。
とはいえ基本的には楽観的で素直。「選ばれた少年」と常時一緒にいるので彼に嫉妬心を抱く時もあるが、親友を貶めたり逆に媚びたりということもせず、一貫してフラットな関係の親友でい続ける。
大家族の六男に生まれたことを不運に思っている節があるが、その家庭環境が彼の美点を育んだことは疑いなく、ありふれた幸福に包まれて育った少年という最もハリーと対極にいる位置づけを与えられた人物と言える。
物語初期は魔法族の一般常識をハリーに教える立場としての役割が主だったが、巻が進むにつれ家族とともに「血を裏切る者」の筆頭となり、完全にハリーの同士として行動するようになる。分霊箱を破壊する際初めてヴォルデモート(の魂)と相対するが、それをやり遂げたことで親友や兄妹への劣等感を完全に克服した。
ウィーズリー兄妹は皆よく出来た子達で、ロンが特筆すべき才能に欠けている点がかえって特徴的なくらいだが、終わってみればその「普通の男の子」ぶりが印象的な人物であった。
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by teri-kan | 2008-10-22 15:46 | ハリーポッター原作 | Comments(0)

「蛇王再臨」 アルスラーン戦記13

ドン・リカルドさんが16翼将の最後の1人だったとは。
(いや、まあ丁寧に描かれてきた人物ではあったんだけど、いまいちそんなイメージなくて。)

ジャスワントやジムサのように、故国に帰れなくなった冒頭のチュルク人青年がアルスラーンの部下になるのかなと思ってたんだけど、彼最後は蛇王の鎖削ってるし、なんだかとってもお気の毒なことになってます。

にしても、エステルとザラーヴァントがもう死んでしまったか……。

これから先は誰が死ぬのかビクビクしながら読むしかないのかな。死ぬのは仕方ないとしても、登場人物は皆特に悩みがなさそうで、人間的成長を見せてくれそうな気配がないのがなんだかなあという感じです。

でもなんだかんだで楽しみにしているので作者には頑張って最後まで書いていただきたい。できればもう少し早いスピードで。

で、今後の自分的見所と希望です。

・ナルサスとアルフリードの行く末。できれば成就してほしい。
・ファランギースとグルガーンの因縁がどうにも不気味。
 ザラーヴァントもああいう死に方してしまったし。
・レイラとアルフリードの関係も気になる。レイラを気遣って墓穴掘りませんように。
・アンドラゴラスの娘はおそらくフィトナ。あの豪胆さはまさしく父譲り。
 その場合ヒルメスとの関係がどうなるか。
・アルスラーンの後継はどちらにしろ誰か立てるんだろうけど今のところ候補はゼロ。
 ヒルメスの子供を予想したこともあるけど、古い王家の血が今更歓迎されるとは思えない。
・パラフーダがどんな活躍をするか。唯一蛇王に会ったことのある彼が蛇王とどう戦うか。
 パリザードがもしかしたら何か関わるかも。
・ダリューンのお相手は出てこないのかな。やっぱり最後は絹の国に行くのでしょうか。
・案外ギーヴがまともに死んでしまいそうで怖い。
・ていうか1人でも死ぬ人が少なくあってほしい。でもナルサスは死んじゃうんだろうなあ(涙)。

そうそう、シャガード殺されてしまいましたね。
死んでも全然惜しくない人ですが、にしても最後の最後まで中途半端な知恵者っぷり全開で、あまりに空しい人生でした。
一体なんのために顔を焼いたんだ……。




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by teri-kan | 2008-10-21 15:34 | | Comments(0)

「ボディガード」(1992)

ケビン・コスナー、ホイットニー・ヒューストン主演のラブ・ストーリー。
先日夜中にTVをつけたらたまたま放送していて、ついつい最後まで観てしまいました。

公開当時確か2回見た記憶があります。ストーリーはいたって普通なのですが、とにかくケビン・コスナーがカッコよくて、彼を見るだけでチケット代払う価値はありました。で、今回TVで見てもやっぱりカッコよかった。この頃のケビンのカッコよさは素晴らしいです。

恋愛映画の似合う人だったと思います。最近のは見てないのでなんとも言えないけど、当時の彼は女性のニーズに応えたヒーローをうまく演じてたと思う。
セクシーでストイックで情深い。
特にあの目はたまらんかったですよ。

相手役のホイットニーは当時のスーパースターで、そういった華やかさは今も十分に画面から感じとれます。テーマソングは有名だし、名作じゃないけど捨て置くにはもったいない映画。

ま、なんにしてもケビン・コスナーですね。
ラストシーンの表情は秀逸。
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by teri-kan | 2008-10-20 12:36 | アメリカ映画 | Comments(0)