<   2009年 10月 ( 10 )   > この月の画像一覧

「ポセイドン・アドベンチャー」(1972)

転覆した漁船に生存者がいたニュースがここ数日盛んですが、ひっくり返った船底を中から叩く音がしたというのを聞いて、この映画を思い出した人は多いんじゃないでしょうか。
私は「おお、まんまポセイドン・アドベンチャーだ!」と思ったのですが、漁船と客船の違いはあれ、どちらも生存者は少数。
助かった人とそうでない人を分けてしまったものには、なんとも辛い気持ちがします。

この映画では転覆時点でほとんどの人が死んでしまうのですが、まあ観てるこっちはねえ、「神父さんについて行きなよー、神父さんが正しいんだからー」と簡単に思ってしまうけど、現場はそんな単純なものじゃないんですよね。
とりあえず運の良さと意志の強さは必要だけど、これをやったら絶対助かるなんて、そんなものはないんだよな……。



私がこの映画を観たのは子供の時、TVでだったんですが、船がひっくり返る映像にものすごくびっくりした記憶があります。こんな大きな船がひっくり返るほどの波って一体何?と思って、今でもそこのところが一番気になるところだったりします。

神父さんにも驚きました。
当時私にとってキリスト教の聖職者といえば「大草原の小さな家」の牧師さんくらいのものだったので、あまりのイメージの違いにかなりな違和感を覚えたものです。
「ポセイドン・アドベンチャー」の神父さんは肉体派でしたからね。もんのすごいリーダーシップで、途中神父だかなんだかよくわからなくなってました。

まあ最後はああなってしまうんですけど……。



結構深い作品なのです。
これはパニック映画で、もちろん船がひっくり返るシーンは圧巻なのですが、メインはその後の物語にある。
ハラハラドキドキ面白いけど、結構しんどい。

普通の人がたくさん死んでしまう映画はやっぱり辛いです。
[PR]
by teri-kan | 2009-10-30 10:00 | アメリカ映画 | Comments(0)

「ルパン」(2004) その2

この作品については一度書いた事があるのですが、ルブランの原作を読み込んだ後に観たら感想も変わるかもと思い、先日BSで放送されたものを再鑑賞。
でもやっぱり変わらなかったですね。ていうか、ますます「こりゃあかん」という気持ちになりました。

致命的に暗いんですよ。なぜ暗いのかは「カリオストロ伯爵夫人」でも触れたのですが、殺人の扱いがきつすぎるのです。
21世紀の人間が観ても楽しめる映画にしようという心意気の表れではあるのでしょうが、カリオストロのあの殺人鬼ぶりは、個人的には結構ひく。あの短刀での殺し方は「813」をイメージしてるのだと思うけど、あの犯人をカリオストロに取り込んじゃうのは、ちょっとやりすぎのような感じがします。

クラリスも21世紀向けにしてるんだろうけど、本来の彼女は、それこそ「カリオストロの城」のクラリスのような女の子なんだよね。エヴァ・グリーンは売れてる女優さんだし、彼女を使いたかったというのはあるんだろうけど、キャストそのものがやっぱり違うという感は否めない。

パパはとんでもない極悪人だし(涙)、ママははっきり言ってルパンのせいで死んじゃうし、妻もルパンのせいで殺されちゃうし、息子は立派なテロリストだし、映画のルパンの人生は悲惨極まりなく、こんな目に合うほどの何を一体彼はやってしまったのだ?と問いたいくらい。

原作のパパはもっと小者で、ルパンにとっては頑丈な体を自分に与えてくれた人といった程度の人でしかなく、大事なママは最期を楽に迎えられるように子供ながらお金を工面してあげた。妻も運悪く出産で死んでしまうまでは幸せに過ごさせてあげたし、息子は一人でも立派に育った。
本来のルパンはこんな人生で、パパと息子はともかく、ママと妻には決して悲しい思いをさせないよう、それだけは最後までやり遂げたのです。
だからこその女の庇護者でもある。ていうか、これがベースにきちんとないと、その後のルパンの活躍は有り得ない。

盗みや冒険の改変はともかく、肝心要のルパンの家族背景をこんなにも変える必要があったのか、そこのところは大いに疑問。
これじゃ続編は無理だし(まあ、はなから作るつもりはないのだろうけど)、こんな人生背負ってる男じゃ恋愛だって荒んだものになるでしょう。冒険のたびに真面目な恋愛を楽しくやってるルパンなんてとても描けないと思います。言っちゃなんだがよっぽど三世の方がアルセーヌ・ルパンらしいよ。



どうしてこんな救われないお話の映画にしたのか、あまりに不思議なんで自分なりに考えてみたのですが、これは勝手な推測ですが、以前のルパンのTVドラマがあまりに明るくて軽薄だったからかもしれないなあという気が、ちょっと最近してきています。

ルパンのTVドラマ、昔スカパーで観たことがあるのですが、結構残念な作品なのですよ。あまりに残念すぎてあまり覚えてないのがこれまた残念なのですが、印象としては軽薄って感じだったんですよね。で、その反動で映画はあんな真面目な、ていうか暗いお話にしたのではないかなと。
まあ勝手な推測ですが、私としてはドラマと映画の中間くらいのルパンが良かったなあ。

でもこの映画もルパンだと思わなければ結構いけると思います。
変装の得意な違う誰かだと思えばいいのではないかと。で、小ネタはルパンシリーズから拝借、みたいな感じで。

そう考えればいいのだと思います。
[PR]
by teri-kan | 2009-10-28 10:25 | フランス映画 | Comments(0)

パオロ・マルディーニ

土曜日、BSジャパンでマルディーニの特集番組を放送してしました。
今年現役引退したACミランのバンディエラ、パオロ・マルディーニです。

私はパオロのことが大好きで、それ故かえってここには書けなかったのですが、こういう風に特集番組を見ると、さすがにちょっと切ない気分になりますね。でも引退してもいい男っぷりは相変わらずで、とてもカッコよかったです。


この人はとにかく美しかったです。
顔もまあそうなんですが、動きの一つ一つが。
ボールを蹴る姿、スライディング、腕の振り方、脚の形、そういった動く姿かたちがホントに芸術品だった。昔は「ダビデ像」と言われたものですが、まさしくその通りで、この人のサッカーをしている時の肉体の美しさはハンパなかったです。

力強くて美しい。
本当に綺麗な体で、綺麗な動きでしたねえ。


ミランがレアルに勝った週に放送があったというのはラッキーなことでした。
ボロボロに負けた週にどんだけイタリアサッカーがすごいかとかミランがすごいかとか、TVで言われたって全然説得力ないもん。

ヴィエリが引退発表したばかりというタイミングもすごかった。
ていうかヴィエリ……(苦笑)。番組内でも期待を裏切らない振る舞いで笑わせてもらいました。


TVでは触れなかったけど、イタリアサッカー界は今ちょっと踏ん張りどころというか、かなり厳しい状況なんで、引退選手も含めて皆で盛り返せるよう頑張ってもらいたいものだと思います。

イタリア男はサッカー界に(ていうかどの世界にも)絶対必要なんで、頑張れセリエA。
でもってBSジャパン、こんなおいしい番組を放送してくれてありがとう。
パオロファンには至福の2時間でした。
[PR]
by teri-kan | 2009-10-26 09:16 | スポーツ(サッカー) | Comments(0)

「くにたち物語」

先日トッド・ラングレンについて書きましたが、トッドといえば「くにたち物語」。
おおの藻梨似の(おそらく永遠に未完の)少女マンガを思い出します。

この作品は主人公の女の子の、幼少時からの成長をきめ細かく描いた物語で、男の子にとってはわからないけど、女の子にとっては胸キューンとなること間違いなしの傑作です。

小さいときのモコはとにかく可愛くて、お母さんとのやり取りとか、おじいちゃんとのエピソードとか、大人の事情で引越しするやるせなさとか、それらが細かなディテールまで丁寧に描かれてあって、やたらリアルなんですよね。子供目線で描いていながらリアルで、でもほんわかで、読んでていちいちキュンキュンホロリとするのです。

成長していくにしたがって、主人公の生活のメインは家庭から学校へと移っていくのですが、それも本当に自然で、成長の階段を登っていく感じが、もうまさしくその通りというか、友人関係が生活の全てみたいになるとことか、我が身と重ね合わせて、ああーそうよ、そんな感じなのよと、またもやキュンキュンするのです。

思春期の女の子の人間関係もリアルで、他のマンガだとなんだかんだいって虚構のお話って感じで読むのですが、これはちょっと違うんですよ。モコをはじめ登場人物皆に体温があるというか、そういう温かな印象を受けるのです。

そういうところ、好きでしたね。
何にでも悩んでしまうその年代の女の子の、一つ一つの揺らぎ方とか、普通の一生懸命さとか、本当に丁寧に優しく描いていた作品でした。



モコとトッドがなんとなくいい雰囲気になるのかなー、といったところで長期休載。14年のブランクを経て連載再開されるもすぐに中止。
最初の休載時にも噂レベルでいろいろ耳に入ったものですが、最後の連載休止のお知らせ文から察するに、この続きが描かれることはおそらく永遠にないのだろうと思います。
大変残念ですが、でもこの作品が素敵なものであることには変わりない。
いつまでも残っていてほしいと思うマンガの一つです。
[PR]
by teri-kan | 2009-10-23 14:49 | 漫画 | Comments(0)

槇村さとる

槇村さとるの「ダイヤモンド・パラダイス」を久々に読んでみて思ったのですが、私はもしかしたらこの人の描く恋愛と相性が悪いのかもしれません。「N.Yバード」をさんざん読み込んだ末の結論でもあるのですが、今更ながらどうもちょっと合わないような気がする。
マンガ自体はとても好きなのに。

といっても読んだことがあるのは「愛のアランフェス」「ダンシング・ゼネレーション」「N.Yバード」「ダイヤモンド・パラダイス」「白のファルーカ」「おいしい関係」だけなんですけどね。
それだけしか読んでなくて決め付けるのもどうかと思うけど、これだけ読んで合わないとなると他作品に手が伸びなくなるのもまた道理で、それなら一体何が合わないのかという話になってしまうのですが、まず一つに、作品中で私が「いいな」と思った男性と主人公がくっつかないというのが大きいのだと思います。

まあその最たるものが「N.Yバード」なのですが、「ダイヤモンド・パラダイス」もある意味くっつかない物語ではある。ああいう病気のお話は個人的にちょっと苦手でもあるし。
一方で「この人とくっつくなんてありえん」という作品もあって、その代表作が「おいしい関係」。
織田さんとああなるとはちょっと想定外というか、確かに私個人の好みからいけばあの話の中では断然高橋薫ではあるのだけど、この場合は高橋薫とくっついてもらいたかったというより、織田さんとくっついちゃう事自体がありえないというか、うーん、なんでああいう展開にしてしまったのか……。
「白のファルーカ」はうろ覚えで(これは購入していない)あまり語れないのだけど、松木恵(だったよね?)があんま好きなタイプじゃなかったような気が……。
でも「愛のアランフェス」の黒川さんは好きだった。ていうかこの作品が一番典型的なベストカップルというか、納得のお二人さんって感じでした。ちょっと亜季実ちゃんがグジグジしてるのがなんだけど、黒川さんがそんな彼女にピッタリの人だったんで、この二人には違和感感じなかったです。

というわけで、私にとっての槇村さとる作品のベストは「ダンシング・ゼネレーション」なんですよ。
これは傑作。ダンス漫画として、青春マンガとして、少女成長物語マンガとして最高です。
これには恋愛ははっきり言って描かれていません。主人公・愛子は一応慎と恋人同士のような感じになりますが、パリ留学を決める時も、一年恋人と離れ離れになる不安とか寂しさとかそんなもの全く考えないような主人公です。ただダンスのために毎日がある。そんなお話で、でもそれがいいのです。
オーディションに始まりオーディションに終わる構成といい、成長を描きながら綺麗に輪を描くように完結してるところといい、この作品はホントによく出来ている。

私にとって槇村さとるは「こういうマンガを描けばすごい人」というマンガ家さんで、多分それ以上じゃないんですね。やっぱり少女漫画、女性向け漫画で恋愛が合わないと、ちょっと読みたいとは思わないかなあ。

でも「リアル・クローズ」はドラマになってるし、やっぱりこの人売れてるんですよね。
そう考えると合わないというのももったいないものだなあという気にはなります。
[PR]
by teri-kan | 2009-10-21 11:14 | 漫画 | Comments(0)

トッド・ラングレン

BSで90年のライブを放送していたのを鑑賞。
初めてトッドのライブ映像を観ました。

いやー、いいライブでしたねえ。カッコよかったー。
アルバム「ニアリー・ヒューマン」をひっさげての来日ライブでしたが、このアルバム大好きだったんですよね。「パラレル・ラインズ」なんて今でも大好き。

トッド・ラングレンはよく聴いてるって程じゃないんだけど、かなり好きなミュージシャンで、聴いてて気持ちいいのです。メロディーが素敵なのと、トッドの声がいいのと、あとコーラスが素敵だからというのがあるんでしょうが、あのコーラスもすごい複雑に重なってるのに押し付けがましくなくて、ちょうどいいんですよね。

なんていうか、こういう言い方もどうかと思いますが、頭のいい音楽って感じ。
緻密だけど心地よい。
今回久々にトッドの曲を聴いて、やっぱりいいよなあとしみじみ思いました。

ライブ自体は、カッコいい大人のライブ、と言ったところでしょうか。
バンドメンバー含めて皆良かったですね。
コーラスのおネーチャンはカッコよかったし、なんといってもホーン・セクションのオヤジ! 
あの二人は良かった!

いいライブだったなあ。
こういうのどんどんTVで放送してもらいたいなあ。
[PR]
by teri-kan | 2009-10-19 10:53 | 音楽 | Comments(0)

「のだめ」最終回

ていうか……全然終わってないやんけ。

「のだめと千秋」以外の話はとりあえずケリをつけたって感じかなあ。
黒木君とターニャとか、Ruiやフランク、ユンロンあたりのエピソードはまあこんなものかなと。
リュカの台詞はなんつーか、日本にいた頃からさんざん千秋がのだめに言ってきたことを、あっさり1コマにまとめたというか、これをすんなり自分のこととして納得できたところがのだめの成長と覚悟なんだけど、ここまでくることのなんと長かったことよ。

この段階での最終回って、やっぱり映画のせいですかねえ。ラストシーンを見て、「ああ、映画にもダニエル・カールが出てくるのかなあ」とか、そんなこと思っちゃいましたよ。

まあそれはそれとして、予想通り番外編が始まるそうなんで、これまでと同じように楽しみにしていたいと思います。
やっぱり二人のコンツェルトを描かずに終わるわけにはいかないでしょー。
このまんまじゃミルヒー1人がいい思いをしただけだ(笑)。



ミルヒーがツヤツヤしてたのがちょっとうれしかったな。
なんだかんだでミルヒーあってののだめと千秋でした。

ミルヒー、いつまでもお元気で~。
[PR]
by teri-kan | 2009-10-17 01:19 | 漫画 | Comments(0)

ワールドカップ予選終了

ワールドカップ南アフリカ大会の出場国があらかた決まりました。あとはプレーオフを待つばかりですが、このプレーオフがまた面白いんですよね。今から楽しみ。

ワールドカップ欧州予選はある意味本大会より面白く、今回もポルトガルがどうなるのか、ハラハラしていた人は多かったと思います。
クリロナが南アフリカ大会に出られないと決まったら、そりゃもう盛り上がるでしょうが、そんな話題で面白がれるのは敗退した時だけで、いざ本大会にいないとなると寂しさを感じるに決まってるんで、ポルトガルにはなんとか頑張って出てきてもらいたいと思います。

アルゼンチンもね、予選敗退すれば面白かったでしょうが、ワールドカップにはアルヘン愛丸出しのマラドーナがいないとこれまた寂しいので、出場を決めることが出来て本当によかったです。
監督でも客でも、とにかくマラドーナには南アフリカに行ってもらわなければ。
是非また私達をいろいろな意味で楽しませてもらいたいものです。

ポルトガルが2位にすべりこんだことでスウェーデンが敗退になってしまいましたが、これが一番残念かな。
イブラヒモビッチを本大会で見たい人は多かったと思うし、そもそもスウェーデン自体が出られないというのがちょっとね。かといってこのグループで1位になったデンマークも個人的には好きだし、ここはちょっと組み合わせが厳しすぎたですね。

FIFA的にはスター選手に出てもらいたいだろうから、欧州予選の組み合わせには結構ヤキモキしたんじゃないかと思います。メッシはなんとか出場決まったけれど、クリロナはまだわからないし、イブラに加えてクリロナも出ないなんてことになったら、ちょっと寂しい本大会になってしまうかもしれません。
UEFAの今回の組み合わせ、どうしてああいうバランスになってしまったのかわからないけれど、欧州予選ってやっぱり厳しいなあと今回もつくづく感じさせられました。
アジアの楽さ加減が申し訳ないくらいですよ。ヨーロッパは大変だ。

で、欧州プレーオフ出場チームは次の八ヶ国。
ボスニア・ヘルツェゴビナ、フランス、アイルランド、ロシア、ポルトガル、スロベニア、ギリシャ、ウクライナ。
一般的にはフランス、ポルトガル、ロシア、それからアイルランドかウクライナが人気なのかなあ。
ウクライナはシェフチェンコ株が急降下してるんでどうだろ。
本人的にはここで真価を発揮したいところだろうけどね。



あ、そうそう。全然関係ないけど、ポルトガルの試合を見にきていたフィーゴとルイ・コスタのツーショット、超カッコよかったですね。
特にルイは素敵だったー。
相変わらずいい雰囲気出してました。
[PR]
by teri-kan | 2009-10-16 09:39 | 2010ワールドカップ | Comments(0)

アンソニーのこと

少女マンガについていろいろ検索かけてたら、こんな連載コラムを見つけました。
趣旨としては「オトメ心についてイマイチ理解できないでいる男性に向けた少女マンガ解説」といった感じの、主に女の子の嗜好や性についてのコラムです。

なかなか面白く読んだのですが、特に印象的だったのは「キャンディ・キャンディ」の第一回目。
テーマは「なぜアンソニーは死ななければならなかったのか」で、この一文を見て、この世の中にはアンソニーの死に納得できていない男性がもしかして相当数いるのか?という疑問をふと持ったのでした。
というのも、「キャンディ・キャンディ」の何が許せないと言ってアンソニーを死なせたことだ! という事を、遥か昔にうちの父親が熱く語っていたのを思い出したんですね。
全然死ななくてもいい少年が安易に作者に殺されてしまうという、そういう「ただ盛り上がればいいというだけのために死を使う物語」が父には許せなかったのです。

私はほんの小さい頃にアニメで本作を楽しんだ少女で、私にとってアンソニーは問答無用で「憧れの王子様」でした。キャンディの幸福の原点で、幸福の象徴で、彼が死んだ時は私もただショックだったものです。
だから父に「アンソニーを死なせるなんてケシカラン」とか言われても「そんなこと言っても死んだんだから仕方ないじゃん」としか言い返せなかったのですが、このコラムではアンソニーが死んだ理由をきちんと説明しているのですね。そりゃもう身も蓋もなく、アンソニーの死を純粋に悲しんだ少女(私のこと)の心に対する気遣いもなしに(笑)。



このコラムを読んで、「ああ、そうか、そう言われりゃそうだよな、冷静に振り返ればアンソニーはここに書いてある通りの男の子だな」と理解できるのですが、小さい頃にすり込まれた感情は頑固で強固なのですねえ。それでもやっぱり私はアンソニーは不運で死んでしまったのだと思ってしまうのですよ。決してキャンディの成長のために死んだのではなく。

ああ、永遠のアンソニー。
彼はキャンディの幸福と憧れの象徴だけど、当時の大多数の少女の憧れでもありました。
その死でそれは永遠になったんですよね。私なんか今でも「アンソニー」と言われたら、懐かしいようなほろ苦いような、なんとも言えない優しい気分になっちゃうものなあ。
スイートキャンディ(バラのこと)がぽわんと浮かんできたりしてさ。

……とか言いつつ、実際好きなのはやっぱりテリーだったりするんだけど。



このコラム、身も蓋もないけどまさしくその通りのことを書いているよなあと思います。




[PR]
by teri-kan | 2009-10-13 11:43 | 漫画 | Comments(0)

「しろくまカフェ」

作者はヒガアロハ。
人間社会で普通の人っぽく生活している動物達がメインのほのぼのマンガ。

なんかね、読んでてのほほーんとしてきます。皆いい味出してるんですよ。
特にしろくま君が切り盛りしているカフェの常連客のパンダ君がおかしくて、彼はパンダが人気者だとわかっている上その恩恵を当たり前のように受けていて、それにちゃっかりとあぐらをかいているんだけど、一応自分がデブなのを気にもしていて、それなりの向上心もあって、でもやっぱりこのままでいいじゃん~、みたいなライフスタイルを送っている、ものすごく見かけ通りの人。

このパンダ君が代表的なんだけど、動物の生態や外見から受ける印象そのものの彼らのキャラの造形は見事。あまりに自然なもんだから人間とのやりとりもものすごく自然に感じられるし、会話してても違和感がない。

しろくま君はさすがにしっかりしてるし、ペンギン同士の確執は人間が日頃彼らに感じている疑問とかがそのまま表れているし、くまはやっぱり冬には寝てるし、皆それぞれ最高に個性的なのです。

でもやっぱりパンダ君だよなー。
お母さんパンダに「またゴロゴロして!」って怒られて、「パンダがゴロゴロして何が悪いのさ」って言うところとか大好きですよ。
パンダってホントにゴロゴロ転がってるのが仕事だもんねえ。



現在連載中の作品ですので、単行本もこれから増えると思います。
今2巻出ていますが、表紙がとてもかわいくて、本としても素敵。
ぼやーんとしている時に読んだらピッタリな作品ですね。
[PR]
by teri-kan | 2009-10-02 10:16 | 漫画 | Comments(0)