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成り上がりの権力者

なんかねえ、今週の「平清盛」の清盛ねえ、実のパパもビックリのスーパー暴君でしたねえ。

こういうの見てると成り上がりが最高権力者になるのって恐いなあと思う。
生まれつきの権力者は上に立つ者としての責任を幼少時から叩き込まれるものだけど、それを教えられていない人って、上に立っても結局やりたいことだけをやるってことにしかならないのかな。アフリカやアラブの独裁者なんか典型だけどさ。

上の人がずっと同じってのは社会が硬直化するからダメで、でも上の人しか上の責任がわからないとなると簡単に上を排除すればいいって話にもならなくて、……と考えていくと、いろいろな政治体制を歴史で経験してきた日本が辿り着いた今の象徴天皇を頂く国の在り方は、もしかして結構ベストに近い形?
天皇陛下の背負ってる責任って想像を絶するくらい重いと思うし、他の誰かが担えるものでも決してないし、まあ、清盛だってとりあえず帝を奉ってはいるけど、なんていうかなー、天皇の存在って本当にユニークというか、天皇って何かをする立場ではなく天皇であること自体が仕事という、そこんところの役割の歴史的変遷みたいなものは、じっくり勉強したら面白いのかもしれないなと思います。



んで、武士の世です。
今週のタイトルは「頼朝挙兵」。
いかにも武士! 武士の時代キタキタって感じのタイトル。
真に暴力がモノを言う時代の到来です。

昨夜NHKの「歴史秘話ヒストリア」で頼朝を扱っていたんだけど、いやあ、やっぱり野蛮だわ、源氏。野蛮にもほどがある。
源氏の魂って何だよ、ただの野蛮じゃんって感じ。
北条氏はもっと野蛮だわ。つーか鎌倉武士の血みどろを観てて思ったんだけど、ローマ帝国崩壊後にゲルマン人が野蛮に活動してた頃の雰囲気になんか似てる? 兄一派だか弟一派だか、王一家が夕食をとってるところにワーッと押しかけてワーッと殺して、ワーッと王妃を塔から放り出してはるか下の川に落としたってやつ。ブルグンド族だっけ? なんかあの話を思い出しちゃったよ。
野望のためには一家皆殺しなんてへっちゃら、女子供も殺してしまえ~。
……野蛮だよねえ。

清盛は何を思って「武士の世をめざす」と言ってたのかなあ。
武士が権力層になるってこと、あまり深く考えてなかったのは確かっぽいよね。ていうか、そこまで想像することなんて無理に決まってるか。幕府の到来なんて思いもつかないし、そう考えるとこの後の歴史はすごくて、結局大政奉還まで続いたんだから、すごいですよね、武士。

武器を常時携帯している人間が支配者って思いっきり軍事国家で、フツーの一般庶民からしたら物騒極まりないです。江戸末期の土佐なんて「龍馬伝」見てたらサイテーだし、武士の世ってさ、武士の世って……なんなんだろうね。殺し合いが普通であるという社会は血なまぐさすぎですよ。殺して奪った権力は殺されて奪われるってことを何度も繰り返して、血塗られてるなあって思います。
平家は海の藻屑、源氏は頼朝の息子達を暗殺され、北条氏も最後は一族郎党自刃で滅亡。でもその中でも平家は殺して権力を奪ったわけじゃないんだよね。とりあえず清盛は合法的に(という言い方も変だけど)太政大臣になったんだ。

権力者に成り上がった後の清盛はいただけないけど、際立った悪人扱いされるのはやっぱりちょっとと思うな。
殺し殺される方がドラマチック~みたいなのって、確かに後からみたら物語的で人気出るけど、野蛮なことには変わりない。
もしかして殺して権力を簒奪していた方が清盛の人気は高かったりして? なんてことを想像してしまうくらい、武士は殺して殺されてナンボなところがあるような気がします。
確かに清盛は当事の人にも後世の人にも好かれる要因がまるでないもんね。
なんだかいろいろと損してるなと思います。
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by teri-kan | 2012-11-29 14:38 | 大河ドラマ | Comments(0)

大阪以西にやって来たJリーグ優勝シャーレ

リーグ戦、天皇杯、ナビスコカップ。
この三つのタイトルをJリーグにおける三大タイトルと言いますが、カップ戦を無冠のままリーグ優勝したチームって、Jリーグ初期を除けばおそらく初めてではないかな。

今シーズンのサンフレッチェ広島の優勝はこれまでのJでは考えられないことがてんこもりなんですが、思えば今年は元旦の天皇杯決勝から異例のJ2対決、強豪クラブが残留争いに巻き込まれたり優勝争いに絡めなかったりと、とにかくいつもと違う常識外れの1年でした。



以前にも書いたことがありますが、タイトルを獲得するクラブの条件として次の三つが必要ではないかと、個人的にはずっと思っていました。

1 資金力の大きいクラブ
2 大企業、大人口を抱える大都市をホームタウンにしているクラブ
3 東京に距離的に近いクラブ

特に長丁場のリーグ戦ではこの三条件を含めたクラブの総合力がモノを言うので、それ以外のクラブにはなかなか厳しいところがありました。昨年柏が昇格即優勝を成し遂げましたが、柏は2以外はこの条件を最大限に満たしているので、そういった意味では特に驚くものではなく、異質さで言うなら今年の広島優勝の方が遥かに際立っていると思います。

広島優勝の要因は各所でいろいろ挙げられていますが、育成を上手くやったから、継続性があったから、1年生監督に実は才能があったから、選手に怪我が少なかったから等々、あげればいくらでもあって、確かにそれはそうなんだけど、じゃあそういった要因が揃えば地方の貧乏クラブが優勝できるのかと言われれば、しかも今までカップ戦のタイトルすら獲ったことないクラブが優勝できるのかと言われれば、絶対そんなことはないんですね。
今年優勝できた理由は何かとなれば、もうこれはミもフタもない言い方になるんだけど、「優勝争いの相手が仙台だったから」しかないんですよ。

仙台が優勝できなかった理由ははっきりしています。アウェイの鹿島戦で2点のリードを守りきれなかったから。これに尽きる。
おかげで広島は浦和に完敗を喫したのにまだ首位に立ち続けられたのですが、あの鹿島対仙台戦、もし鹿島が仙台の立場だったら2点のリードを守れないなんてありえない。絶対勝利して広島を抜いて首位に立ったはずで、こう考えてみると今年広島がツイていたのは仙台がマッチレースの相手だったということなんです。タイトル争いに重圧を感じる者同士だったということなんですよ。

そもそも広島は川崎もビックリの超シルバーコレクター。これまでことごとく強豪と言われるクラブに最後の最後で負けてきました。
今回も優勝争いをしてるのが鹿島とか名古屋だったら正直どうなっていたかわからないし、そこはとても運がよかったと思いますね。



今年のように金持ち強豪クラブがことごとく失速するシーズンが今後あるのかどうか、また20年を待たなければいけないのか、それはわかりませんが、そういった年なら貧乏地方クラブでも優勝出来るというのを証明した今年は画期的で、いつかまた来るそんな年のためにコツコツ頑張る甲斐は出てきたのではないかと思います。
そういった積み重ねは大事で、そう考えると広島が優勝したのは長年の育成と継続性のおかげというのは、やはり正しいと言えるのでしょう。

Jリーグ初年度からポツンと離れた中国地方で地味に努力を積み重ねてきた結果のリーグ優勝です。
せっかくの優勝決定戦なのに広島までどれだけ中央のサッカージャーナリストが見に来ていたのか、後藤健生さんは遠いから行けなかったと言ってましたが、東京から離れた地方というのは優勝争いをしていてさえそんな扱いをされるのです。

大阪を越えてシャーレが広島まで来たのは本当にすごいことなんですよ。
それを成し遂げたことをサンフレッチェに関わる方達はめいっぱい誇ってほしいですね。
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by teri-kan | 2012-11-27 14:28 | スポーツ(サッカー) | Comments(0)

サンフレッチェ広島、悲願の初優勝!

今日は祭りです!
TV番組を追うのが大変です!
詳細はまた次回!
ここに辿り着くまでのクラブの軌跡はこちらで
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by teri-kan | 2012-11-24 22:25 | スポーツ(サッカー) | Comments(0)

そして暗黒面へ

大河ドラマ「平清盛」は、今まさしく「驕る平家」。
後白河院という重石を排除してからの清盛は、欲望全開のエロジジイとなってしまいました。

ジジメイク、頑張っています。
薄汚い顔にキンキラ衣装が素晴らしい。
グロテスクですね。外見と行動がしっかりと清盛の心を表現していて、まさしく破綻の道、滅亡への道を造成中、時忠の「弔い」の言葉が身に沁みます。

京都をいかにして切り捨てるか。
武士政権確立の肝はここにあるんでしょう。
だから清盛は福原に固執するし、帝や上皇の福原行幸に固執する。
でも清盛一代でやりきるにはあまりに性急すぎる。
本来なら二代三代かけてやるべき事業なんだけど、清盛はそこまで待てなかったんだな。もしかしたらそこまでの信頼を息子達に持てなかったのかもしれない。

遷都には膨大なエネルギーが必要で、歴史を振り返れば桓武天皇の平安遷都もとてつもない労力と犠牲が伴いました。しかしそれ以前の遷都と同様、主導したのは天皇自身で、遷都のためのエネルギーを絶対的権威が生み出すことは可能でした。
残念ながら清盛、というより平家には権威のケの字もなく、周囲を巻き込む遷都エネルギーを発生させるには清盛個人の急ごしらえのカリスマに頼るしかない状況。
だから清盛はそこを確固たるものにしようと頑張る。そのためのあの数々の振る舞いなのです。
清盛には逆らえない。清盛が言えば白も黒になる。清盛が全て正しいのである。
全ては権威づけのため、福原を都にするためです。

もちろん老いを意識したからこその焦りも存在したでしょう。
早いとこやるべきことをやっておかないとという気持ちと、実際に老いているという現実。
柔軟な考え方が既にできなくなっていますね。視野がとても狭くなってるなあと思います。
重盛が生きていたらどうだったのか、生きていたらそもそも清盛はこんな風にならなかったのか、という疑問は浮かびますが、どちらにしろデカすぎるカリスマの後を継ぐ二代目は大変の一言。
生真面目な重盛は父に振り回されて胃を痛め、宗盛は父の権威をかさに着るアホぼん。有能な息子はそれゆえに自滅し、無能ゆえに周りが見えない息子は気楽に生きのびる。(最後は斬首だけど。)
カリスマの息子が偉大なことを成し遂げるのは至難のわざということかもしれません。

清盛は暗黒面に落ちたというより暗黒を自らの周りに作り上げたような感じで、だからこそ自分は変わっていないと思うことができるという、ちょっと恐ろしい状態にあります。
絶対権力者の気持ちは絶対権力者になった者でしかわからないのだろうから、今こそ清盛には実の父・白河院のことを思い出してもらいたいですね。孤独をわかりあったらいいと思います。

そして肝心の宗盛。
全く期待できない……。
完成されなかった昔の遊び道具に何を思ったのかといえば、あの調子だとろくなことじゃないのは明らか。あれは屈辱だった時代の象徴、朝廷にいいように使われていた犬時代の象徴で、「今のオレたちは違うもんねー」という思考にしか辿り着いてないような気がする。

うーん、根が「持たざる者」というのは清盛も宗盛も同じかな。
武士が権力を持つ、それを行使するというのは、かくも難しいことなんだなあというのが今のところの感想ですね。
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by teri-kan | 2012-11-21 13:34 | 大河ドラマ | Comments(0)

「愛よいま、風にかえれ」

「まんが家マリナ・シリーズ」という、昔々コバルト文庫から出されていた少女小説シリーズを知っている方、いらっしゃいますでしょうか。
漫画家のマリナが有能な美形に囲まれながら殺人事件を解決していくというストーリーで、作者は当時何本もコバルトにシリーズを抱えていた人気作家の藤本ひとみでした。

私はコバルト文庫を買ったことはないのですが、周囲に熱心な読者がいたため、いろいろと借りて読むことができました。結構忘れてるけど、久美沙織と氷室冴子は覚えてるし、藤本ひとみのはホントにたくさん読みました。

で、マリナ・シリーズの「愛よいま、風にかえれ」。

なぜ今これが出てくるかというと、シリーズで初めて読んだ作品というのもあるけど、数あるマリナが解決した事件の中でも、これは殺人に音楽が絡んでいるものだからです。
「さよならドビュッシー」を読みながら、「そういえば同じようにコンクールを目指す途中でいろいろと事件が起こるお話があったなあ」と、「愛よいま、風にかえれ」を唐突に思い出したからです。
そしてミステリーという部分においては、「さよならドビュッシー」よりも「マリナちゃん」の方がミステリーぽかったよなあとも。
音楽の表現という面では比較になりませんが、事件勃発→誰が犯人か?→ええ!あなたが犯人!? というミステリーの流れとしては、明らかにマリナの「愛よいま、風にかえれ」の方がそれっぽかったのです。

そんな風に急に思い出して、「ああ、そういえばそんなのあったなー懐かしー」となったわけですが、今から振り返ってみてもあのシリーズはよく出来てたと思うし、藤本ひとみはすごかったんだなあと感心。
思えばいろいろあのシリーズで勉強になったこともありましたしね。

「愛よいま、風にかえれ」は冒頭で拘置所が出てくるんだけど、そこで死刑についてちょっと触れられてるのが当時としてはとても新鮮だった記憶があります。
というより、死刑の是非について考えている人がいるということを知った最初だったかもしれない。それまでは死刑というのは「あるものだ」としか思っていなかったから、それ以外の考え方があるということ自体に驚いたような記憶が。

まあ、このマリナシリーズはわけあって死刑を考えることから逃れられないストーリーになっているのですが、まあそれはそれとして、男女問わず美形がたくさん出てくるのがこのシリーズの最大のいいところで、皆さん頭がよろしくていらっしゃるのも大変よろしい。
あまりストレスたまらないし、事件ものだからストーリーごとに最後はキッチリすっきりと終わる。
多分今読んでもかなり面白いんじゃないかと思います。

そうそう、三白眼を初めて知ったのもこのシリーズでした。
登場人物の一人が美形で三白眼だったので、三白眼の人は綺麗と勝手に想像していたら、実は三白眼だから綺麗というわけではないという……。あの目は人によって妖艶にも酷薄にも見えて、一筋縄ではいきそうにない目ですね。

うん、いろいろと昔(笑)を思い出します。
やっぱり若い頃の記憶って大きくて、音楽ミステリーと言われたらこれが一番に思い浮かぶんだから、マリナシリーズ恐るべしです。




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by teri-kan | 2012-11-19 10:29 | | Comments(0)

リオ行きの切符が目の前まで来ました!

フゥ~、ヤレヤレ。
なんとか日本代表はオマーンに勝利しました。

もうね、ワールドカップ予選に岡崎!中東アウェイに岡崎!日本代表に岡崎! ですよ。
よくあそこに飛び込んでくれたわー。
ゴートクも遠藤も頑張った!



夜にやればいいものを、わざわざ暑い15時半にキックオフ、その時点で34度の灼熱ピッチ、北国仕様の欧州組の合流は直前で、何をどうみたって日本の敵はコンディション。
ていうか、コンディションだけが敵。
だからプレー内容は最初から問うつもりなかったし、最悪引き分けでもOKと思ってました。

そういう覚悟でいたから前半の先制点は大きかったなー。
決めたのが清武ってのも良かった。
追加点が早めに取れてたら尚よかったけど、まあ仕方ない。後半の途中からは「このままゆるゆるパスを回しながら時間をつぶせ、試合を殺せ」って気分で見てました。

それをぶっ壊したのがセットプレーでの失点で、うーん、あれはボールの失い方もファールした場所もよくなかったね。
おまけにオマーンの選手も観客も追いついて大盛り上がりに盛り上がって、「おおーこれぞ中東。やっぱり中東」な世界。
でも日本が勝ち越すとサーッと静かになっちゃって、「おおーさすが中東。やっぱり中東」なゾロゾロ帰り始める観客達。
オマーン人はとてもわかりやすかったです。

結果的にザックの采配は大当たり。中盤の底が弱いのを何より嫌うザックだけど、結局そこがしっかりすれば前線も活性化するということでいいのかな。
なんていうか、11人のバランスなんだなあ……バランスなんだろうなあ。
それと11人の意思統一。
ここぞの時に点を取るために、ある時点で一斉に動く意志の疎通は絶対必要なんだけど、そのために欠かせない選手がいるってことで、本田や遠藤が前に上がったのはそういうことなんだろうね。難しい試合になればなるほどそこが重要で、簡単に誰を外せ誰を入れろって話じゃないんでしょう。

何にしろ勝ててよかったです。これで残りの3試合、余裕を持っていろんな選手を試すことができる。
ゴートクが点に結びつく活躍をしたことがベンチの選手への刺激になってくれればとも思います。
なんだかんだで日本に底力があることは証明されたし、更なる成長に向けて皆で頑張ってもらいたい。

ホントにね、勝ててよかったよかった。
とりあえずゆったりした気分で年を越し、来年また盛り上がりましょう。
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by teri-kan | 2012-11-15 14:13 | スポーツ(サッカー) | Comments(0)

そこからの眺め

大河ドラマ「平清盛」。
後白河法皇が幽閉され、とうとう清盛は国の頂に立ちました。
こういうクーデターを見せられると、やっぱり武家だなあと思いますねえ。
まぎれもなく軍事力にモノを言わせた権力者です。

良い悪いは別にして、これをやっちゃった清盛は確かにすごいかもしれない。
清盛あっての源氏の最終的勝利というのは正しんだろうけど、どっちかと言うとより苦労したのは清盛の方で、しかもその苦労がちょっとばかしわかりにくいのは気の毒かもしれない。
古い体制を引っ掻き回すことを常識知らずの不敬ととるか、価値観に縛られない画期的出来事ととるか、そこの違いは大きくて、歴史的評価で言えば平家はずっと「驕る平家」と断じられてきたけれど、それはやっぱり偏りすぎた見方だと思いますね。
いや、清盛が今回やったことも無茶苦茶なんだけど、じゃあ歴史上稀に見る悪事なのかと言われたら別にそうではないし、じゃあなんで清盛がこうまで嫌われてるかっていったら、初めて天皇家&公家政治にたてついた人だからってことしかないんだよね。
まあ、もうちょっと上手いやり方があったのかもしれないけど、それを後から言ってもね……。



今週は重盛と盛子が死んでしまいました。
今だってそうだけど、昔はとにかく長生きしないとダメなのです。早く死んだらそれだけで負けなんだ。
で、ドラマ観ててずっと思ってることなんだけど、なんで後白河法皇は長生きしたんだろう。
この人が自分の兄弟や子供達並の寿命しかなかったら、この時代の歴史ってもっと変わってたはずですよね。
ホントに、この人が早くにいなくなってたら平家も源氏もどうなってたかなあと、どうしても考えてしまいますね。

で、ドラマのゴシラカワくんについてですが、彼はホントにどーしよーもなさすぎる人です。
今にも死にそうな重盛にあんな仕打ち。
重盛……可哀想に。

これまでずっと重盛は胃に悪い人生を送ってきましたが、病気も胃潰瘍でしたっけ?、ボロボロの病みやつれた状態でも法皇様のお相手を務めて、最後まで胃に負担のかかる人生でありました。
懐かしの重盛お子様時代が回想で出てきたけど、結局そういう星回りだったんだなあと諦めるしかないのかな。最初から清盛と後白河院の間で翻弄されるさだめで、いやあ、ホントに胃に悪そう。
アレとアレの間に立つんだよ? まっぴらごめんの人生ですよ。

と考えると、「とく死なばや」の言葉はかなり重いです。清盛、ホントはここで一端立ち止まってちょっと考えるべきだったんじゃないかとさえ思います。
でも考える猶予を与えなかったのは後白河院で、なんていうか、ホントに後白河院は後白河院なんですね。

そして清盛も清盛で、そこからの眺めなんてさ、結局何もないだけなんだよ、ホントに。
立ちふさがるものがない景色なんだから、本当に何もないんだよ。
で、何も見えなくなった人間が何をするのかという話にこれからなるのかな。

辛い展開になりそうですねえ……。
ブラック清盛、たくさん見ることができそうで戦々恐々です。
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by teri-kan | 2012-11-14 14:05 | 大河ドラマ | Comments(0)

「おやすみラフマニノフ」

中山七里著。
「さよならドビュッシー」の続編で、前作で活躍した先生が今作も登場。
時間的つながりもわかりやすく、だからまずは「ドビュッシー」を読んでからこちらを読むべきですね。
ラフマニノフが好きだからこっちを先に~とか、そういうのはダメです。

では、ここからはほんのりネタバレありで。





読書感想文
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by teri-kan | 2012-11-12 11:31 | | Comments(0)

「古代研究 列島の神話・文化・言語」

三浦祐之著。青土社。

評論集? 論文集?
専門に勉強・研究している人向けだと思いますが、古事記イヤーの今年ならば、氏の古事記関連の本を読んだ一般読者が手に取ることもあるでしょう。
私自身がそれで、なわけで不勉強な部分もかなりあって難しかったりしたのですが、とりあえずなんとかついていくことはできたのではないかと。
理解度はともかく、自分はいたって楽しく読みました。

古代というくくりの中でいろいろな題材がテーマにされているのですが、特に大きく扱っているのが「いけにえ」「人柱」あるいは「殉死」。
古代の日本にいけにえの風習はあったのか、というテーマで、無いとは絶対に言えないが、かといって頻繁に行われていたのかと言われると、さて……、といったことの考察について、かなり詳しくなされていました。

しょっぱなの馬の殉死についても興味深く読みました。
馬がものすごく古代人に身近だったことを思い知らされたというか、今でも土地によっては馬の神事とかお祭りで活躍する馬とか、馬を大切にしているところはあるけれど、運搬や長距離移動や人の仕事の手伝いだけじゃないところで、馬って人間の営みに密着してたんですねえ。

とはいえ読んでて疑問に思うことも出てきて、特にこれは最大の謎なんだけど、養蚕の起源に馬が関わってるのって、一体なんで?
東北のおしら様の詳しいお話ってこれまで知らなかったんですが、この話(馬と人間の娘さんとの悲恋が養蚕の始まりになったという話)の原型は大陸にあるそうで、あちらでは娘さんに馬の皮が巻きついて蚕になったっていうのが養蚕起源の伝説なんだそうです。

なぜ蚕に馬?
なにがどうなってこの二つが結びつくのけ?
養蚕関係で女性が起源伝説に絡むのは理解できるんだけど、なぜに馬?
中国の方の話でも馬は娘さんに恋しちゃってるので、男性を馬にたとえてる部分はあるのかもしれないけど、にしてもなぜ馬? そしてそれがなぜ蚕に?
さっぱりわからんわー。

ただ、このことから「へえええー」と目からウロコだったのが、古事記でスサノオが神衣を縫っていた女の神様の部屋に馬の皮を投げ入れる場面。
あれはだから養蚕の起源を表わしている場面なんだそうですよ。
へえええええええ。

実は前々から思ってたんですよねえ、なんでいきなり馬の皮なんだろうって。
でも養蚕起源を表わしてるって言われたらすごい納得。
古事記のあの辺りは五穀の起源も説明してるし、なんかね、ものすごい農耕民族バリバリな神話ですね、古事記って。

と同時にバリバリ海洋民族な神話にも触れられていて、西のワニ(サメとかフカとか)と東のサケの論文もあって、ここの説明も面白かったです。
一族の始祖をそういったお魚になぞらえてるの、海に生きてる民族なら当然あるだろうと思うし、いやほんと、読んでて面白かったですよ。こうやって自分達の源流を探索するのは楽しいです。



本書に書かれてることはこんなもんじゃないんですが、わかりやすくて面白かったのは上に書いたことかな。
これらが正しいのか正しくないのか、どの程度正しいことなのか、これからもっといろいろ考察されていくのでしょうが、霧の中だった古代の実像が手にとれるようになった気がしたのは確かで、読んでてとても面白かったです。




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by teri-kan | 2012-11-09 10:02 | | Comments(0)

流罪もいろいろ、死に様もいろいろ

今週の大河ドラマ「平清盛」、鹿ケ谷事件の罪を問われて西光は斬首、成親は備前へ流罪となりました。
これまでドラマに出てきた主な流人は崇徳院、頼朝、京に復帰した時忠といったところですが、この3人が当地でそれなりの扱いをされたのと比べ、成親の流人生活は悲惨極まりないものでした。

というか、最初から殺す気まんまん。
仕方ないとはいえ悲惨だなあ……。

吉沢悠、迫真の餓死演技です。
ボロボロの吹きっさらし牢がいいですね。囚人同様何の手入れもされてません。
蝉が入りっぱなしの荒れ屋、暑い盛りに食事なし。
せめて水くらいは飲ませてもらえたのでしょうか。
脱げばいいのに格好をきちんとしたままだったのがなんとも哀れです。

色白で柔和な面相のお貴族様の死に際に、なぜか力を入れる「平清盛」(苦笑)。
思わず頼長を思い出しましたよ。あれも悲惨だったよなー。
武士が戦死したり斬首されたりするのは職業柄仕方ないので、彼らのそういったシーンに思うことはそう多くないんだけど、普通の貴族の場合はそういうわけにはいかなくて、正直言って興味津々、どういった様子で死んでいくんだろうとか、どういう顔を見せてくれるんだろうとか、実はかなり期待してました。
そういった意味で頼長の死も成親の死も、このドラマは期待に大きく応えてくれたのですが、いまだに残念に思うのが信頼の斬首シーンがなかったこと。
信頼がどんな風にあがくのか、死に恐怖するのか、すごく見てみたかったのに、サラッとスルーされちゃいましたからねえ。
斬首が残酷だからやらなかったのか、山本耕史や吉沢悠のように美しくないからか、六条河原のセットはお金がかかるからか、映像にならなかった理由はわかりませんが、お貴族様の斬首ってすごいことだし、できれば見てみたかったです。
こんなこと書くと残酷な人みたいだけど、実際にそういうことがあったのは確かだし、グロい演出ではないドラマ的表現で見てみたかったなあと思います。



清盛はとうとう東宮の外祖父に。
実質的な臣下としての最高の地位に君臨しようとしています。
この東宮が後の安徳天皇。
壇ノ浦がそう遠くない未来になってきました。

赤ちゃん安徳天皇のかわいらしいお顔をTVで眺めながら、「これでドラマに出てきた赤ちゃん何人目だろう?」と思ったんですが、ドラマ内で出てきた歴代の赤ちゃん、みんな全て違う赤ちゃんなのかな。そうだったらすごいですね。
このドラマは子役の数もすごくて、最初から最後まで子供がわらわら。
彼らも一人一人俳優が違うんでしょうか。
このドラマは小さい子供から大きい子供まで、お子様がたくさん出てくるドラマだなあという印象も強いですね。
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by teri-kan | 2012-11-07 11:30 | 大河ドラマ | Comments(0)