<   2009年 12月 ( 15 )   > この月の画像一覧

「OZ」その5

これまで「OZ」についていろいろ思うことを書いてきましたが、“彼”については意識的に避けていたところがありました。
なんつーか、あまり触れたくなくて。

でも無視し続けるのもどうかという気がしてきたので、一応書くだけ書いておこうと、そして書くならこんなの抱えて年越しするよりさっさと書いておこうと考えたのであります。

というわけで、以下はリオンについての諸々です。





理解しがたいマッドサイエンティスト
[PR]
by teri-kan | 2009-12-29 01:50 | 漫画 | Comments(0)

「OZ」その4

いろいろ考察していると、ムトーってやたら葛藤を抱えた人なんだとわかって、でもそうでいながら明るく強い傭兵だったんですよね。

人気あって当然だよなー。

ムトーについてのアレコレ その3
[PR]
by teri-kan | 2009-12-26 23:16 | 漫画 | Comments(0)

「OZ」その3

樹なつみの描く女の子に「ううーむ」と首を傾げて唸ってしまうことが多いのは、多分私だけではないと思うのだけど、読んでてその子に入り込めないというのは結構辛いものがあります。

この人は女の子に対してあまり思い入れがないのかなあ。

というわけでムトーにとってのフィリシアとはなんぞや、です。

ムトーについてのアレコレ その2
[PR]
by teri-kan | 2009-12-25 10:59 | 漫画 | Comments(0)

「五月女ケイ子のレッツ!!古事記」

文字通り五月女ケイ子が描いた「古事記」のマンガ。
これがメチャクチャ面白い。

こういう古典の漫画って、内容を知らない初心者向けと思われるのが普通だけど、むしろ本作は内容を知ってる人が読んだ方がより面白いと思えるような気がします。
「あれをこう表現するのか!」といった読み方のほうが笑えるんじゃないかな。

別に何も知らない人が読んでもいいんだけど、ストレートに「え?日本の神様ってヘンタイ?」と思われかねないというか(笑)、まあ原文でもあの通りのことをやってはいるんだけど、微笑ましい誤解をされてしまうような気がしないでもない。

まあ、これくらい親しみを覚えた方がいいのかもしれないけど。
一応自分達の国の神様なんだし。



にしても、よくここまで面白く描けたなあと感心しました。
やっぱり「古事記」って日本の成り立ちを著した立派な書物だし、国の宝だし、読んでて「なんかヘンだよなあこの人達」と思うような場面があっても、「いや、これは真面目な歴史書である」とか考えて、出来るだけ真面目にその場面を想像しようとしてたのですが、本作を読んで「そうか、もともと描かれてある通りに想像したらいいんじゃないか」と結構肩の力が抜けましたね。
神様がやってることだと思うより、大らかな時代のお話って考えた方がしっくりくるんです。
その辺のおおらかさがこのマンガは全開で、とってもすがすがしい。すがすがしすぎるくらいにすがすがしい(笑)。

欲を言えばもうちょっといろんなエピソードを載せてほしかったかなあ。
でもまあこれでも満足です。
十分楽しめます。
[PR]
by teri-kan | 2009-12-24 10:36 | 漫画 | Comments(0)

「OZ」その2

前回では主に「機械が人の心を持つこと」について書いたので、今回はムトーについて。
前もちょこっと書いたけど、やっぱり主役なんでもう少し彼について掘り下げておこうと思います。

(ネタバレ大有りです。)

ムトーについてのアレコレ
[PR]
by teri-kan | 2009-12-22 15:54 | 漫画 | Comments(0)

「白川静 漢字の世界観」

松岡正剛著。平凡社新書。

先日読んだ「日本辺境論」は、辺境人を説明するためにいろんな方の言葉や業績が文章中に紹介されているのですが、その中の一人が白川静。知ってる人は知っている、漢字の大先生です。

私が初めてこの方を知ったのはとても遅くて、なんとお亡くなりになった時。大きな知性が失われた、といった新聞の記事ででした。
へえ、どんな人だったんだろうと思いつつそのままにしていたら、昨年そんな初心者にもうってつけの本が出て、それが本作「白川静 漢字の世界観」だったのでした。
内容は、漢字の成り立ち、その呪術的な意味、それを使う人々の世界観……先生がどういった経緯でそれらを解き明かし、仕事を積まれていったか、そういった諸々が書かれています。

とにかく読んでて感動することしきりで、特に漢字一つ一つの由来と意味については、もう頭の中の雲がぱーっと晴れていくかのようで、久しぶりに脳が知的に刺激されたとしか言いようがありませんでした。
こんな世界があったのかと、面白くて面白くてしょうがなかったですねえ。

すぐに当の先生の著書「漢字」も購入したのですが、毎日の生活でバタバタしているうちになぜだか行方不明に(涙)。買い直すのもためらわれるので結局そのままになっているのですが、「日本辺境論」に登場してきたせいで、またむくむくと読みたい病が起こっています。



とにかく面白い。
漢字の世界ってすごいのです。
読んだ事のない方には絶対オススメです。




[PR]
by teri-kan | 2009-12-21 10:50 | | Comments(0)

「OZ」その1

個人的に樹なつみマンガの中で最も素晴らしいと思っている作品。
もう20年前のマンガなんですねえ。
なんだかしみじみ~。

時代は核戦争後の近未来、舞台は小国の乱立するアメリカ大陸。
傭兵として戦いの最前線に生きる主人公が、とあるきっかけで伝説の都市を目指す、という物語です。



久々に読み返して思ったのは、主人公がやたら素敵で、これは女にとって理想の男の典型だよなあってことでした。

サバイバルに強い男はやっぱり魅力的なのです。
どんな状況下にあっても優先順位を間違えず即座に決断。戦闘能力は高く、権力者と渡り合いながらも決しておもねず、恐喝も辞さない苛烈さを持ちながら、しかし情にあつい。
主人公ムトーはその優しさと厳しさのバランスが絶妙で、とても素敵なのです。彼の内面の弱さも含めて、好きにならない人はほとんどいないんじゃないかな。

このマンガはそんな主人公の戦いの物語なんですが、ストーリーの鍵となるのは美形の人造人間で、それをめぐる様々な関係性から「人の感情とはどういうものか」といったことを問う物語でもあります。

限りなく人に近い人造人間は学習能力があり、しゃべりが巧みな上、喜怒哀楽や嫉妬心さえ表現して、ほとんど人間と変わらない。一方で主人公の育ての親は、車や土のような「物言わぬ物」にさえ感情や魂といったものを感じていた人でした。
本作では、感情を得たいと言う人造人間の横で、生身の人間も感情的で、生きるのに過酷な時代ゆえ行動が感情・本能の赴くままで、どこか刹那的でもある。そんな刹那を生きる人間とそうでない人造人間の差は決定的に存在して、物語中でもそこの部分の違いで悲劇が生まれたりする。
人は相手に感情を投影して理解しようとする生き物で、「物言わぬ物」とさえ信頼関係が築ける反面、物言う人造人間とは理解し合えず、人間同士だってその部分ではもどかしい。
本作のテーマの中には「理解」ということもあるんだろうと思います。


というわけで、以下は理解し合えた人達について。

読んだ人にもわかりにくいかもしれないネタバレあり
[PR]
by teri-kan | 2009-12-18 12:26 | 漫画 | Comments(0)

勝負強さを身につける

ファンでもないのに川崎フロンターレについてよく書いてるということは、それだけネタだらけだということなんですが、今シーズンとうとう無冠に終わったというのもその一つであります。
川崎、残念なことでした。

力はあるのに勝てないチーム、と言われると、どうしても私はイタリアのインテルを思い出します。89年のリーグ優勝を最後に17年も主要タイトルとは無縁で、特にここ一番の勝負弱さときたら際立ったものがありました。

勝たなくてはいけない試合で勝てない、一発勝負に弱い。そういったチームだったインテルが優勝するには何が必要か。
90年代から考えていた私の個人的な答えは、「国内リーグ戦で競り合わなくてもいいようにぶっちぎりで優勝する」だったんですが、結局そうしなくてもインテルは国内リーグタイトルをモノにすることができました。ライバルが勝手に不祥事でコケたからです。
でも一度そうやってタイトルを手にしたら、リーグ戦では恐いものなしの状態を作り上げることができました。
やはり心の重荷を取るというのは大事なんですね。今ではインテルはコンスタントに勝ち点を積み上げることのできる、セリエA連覇中のクラブになっています。

が、そんなインテルも一発勝負に弱い体質は今でも変わっていません。CLでは相変わらず変な負け方を毎年繰り返しています。
ではCLというカップ戦で勝負強さを発揮するクラブとはどんなクラブなのか。
これは近年でいうなら、やはりリバプールとミランということになるでしょう。

バルサとユナイテッドはCL優勝時に国内リーグも制しているので、強いチームがそのまま優勝したという見方で終わりますが、リバプールとミランは違います。どちらも優勝したのは国内リーグの成績がパッとしなかった年で、年間通して強いクラブは他にあったのに、この2クラブは勝負強さ(だけ)でトーナメントを勝ち上がってきたのです。

リバプールが優勝した理由は、いわゆる「勢い」ですね。
あれはジェラードの気迫がすごかった。決勝では圧倒的な劣勢でも諦めなくて、勢いを無理矢理引き寄せて、文字通り勝利をもぎとりました。
いわば強烈な個性のおかげ。ジェラードの精神力なくしてあの優勝はありえなかったと思います。

一方ミランが優勝した理由は豊富な経験値のおかげです。特に決勝戦の相手は以前屈辱的な敗戦を喫したリバプールということで、どれだけ冷静に戦えるか、クレバーに戦えるか、それが一番の重大事でした。
そういった戦いに慣れているベテランが勢揃いしていたミランは、いわゆる勝利のメンタリティを持っているチームと言っていいでしょう。そのシーズンの実力が低かったとしても「戦い方」を知っていれば一発勝負ではなんとかなる。そういうことを見せてくれた好例と言っていいのではないかと思います。

さて、そこで川崎フロンターレ。
川崎がリーグ戦、カップ戦を優勝するためには一体どうすればいいのか。

今からすぐミランタイプにはなれません。そもそも勝利のメンタリティに欠けているからこういう問題が起こっているわけで。
となるとジェラードのような逆境に打ち勝てる精神力の強い選手を獲得し、チームの中心に据える、ということになるのですが、まあそんな上手い話もそうそうあるもんじゃありません。
となるとカップ戦タイトル獲得は来年もおそらく厳しい。なのでここはもうはなから捨てておく。取れたらラッキーくらいの心持ちで戦い、棚からぼた餅が落ちてくるのを待つだけにする。
そしてその分の力をリーグ戦に注ぐ。競り合いに持ち込まれないよう開幕からロケットダッシュで突っ走り、ここで負けたら厳しい、なんてことを言われる試合を作らないよう最後まで走りきる。
そしてタイトルを取ってしまえば、その心の余裕でカップ戦を戦えばいい。そうすれば実力はあるチームです。もしかしたらタイトルが次々取れるようになるかもしれません。

インテルのようにライバルチームが不祥事を起こして2部リーグに落ちるとか勝ち点剥奪されるとか、そんなことは到底期待出来ないので、川崎は自力で頑張るしかありません。
とにかくリーグ戦を突っ走る。
来季はこれを目指したらいいんじゃないかなあ。
(と無責任に言ってみました。)
[PR]
by teri-kan | 2009-12-16 10:57 | スポーツ(サッカー) | Comments(0)

「日本辺境論」

著者は内田樹。新潮新書。

初めてこのタイトルを見た時「わ、売れそうな本」と思って、著者名を見て「これ絶対売れるだろ」と思って、で、実際売れてるらしいのですね。
買おうかどうか迷ったけど、自虐にも礼賛にも偏ってなさそうな感じがしたので一応購読したのですが、とりあえずその勘は当たっていました。



辺境人は辺境人でいいじゃないか、欠点も多いけどこうでしか生きられないんだから、という趣旨の内容は、多分多くの日本人の肩から力を落とさせてくれると思うのだけど、一方でちょっと暗い気持ちにもなりました。

辺境に対する真ん中とはもちろん中国のことなのですが、以前中国を特集したTV番組を見ていて、中国人の大国意識をまざまざと見せ付けられたことがあるんですよね。
で、その時思ったのです。中国人が日本人の戦争をいつまでも許さないのは、日本が酷いことをしたせいもあるけど、そもそも小さな辺境国が自分達を攻めたという、そのこと自体が気に入らないのだなと。だからどれだけ謝っても許されることは決してないんだろうなあと。

「日本辺境論」を読んでいて暗澹とした気分になったのは、中国に対して思ったそれが韓国にも当てはまるとわかったことで、かつての日本がアホだったとはいえ、辺境国とはかくも立場の弱い国なのかと、実はかなりガッカリきたのでした。
本作は日本人が辺境人特有の思考から逃れられないことを繰り返し説明するのですが、日本がそうであるなら中国や韓国の「自分達は日本より優位の国である」という意識も未来永劫変わることはないということで、真に対等になれるなんて、この先絶対にないってことなんですよねえ。



まあそれはともかく、そんな日本の過去の戦争についても、なぜ当時の軍部は暴走したのかという説明を本作はしてくれるのですが、その内容を正しく理解できるのはおそらく日本人だけでしょう。

空気。その曖昧にして確固たるもの。

いやあ、読んでてこれまたガックリくるくらい日本人ってホントに日本人だなあとしみじみしてしまうのですが、「お国のために」と戦争に駆り出された方々、空襲に合われた方々に一体どう顔向けすればいいのか、「空気のせいで死んだんだよ」なんてとても言えません。

そんな「辺境人」であるがための負の部分はもちろん、逆に良いところも本作には書かれているのですが、特に日本人の「知りたがり屋」「勉強したがり屋」な面についての説明は興味深かったですね。日本人にとってどれだけ「学ぶ」ことが大事か、ちょっと難解な説明ではありますが丁寧に書かれてあって、「日本語」の特殊性のくだりと合わせてとても面白く読ませてもらいました。



辺境人の作り上げた、辺境人を辺境人足らしめる最大のもの「日本語」を大事にして、これからも辺境人らしく向上心を持って頑張ろう!
……というような結論でいいのかな。

辺境という「世界の果てのどん詰まり国家」のアレコレは、当の本人達にとっても摩訶不思議だったりするのですが、それがわかりやすく解説されてて面白かったです。


内田氏の著作、他にも読んでみようかな。
実は「橋本治と内田樹」しか読んだことないんですが、ちょっとそんな気になった「日本辺境論」でありました。




[PR]
by teri-kan | 2009-12-15 10:48 | | Comments(0)

交響曲 第五番 「革命」 / ショスタコーヴィチ

ショスタコーヴィチ作曲の超有名曲。
特に第四楽章冒頭は「ここだけは聴いたことがある」という方もいるだろう程有名で、かくいう私もここからショスタコーヴィチを好きになったのでした。
カッコいいし重々しいし、暗くて硬いけど派手だし、まあこの曲はここだけじゃなくて全楽章素晴らしい。
案外とっつきやすいし、重いけど結構気軽に聴ける名曲です。

NHKの音楽番組に「名曲探偵アマデウス」というのがありまして、ちょっと前にこの曲が取り上げられたのですが、番組の内容は「スターリン批判をどのように音楽の中に、それと知られずにショスタコーヴィチは組み込んだか」といったものでした。
実はNHKはこのテーマでこれまでも何回かいろんな番組を放送していて、ショスタコーヴィチを取り上げたものはもちろん、ロシアの芸術、スターリンの粛清を取り扱う番組でも、これは避けて通れない話題なのでしょう、何回か放送していて、私もいくつか観た覚えがあります。

今回おさらいのような感じでショスタコーヴィチの作曲の巧みさの説明を受けて、改めて「すごいなー」と感心したのですが、しかし何がすごいといって、音の一つ一つに批判を込めて思いっきりそのような曲を作りながら、それでいて純粋にカッコいいということなんですよね。
単純にカッコいいのですよ、この曲。


どれだけそれとわからないように体制批判をしたか、そのすごさが語られるたび、そんなこと関係なくカッコいいこの曲のすごさを思い知らされるというか、批判精神は批判精神として、曲が単純に素敵なのはすごい。

こんな素人が言うのもなんだけど、天才なんでしょうね、ホントに。

(カッコいいという言い方は不謹慎かもしれないけど、カッコいい言い回しができないのですみません。)


来週の「N響アワー」はプレヴィンのショスタコーヴィチの五番が聴けます。
今から楽しみ。
[PR]
by teri-kan | 2009-12-14 10:21 | 音楽 | Comments(0)