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「ロード・オブ・ザ・リング」(2001)

いわゆる「旅の仲間」。長大な三部作の第一作目。

原作と映画を並行して楽しんだ、私にとって珍しい作品です。
第一部だけで4巻もある文庫版の1巻目を読んだところで映画館へ行き、映画鑑賞後2巻以降を読み始め、そしてまた映画館へ行くという、原作と映画をごちゃまぜにした楽しみ方をしました。
でも違和感は全くなし。
映画と原作の世界観は全く同じで、文字と映像と音楽と、全てを総合して何倍にも楽しみました。

今振り返ってみてもこの鑑賞方法は良かったと思います。原作であの世界の奥深さを頭に入れた上で映画にもハラハラできるのだから、両方の良いところ取りした感じでした。


ファンタジー映画成功のための最大の鍵は、原作と同じ世界観と空気感をどれだけ再現できるかということに尽きると思うのですが、「ロード・オブ・ザ・リング」はその点において1作目から3作目まで完璧でした。
DVDに収録された製作場面を観るとわかるのですが、とにかく作り手の熱意がハンパじゃない。原作に対する敬意が深く、だから映像に説得力も出てくる。
特にこの「旅の仲間」は大好きな場面が山のようにあって、やっぱりね、一番綺麗なのです、絵が。
「二つの塔」と「王の帰還」は戦場がメインで、やさぐれた光景だらけなのだけど、「旅の仲間」の風景はどれもこれも、壊れた遺跡さえ美しいのです。

キャストもほとんど違和感なし。最初は「どうしよう」と思っていたイライジャ・ウッドも最後には慣れたし、アラゴルンはカッコいいし、なんといってもガンダルフですよガンダルフ。
イアン・マッケラン、素敵でしたねえ。
灰色がとてもお似合いでした。



関連本を読み漁ったりDVDを買ったり、映画でここまでどっぷり浸かったのはこの作品くらいなものなのですが、だからこそちょっと感想が書きにくかったりする。

原作がすごすぎるからかなあ。

なんにしろとにかく特別な作品であることには間違いないです。
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by teri-kan | 2009-09-30 10:42 | その他の映画 | Comments(0)

速水真澄さん

ご存知「ガラスの仮面」の速水さん。

先月からだったかな、近所の本屋さんのマンガコーナーに大げさに打ちひしがれた真澄様のポスターが飾ってあって、なんか見るたび笑ってしまうんだけど、現在の彼の状況ってすごいことになってるんですね。
速水さんとマヤのあれ、すれ違いとか思い違いとか言うには言葉が足りないくらい奇妙に行き違って奇妙に似た者同士。
いやー、もうさっさと結婚したらどうかねと言いたいくらいですわ。

「ガラスの仮面」はここんとこ毎月雑誌形態で3巻分がまとめて発刊されていて、もう今月で11冊目になるんだけど、何度読んでも面白くて、ついつい本屋さんでパラパラーと立ち読みしてしまいます。
で、速水さんってカッコいんですよね、途中までは。
昔は私もマヤと同じように「なんて酷い大人だ」とか思ってましたが、大人になって読んだらそりゃあ素敵で、何度読んでもカッコいいんですよ。
でも婚約者が出てきたり休載が続いたりしているうちになんだか変なことになってしまって、特に最近は絵が大変残念なことになって、これ以上崩れないうちにさっさと話を終わらせるべきなんじゃないだろうかと思うようになっている次第であります。

作者や読者の寿命よりも画力の寿命の方が早く尽きてしまうんじゃないか。
速水さんが速水さんであるうちに、どうか無事最終回を迎えてほしいと切に願う今日この頃です。



美内すずえ、もしかしてリチャード・ギアが好きなのかなあ。
現在の速水さんとリチャード・ギアを比較しちゃ、歳取ったとはいえリチャード・ギアに失礼なんだけど、どうも速水さんは今のリチャード・ギアが入ってるような気がしてしょうがない。

速水さんはまだ若いんだからさ、もうちょっと顔の肉を落としてもいいような気がするなあ。
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by teri-kan | 2009-09-28 11:27 | 漫画 | Comments(2)

「のだめ」が……

次号で最終回だそーですよ。
ショックと言うより何より、今号の「こ、こういうまとめ方をするのか」としか言いようのない、何とも言えないラストスパートを、一体どう理解したらいいものか。
急に桃ヶ丘音大とか長野とか、日本の光景が当時の作者の絵柄で蘇ってきて、非常にとまどいましたねえ。

まあね、のだめは何のために真面目にピアノと向き合う決心をしたのかというと、もともとは千秋とずっと一緒にいたいがためだったわけで、それが達成されれば物語的には終了なんだよね。
それはわかるんだ。わかるんだけど、ううーん、いろいろ広げた風呂敷のたたみ方がこれでは納得できない読者も多かろう。判断は最終回次第だけど、個人的には消化不良に苦しむ予感がしてしょうがない。

まあしばらくしたら番外編とか描くのかな。
せめてそれを期待しておこうか。
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by teri-kan | 2009-09-26 02:00 | 漫画 | Comments(0)

「砂時計」

芦原妃名子の少女マンガ。

機会があって最近読んだんだけど、久々にこういうマンガを読んだような気がする。
なんていうか、“少女マンガ”って感じだったなあ。

この作者の初期の作品は昔結構雑誌で読んでて、絵が特徴的だったからよく覚えてるんだけど、当時から登場人物の心情をきちんと描く人だなあという印象はありました。本作もその辺しっかりしてるし、主人公だけじゃなくて周囲の人間もよく描けてたと思います。


12才で両親離婚、母親自殺っていうのは辛いですね。
いくつになっても親の自殺は辛いものだけど、子供時代にこうやって親に置いてかれるというのはさぞかしキツイことだったろう。
ただでさえティーンエイジャーの恋愛って「毎日がそれ一色」みたいな状態になるけど、この主人公の場合は生きていく意味みたいなものもその恋愛で埋めてしまわざるを得ない状態になってしまって、うーん、そりゃしんどいでしょうよ。いろいろ生きにくいことも多かったと思う。
その辺の主人公の生きづらさがこの物語のテーマではあるのですが、しかし、この子は結構しぶとい。しぶといけど嫌味はない。
主人公のおばあちゃんの言った通りですね。クライマックスで大変なことをしでかした主人公をおばあちゃんが叱り飛ばす場面があるんだけど、あそこはうるっときましたねえ。



こういうマンガがあること自体今回初めて知ったんですが、既に映画化されてたそうでビックリ。ドラマにもなってたなんてね……しかも昼ドラ。
確かに昼ドラにはピッタリなんですよ。子供時代からの確執はあるし、親世代もいろいろあるし、お金持ちの旧家は出てくるし。

つーか、旧家の御曹司の彼はあまりに気の毒な役回りだったなあ。
あれはツライ。
藤君の可哀相さ加減が、なんか一番印象に残ったかもしれません。
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by teri-kan | 2009-09-25 10:30 | 漫画 | Comments(0)

「FREEDOM」

日清カップヌードルのCMがやたら印象的だった月を舞台にしたSFアニメ。
WOWOWで一挙放映されたシリーズ全7話を、先日初めて鑑賞しました。



面白かったです。
ふーむ、こういうストーリーだったのかあと、CMの記憶が甦ってきました。

序盤はCMから想像していた通りの内容で、滅んだと思われていた地球が甦っていたことを知った主人公が、厳しい管理下にある人工都市世界(月)からの脱出を図って地球を目指すというもの。
主人公はかなり単純な男の子で、結構アホっぽかったりするんだけど、まああれくらいアホな方が物語的にはよかったかな。物語の背景自体はかなり重くて、暗くしようとするならいくらでも暗くなる題材なのだけど、少年達の前向きな冒険ストーリーに徹底したところは個人的によかったと思う。そのおかげで短い時間ながらいろんな要素を上手くまとめられていたし。

月と地球の関係や、最後地球を救う手立てがアレだったというのも、成る程って感じ。「地球への憧れ=自由への憧れ」という図式はベタだけどわかりやすく、月(エデン)の支配層の思想が単なる専制でないのもよかった。
ああいった状況でのあの「停滞」は理解できますよ。若者VS老人といった対立に置き換えることもできるけど、そういったありがちな設定は普遍的と同義でもあるから、やっぱり理解しやすい。

最後ちょっと駆け足感もあったけど、一応明るく終われたところも良かったです。



にしても、あのカップヌードルはどこで作ってるのかなあ。
野暮は言わずにあれが出てくる度にニヤニヤしてたらそれでOKなんだけど、地球で主人公がシーフードヌードルに喜んでた時、観てるこっちも「そうだ!地球にはシーフードがある!」と思ったくらいですからねえ。

なんか、おいしそうでしたよね、カップヌードル。最初から最後まで。
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by teri-kan | 2009-09-24 12:41 | アニメ | Comments(0)

後半29分からの再試合

中止となったアントラーズ対フロンターレは後半29分から再試合を行うことに決まったわけですが、鹿島も川崎も1-3での試合成立を望んでいた、つまり再試合をやりたくなかったそうで、そういう両者の訴えを退けての再試合決定と聞いて、なんかちょっと複雑な気分になってしまいました。

鹿島、3000万ほど負担しなきゃならないんだって?
うーん、それはキツい。
そりゃあ川崎との勝ち点差を考えて1-3での成立を受け入れようとしたのもさもありなんです。

今回の決定を受けてこれからは、何が何でも試合を続行しなきゃその後のリスクが高すぎてたまらん、という意識が強くなってくるのは間違いないでしょう。おいそれと試合中止ができなくなってしまいました。
まあそれならそれでよいような気もします。私個人は今回の中断・中止の判断には疑問を持っていますし、今後もこういう事が普通に起きるようになってしまったらたまりません。日本は普通に豪雨に襲われる土地なんだから、そのたび「選手の安全が~」とか言われて中止の是非を問われても困るのです。

選手の怪我のリスクを考えて試合を中止にするよりも、中止することによって生じるリスクの方を回避する。
審判はともかく、マッチコミッショナーの判断は今後そちらに流れるでしょう。
それが良いか悪いかは別にして、そういう雰囲気を作ってしまった今回の出来事は、やっぱり問題だったよなあと思います。
岡田主審の処分は何もないようなので、あの判断についてはお咎めなしなんだろうけど、あまりにも例を見ない中止の判断は、何か変なものをJリーグに残してしまった感じがどうしてもしますね。

再試合が実際行われて、結果がどう転ぶかわからないけれど、なんとなく今回は無難に1-3のままで終わってもらいたいなあと、そんな気すら起こってしまう今回のゴタゴタ劇でありました。
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by teri-kan | 2009-09-19 15:10 | スポーツ(サッカー) | Comments(0)

「ビーマイベイビー」

作者は小椋冬美。
女子大生とイラストレーターの恋愛を描いたオシャレな少女マンガ。

少女マンガと呼ぶにはちょっと対象年齢高めかもしれませんが、少女が読んでも全然構いません。オシャレで、スタイリッシュで、都会的で、ある意味あの当時の女の子の憧れの世界がここには描かれています。

なんて言いますかねえ、トレンディドラマ(古!)を観て「東京に行けばあんな素敵な恋ができるんだ」と憧れるのと同じ感覚かもしれません。一人暮らしの女子大生と男前のイラストレーターの組み合わせなんて東京じゃないと有り得ないし、そういう街の風景とか、業界の人間関係とか、描かれている事全てがあの頃の憧れの対象でしたねえ。


主人公の女の子は等身大の女子大生でかなり好感が持てます。
一方イラストレーターの男の方ですが、これがいかにもな都会風の優男で、当時の私の好みにモロハマリ(笑)。
カッコいいんですよ、久住さん。指も細そうで。
アッサリした容姿から執着しない性格まで、なんかもう全てが素敵でした。



検索かけてみて初めて知ったのですが、去年雑誌に「ビーマイベイビーリターンズ」なるものが掲載されていたのだとか。
読みたかったなあー。
二人のその後はそれなりに気にかかっていたので、どうなっているのか知りたかった。
単行本化されていたら買うのだけど、どうもそれらしいものは見当たらず。
今のところ私にとって幻の作品になっています。
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by teri-kan | 2009-09-18 10:18 | 漫画 | Comments(0)

「東京のカサノバ」

くらもちふさこの少女マンガ。
実の兄妹として育った次兄が、本当は血が繋がっていなかったというドキドキな設定のラブストーリー。

今気がついたんだけど、カサノバってあのカサノバのことですよね?女たらしの。
昔読んだ時は全然タイトルのこと無視してたんだけど、じゃあ「東京のカサノバ」とは“ちいちゃん”そのもののことを指していたのか。
へえええええー。
ホントに今初めて気がついた(笑)。
多分私、当時はボサノバか何かと混同してたような気がするなあ……子供とはいえ大バカだ(笑)。


でもそれなら話が早い。説明もラク。
即ちこのマンガはタイトル通り「東京を舞台にした女たらしのお話」で、モテモテ男が実は妹をずっと好きだったという、とても乙女心をくすぐる物語です。話は妹目線で進んでいくけど、やっぱり本作で最高に魅力的なのはそのモテモテの次兄のちいちゃん。
本当にこの男の子はカッコいいんですよ。

なぜそんなにもこの男がカッコいいのか、華があるのか、という理由は物語の後半でわかるのですが、やっぱり違うんでしょうねえ、そういう“血”って。
主人公の妹は可愛いとはいえ普通の子なんで、そういう兄にザワザワしてしまうんだけど、きっとこの先いつまでも心が落ち着く事はないんじゃないかなあと思う。
あの顔とあの性格で主人公一筋だったら、ホント出来すぎの男だ。

ていうか本当にカッコよくってですね、もう当時はわたしもちいちゃん大好きでしたね。
心底憧れたものでした。

くらもちふさこの描く男の子はいいです。
皆とっても魅力的。
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by teri-kan | 2009-09-17 10:31 | 漫画 | Comments(0)

「FREE」

作者は三浦実子。
最近のこの人の作品とはうってかわって可愛らしい少女漫画。
現代版おとぎ話といっても過言ではないかも。

超お金持ちの子が通う学校のイメージというと、私のような一般人には「有閑倶楽部」とか「花より男子」のような漫画くらいしか思い浮かばないのですが、雲の上の世界ということで言うなら、本作に登場する学校は群を抜いて浮世離れしています。

その浮世離れ感を楽しむのが「FREE」の醍醐味。
有り得ない学校、有り得ない恋愛、有り得ない人間関係、その有り得なさの中で完結する世界が、なんともほんわかと可愛らしい。

好きですね、こういうの。



ストーリーを簡単に言うと、お嬢様が夢見る白馬の王子様は、本当に白馬の王子様だった、みたいな感じ。身分の違いを乗り越えてというか、ほんのちょっとの行き違いを乗り越えてというか。

そのお嬢様と王子様の関係がいいのですよ。
こういうのはやっぱり運命なんですねえ。親の代からのあれこれを考えると、なんとも素敵なストーリー。

いやホント、今の作者の作品とは全然違う雰囲気で、驚かれる方多いと思います。
彼女の漫画は結構読んでるけど、私はこれが一番好きだなあ。
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by teri-kan | 2009-09-16 10:05 | 漫画 | Comments(0)

「アラベスク」

山岸涼子の少女マンガの金字塔とも言える作品。
古い漫画ですが、大変面白い物語です。

踊る人達の元祖師弟恋愛マンガで、ミロノフ先生のストイックな素敵さといったら例えようもないのですが、読み返すたびに印象に残るのが主人公ノンナの凄まじいキャラクター。

あれはすごい。ほとんどギャグとしか思えない。
ミロノフ先生のカッコよさも、ノンナのあのキャラがあってこそだと思えるほど、それくらい強烈な性格をしてる。

あの性格には参ったでしょうねえ、先生も。
先生はっきり言って最初からノンナのこと好きだし、才能も買ってるし、バレエのパートナーとして申し分ないこともわかってるし、上手く育てていけば自分達はバレエ界のゴールデンペアになれるとも思っているけど、とにかくあの性格が最大のネックで、バカな子ほど可愛いというのを通り越して、本当に本当に、どうやって育てていったらいいのか相当悩んだことと思います。

すぐいじける子は難しいですよ。簡単に手を差し伸べたらダメだし、かといって放っておいたら何しでかすかわからないし、実際ノンナはいろいろしでかしてるし、いやあ、先生よく我慢してあそこまで待てたよなー。えらいわあ。

まあそれというのもノンナはとんでもない子ですが、とにかく先生を好きだということだけは揺らがなくて、先生もそれはわかっているから、突き放して成長を待つことができるのですね。その辺のノンナへの信頼度はすごいですよ。
最後も、結婚するの断られるとか全然思ってないもんなー。いやあ、あれは読んでてビックリの展開だけど、そんなに好きならもうちょっとそれらしい態度をとってあげれてばと、ノンナと同じ女としては思わないでもないです。もうちょっと安心させてくれたってよかったんじゃないですかねえ。

本当に厳しい人ですよ、ミロノフ先生。ずーっと眉間に皺寄ってるし。
でもノンナがシルフィード踊った後、一気に柔和になるところは可愛い。

これからは最初の頃のような先生になるのかな。
少なくともそうなったらノンナは喜びそうだなあ。



実は山岸涼子作品の感想を書くのは緊張します。
どれも内容が深いし、ネット上で素晴らしい解説や感想をたくさん見るから、精神分析の深いところとか芸術性の追求とか、そういうのは他の方々におまかせって感じになります。
でも物語として単純に面白いからとりあえず私でも感想文が書ける。

いろいろと楽しめるいい作品です。
すごい漫画家さんだと思いますね。
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by teri-kan | 2009-09-15 10:12 | 漫画 | Comments(0)