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「プリシラ」(1994)

テレンス・スタンプ、ヒューゴ・ウィービング、ガイ・ピアースといったすごい方達がオカマ役を熱演。キラキラした衣装にメイクに、キラキラした音楽が素敵な作品。

彼らの覚悟はすごい。
自分らしくありのままに生きることが奨励される昨今だけど、それはなかなか言うほどたやすくなくて、ものすごく勇気のいることなのですよ。私なんて小心者だから周りの目とかすぐ気にしちゃうけど、彼らは悩みながら壁にぶつかりながら、それでも自分らしく生きようと頑張っている。

ありのままの自分でいるということがどれだけ難しいか。
でも彼らはとことん突き抜けててカッコいい。

これはサントラも良いです。良い曲がたくさん入ってます。
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by teri-kan | 2009-02-28 01:57 | その他の映画 | Comments(0)

「ザ・ロック」(1996)

監督が誰それだから観に行くといった映画の見方を、私はあまりしません。特に娯楽大作と言われるものは。
昔「女は俳優で見に行くね。男は監督で見に行くけど」と言われた時には、ある意味当たってるなと思ったものです。

そんな私が最近初めて気が付きました。「ザ・ロック」「アルマゲドン」「パール・ハーバー」(ついでに「アイランド」)は全てマイケル・ベイ監督だったということを(遅!)。
そして改めて合点がいきました。どれもこれも一見濃く見えて実は妙に薄い内容だったのはだからなのだと。(「パール・ハーバー」は未見のままなので人の意見を参考にしています。)


先日「ザ・ロック」をTVで途中から見て、以前映画館で観た時なぜあんなにも物足りなく思ったのか、やっと理由がわかったのでした。
人物描写が浅いんですね。設定はちゃんとしてて演技もいいと思うのに、どうしてかわからないけど表面的で深みがない。
本当なら面白いはずなんですよ。実践経験皆無のFBI化学兵器スペシャリストと元SAS諜報部員のおじさん囚人のコンビなんて。ニコラス・ケイジのゆるいラインはいかにも試験管に向かって仕事してる風貌だし、ショーン・コネリーの役柄はそのまんまだし、エド・ハリスとマイケル・ビーンが海軍兵というのもハマりすぎだし、アルカトラズを舞台にするというアイディアなんてとても良い。

なのにあの薄さですよ。
俳優陣とアクションが派手な分、かなり残念でした。

アルカトラズ潜入まではおもしろかったんですけどねえ。


人間を表面的にしか描けないとしても、これはまだ良い方でしょう。お涙ちょうだい物語である「アルマゲドン」の方はちょっときつい。「パール・ハーバー」にいたっては、はなから見る気なかったけれど今後も見ることはない……かな。

「トランスフォーマー」はおもしろかったのでしょうか。
人間ドラマは期待せずにアクション目当てにすれば、おそらくこの監督でも楽しめるのだろうけれど、そうはいってもアクションでもホラーでもコメディでも、人間を描けてなければそれは映画としては如何なものかと思うし、いまいち足が向かないのですよね。


今になって思えば「アイランド」の感想があんなだったのも我ながら納得です。
マイケル・ベイ、もうちょっと頑張ってくれい。
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by teri-kan | 2009-02-27 10:24 | アメリカ映画 | Comments(0)

「波止場」(1954)

エリア・カザン監督の傑作。主演はマーロン・ブランド。
大変重い作品です。

舞台はタイトル通り波止場。そこを暴力で支配する悪辣なボスと、荷物の積み下ろしに従事する労働者達との闘いを容赦なく厳しく描いています。

マーロン・ブランドの勇気に感動。ラストがとにかく物凄い。音楽の効果もあいまって(バーンスタインです)震えるような圧倒的なエンディングを迎えます。


マーロン・ブランドは「ゴッド・ファーザー」とかの、肉とも皮膚ともいえないものが垂れ下がってるおじさんってイメージでしたが、「波止場」を観た時は非常に微妙な気持ちになったものでした。
マーロン・ブランドは、若くてもマーロン・ブランドの顔をしているのですよ。

あれには驚きました。大変特徴的な顔です。と同時にとてつもない存在感です。
この作品のブランドは本当に素晴らしい。

若き日のエヴァ・マリー・セイントも出演しています。暗い画面の男臭い映画の中で、涼しげな美貌の彼女はまるで一服の清涼剤のようです。


エリア・カザンは名作をたくさん世に送り出した巨匠ですが、赤狩り時代の一件で多くの批判にさらされた人物でもあります。アカデミー賞の名誉賞受賞時の雰囲気は異様で、TVを観ながらなんとも言えない気分になったものでした。

カザンの行為にも、名誉賞授与への是非も、どちらも私には何も言えません。
ただ、途中どんなことがあろうと最後に残るのは作品だけなのだなと、カザンのことを何も知らずに彼の作品に感動していた自分を振り返って、改めて思うのみですね。


「波止場」は素晴らしいです。
古い映画ですが、今でも観る価値あると思います。
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by teri-kan | 2009-02-26 10:26 | アメリカ映画 | Comments(0)

「北北西に進路をとれ」(1959)

TVで何度も放映しているので知らない人はないというくらいに有名な映画。
音楽が印象的。バーナード・ハーマンは「サイコ」でもそうだけど、切迫感のある曲がいいですね。

ヒッチコックの素晴らしさは言うに及ばず、ケーリー・グラントがとにかく素敵。スパイに間違えられて、殺人犯にもされてしまって、ものすごい絶対絶命で本人も焦ってるんだけど、なぜか妙に余裕があってユーモアたっぷり。彼から醸し出されるその緊迫感と余裕とのバランスは絶妙で、セクシーでありながら可愛いという、この上ない魅力的なキャラクターになっています。

そんなキャラに一役買っているのが彼のお母さんで、息子への対応がおかしいのですよ。ホントにいい味出してます、彼のママ。


オフィス街の雑踏、海辺の邸宅、国連のビル、急行の寝台車、だだっぴろいトウモロコシ畑に高級ホテルのオークション会場、ラシュモア山……いかにもアメリカな楽しめる場面が次々出てきます。危機に次ぐ危機の連続で、最後まで息がつけません。

ラシュモア山でのクライマックスは、まあよくあんなの考えたねというくらいの奇抜さ。最高に面白かったけどクレームとか来なかったのかな。偉大な大統領の顔を(映画の中とはいえ)踏んじゃってるのに。

ラストシーンは「ぶっ!」と吹き出す終わり方です。「知りすぎた男」等のラストシーンにも似た、なんじゃそりゃなエンディング。
大団円で終わるヒッチコックの作品は、変にあっさりしたラストシーンが多いですね。スッキリしていていいですけど。


この映画のエヴァ・マリー・セイントが大好きで、なんて透明感のある美人なんだと憧れたもんです。
今年のアカデミー賞授賞式で非常に元気そうな姿が見られましたが、かなりなお歳なのに背筋がピンとしててとても素敵でした。
「波止場」で助演女優賞を受賞してから55年ですよ。長いキャリアですねえ。
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by teri-kan | 2009-02-25 09:38 | アメリカ映画 | Comments(0)

第81回アカデミー賞授賞式

外国語映画賞「おくりびと」と短編アニメーション賞「つみきのいえ」、どちらの受賞も快挙ですね。めでたいことです。

今年のアカデミー授賞式はいいショーだったと思いました。
「お金がない」とヒュー・ジャックマンが言ってたけど、だからからかコンパクトにサクサク進んで観やすかったです。
プレゼンターの人数を極力抑えて、彼らのおしゃべりが短縮されてたのがいいですね。その分受賞者のスピーチをしっかり聴かせて、本来あるべき姿になっていました。

これはいい、と思ったのは男優賞と女優賞を歴代受賞者5人がそれぞれ1人ずつ紹介するところ。
考え付いた人グッジョブです。懐かしい方々がお元気でいらっしゃるのを観るだけで嬉しいというファンもいるだろうし、キャリアをきちんと積んでいる年配の俳優さんの、若い俳優への言葉は温かかったです。
エヴァ・マリー・セイントとクリストファー・ウォーケンが個人的には嬉しかったかな。ソフィア・ローレンが相変わらずの貫禄で笑いました。
この方式、来年もとってもらいたいですね。

ヒュー・ジャックマンは司会者にしてはカッコよすぎました(笑)。
ジョークは例年よりゆるめだったですね。社会状況が厳しいのでその辺は配慮されてたように思います。
ひたすら明るくショーを進めていったって感じ。

ミュージカルナンバーのメドレーは楽しかったー。ああいうの大好き。
時折流れる音楽も懐かしの映画音楽が多くて、全体的に温かい授賞式だったなあと思います。

ヒース・レジャーのご家族、ショーン・ペンのスピーチ、復活ミッキー・ロークへの拍手、インドな音楽、日本勢の快挙……今年は盛りだくさんでしたね。
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by teri-kan | 2009-02-24 11:21 | アメリカ映画 | Comments(0)

「ヘンリー五世」(1989)

この映画はとにかくケネス・ブラナー。これを作ったの、まだ二十代ですよ。すごい人です。

アジャンクールの戦いは凄まじかった。泥水どろどろの壮絶さ。
戦いに赴く前の兵士の心意気が良かったですね。名誉のために戦うということがどういうものか、私はこの映画で理解できるようになりました。

それまでは全くわからなかったんですよ。
そりゃ将軍クラスならいいですよ。国のために死んだら英雄になれるし、歴史に名前も残るし。
でもその他大勢の中の1人じゃねえ。
自分だったら嫌だなとずっと思っていたのです、どうせ自分その他大勢の人間だし。
でもこれを観て納得できたことが多いのです。
多分この作品の一番の見所もそこら辺じゃないかな。


特に好きってわけじゃないけど、シェークスピアの台詞はやはり耳に心地良いものが多いですね。英語わかんなくても聞きやすいです。字幕とはいえ内容も良いし。
夜中にTVをつけて「いい台詞しゃべってる映画だなあ」と思ったらシェークスピアだったということがありますが、やっぱり言葉の力は大きいのですね。
あの高揚感はすごい。
聞いてるだけで盛り上がります。
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by teri-kan | 2009-02-23 10:43 | イギリス映画 | Comments(0)

「戦場にかける橋」(1957)

大傑作。

タイ・クワイ河の橋建設に携わる日本軍と彼らに使役される英軍捕虜の関係を描いた物語。早川雪洲とアレック・ギネスが素晴らしい。

いわゆる「戦場でドンパチ殺し合い」をする映画ではなく、肉親や友人を亡くして泣き叫ぶという映画でもないけれど、これほど戦争の恐ろしさを描いている作品もないと思う。敵も味方も、勝つも負けるも関係ない、「戦争をしている」という状況そのものが悪なのだと、これを観たら芯から思い知らされる。

戦争がいけないと言われる理由はいろいろあるが、人をまともでないものにしてしまうというのは、その最大の理由の一つだろう。一度その道に踏み込んでしまったが最後、どんなに理性的に考えようとしても、自分は理性的であると信じていても、それは決してそうではない。どんな人格者でも狂った世界にいれば思考も判断も狂う。よしんばそれがいくら正しかろうと、狂った世界の中での意味に置き換えられる。

その戦時下の狂気の有様を描いているのが本作で、その描き方がまあなんとも……じわじわきて身に沁みる。煽るような描き方をしていない分、本当に恐ろしく、そしてとんでもなく虚しくなる。


戦争の只中において人間はあまりにも無力だ。民間人、一兵卒はもちろん、人の上に立つ者も。
だからこそ戦争を起こしてはいけない。人が人として出来ることはその手前までだから。

戦争をすること自体がすでに人類として負けなのだと肝に銘じて、どんな場合でもそれだけは回避するよう努力してほしいものです。
映画を観終わって心底そう思いましたし、現在の各国指導者にも忘れないでいてほしいことですね。
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by teri-kan | 2009-02-22 02:37 | アメリカ映画 | Comments(0)

「俺たちフィギュアスケーター」(2007)

シングルスに出場できなくなってしまった二人の男性スケーターがペアを組む話。
これだけでわかると思うけど、正真正銘のバカ映画です。でも最高。

某国での禁断の技のビデオがすごいんだ。あれを笑いにしてしまえるのだから敬服しちゃう。
極悪な双子も面白かったー。ペアのコーチの情熱も。
みんな必死なのよね。やることなすこと全ておバカそのものなんだけど。

次から次へと往年の名選手が登場してきてかなり感動もしました。
よくこんなB級映画に出演したなー彼ら。その懐の深さに感服。

あまりのバカバカしさに笑いまくったと同時に、アメリカでのフィギュアスケートの人気を痛感した一作でもあります。

映画もフィギュアスケートも、やっぱり観て楽しいってことが大事なんですね。
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by teri-kan | 2009-02-21 02:14 | アメリカ映画 | Comments(0)

「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」(1994)

トム・クルーズが吸血鬼役と聞いた時、「似合わーん!」と思ったのは私だけではないはず。でも予想以上によくてビックリ。かなりイケてました。(クレームを謝罪した作者の気持ち、よくわかります。)


橋本治と内田樹の対談本の中にこの映画のことが出ていて、非常に興味深く読んだのですが、曰く、アメリカには土地に根付いた神様やお化けがいないから、アメリカのお化けは元ご近所さんだったりした人の死体(ゾンビ)しかない、もしくは外国から輸入するしかない(例:ジャパニーズホラーやヴァンパイア)とかいった内容。

まあ確かに、アメリカで吸血鬼になってしまったブラピの苦悩と比べて、ヨーロッパ吸血鬼社会のなんと爛れきったことよ。
さすが本場は半端ないわー。欧州生まれのトム君も容赦ないわー。

あのドロドロを醸し出すには、確かにアメリカは歴史の浅い人工的な国すぎるのかも。
とはいえこの映画の面白さは「アメリカに吸血鬼」という、そもそものミスマッチさにあるのだけれど。
だってガンズをバックにヴァンパイアがオープンカー運転しちゃうんですよ?
これをカッコいいと言わずして何を言う。


キルスティン・ダンストが大きくならない自分の身を呪うところは結構リアル。
陽を浴びてしまうところも。
あー、こりゃ吸血鬼、朝日を怖がっても仕方ないやって思いました。一瞬で灰になるんじゃなくて皮膚からじりじり焼かれちゃうんだもん。あれは嫌だなー。
(これは不勉強ゆえの疑問なんだけど、原爆に当たったらあんな感じになるんじゃないかとふと考えました。爆心地からの距離にもよると思いますが、あんな死に方した人は多かったのではないかと。そう考えると非常に怖い。)

なかなかの力作です。好き嫌いはあると思いますが、女子にはおすすめかな。
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by teri-kan | 2009-02-20 09:36 | アメリカ映画 | Comments(0)

「暗くなるまで待って 」(1967)

オードリー・ヘプバーンって演技上手かったんだなと思える作品。
可愛らしいお嬢さんの役じゃないのですよ。でも話としては大変面白い。

と同時にとても怖い。
サスペンスものなんですが、たとえば同じオードリーの「シャレード」とは比べられません。本当に真面目に怖いサスペンスなのですよ。

目が見えないって大変だ……。


クライマックスでものすごく驚く場面があるのですが、映画館で鑑賞中に「うわああああっっっっ!!!」って叫んだ男の人がいて、あれは何年たっても忘れられません。確かにすごくビックリするところなんだけど、他のお客はあの声に驚いたよ……。

まあそれだけ驚きの場面があるということです。



この映画のオードリーはもういい年齢なんですが、この頃の彼女も結構好きです。「いつも二人で」とか。
驚くのは「おしゃれ泥棒」がこの前年だったということで、なんというか、年のよくわからない人ですね。
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by teri-kan | 2009-02-19 09:53 | アメリカ映画 | Comments(0)