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今年もあと一日をきりました

千年に一度の大震災が起こった2011年も終わろうとしています。
年は改まりますが、それで災害の影響がリセットされるわけはなく、問題は来年へ継続されていきます。
より一層の努力が必要でしょうし、いろいろな面で全然楽観できない年になりそうですが、それでも少しは穏やかな年になってもらいたい。
少しでも希望が見える年になってもらいたいですね。



それでは。
今年1年ここを訪れてくださった方々、ありがとうございました。
皆様、どうかよいお年を。
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by teri-kan | 2011-12-31 01:26 | 身近な話題 | Comments(0)

日本のフィギュアスケートって

男子も女子もつくづく層が厚いですねえ。

今年の全日本選手権、上位三人の争いはどちらも熾烈で混戦。
女子は安藤、男子は織田が出てなくてこの激しさ。
一体ソチの代表選考はどうなることやら、今からいらぬ心配をしてしまいます。

男子は一応おさまるべきところにおさまった順位なんですが、フリーがいろいろと微妙でした。
高橋、3回もコケちゃったしねえ。
あのブルースのプログラムは演技がシャッキリしないと凡庸な印象になってしまうのが困りものですね。ブルースは選手を助けてくれるタイプの曲じゃないから、調子がイマイチの時は辛いな。

まあ小塚も1個大きなミスがあったし、羽生のフリーは素晴らしかったけど、ショートがアレすぎて追い上げ及ばずだったし、結局ショートで勝負に出た高橋の勝ち、安全策を選択した小塚の負けってことでしたね。
じゃあ今度からショートで大技に挑めばいいじゃんってなりそうだけど、羽生はショートで大失敗したために優勝争いから早々に脱落したんだし、ここは難しいとこですねえ。

ただ観てる方は攻めてくれた方が楽しいからガンガンいってほしいってのはあるし、そういった意味ではショートの高橋、フリーの羽生は最高でした。
いいもん見せてもらったなー。
その点小塚は無難というか、今回は派手な2人の間でイマイチ目立てなかった感があります。
なんていうかなあ、ナウシカの曲はとても素晴らしいんだけど、もうちょっと情感豊かに滑ってもらえないものかっ、と思わずにはいられない。よく言われている彼の最大の課題なんだろうけど、固いよね、小塚。全体的に固いんだ。
いっそのことその固さを生かすような曲を選んだらどうだろうかってくらいで、映画音楽よりは普通のクラシックの方が合ってるような気がします、個人的には。
踊るとか感情を表わすとか、そういうのはもう高橋と羽生に任せて(という言い方も変だけど)小塚は小塚の個性の生かし方を突き詰めていけばいいのではないかな。

いやあ、踊るという点ではもう高橋は世界一だし、羽生のイケイケドンドンのロミオ様はアッパレなくらいに感情がほとばしってるし、小塚はこの2人にない個性で勝負するしかないことないか?
昔のスケーターのような、こう、固いかもしれないけどノーブルさを前面に押し出したスケートはどうよ。
折り目正しい上品さで勝負!みたいな。
去年のとか良かったと思うけどなあ。



一方、女子。

女子は、今回はもう浅田の話題になってしまいますね、どうしても。
真央ちゃん、優勝おめでとう。

顔が急に大人の表情になっていて痛々しいくらいでしたが、しっかりと優勝に値する滑りをしたところは賞賛されてしかるべきだと思います。
3月の世界選手権も楽しみですね。
でも今は静かに過ごしてもらいたいかな。
この2週間の疲労をまずは和らげてもらいたいです。そしてまた頑張ってもらいたい。

好きな選手なんでこれからも期待したいです。
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by teri-kan | 2011-12-26 11:51 | スポーツ | Comments(0)

藤原行成

映画「源氏物語 千年の謎」に登場していた平安貴族。美男美女ひしめくあの映画の中で、一人なごめる雰囲気をかもし出していた甲本雅裕演じる読書人について。



もともと書の上手な三蹟の一人として有名な方で、だからこそ私もとりあえず知っていたという人ですが、映画の中ではそういった書に関してのエピソードはなく、そこがちょっと残念でありました。
が、お勉強好きのキャラはしっかりと演出。何があっても本を放さない人として、愛憎うずまく映画の中でとてもいい味を出してくれてました。

あのキャストの中では異質な風貌でしたが、「こういう平安官僚っていそうだよなあ」と思ったし、何より学問オタクにあの顔は合っていた。
が、「むしろこれは受領顔ではなかろうか」という思いもぬぐえず、あの手の顔を受領顔と思わせる原因となった「あさきゆめみし」は結構罪深いと思ったりもする。
美男の受領だって、美男でない貴公子だって、きっと普通にいたのに。



映画のおかげで行成って具体的にどんな人だったのだろうと興味を抱き、ネットで調べてみたんですが、なかなか面白い経歴の持ち主ですね。
特に、とあるサイトの行成解説文がわかりやすい上に大変面白かったので、他人様のブログですがここに紹介させていただきます。

http://thomas.blog.shinobi.jp/Entry/41/


詳しい内容はこれを直接読んでいただき、行成の人生に「ほほう」と感心してもらうとして、一つ問題なのは、ここに書かれている行成の父親の話が本当だとしたら、行成役が甲本雅裕なのはかなりなミスキャストではないかということです。
あのように残念な死に方をした父の血を受け継いだ男なら、道長は当然、晴明よりも行成は美男でなければならないのではないか。
いや絶対美男であるべきだろう。
頭がよくてオタクっぽい美男……なんかどっかで観たことあるような。
しかしそれでは映画「源氏物語 千年の謎」は、それこそ美男美女しか登場しないお話となり、山も谷もない、何のメリハリもないビジュアルになってしまうんですよねえ。
(注:個人的には甲本雅裕の顔は愛嬌があって味のある良い顔と思っています。)

行成は「枕草子」に書かれている清少納言との歌のやりとりも良いです。
結構魅力的な人物もいることだし、こういった平安王朝人が出てくる映画、もっと作ってもらえたらなあと思いますね。
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by teri-kan | 2011-12-21 16:33 | その他の映画 | Comments(0)

サッカー界の現状がよくわかる大会でした

FIFAのクラブワールドカップ。
やはり地元で開催されればTVも見ます。過去2年の大会は優勝クラブがどこだったかということしか知らないけど、今回は結構真面目に見ました。

まず世界一に輝いたバルセロナ。

決勝戦で戦ったサントスは可哀想でしたが、これはもうしょうがない。
今のバルサは、現在世界第2位と言っていいであろうレアル・マドリーに、サンチャゴ・ベルナベウで逆転勝ちするようなクラブです。そもそも欧州は南米と比べて既にはるか上のレベルにある地域ですが、そこのCL決勝戦で対戦相手のマンUをけちょんけちょんにしてしまうくらい可愛くないクラブです。
一強も一強、際立った一強の存在で、バルサ以外の世界中のクラブは泣いて諦めるしかないのです。

これで監督がクライフだったりしたら、「ちょっといいサッカーしてちょっと強いからといってエラソーにすんなよバカヤロー」と文句言って憂さを晴らすこともできますが、ペップが監督なもんだからこっちとしても素直に称えるしかない。

なんかもう牙を抜かれてしまいそうというか、立ち向かう意欲をなくしてしまいそうだよね。
ま、モウリーニョは頑張ってそうだけどさ。
(こうやってみると、一昨年のインテルはよくバルサに勝ったなと思う。)

でもって、柏レイソル。

リーグ戦初優勝そのままの勢いで勝ちあがり、たどりついたサントス戦。
その試合でのレイソルはとても頑張ってた。持てる力の100%は出したと思う。
そして、そこまで善戦したからこそサントスとの差もよく見えた。
課題をはっきりさせられるくらい頑張ったレイソルは、Jリーグ王者が参加することの意味を十分見せてくれたと思う。
日本はまだまだだなあと、本当に謙虚な気持ちにさせてくれた。

毎度おなじみ永遠の課題「決定力不足」もそうだけど、とにかく基本技術がまだ足りないんだ。日本人選手は技術があるって言われるけど、いやいやホントに全然まだまだ。
そりゃまあ香川や遠藤は上手いけど、でももっともっと全体的にレベルを上げないといけないんだと思う。トラップ一つキック一つ、相手チームのプレッシャーの中でももっときちんと出来るようにならないと、この上のステージには上がれないんだと痛感した。

3位決定戦のアルサッド戦は打って変わって残念な内容で、こんな相手にも勝てないのかと、ただただガックリきた試合。
レアンドロ・ドミンゲスがいたら違ったんだろうし、試合数が多い上に延長戦も戦ったから疲労度も高かったんだろう。
そう考えていったら、延長戦の原因となったあの失点はちょっと悔やまれるかも。PK戦で勝ったからよかったものの、あの失点の時の増嶋はいただけなかったね。

3位決定戦のPK戦で負けたから言うわけではないけど、今大会で最も残念だったチームはアルサッド。観るべきものが何もなかったと言っていいくらいつまらないチームだった。
攻撃のタレントはいるけど、なんていうか、それだけって言うか、まだアフリカ代表のエスペランスの方が観ていて楽しかった。
まあここも悲しいくらい決定力不足で、押してたくせにアルサッドに負けたんだけどさ。

オセアニア代表の扱いが相変わらす難しい。オークランド・シティが悪いわけではないけど難しい。
でもここを出場させないわけにはいかないし、いろいろな面で不均衡極まりない大会だなあ、やっぱり。



相変わらず課題山積といった大会だけど、日本でやるなら日本人はそれなりに盛り上がる。少なくとも私は楽しんだ。
バルサが日本に来てくれてよかったなあと思うし、バルサの公式戦が日本で観られるのはやはり贅沢だ。

来年はいいとして、再来年はモロッコ?
時差的に厳しいものがあるけど、たまには日本のクラブがアジア1位になって海外での大会に出場しているのを見てみたい。
ACLでもう少し頑張ってもらいたいものです。
協会も少しは日程とか融通してあげればいいと思うよ?
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by teri-kan | 2011-12-19 15:36 | スポーツ(サッカー) | Comments(0)

「源氏物語 千年の謎」(2011)その3

外国人と比べて、なぜ日本人は自分の感情や気持ちを会話で伝えることが下手なのか。

以前見たテレビ番組でそれに対する答えが出てたのですが、結構驚きの回答で、日本のことは日本の中にいるだけじゃわからないんだなあと思ったものでした。
だって答えは「紙があったから」なんですよ?
豊富に紙があって、書いて気持ちを表現することの方が発達したから、なのだそうです。

なんでも西洋では紙は大変な貴重品で、日本の侍が昔ヨーロッパへ行った時、街中でフンッと鼻をかんでその紙をポイッと捨てたら、なんと通行人に即座に拾われて持っていかれたくらい、それ程あちらには紙がなかったのです。
日本は江戸時代ともなると町中に普通にあったし、襖や障子以外にも浮世絵を刷って本もたくさん出版されてと、それが当たり前の生活でした。
でもそれは世界的にみてかなり稀有なことだったんですね。

何が言いたいかというと、そのように紙が豊富にあったからこそ千年前の物語が写し書きされ続け、失うことなく現代まで読み継がれているということです。
千年前の、しかも女性があんな長編小説を書く事ができるほど当時から紙は豊富にあり、和歌といい日記文学といい、日本の書く文化というのはかなり筋金入りっぽいということです。

ドナルド・キーンが日本兵の日記に感動した話は有名ですが、日本人の日記好き、日記にあらゆる感情を綴るという行為を、知識人だけでなく多くの一般人も普通にやってたというのは、日本人の気質に大きく影響してるでしょうね。
声に出して感情を発散しなくてもいいから当然物静かになる。文章にして書けば感情が整理されるから行動も理性的になる。
諸外国と比べて犯罪発生率が低いというのも、案外紙があったおかげなのかもしれません。



というわけで、「源氏物語 千年の謎」の紫式部についてです。
この映画の式部はね、書いて感情を発散させるどころか、書けば書くほど毒を体に溜め込んでいったんですよ。晴明に「凶相が表れてる」と言われるくらいにヤバイ状態だったんですよ。
それは毒を発生させる原因の道長が式部の近くにいたからなんですが、まあ映画的にはそれでいいとして、でも実際はきっとそうじゃないよなあと思うんですね。

映画の感想その3
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by teri-kan | 2011-12-16 11:58 | その他の映画 | Comments(0)

「源氏物語 千年の謎」(2011)その2

この「道長物語」(命名、自分)という映画の中の「源氏物語」は、私達の知ってるものとはちょっと違うけど、映像は一見の価値があります。
美術・衣装は良かった。特に衣装は「これはいい」「これはイマイチ」とかなり楽しめる。
重そうな衣擦れの音も良かった。
平安時代のエロスに衣擦れ音は欠かせませんからね。

映画の感想その2
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by teri-kan | 2011-12-15 11:11 | その他の映画 | Comments(0)

「源氏物語 千年の謎」(2011)その1

現在公開中の角川映画。
「源氏物語がなぜ書かれたか」がテーマの作品で、生田斗真が光源氏を、中谷美紀が紫式部を、東山紀之が藤原道長を演じています。

個人的にはこれを作った方々に敬意を表したい。「源氏物語」に対する試みとしてはかなりの冒険作だと思うから。
とはいえ、せめてタイトルを「道長物語」とかにしておけば批判は少なかったんじゃないかと思う。絶対客は来ないけど、「源氏物語」そのものを楽しみにしていた観客に与える残念感は少なくてすんだのではないかな。

本作は「源氏物語」も含めた平安時代スキーな人のための映画で、一条天皇時代の社会背景に興味がある人向けの作品です。
というか、むしろそっちを知らないと楽しめない。
だって藤原伊周が出てくるんですよ? 道長の兄の子供で皇后定子のお兄さん、父親のおかげで超絶出世をしたけれど、父亡き後坂道を転がり落ちるように転落していった若者が。

これはかなりマニアックじゃないですか? 軽い源氏物語ファンじゃ知らないですよ伊周なんて。
そのくせ定子は出てこないという、紫式部が勤める後宮が舞台のくせに何ともちぐはぐな登場人物のチョイスなんですが、しかし製作側が何をテーマにしてこの映画を作りたかったのかを考えれば、案外納得できるものではある。

とまあ非常に微妙なところをいってる「源氏物語 千年の謎」の感想。
この下からはネタバレ全開です。

映画の感想
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by teri-kan | 2011-12-14 11:28 | その他の映画 | Comments(0)

「天空の城ラピュタ」(1986)その2

またまたTV放映を鑑賞。
十何年ぶりかに最初から観ました。
いやあ、忘れてたところが結構あったなあ。

久々にオープニングを観た今回、ナイスタイミングな記事が出ていて、興味深く読ませてもらいました。
今夜はバルス祭り! 風車で解く「天空の城ラピュタ」オープニングに隠された物語とは
うん。「ラピュタ」のオープニングは昔話や神話みたいで確かに好きです。

ネットの実況も見てたんだけど、全然追いつけなくて参りました。
いや、そもそも無理だとはわかってたんだけど、最初から実況のスピードが早すぎて驚いたというか、以前一度見た時はここまでではなかったように思うんですよねえ。放映回数を重ねるごとに参加者が増えてるってことなんだろうか。
「人がゴミのようだ」や「目がー目がー」のところは既につながりもしなかったです。

この作品って冒険活劇として最高で、子供が主人公だから当然子供が楽しめるアニメなんだけど、こうも大人の心も掴んで離さないというのは、ただ単に子供時代の感動を追体験してるだけというのとはちょっと違うような気がします。
オープニングを観たせいもあってか今回はラピュタという国の興亡に思いをはせたのだけど、今回は観ていていきなり杜甫の「春望」が頭に浮かんで、だから大人でもラピュタに惹かれるんじゃないかと思ったりしました。

「春望」とはあれですよ、有名な「国破れて山河あり 城春にして草木深し」。
この漢詩はこの後に戦争で辛い目にあっている自身を嘆く心情が切々とつづられるのですが、まあそれはここでは無視するとして、とりあえず日本人に馴染みのあるこの2行、「国破山河在 城春草木深」はなかなか光景としてすさまじいんですよね。
人々が去って何百年もたったラピュタ王国の成れの果てはまさにそれで、その光景になんとも言えない虚しさと寂寥感と、巨大都市を作り上げた文明への畏怖と、時の長さへの呆然とした感覚と、もう様々な感情が呼び起こされるのですが、やっぱりこのラピュタの草木だらけの映像がピカイチなんだな。ラピュタ興亡についてのイメージが、もう風景だけでぶわーっと浮かんでくる。
しかも人間はいなくなっても生の営みは続いてるんです。
まさに山河ありで草木深し。
まあさしずめラピュタは大樹と石が永遠に在り続けるって感じですが、それと比べると人間って思いっきりちっさいですよね。
その小ささと冒険モノとしての夢の大きさとのギャップがすごすぎで、そのコントラストこそがこのアニメが人を引きつけてやまない理由の一つなのではないかと。
そこら辺はやはり宮崎駿作品だと思いますね。



ラピュタ族は空気に触れるとただの石と化してしまう飛行石を結晶化する技術を持っていたため天空へ上ることができたのだけど、石の加工を生業にしていた一族ならば、おそらくずっと大地と共に生きてきたのだろうし、地にあることこそが彼らの正しく生きる道だったのだと思います。地を離れて生きるだなんて、土台無理な人達だったのではないかと。
彼らが天空にあって地上を支配するなど人間が神になるのと同じくらいに無理なことで、でもそんな神に現在に至っても無理になろうとしたムスカは、まさしく何もわかっていなかったおバカさん。
しかしあのバカを生み出さなければラピュタは完全に滅ぶこともできなかったということで、この辺はホントに人間そのもののお話だと思います。

いやほんと、ラピュタの存在ってつくづく面白いですね。
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by teri-kan | 2011-12-12 11:01 | その他の映画 | Comments(0)

「アバンチュリエ」2巻

うむ。面白い。
1巻に続き期待を裏切らぬ出来ですが、惜しむらくは「ハートの7」が非常にいいところで終わってしまってるところ。
仕方がないけど3巻まで待つのが辛いわー。

今回は「王妃の首飾り」「謎の旅行者」「ハートの7」の三作。
どれも原作のイメージ通り。
もちろん漫画用に膨らませてあるけど、大抵のルパンファンに受け入れられるであろう程度のものだし、いいストーリーになっていると思います。

「王妃の首飾り」におけるルパンの母親とドルー・スピーズ伯爵夫人との確執は、読者にわかりやすいように少々大袈裟に描かれていますね。私も学生時代に原因があるのだろうなと思っていましたが(「王妃の首飾り」その2)、夫人の妬み根性を全面に押し出した分、「アバンチュリエ」では夫人の哀れっぷりに磨きがかかっていました。

あと、これは1巻でも思ったことだけど、子ラウールの顔が純真そうだったのがちょっと私の抱いてたイメージと違ったかな。「愛嬌はあるけど、こましゃくれた子供」だったのでね、私の中のラウール像は。
でも「警察コワイヨー」のフリなんて屁のカッパだったろうし、案外ママンのスカートに隠れてるような子供だったかもしれないなあと思うんで、純真な顔でも一応納得なんですが、目はもうちょっと大人達を睨んでくれてた方がよかったような気もします。(追記:見直したらちょっとだけ睨んでたとこありました。)
その分窓から入ってくる顔が怖すぎで、ホラー(?)と純真の使い分けは抜群だったですが。

「謎の旅行者」は良かったですね。
これは原作も面白いけど、漫画の方がもしかしたらもっと楽しめるかもしれない。
もともとルパン物エッセンスがふんだんに盛り込まれている作品で、変装がネタになってたり(別人をルパンと思わせるとこがひねりが効いてる)、汽車と車の追走劇だったり、警察官を手先のように使ったり、ルパン自身は結構焦ってるけど、明るくて痛快で疾走感があって、読んでて非常に気分がいい。

特にいいのはルパンと同じ汽車に同乗したおばさん。社会的地位のある夫を持つおばさんのあの時のあの心理は、ものすごーくよくわかります。
私でもあの場にいたら絶対ああ言うと思いますよ。「主人のお友達のこの方(ルパンのこと)の言うとおりに!」って。
あんな非常事態下で言いくるめられない自信はないし、なんていいますか、やっぱりルパンは頭の回る人なんですよねえ。
その割には簡単に寝てるところをぐるぐる巻きにされてしまうんですが、あの辺のウッカリ加減もいかにもルパンで、そういうところも合わせて面白い人だなと思います。

誰でもルパンと汽車で同部屋になってしまう可能性がある。ルパンはどこにでも出没して、もしかしたら今隣にいる人がそうかもしれない。
……なんて可能性が感じられるようなお話ですが、豪華客船じゃなくて汽車ってところがいいんですよね、これ。おばさんは災難だったけど、おばさんの不運が人事ではないと思えるところがこの話のすごくいいところ。

「アバンチュリエ」、おばさんの描き方はGOODでした。
いやホント、気の毒なおばさんだったなあ。
事件の真相を知ってもルパンを憎むに憎めないところがまた気の毒だなあ。
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by teri-kan | 2011-12-08 14:52 | 漫画 | Comments(0)

レイソル優勝、浦和は残留、そして気になる監督人事

毎年リーグ戦最終節でいろいろやってくれる浦和レッズ。
今年は完全なる敗北を喫した後、昇格即優勝を果たしたレイソルの歓喜を目の前で眺めるという屈辱を味わってしまいました。
スタジアムに大挙して訪れたサポーターの怒りはそりゃもう当然だと思います。
これで降格してたら恐ろしいことになってたので、残留できてホントによかったですね。

サンフレッチェ、セレッソと続いた昇格チームの大躍進はレイソルの優勝によって極まれりといった感がありますが、来年のFC東京はどうなるでしょうか。
J1下位とJ2上位の間におそらく大した差はなく、J1中位程度のチームなら何らかの歯車が噛み合わなくなった時、あっという間に降格ゾーンに転落するということは普通に起こりえる。
一方J2ぶっちぎりで優勝したチームはその勢いでJ1でもぐんぐん勝ち進んでいく。
ここ数年そんなクラブをいくつも見てきましたが、そういった下克上が激しく起こってこそエキサイティングなリーグ戦というもの。
安定した強豪チームがいないためACLでは脆いですが、国内リーグの面白さでいえばJリーグはかなりいいところいってるんじゃないかと思います。
今年も面白いリーグ戦でしたよね。



昨年は川崎や清水が長期政権からの転換を果たしましたが、更に今年は監督と契約更新しないクラブがゴロゴロあります。それに伴い選手の移籍も活発化され、来季からのJリーグの勢力図は大きく変わると予想されます。

楽しみですねー。

ガンバ、鹿島といった優勝争い常連クラブ、セレッソ、広島といった他クラブに大きく影響を与えた攻撃サッカーを標榜してたクラブ。
J2でも昇格を逃した徳島、昇格3年目にしてとうとう力尽きて降格してしまった山形なども監督交替。
各クラブとも今からどんなチーム作りをするのかワクワクします。

鹿島はブラジル路線に変化はないだろうから、結果にこだわるサッカーが続いていくんだろうなあと予想。
ガンバは本当に噂の呂比須だったらすごすぎる。ビッグクラブなのにチャレンジャーだよね。
セレッソは全く想像できない。クルピサッカーを継承するのならやはりブラジルから監督招聘するのかな。ここはお金には困ってなさそうだからどうにでもなりそうだけど、クルピ以前の監督人事は謎なことが多かったのでやっぱりよくわからん。
広島はOBに頼るあたり財政的な問題をひしひしと感じる。しかし諸事情を考えたら森保は限りなくベストに近い選択と思われる。
なんとも寂しい話だけど、お金がないというのは本当に悲しいですね……。

大躍進を果たした広島、セレッソの両監督にとって不運だったのは、中心選手の移籍が相次いだことで、それがなければかなり優勝にも近付くことができただろうということですね。おそらくやってるサッカーの内容に比例した結果がもっとついてきてたでしょう。
まあ言っても仕方のないことですが、となると今回のレイソルはどうなるか。
躍進の象徴だった柏木や香川といった若手ではなく、レイソルのMVPはレアンドロ・ドミンゲスだし、外で活躍して名をあげたいといった気持ちは本人にはあまりないかもしれませんね。でも中東からのオファーは来そう。
クラブW杯やACLで活躍したらちょっと怪しいかもしれないな。



とまあいろいろ妄想と憶測が交錯します、この時期は。
でもそれも楽しかったりする。
Jリーグ設立から20年もたつとそれぞれのクラブにも立派な歴史があるし、それも含めて経営や人事を考えたら楽しいことこの上ないですね。
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by teri-kan | 2011-12-06 13:27 | スポーツ(サッカー) | Comments(0)