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全国都道府県対抗男子駅伝

24日に行われましたが、最後までもつれたスリリングな戦いでした。
ハイライトはなんといっても最終7区。
40秒早く襷を受けた一位埼玉を追って佐藤敦之(福島)が走る走る。佐藤とほとんど同時にスタートした竹澤(兵庫)も佐藤の後にピッタリついて振り落とされない。残り1kmで埼玉を抜いた後は二人のデッドヒートで、最後には竹澤が佐藤をかわして兵庫に三回目の優勝をもたらしたのでした。

私は佐藤を応援していたので残念ではあったのですが、さすがに竹澤は強くて、あれはしょうがなかったと思います。
せめてもう少し距離が長ければ佐藤にもチャンスがあったと思うのですが……。
でもいい勝負でしたね。

レース直後に某掲示板を見たら、なんと竹澤の走りを批判する人がいて、ちょっとびっくりしたのでした。ずーっと佐藤について走って最後になってかわすという、そのやり方がセコいと言うのです。
まあ確かに後ろをついて走るのは楽と言われますが、にしても「コバンザメ」とか「カルガモ走法」とか、笑っちゃいけないけどそういう言い方されていてちょっと可哀相でした。
「コバンザメ」はともかく「カルガモ走法」って犯罪じゃん! 
いや、そう言いながらもどこかで笑ってしまう自分がいて、竹澤には申し訳ないんですが。

佐藤のようなタイプの方が人気があるのは確かかな。
同じ福島の3区“新・山の神”柏原も最初ガンガン飛ばしすぎて最後内臓が「ウエッ」てなってたけど、そういうイケイケな走りの方が見ていてワクワクするというのはありますね。
そういうワクワク感が竹澤にはちょっとないかなあ。
今回もせめて佐藤と並んで走ってたら印象も違ったんだろうけどね。



この大会はまだ15回目で、駅伝の知名度としては箱根はおろか、ニューイヤー駅伝や高校駅伝にも劣ると思うけど、中学生・高校生・一般が一緒になって参加していて、別の意味の面白さがあります。
実際この駅伝のおかげで選手の名前や経歴を覚えやすくなったんですよ。高校生にしても都大路と広島と、年に2回見る事ができるからさすがに頭の中に残るし、箱根を走った選手の出身地もわかったりして、なかなか面白い。
選手を覚えたら更に競技が楽しめますからね。そういった意味でもこの大会はナイス。



年々面白さを増していると思うので、来年もまたいいレースを期待したいですね。
個人的には次はあまり優勝したことのない県に優勝してもらいたいな。
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by teri-kan | 2010-01-29 10:51 | スポーツ | Comments(0)

「ボレロ」 / ラヴェル

「のだめ」の映画で使われた曲その2。
TVでよく流れる曲だけど、先週は「N響アワー」でも放送がありました。
そこでの解説が面白かったのですが、作曲したラヴェルは「ボレロ」について次のようなことを語っていたのだそうです。


「ボレロ」は「音楽」ではない。「音楽」とは作曲家の霊感によって生み出されるものであって、この曲は技術のみで作った曲だ。


素人からしてみたら「へえええ、そういうもんなのかあ」ですが、技術だけであんな曲作るのも凄いことだし、ラヴェルはそれこそ「霊感から作られた音楽」をたくさん作曲した人だし、よくよく考えたらこの発言は「自分はすごい」と言ってるだけのような気がしないでもない(笑)。

まあそれはともかく、技術で作ったと言われる分、この曲の解説は素人にもわかりやすいのではないかと思います。NHKの音楽番組「名曲探偵アマデウス」で「ボレロ」は早々に取り上げられましたが、滅多にクラシックを聴かない人も「ボレロの回は面白かった」と言ってたくらいでした。
オーケストレーションの難しい技術の話までいかなくても、個々の楽器の特性の説明は面白かったし、クラシックに馴染みがない人でも興味を持てたみたいなんですよね。フルートやファゴット、そしてなんといってもトロンボーン。あの辺の「ボレロ」演奏の難しさ、特殊さの話は素人でも十分楽しめたのでした。

「ボレロ」のトロンボーンのソロパートは難関で、「名曲探偵アマデウス」の番組内でも「過去にはこんな酷い失敗もあったんですよ」とベルリン・フィル(多分)の演奏を聞かせてくれたんですが、これがまあ、マルレの「ぼろボレロ」もビックリのぼろぼろトロンボーンで、TVの前で呆気にとられました。

「ボレロ」ってたくさんのエピソードがあって、ホントにいろいろと楽しめるのです。バレエはもちろん映画もあるし、フィギュア・スケートも。アイスダンスのトーヴィル・ディーン組の「ボレロ」は古すぎてほとんど伝説ですが、オリンピック史上初のオール満点も納得の素晴らしさ。

本当に感動的なんです。その分「のだめ」のギャグがまた際立つわけで、あのボロボロぶりもある意味感動的でした。



ところで「名曲探偵アマデウス」の「ボレロ」のトロンボーン、私は初回放送と再放送、両方観たんだけど、再放送時には失敗演奏部分だけカットされてたように思います。
もしかして見逃したのかもしれないんだけど、配慮が入った? 変な演奏をTVで流しちゃいけないとかいって。
記憶が曖昧で自信ないんだけど、その辺がちょっと今でも謎ですね。
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by teri-kan | 2010-01-27 10:53 | 音楽 | Comments(0)

序曲 「1812年」 変ホ長調 作品49 / チャイコフスキー

現在公開中の映画「のだめカンタービレ」で大々的に使用されているチャイコフスキー作曲の式典用の序曲。
大序曲、祝典序曲とも呼ばれており、私は祝典序曲の名で知ったのでこちらの方がピンとくるのですが、祝典の名は曲の内容にもよく合ってるように思います。

初めて聴いた時はタイトルを全く気にせず、当然1812年の意味も考えず、ただ「盛り上がる曲だなあ」と感動しただけだったのですが、途中で流れる「ラ・マルセイエーズ」がえらく印象的で、なんでロシアがこんなにフランス国歌を称えるんだろうと思ったんですよ。なにフランスを持ち上げてんだ?って。
ところが意味は全く逆で、「フランスザマー、ロシア万歳」の内容だと知ってビックリ。そして納得。1800年代初頭はナポレオンが活躍した時代で、この曲のタイトル1812年には、彼は大軍を引き連れてロシア遠征を行っていたのでした。

私にとってナポレオンのロシア遠征は、オードリー・ヘプバーン主演の映画「戦争と平和」なんですが、この映画のナポレオンは結構すさまじいのですよ。役者がすごくナポレオンそっくりってのもそうだけど、とにかく極寒のロシアから撤退するフランス軍が悲惨で、フラフラの隊列から脱落者がどんどん雪に埋もれていく様子は強烈でした。

「1812年」を聴いてると、「ラ・マルセイエーズ」の旋律と共にその光景が頭の中に浮かんでくるのです。あの威勢のいい「ラ・マルセイエーズ」と雪の中で次々と死んでいくフランス兵……結構つらかったりするんですよね。

もちろんロシアにとっては自国を守った輝かしい勝利で、そんな彼らにとって「1812年」はとても気持ちのいい曲でしょう。ナポレオンに痛い目に合わされた他の国々もそれは同様だと思います。
では当のフランスにとってこの曲はどうなのか。
ネットでさくっと調べただけでは、実はフランスでこの曲がどういう風に受け止められているのかは出てこないんですよね。
あまり触れないようにしてるのかなあ。ちょっとよくわかりません。

この曲が「のだめ」でコンサートで演奏される曲として流れてきた時、実は「え?」って驚いたものでした。盛り上がる曲なのはいいとして、フランスで演奏してもいいのかなあって。
マルレはパリのオケですよ?「ラ・マルセイエーズ」をある意味バカにしたような曲を演奏しちゃって大丈夫なんですかね。
そこの部分が気になって、千秋にウットリしながら耳は気をつけて音を聴いていたんだけど、映画では微妙に「ラ・マルセイエーズ」部分はカットして、わかりにくくしていたように思います。
やっぱり配慮したのかな。なんの配慮かと言われたらちょっとよくわからないけど。

ま、細けえことはいいんだよ、ってとこでしょうか。
なんだかんだでこの曲は映画で最高に盛り上がりましたからねえ。
こっちも存分に楽しんだので野暮は言わない方がいいんだと思います。
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by teri-kan | 2010-01-25 10:38 | 音楽 | Comments(0)

「動物のお医者さん」

佐々木倫子の大ヒットマンガ。そういえばドラマにもなりました。
チョビ(シベリアンハスキー)がとても原作そっくりで可愛かったような記憶が……。

舞台は札幌。H大(北海道大学のことですね)の獣医学部を中心に繰り広げられる学生達の日常生活を描いた物語。(一部を除いた)平熱の低そうな人達が、個性豊かな動物相手に日々格闘するお話です。

登場人物は皆個性的で、一癖も二癖もあるような人がたくさん出てくるんだけど、なぜか主人公のハムテルは普通で、妙に淡々としてるところ以外は本当に普通の人です。その分周囲の人達のヘンさが際立つというか、まあ人もそうだけど動物ですね。同居しているペットはもちろん、病院や牧場や、その時々で出会う動物達のキャラが素晴らしく立っている。

やっぱり動物を見て楽しむマンガなんだと思います。だから動物好きにはたまらない。特にペットを飼った経験のある人ならうなずけるところが多いんじゃないかな。
うなずける部分がある一方で、さすがこれは北海道の話で、大らかな動物と人間との関わり合いに羨む気持ちというものも起きてきます。犬ぞりレースの犬との団結心とか、モモンガとのエピソードとか、ああいった話はとても良い。言葉にしてしゃべってなくても動物には動物の気持ちがちゃんとあって、そこんとこの表現方法は上手いなあと思いますね。

チョビはもちろん可愛いけど、個人的なイチオシはハムテルのおばあさんの飼い猫のミケ。昔飼ってた猫がちょうどあんな三毛猫で、名前も同じミケということもあって、かなり親近感を覚えました。
でも性格は全然違って、マンガのミケは女番長なのにうちのミケは臆病だったんですよね。ミケのように犬のお世話なんて、やれと言っても出来なかっただろうなあ。
いやあ、このミケはすごいですよ。男前なネコというか、ネコらしいどんくささを持ちながらも粋。姿かたちもメスネコっぽいやわらかさとしなやかさが描けてるし、外見・性格共に愛すべきキャラクターです。



ペットとずっと一緒にいられるっていいですよねえ。
当たり前だけど登場人物みな動物が好きなんですよ。その辺がよくわかるから読んでて気持ちいい。ネズミが苦手な友達とか変な性格の先生とかいるけど、動物への愛は満ちているんですよね。

動物がらみのことだから悲しい出来事もたくさんあると思うけど、そんな湿っぽさはこのマンガには皆無で、読んでて楽しい気分になるだけです。
動物は無条件に可愛いし、動物を助けてくれる獣医さんガンバレ!獣医学生ガンバレ!って心から思える作品。

何度読んでも飽きないです。
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by teri-kan | 2010-01-22 10:19 | 漫画 | Comments(0)

「MARS」

私は一昔前の少女マンガファンなので、取り上げる作品も古いものが多いのですが、そんな世代の人間にとって外せない漫画家というのが何人かいて、惣領冬実はその中の一人。
彼女の作品から何を選ぶかとなると結構悩んじゃって、結局「MARS」にしたのは一番内容を覚えてるからなんだけど、一応ドラマ化もされた作品だし、代表作と言っていいのではないかと思います。

「MARS」は、とある共学の高校が舞台の、学校一モテる男と学校一地味な女の子との結びつきを描いた、純然たるラブストーリーです。
とはいえ途中からなんかもうしんどいというか、ラブなだけの話ではなくなっていくのです。彼らの間に次々起こる問題がシャレにならないくらい重くて、「こんな若いのに二人ともなんてハードな人生なんだ……」と思うしかなくなるようなお話なのです。

作者、最初からああいう展開を想定して描いたんですかね。特に後半で特異な役割を担うあの登場人物にはちょっと考えてしまうなあ。
まあ惣領冬実の作品ってそもそも重い話が多いんですけどね。



主人公の零がとにかくカッコよくて、この髪型は絶対キムタクだと思いながら読んでいたものでした。
彼女の描く男って大概カッコいいんですよ。見かけもそうだけど、性格がカッコいい人が多い。
この話、困難が多いし大きいし、主人公の二人は大変なんだけど、結局いろんな目にあって苦しんだり悩んだり泣いたり喜んだり、そういった零の姿を見て楽しむ作品でもあったような気がします。
それほど彼はカッコよかったのですよ。作者にいたぶられる主人公を見て喜んでたとか言うとアブナイ人みたいだけど、でもそういうのが似合ってる男の子だったなあ。パーフェクトな男だからこそ似合ってた。

うん、「MARS」というタイトルは確かに正しい。
あんなヒドイ設定与えられて、作者にサンドバック状態にされながらも戦い続ける彼は確かにMARS。

最後、とりあえずああなって本当に良かった。
最後が悲惨だったらきっと目も当てられない話になっていたと思います。



惣領冬実がこの作品の後に描いたのが「ES」で、人の脳の中に入り込める精神のゆがんだ人が出てくる話なんだけど、そういうものに向かう傾向が、もしかしたら見える作品といえるかもしれません。
「MARS」はそういう意味で、ちょっと気味悪さを感じる話でもあるかな。
基本はドキドキのラブストーリーなんですけどね……。
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by teri-kan | 2010-01-20 11:09 | 漫画 | Comments(4)

マドンナ

「BS熱中夜話」で先週・先々週とマドンナが取り上げられました。
かなり興味を持って観たのですが、やっぱりマドンナって捉えるのが難しいのかもしれないと思った2時間でありました。

彼女の活動は「アイドル時代」「セクシー路線時代」「クラブ時代」の三つに分かれるそうですが、私がハマっていたのは初期のアイドル時代と「Vogue」くらいで、その後はアルバムを買ってまで聴くことはありませんでした。
でも好きな人ではありました。尊敬できる現代の女性は?みたいな質問があれば、その中の一人にマドンナを入れたいくらい、今も彼女には敬意を抱いています。

それは映画「イン・ベッド・ウィズ・マドンナ」の影響があるかもしれません。公開時に劇場で観て結構感動したのですが、あれはとても良かったのです。コンサートツアーのドキュメントなんだけど、マドンナという人の大きさがわかって、「ああ、この人はゴッドマザーなんだなあ」と観ていて思ったものでした。
でも大きすぎて本人的にはどうなんでしょうね。彼女は自分がシンボルであることを積極的に受け入れているけど、人間としてしんどさを感じることはないのかな。それともそんなこと感じることもないくらい大きな人なのか。



「BS熱中夜話」は、彼女のミュージシャンとしての素質とかシンガーとしての能力とか、そんなことにはほとんど触れなくて、どれだけ新しいものを取り入れてきたか、そのセンスと実行力に焦点が当てられて、実は密かに期待していたものとは違っていました。
どうしても「ミュージシャン」というよりも「女である」ということの方が先に来て、マドンナもそこで戦ってきた人だからそういう捉え方になるのは納得できるとしても、純粋な音楽の評価ももうちょっと番組内で語ってほしかったです。

そこのとこの評価ってやっぱり難しいんですかね。一体マドンナってミュージシャンとしてどういう評価のされかたしてるんだろう。
パフォーマーとしては世界中の誰もが認めてると思うんですが、結局「BS熱中夜話」もその部分の賞賛に終始して、個人的に一番知りたかったことには触れられませんでした。



マドンナのイメージって、言葉の選び方が難しいのですが、「入れもの」って感じなのです。天か何かから与えられた「マドンナ」という体を通して自分の表現したいことを表現している、という感じ。あの人のあの完璧主義からはそんなものを感じます。
でもだからこそ走り続けることが出来てるような気もする。
デビューからずっと、というよりスターになると決めた子供の頃からずっと彼女は走り続けてるんだけど、あのエネルギーは本当にすごい。
すごすぎて、感心の域を超えている。

そういう風にマドンナがマドンナを作ってるのはわかるんだけど、その中を埋めているのはやっぱり音楽で、それについて手っ取り早く知りたいと思ったのは甘かったって感じかな。
彼女の音楽について素人にもわかる解説、TVか何かでやらないですかねえ。どういう曲の作り方をしているのかとか、そういったこと。

ちなみにマドンナで一番売れた曲って「ハング・アップ」なんだそうです。
過去の曲より最近の曲の方が売れてるってことは大変素晴らしい事なんだけど、さて、じゃあ「ハング・アップ」がマドンナの一番の代表作かと言われたらきっと違うよね。

彼女の曲で一番評価されてるのってどれなんですかねえ。
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by teri-kan | 2010-01-18 10:54 | 音楽 | Comments(0)

「のだめカンタービレ 最終楽章 前編」(2009) その2

ドラマしか観ていなくても十分楽しめる映画ですが、ドラマ同様原作ファンが存分に楽しめる作りになっていますね。要求が多いであろう原作ファンも、これなら満足できたのではないかと思います。
特に前半は漫画の良い所てんこ盛りで、あまりにピッタリだったニッサン・トヨタ君とか、ヤギの目をするのだめとか、スカートめくれてパンツ丸出しとか、笑える場面の連続でした。
私はバソンのポールが大好きなんだけど、なぜ彼が関西弁なのか、漫画を読んでる人にはちゃんとわかって、その辺の細かさもいい。カレー事件も毒々しい感じが上手く出ていて、ああいった一つ一つが期待を全く裏切ってませんでした。

変態の森も良かった。さすが映画! 大画面で変態の森が味わえるなんて素晴らしい。
マングースは「トルコ行進曲」でも白目むいて大活躍で、ああいうのだめの脳内世界がきちんと表現されていたのも良かったです。

とはいえ一番印象的だったのはのだめの可愛らしさで、とにかくすることなすこと魅力的で驚きました。
上野樹里はすごいですね。玉木は想像通りで普通にカッコよかったけど、彼女には今回感心し通しでした。
あ、松田様もよかったなあ。「ぼろボレロ」を聴いて笑ってる顔が最高でした。あの顔だけで彼はOK。

バソンとファゴットの違いをきちんと説明するところなんかは音楽に対する敬意を感じて好印象。
あれはカットされても仕方ないと思うんですよ。ストーリーの筋からは本来外れてるものだし、実はあれを映画で説明してくれるとは思っていませんでした。
まあポールを出すならバソンについて触れないわけにはいかないのだろうけど、でもポールをチャド・マレーンが演じるなら「ヤキトリオ」も見てみたかったなあと贅沢な望みを抱いたりもします。
原作ファンの欲求は限りがないですね。でもこの映画はそれを可能な限りかなえてくれているので文句は言えないな。



一つ残念なところは、のだめと距離を置くべきだと千秋が決心した理由がちょっと曖昧なこと。
原作では離れる理由が大きく千秋側にあって、だからこそ千秋から出て行くことになるのだけど、映画ではのだめ側の離れなければならない理由に重点が置かれているので、千秋の決心が唐突に映るのです。
もうちょっとそこに至るまでの過程を丁寧に描けてたらよかったかなー。そうすればもっと説得力が持てたと思う。

まあ千秋の心については後編のお楽しみといったところでしょうか。
全体的には大満足の前編だったし、後編も期待しています。
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by teri-kan | 2010-01-14 10:59 | その他の映画 | Comments(0)

「のだめカンタービレ 最終楽章 前編」(2009) その1

やっと観に行ってきました。2時間があっという間の楽しい映画でした。

やっぱりクラシックっていいですねえ。
映画の間中ずっといい音楽を聴けて、そういった意味での充実感はとても大きかったです。

「ぼろボレロ」が聴けたのはうれしかった。あれはヒドイ(笑)。
「ヴォルガの舟歌」の使い方も面白かった。ミルヒーのテーマ音楽はドラマ版の「ロミオとジュリエット」みたいに重々しくて、「エイコーラ♪」が流れた時も「もしかしてミルヒー?」ってすぐにわかったくらいなんだけど、場面が変わって屋形船が出てきたのには笑いました。
あれは隅田川? 川つながりとはいえなんというスケールの違い。
しかも「ヴォルガの舟歌」のように労働してるんじゃなくて遊んでるというのがなんつーか、その辺も併せて面白かったですね。

漫画ではバッハの弾き振りの前に演奏した曲はチャイコフスキーの幻想序曲「ロメオとジュリエット」だったと思うのですが、映画では同じチャイコフスキーの序曲でも「1812年」に変更されていました。
これはアリだと思います。「ロメオとジュリエット」もいい曲だけど、「1812年」は相当盛り上がりますからね。
しかもあの曲はいくつかある主題がどれもわかりやすくて綺麗。いかにもチャイコフスキーな甘甘なフレーズのところでは千秋も陶酔していて、こっちもニヤけるしかない。最後は本物の大砲まで撃っちゃって(貧乏オケのくせに!)いやー、華やかでしたねー。あの曲はホントに盛り上がりますねー。

でも盛り上がった分、次のバッハの弾き振りはのだめのショックと共に胸にくる。千秋とバッハって似合ってると思うんですが、だからこそバッハが苦手だったのだめの入る余地がない感じがして余計に可哀想に思う。
で、「悲愴」。
第三楽章ならこれまたノリノリに盛り上がれるのに、映画的にはやっぱりモロ悲愴の第四楽章。そこでのだめの悲しさ膨らませて、そして更にショックな出来事が起こってラスト、マーラーの5番から「アダージェット」。

「アダージェット」、いい曲ですよねえ。いろいろな感情が体温の温かさで感じられて、それゆえ全てを包み込む優しさをあの曲からは覚えるのですが、だからあの雨のシーンも、雨が厳しくて冷たいとはあまり思えなかったな。もちろんのだめの悲しさはわかるんだけど、この曲があそこで流れるあたり映画ののだめへの優しさが見えて、いい場面だなあと思いました。

いや、ホントにね、前編の終わり方はどうなるんだろうと結構気にしてたんだけど、とてもよかった。
しんみりしながらも最後倒れるのは人形で(笑)、のだめらしさは失ってないし。

うん、これは早く続きが見たい。
話の内容は知っていても早く見たい。



今日はとりあえずここまで。
音楽の感想ばかりになってしまったので、次は映画自体の感想にいきたいと思います。
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by teri-kan | 2010-01-12 09:39 | その他の映画 | Comments(0)

「のだめカンタービレ」23巻

最終巻を読んだのですが、雑誌立ち読み時とはちょっと印象が変わりました。
うん、こういうエンディングもアリかな、と思えたのです。
そうそう、そういやこの話って千秋とのだめの恋愛物語だったよなあ、と。

いやあ、ウッカリその辺忘れてたというか(笑)、のだめと音楽の関係ばかりに気をとられていたというか、基本に立ち戻るって大事ですね。千秋が「2台のピアノのためのソナタ」を弾こうとした時「なんで?」って思った私は、すっかりこの物語のテーマを失念してましたよ。

まあなんですか、「一緒に寝るより一緒に弾けよ」と言いますか、千秋とのだめがこんな風に音を合わせたのって一体いつ以来のことなんでしょう。
そういえば久しく見てなかったなあと気づいて、パラパラと一巻から振り返ってみたら、なんと本当にパリに来てからは一緒に演奏してなくて、多分紙面上では三善家でのピアノとヴァイオリンが最後なのです。
これでは読者もちょっと欲求不満というか、不満も忘れてしまうくらい遠い彼方というか、基本そのものを忘れちゃう人だっていますよ。(と言い訳してみる。)
時々確認しあうことは、やっぱり必要だろうに。

といっても、早く満足したがっていたのだめを如何に音楽に向かわせ続けるか、というのが問題だったのだから、そう簡単に共演するわけにはいかなかったのよね。
つくづく難しい子ですね、のだめって。
よく待てたよなー千秋。



恋と音楽のバランスのとり方が、のだめと千秋でそれぞれ違うところは面白かったです。
実はのだめはもっと音楽の方に傾いてしまうのではないかと予想してたんですよね。音楽家として成長することはある意味千秋から離れることで、そういった危うさというのは確かにあったと思うのです。
でものだめにとって千秋は千秋で、その辺のこの子のブレのなさはアッパレなほどで、それで最終的に恋と音楽と、ああいう成就の形を迎えることができるのなら、そりゃあ幸せだろうと思います。
なんかかなり幸福な最終巻でしたねー。



もうね、絶対ゴールデンペアでしょ。
いつかコンサートホールで二人が共演して、それがどんな風に人を興奮させたり幸せにさせたりするのか、是非見てみたいですよ。


どうか番外編を延々と描き続けて下さい。
作者様、よろしくお願い致します。
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by teri-kan | 2010-01-08 11:11 | 漫画 | Comments(0)

クラリス・メルジー

アルセーヌ・ルパンシリーズ「水晶の栓」の登場人物。

この人についてはいつか書かなければいけないと思いつつも、他の方々に比べて随分遅くなってしまいました。
なんか書きにくいんですよ。というより、書くことがあまりない(笑)。
彼女については原作に書いてある通りで、それ以上でもそれ以下でもないんです。感想の持ちようがないって感じ。
でも一応ルパンがプロポーズをした相手だし、取り上げないのは変ですよね。
というわけで頑張って書いてみました。

ルパンを嫌いという意味ではリアルな女
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by teri-kan | 2010-01-06 12:06 | アルセーヌ・ルパン | Comments(0)