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「マトリックス」(1999)

キアヌ・リーブス主演の大ヒットシリーズ第一作目。
ハッカーやってる主人公が「この世界の真実」を知って支配者への抵抗活動に身を投じる物語。


とにかくカッコいい。
ネオとトリニティがモーフィアス救出に行くところなんて、カッコよすぎて面白すぎて、笑いが出るくらいでした。映画であんなにワクワクしたの久しぶりでした。
ネオが目覚めて電池がズラーリ並んでいるのを見た時の彼の驚きは私の驚きそのもので、映画を観てあれほどタマゲタのも久しぶりでした。

今振り返っても何から何まで面白かったですねえ。

「精神が死ぬと体も死ぬ」というのが本作のポイントなのですが、観ていて「なんで?」って正直思ったりもして、ネオがそれを克服して復活した時、「おお、これで精神が死んでも体は死なないコツ(というか、気の持ちよう?)をネオは皆に伝授するんだな」という感想を持ったものです(笑)。そしてマトリックス内のパワーバランスが崩れて、世界転覆が起きるんだと。

後に雑誌で「アニメのパクリ」と書かれているのを読んで、軽くショックを受けたのですが(笑)、まあ私アニメは詳しくないし、それで感動が薄れるとかそういうのはありませんでした。
今の世界に対する疑問、閉塞感、人間は欠点だらけだという認識、それらは現代に生きる人間ならすべて自分自身の問題として捉えることができるもので、非現実的でありながらリアルな映画という印象は変わりません。それでいながらエンターテイメント。


否が応でも次回作に期待してしまう、とてもいい作品でした。
でも1作だけにしていた方がよかったのかもしれないですね。
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by teri-kan | 2009-07-31 10:56 | アメリカ映画 | Comments(0)

「インディ・ジョーンズ 最後の聖戦」(1989)

「最後の聖戦」はアメリカお得意の父子の物語なのですが、それが大成功。ハリソン・フォードの父親がショーン・コネリーという、なんとも豪華な二人組がお話を引っ張っています。

よく出来た作品で最初から最後まで飽きるところがない。世界中を回るところはシリーズに共通しているけれど、最も豪華でバラエティに富んでいるのはこの三作目。
アメリカの荒野、ベニス、ベルリン、トルコにぺトラ遺跡……。
ホントあちこちに飛んでます。


聖杯伝説は日本人にとっては馴染みが薄いのだけど、当時はとにかくなんだかすごそうだという気分で観ていたって感じかな。それをいうならアークだって知らない人間にはさっぱりだし、映画では超常現象を起こす不思議物体でしかない。

まあその不思議が起こるところが凄い宝の所以なのですが、このシリーズってどれもオカルト現象が起こって敵が一掃されてインディが勝利するという、結構無理矢理なハッピーエンド方式なんですよね。でも歴史の裏打ちがしっかりしてるから不思議と嘘くさくないし、助かるのがインディ側だけというのも、きちんと筋は通っている。

そういったテーマはシリーズで一貫してると思います。インディはお宝と事実を求めているけど、謙虚さは決して忘れてなくて、むしろ人知を超えた英知を恐れるからこそ、冒険が続けられるともいえる。
宝の魅力は絶大で、最後聖杯に手が届きそうになった時のインディの姿には、あれほどまで宝に謙虚な人さえそういった欲に支配されるのだということを表わしているのだけど、それを救うのがパパの愛っていうのは上手く出来てました。

人は人の器を越えちゃいけないんですね。「インディ・ジョーンズ」シリーズを真面目に語るなら、結局そういうことなんじゃないでしょうか。
「クリスタル・スカルの王国」のクライマックスはその最たるもので、ただ「知りたい」という思いだけだった彼女は、人が知ってはいけないことを大量に知ってしまって、なんと目と脳が燃えてしまいました。分不相応な増長は恐ろしい結果しか生まないのです。


とまあ、そういった教訓がある一方で暴力も存在するというこの映画。インディが通った後には敵の死骸がゴロゴロと転がっています(苦笑)。

なんだかんだでまぎれもない冒険物。泥臭いアクション無しではこのシリーズは語れません。
「最後の聖戦」のラストはそんな冒険を締めくくる素晴らしい四騎の後姿です。
長らくシリーズの最後を飾っていたあのシーンは、今見ても何度見てもいいですね。
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by teri-kan | 2009-07-30 10:44 | アメリカ映画 | Comments(0)

「カペー朝 フランス王朝史1」

佐藤賢一著(講談社現代新書)。

タイトル通りフランス・カペー朝歴代の王について書かれた本。
王様一人一人について性格、成し遂げた事柄等が当時の状況と共にわかりやすく書かれていて、大変面白い歴史本です。

読んでてつくづく思ったのは、君主にとって何より肝心なのは長生きすること、しっかりと男系の子孫を残すこと、それに尽きるんだなあということです。
ハプスブルグ家の繁栄も結局はそれ故なのですが、そういった生命力の強さが人の上に立ち続ける家門の条件の最たるものだというのは非常に納得できますね。

とはいえカペー朝のように、こうまで見事に父から息子へと王位継承がなされているというのは、筆者によれば奇跡的なことなのだそうです。言われてみればその通りで、以前ヨーロッパの歴史の勉強をする時、人を中心に見ていった方が流れが理解しやすいからと自前で各王朝の系図を作ったことがあるのですが、確かにフランス王家はとても書きやすかったのですよ。
これがスペイン、イギリスだとそうはいきません。ドイツなんか最悪です。おかげでドイツの歴史は覚えにくい(苦笑)。対立王とか、どこの家のフリードリッヒさんかハインリヒさんか、頭の中で整理するのが大変なのです。
その点フランスはわかりやすく、勉強しやすい。ヨーロッパの歴史を知りたいと思う人は、とりあえずフランス史から入るのがやっぱりいいような気がします。


本作で一番面白いと思ったのは、後書きでフランス王国を個人商店にたとえたところ。
あれは妙にわかりやすくて笑ってしまいました。
テンプル騎士団撲滅の呪いのせいで直系男子が絶えたという噂も、いかにもな話でウケました。
ていうか、タンプル塔ってテンプル騎士団の本拠地だったんですね。「あ、そうかー、そういやタンプルかあ」って、今更ながら納得しました。



次はヴァロア朝です。戦争、陰謀、発狂、グチャグチャのドロドロ王朝。
カペー朝の王よりも既にたくさん本などに書かれている王達が出てくるので、より面白い作品を期待したいところです。




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by teri-kan | 2009-07-29 10:36 | | Comments(0)

ゾゾット・ゴルジュレ

「二つの微笑を持つ女」の登場人物。ルパンと敵対する警部の妻。
ゾゾットという名は、多分愛称ですね。

彼女までとりあげるつもりはなかったのだけど、オルガ女王について書いたのならゾゾットについても書くべきだろうと思った次第で、まあその理由ははっきりしてます。ゾゾットも女王同様、ルパンと関係を持ったからです。

これはモラル違反ではなかろうか
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by teri-kan | 2009-07-28 11:18 | アルセーヌ・ルパン | Comments(0)

オルガ女王陛下

「二つの微笑を持つ女」の登場人物で、ドナウ川流域の王国・ボロスチリアの女王様。
彼女までここにとりあげるのかと驚かれそうだけど、一応書いておきます。

こんなことがあっていいのか、というラスト
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by teri-kan | 2009-07-27 11:18 | アルセーヌ・ルパン | Comments(0)

アントニーヌ・ゴーチエ

「二つの微笑を持つ女」のヒロイン。
いかにも田舎から出てきたばかりの、美人だけどシンプルな女の子で、きっちりとした躾を受けた感が好印象のお嬢さん。

母親は田舎で家庭教師をしていた女性で、昔侯爵と恋人関係になったものの、妊娠がわかる前に別れてしまったため、アントニーヌ誕生後は母一人子一人で生きてきました。とはいえ母親もそうだけど、娘の方も誰かの施しを受けるとか、誰かに甘えて生きるとか、そういった生き方を快しとしない性格で、実の父親たる侯爵にも筋の通った就職の頼み方をしている。

そういうところ、なかなか面白いお嬢さんです。
流されやすいタイプのクララに比べ、とてもしっかりしていますね。

宝石のような恋愛
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by teri-kan | 2009-07-24 10:53 | アルセーヌ・ルパン | Comments(0)

クララ・モラン

「二つの微笑を持つ女」のヒロイン。通称「金髪のクララ」。
モランは母親の姓ですが、多分本人もモランさんでよいと思います。


父はプレイボーイでならした侯爵で、母はお針子時代に侯爵と関係を持ち、後に身を持ち崩してパリで水商売をして暮らしてきた女性。
男の出入りの激しい家庭環境で子供時代を過ごし、母の死後踊り子として生計を立てるもギャングのボスの囲われ者となり、そのボス同様警察に追われる身となってしまう。

彼女がルパンと出会ったのはそういう状況下にあった時で、かなり奇跡的な偶然、あるいは運命的ではあるけれど誤解の多い成り行きによって、ルパンと恋に落ちました。

ただ、非常に微妙な恋で、なんか、ちょっと、虚しいかも。

本来ならルパンのタイプじゃないと思われる女性
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by teri-kan | 2009-07-23 11:23 | アルセーヌ・ルパン | Comments(0)

アンジェリック・ド・サルゾー・ヴァンドーム

「ルパンの結婚」(「ルパンの告白」所収)に出てくる女性。
地味で、シリーズの中でもとても印象の薄い人ですが、一応ルパンの妻。
容姿は十人並みながら、心根は大変優しい女性です。

貴族中の貴族、ブルボン・コンデ公女
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by teri-kan | 2009-07-22 11:09 | アルセーヌ・ルパン | Comments(0)

「ハリー・ポッターと謎のプリンス 」(2009)

2時間40分あります。それでも足りない。
上手くつめこんだなあと感心しましたが、それでも駆け足感が残る。

大量の原作を映画化する際は、どこをどれだけ削ぎ落とすのかが重要なんですが、巻が進むにつれだんだんとその作業も難しくなってるような気が……。いや、削ぎ落とすのはいいんだけど、それをした上で映画だけでも楽しめるように、なおかつ次にもつながるように話を盛り上げるというのは大変というか……。
3作目までは映画だけでついていけたんですけどねえ。

映画「不死鳥の騎士団」で削ぎ落とした部分のあまりの大きさが見えてしまって、結局原作に手を出してしまった自分としては、原作未読の人の「謎のプリンス」の感想が気になります。
そういう方々に評価が高ければ成功したと言っていいんでしょうね。


いち原作既読者としては、とりあえず「良かった」と思っています。
これは「死の秘宝」2作も合わせた「ラスト3作品」の1作目という扱いになると思うので、残り2作の出来次第で評価も変わりそうですが。
でもとりあえずは良かったと思います。


ではこれから下はネタバレありで

原作も含めた大ネタバレ
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by teri-kan | 2009-07-21 10:32 | イギリス映画 | Comments(0)

連続テレビ小説「つばさ」

あまりに翔太が可哀相だったのでとうとうここに書く(苦笑)。


ご存知只今絶賛(?)放映中のNHK朝の連ドラ「つばさ」。
結構すごいドラマなんですが、ここにきて更にすごい展開を見せています。

翔太とは、ヒロインつばさの幼馴染で彼氏でプロチームとも契約できた若手サッカー選手という、かなりおいしい設定の男の子なんですが、昨日の放送で恋にもサッカー選手という夢にも破れてしまいそうな、なんとも悲惨な状況になってしまいました。

もうね、気の毒でしょうがない。
目の前でライバルに彼女をかっさらわれた男の気持ち、どうしてくれよう。膝の痛み、どうしてくれよう。
いやあ、これから立ち直れるのかね、彼。


まあそれ以前に言いたい事はたくさんあります。
あんな台風であの遅い川の流れはないだろうとか、あの小屋は流される前に風で飛ぶだろうとか、親父あの状況で酒飲んでんのかよとか、助けられた後の親父のあれはギャグか?とか、翔太さっさとチームに合流してたら良かったのにとか、あああー、何やってんだ翔太。
大馬鹿者ー。

当初は「え?このモヤッとした顔の子がヒロインの相手役?」と残念に思ったけど、翔太って結構性格いいんですよね。だからこの悲惨すぎる状況は気の毒すぎるんだ。

彼の今後はどうなるんでしょう。
つばさはまあいいとして、翔太の今後が気になります。
ああ、彼の人生や如何に。

翔太、めげずにがんばれ~。
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by teri-kan | 2009-07-18 00:59 | 朝ドラ | Comments(0)