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「縄文人に学ぶ」

上田篤著。新潮新書。

内容紹介文が全てを語ってくれてますが、一応以下のようなものです。

縄文を知らずして日本人を名乗るなかれ。私たちが旬の味覚を楽しむのも、南向きの部屋を好むのも、鍋料理が恋しくなるのも、主婦が家計を預かるのも、玄関で靴を脱ぐのも、家々に神棚や仏壇を祀るのも、みなルーツは縄文にあった! 驚くほど「豊か」で平和なこの時代には、持続可能な社会のモデルがある。建築学者でありながら、縄文研究を三十年来のライフワークとしてきた著者が熱く語る「縄文からみた日本論」

「日本論」「日本人論」「日本文化論」ってところでしょうか。
ところどころ「決め付けてるなー」って記述もありますが、なかなか面白いです。「なるほどー」と感心する部分も多い。

日本人は日本論が好きだと言われますが、その理由の一つに「他国と比べて自分達は変わってると自覚してるから」というのがあると思います。
その「他と違うところ」がどこからきているのか、私達はそれを知りたいんだーっ!ということだと思うんですが、うん、その答えは結構この本でカバーできるのではないでしょうか。
なんといっても他国と違う原因を縄文時代一万年に求めてますから、これ以上の元はないわけで、しかも一万年間たいして変化も進化もせずに続いた生活様式、文化ですからね。DNAにゴリゴリに刻み付けられているって言われたら、「そりゃそうだろう」ってなものです。

弥生人が日本文化の元だと言われたら、確かに疑問が出るところはあったんですよね。
弥生人は中国文化をひっさげて大陸から大挙してやってきた人達ですが、彼らが日本文化の元ならば、もっと日本人と中国人は似た部分を持ってていいという話になるのです。
でも根本から違いますからねえ。
その違いすぎる理由を弥生時代以降の歴史じゃなく縄文時代一万年に求めるのは、まあ普通にアリな感じはしますね。

そんな縄文時代の生活を、人々の宗教観を、とてもわかりやすく書いているのがこの本で、いやー、母系制だと思ってはいたけど、その生活ぶりを具体的に書かれると、いちいち面白くてワクワクします。
ホント面白いですよ、男も女も。縄文時代のこういった男の生活ぶりが基本にあるのだと考えれば、確かに出雲神話の男神の行動も理解できる。というかわかりやすい。
単身赴任の原型かもしれませんね。古代から家を守るのは「主婦」と呼ばれる女達、男連中は「亭主元気で留守がいい」。
外国人からしたらなかなか理解されにくい習慣ですが、縄文以来のスタイルなのだから筋金入りなんだと思います。

今度は宗教にポイントを当てた本を読みたいですね。縄文時代の宗教。
「火」を大切にしていたという生活のもっと具体的な解説と、それが弥生人の宗教とどう合わさっていったのかとか。
「火」は「ヒ」であり「日」であり、縄文の主婦(女家長でも女族長でもいいかも)は屋内で火を守り、屋外で日を崇める。
感覚としては今でも使われる「お天道様」に通じるのかな?
「お天道様が見てる」とか「お天道様のおかげ」とか、この感覚は縄文時代から受け継がれてるものかもしれないですね。
だから天の岩戸神話が大陸産とはいえ日本人(縄文人)に親しまれただろうことは想像できるし、人々に浸透している物語を権力者が自身の祖先に結びつけてわかりやすく権威にするというのも十分ありかなと思う。
そういうところもっと詳しく解説してくれてる本が読みたいかな。

とにかく、日本の起源は古い。
日本文化の起源も古い。
本書はいろいろなことを教えてくれるけど、知ればもっともっと知りたくなるし、研究者にはどんどん頑張ってもらいたいものです。




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by teri-kan | 2013-08-29 11:23 | | Comments(0)

サッカー自体が嫌われたら困るのです

土曜日に行われたJ1清水対浦和の試合前にこういうことがあったそうです。

浦和サポーター、警備員に暴行の疑い 4人を現行犯逮捕

ネットを見た限りでの現在推測できる当時の状況としては、公道を走行中、浦和サポがチャーターしたバスから清水の選手が乗っているバスに向かって爆竹や発炎筒が投げつけられた。その連絡を受け警備員がスタジアム駐車場で待機、当該バスに乗っていた浦和サポと揉めて暴力を振るわれ、なおかつ彼らの所持品からは爆竹が発見された、といった感じです。

まず、きちんと仕事をした警備員の方お疲れ様です。
爆竹を持った人間がスタジアムに入るなんて論外です。客席やピッチ内に投げられでもしたらたまらない。そういった事件を未然に防いだという点においてはとりあえず良かったです。

しかしこれをもって「スタジアム内で起こったのではないからクラブに責任はない」「クラブへのペナルティはない」と軽々しく言うのはよくない。
こういう意見は少なからず見ましたが、ちょっと愕然としますよ。
サッカーに興味のない一般人にとってはむしろ今回のような事件の方が印象悪くて、「悪いことするならスタジアム内でしろ、外でやるな、一般人にとばっちりが来るじゃないか」と非難される恐れだってあるのです。
試合前の対戦相手に公道で爆竹を投げて、それで誤って無関係の車両に被害を与えても、「浦和を愛するがためにやった行為だが、スタジアム外だから浦和は関係ない」とでも言うのですか?
そんなことしたらサッカー界ではなく一般社会から「浦和は解散しろ」って言われちゃいますよ。

浦和サポは今まで何度も問題を起こしてきましたが、それでもまだ「試合に負けたから腹をたてて」とか「サポ同士が煽り合って」とか、偶発的に起こったこととして納得できるところがありました。
問題は問題だけど、「暴れるのもほどほどにしとけ」という程度でなんとか済んでいたところもあったのです。

ですが今回のことで見る目は変わりました。
これまで起こった全てのトラブルについて知ってるわけじゃないけど、ここまで能動的に、自発的に、サッカーと無関係の公道上で、理由もなく試合前に相手を攻撃したのって例がなくないですか? 今回の件は完全に悪意のみから発生してるでしょ。
「クラブを思うがゆえの一時的な感情の発露」とは言えないです。完全に悪意、あるいは傲慢さからくる事件。

こういう人間を出してしまった原因がどこに求められるのかはちょっとわからないです。
どのクラブにも迷惑サポはいると思うし、サポの人数が多い浦和は必然的にその数も多いでしょう。
しかしこうも浦和に問題が続けば「サポの人数が多いからしょうがない」ではすませられなくて、人数が多いなら多いなりの独自の対策をとるべきだと思いますね。
今までのような感じでいてはまた問題を起こす人が出てくるのは必至だし、実際こっちは「また浦和か」としか感じなくなっています。
正直言って近いうちにこれ以上の不祥事が起きても全然不思議じゃない。それくらい不信感が積ってますよ。

浦和サポの一体感とか行動力は買ってるんですけどねえ。
2ステージ制反対運動とか、すごいなと思えることもあるんです。
ただ、なんでJリーグが2ステージ制なんてものを言い出したかといえば観客数減少が理由なわけで、なのに反対運動の先頭きってる浦和が「危険だからサッカーに近付きたくない」と思われるようなことをしょっちゅうしでかしてるっていうのがね、なんとも悲しいですね。

サポが多いから悪質サポも多いと言ったけど、浦和サポは自分達の数が多いことをよく自慢してるし、それなら浦和のサポーター同士でなんとかしなきゃいけないこともあるんじゃないの?とは思います。
「観客数を減らしたくないリーグ側は浦和の無観客試合なんてどうせ決定できない」とうそぶく人もいたし、不祥事を起こす人間はサポの数の多さを頼みにしてるところが多少なりともあると思います。
人数が多いこと、声が大きいことを前面に押し出して相手を圧するような態度を普段からとってないかどうかとか、乱暴を働く人間を生み出しやすい環境かもしれないということも考えてもらいたいですね。
大きな声で応援するのはいいことですが、大きな声は暴力になりやすいのだから。
人数が多いこともしかりです。それらをコントロールできないというなら、ビッグクラブなんて目指してくれなくてもいいです。

良くも悪くも一般人は「Jリーグといえば浦和」という人が多いんですよ。
好かれなくてもいいからせめて忌み嫌われるようなことだけはしないでくれと、Jリーグを観戦してるものとしては切にお願いしたいです。




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by teri-kan | 2013-08-27 11:15 | スポーツ(サッカー) | Comments(0)

「怪盗ルパン伝 アバンチュリエ」1巻 公妃の宝冠

面白かったーっ!

以前にも書きましたが、私は原作でもこのお話が大好きなのです。
シャルムラース公爵がカッコいいんですよねー。
スタイルの良いイケメン、上品で洒落っ気があって皮肉屋で冗談好き。
乗馬が上手くて運転が上手くて決闘に強くて女のコに優しい。

なんてパーフェクトな男なんだー!
もう最高です、シャルムラース公爵。
大好きです。愛してます。

うん、まあ、ルパンのことなんだけどね、ようするに。
女に弱くて挑発に弱くて大ほら吹きの自惚れやの泥棒なんだけどね。



もうちょっと撫でつけられた髪型をイメージしていましたが、マンガだからこれでいいと思います。
若々しくて活動的な青年公爵って感じ、出ています。
下まつげ(笑)がいいですね。
目の表情がイキイキしていて、とても良い下まつげです。

爆弾を持ってる時の目は素晴らしすぎて言葉がありません。
アップがすごくて悶絶しました。笑い声をたてないように必死だったです。
ルパンって感情の起伏が激しくて、狂ってる時はホントに狂ってるかのようなんですが、そういう激しさが出ていたという意味で、あのイッちゃってる目は良かったです。

ていうか、目……(笑)。
一応弱者の味方、婦女子の味方の美男子ヒーローなんですけどねえ(笑)。

まあその目も含めて、公爵のパリ屋敷でのすったもんだは私のイメージ通りで、とても満足できるものでした。
ソニアと公爵はいいですよねー。
この場面はホント好きです。

ビクトワールがもうちょっとおばちゃんだったらなおイメージ通りでしたが、赤ちゃんルパンの面倒を見てる絵がとても良かったのでこれはこれでいいかな。
絵的には若い方が華やかだし。

そうそう、この頃はルパンのお父さんってああいう設定だったんですよね。
「アバンチュリエ」でここまではっきりと書くということは、ようするに「カリオストロ伯爵夫人」はマンガにはならないということなんだろうな……。
まあ無理だろうとは思ってたけど、正直に残念と思ってしまいますね。
心情的には「カリオストロの復讐までやっちゃってよ」なので、お父さんの説明がもっと曖昧だったら先の希望が持てたのになあって気分です。



相変わらずおっさん連中の描写が素晴らしいです。
原作では全然愛着のわかないフォルムリーやグルネイ・マルタンを「いいかも」って思ってしまうのだから、漫画家の腕の素晴らしさってことなんだと思います。

早くも次が楽しみですね。
原作のショームズ登場作品はそこまで好きではないのですが、「アバンチュリエ」のショームズは面白いので期待して待ってます。
そして「奇厳城」、「813」か。

今も時折見せるルパンの狂気が「813」では全開になります。
「813」の狂気はギャグでは済まされない、ホントにホントの狂気。
悪人と善人のバランスがこれからどうなっていくのか、今後の「アバンチュリエ」に大期待です。
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by teri-kan | 2013-08-23 10:18 | 漫画 | Comments(0)

「出雲と大和 古代国家の原像をたずねて」

村井康彦著。岩波新書。

内容がこんな感じで紹介されている本です。

「大和の中心の三輪山になぜ出雲の神様が祭られているのか? それは出雲が大和に早くから進出し、邪馬台国を創ったのも出雲の人々だったからではないか? ゆかりの地を歩きながら、記紀・出雲風土記・魏志倭人伝等を読み解き、古代世界における出雲の存在と役割の実態にせまる。古代史理解に新たな観点を打ちだす一冊」

確かに新たな観点と言っていいと思います。
邪馬台国論争については詳しくないですが、少なくともこういう説は初めて見ました。

うん、邪馬台国畿内説をとるなら、邪馬台国と大和朝廷はベツモノと考えた方が整合性はとれるような気がします。
邪馬台国滅亡と神武への国譲りをこういう風に関わり合わせる見方というのは確かに面白くて、それが正しいかどうかは別として、視点を変えるということをさせてくれたという点では、面白い本と言うことはできると思います。

あまりに突拍子もない説だと不快の方が勝るんだけど、本書はそんなことなくて、「ここまで従来の説に囚われないのもいいもんなのかもしれないな」って印象の方が強いです。
トンデモ本はノーサンキューですが、いろんな視点は持ちたいと思っているので、この本はそういった意味で有意義でした。

磐座信仰についてもっと詳しく知りたいなって感じですかね。
著者は各地に残る磐座を訪ね歩いていますが、その説明は読んでて楽しかったです。
大きな岩は年月が経てもそうそう変化はしませんからね。
古代と同じままで存在しているであろう磐座で感じたことというのは貴重だと思うし、その感覚は古代を理解する上で尊重されるべきものと思います。



古代の出雲の神々から出雲国造が完全に歴史上で力を失うまでの、そんな出雲物語として読める本で、特に出雲国造の変遷は面白かったです。
出雲大社の例のデカイお社はいつ建てられたのかという推測も、その建設理由と共に解説されています
そういった古代から飛鳥時代、平安時代という流れの中で出雲の歴史を辿ると、出雲神話を載せた「古事記」が平安時代まで宮中に秘されていたというのもこれと関係あるような気がしてきました。
出雲が最終的に完全に力を失い、出雲の物語が歴史的事実でなく神話となったから「古事記」が世に出た、そんな見方だって出来るのではないかと。
出雲にとって都が奈良の地から離れることがどれほど大きなことだったのか、それは多分想像する以上で、存在意義の喪失に近かったかもしれないですね。

ようするに京都に都を移したことで古代が完全に終わったってことです。
後に日本は京都から東京に遷都して劇的な近代を迎えますが、大和・奈良の地を離れることはそれに負けず劣らずの激変だった可能性もある。
国家を支える哲学の変更ですからね、遷都って。
古代においてその哲学を支えて、最後には逆にそれにすがっていただけの状態だったであろう出雲の歴史、もっと詳しく知りたいのでどんどん研究が進んでいってくれたらいいなと思います。




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by teri-kan | 2013-08-21 14:04 | | Comments(0)

夏は夕方

枕草子的に言うと、私にとって夏は夕方です。

お日様が西に傾いている時間帯、毎日ではありませんが、時々空気の色がセピア色のようになって、とてもノスタルジックな光景になることがあります。

夕立の後ならなお良いですね。
庭のある家だと濡れた緑の匂いも楽しめるし、セピア色とその香りと、まるで時間が止まっているかのようです。

うるさい蝉の音もこういう時は風情があります。
というか風景と一体化してあまり気にならない。
ひぐらしの鳴き声はいいですね。
これぞ日本の夏の夕方って感じです。



まだまだ暑くて大変ですけどね。
残念ながら夏の夕方を楽しむ余裕は今年はあまりない。
秋の虫は鳴き始めたけど、猛暑は絶賛継続中です。

世界陸上の舞台のモスクワは空に浮かんでる雲がすっかり秋でした。
うらやましー。
マラソンは男子も女子も暑そうだったけど、暑さが有利に働いた面もあるし、どちらも満足のいく結果を残せて良かったと思います。
今年は完全に世界陸上とお盆休みが重なりましたねえ。
モスクワは時差も適度でTV観戦が楽で良かったです。



今日からまた平常運転ですね。
頑張らなきゃいけないけど、暑すぎてだらける~。




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by teri-kan | 2013-08-19 14:52 | 身近な話題 | Comments(0)

ディフェンダーの集中力

私が最も好きなセンターバックは元イタリア代表のネスタですが、彼は高さも速さも強さも巧さも読みの良さも、ディフェンダーとして何もかもが揃ってたサッカー選手で、唯一の欠点はワールドカップになったら怪我をするという、怪我の巡りの悪さくらいのものでした。

そのネスタがかつてビッグマッチ後のリカバリーについて語っていたのですが、「体は1日休めば戻るけど、頭は3日かかる」と言ってたんですね。
体の疲労度よりも脳の疲労度の方がはるかにひどいと言ってたのです。

で、それを具体的に理解したのがクラブワールドカップのミラン対ボカの決勝戦。
ちょうどネスタの守備位置の真横から彼のプレーを見たんですが、いやー、センターバックってホンット大変なんですよ。

前半の45分間、ネスタとパレルモの対決を目の前でとことん堪能したんですが、パレルモ、やっぱり上手いんです。上がったり下がったり、ネスタの前に行ったり後ろに行ったり、45分間ほんのちょっともじっとしてなかった。
で、ネスタは中盤や前線のボールの行方を遠目に見ながら、ミランの選手の動きの連動を見ながら、パレルモの消えようとする動きにいちいち反応しなきゃならなくて、40分になろう頃には、なんかもう既にお疲れ模様。
でもパレルモを一瞬でもフリーにしたらやられちゃう。
センターバックのミスは失点に直結するし、試合中は全然全く気が抜けない。
こりゃ体も疲れるし頭も疲れて当然だわ、回復に3日かかるって言ってたのも納得だわって感じで、ミスが許されないポジションでのあの仕事内容に心底感心したものでした。



先日ザックジャパンと対決したウルグアイのFWスアレスはとても上手いストライカーで、吉田が彼をマークしていましたが、90分間彼を完全に抑えるのは、まあ無理ですよね。そんなことが出来るならそれこそネスタ級。
吉田がスアレスに裏を取られた場面は、だから仕方ないというか、むしろ裏を取られることはありえるんだから、そうなった場合の対処をもっとチームでどうにかしろって話なんだけど、3失点目につながった吉田のクリアはね……あまりにお粗末でこっちも撃沈しました。

プレースタイルのせいかなあ、軽く見えるのが更に印象を悪くしていて、センターバックの割には危険を潰す、相手を潰すという気概があまりないように見えるのがよくないのかもしれません。
汚れ役になる覚悟がない?っていうか、自分のところでミスしたらオシマイだという心構えがね、希薄に見えるのが残念かなあ。

ロンドン五輪の時は良かったのにね。
もしやザックの戦術に合わないのかとか、そういうことも考えちゃいますよね。
でも3失点目はそういうのとは全く無関係の吉田個人のミスだし、吉田のクリアを予測できなかった受け手の遠藤(だったかな?)のミスでもあるかもしれないけど、連携が悪いとか全体の守備戦術が悪いという話に行き着く前に、やはり吉田には言いたい。

3日間脳が使い物にならなくなるくらい90分集中し続けてくれ。



どうすれば吉田のポカがなくなるのでしょうか。
ミスをするDFは、DFとしては厳しいよね……。
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by teri-kan | 2013-08-17 15:44 | スポーツ(サッカー) | Comments(0)

福士、すまんかった

世界陸上モスクワ大会の女子マラソンで福士が見事銅メダルに輝きました。

正直言って、「福士、すまんかった」です。
今まで全然期待していませんでした。

福士のこれまでのマラソンレースは結構見てるんだけど、失速のイメージがやっぱり強いんですよね。
世界大会は慣れてるとはいえマラソンでは初めてだし、無理なレースしないようにすればいいなあくらいに思ってたら、うん、最後まで粘れてました。
素晴らしかったですね。

日本女子マラソンの地盤沈下を救ってくれたのは福士かーと、不思議な気分です。
今回の世界陸上では3、4位に日本勢が入ったわけで、やる気になればまだまだ日本はやれるじゃんと、ちょっと気分が上昇しました。
しかも早々に中位に脱落し、先頭集団と無関係に地道にコツコツ走る、という近年の日本選手の戦い方と福士は違います。途中で離されたとはいえきちんとスピードについていったし、福士は観戦してても楽しみの持てるレースをしていました。

やっぱり一万で結果を出してる選手のマラソン転向がいいのかなあ。
完全に昔高岡が言ってた通りなんでしょうねえ。
マラソンの高速化に対応するためにはトラック仕込みのスピード勝負が出来る人じゃないと世界じゃ無理なんだろーな。

まあ身体的にも性格的にも向き不向きはあるだろうけど。
特に男子は過去の例を見てもそういう選手が結構いたような記憶が。
でも向いてないんじゃないかと思われてた福士もここまで粘れましたからね。
今はトレーニングの仕方でも、いろいろノウハウがあるんでしょうね。



これでまたマラソンが盛り上がってくれたらいいなと思います。
やはり日本人がメダルを狙うならマラソンなんですよ。
今回の福士はとてもわかりやすい良い例になったと思います。

実は3、4位を取ったとはいえ、日本の女子マラソン界は全然バラ色じゃないんですよね。
福士はもう31歳だし、木崎も28歳。
途中棄権した野口が故障がちな体で代表になってるのがそもそも如何なものかっていうくらいで、20代の選手で野口を押しのけることのできる選手が出なかったばかりか、5人枠を2人も余らせてるんだから話にならない。

その野口。
非常に残念でした。
アスリートの本能に素人があれこれ言うのはいけないんだろうけど、野口は見ていて「またどこかを悪くするんじゃないか」と思ってしまって、ものすごくハラハラします。
足を止めたり腿を叩いたりする姿が、もう痛々しすぎて見てられない。
走りたい気持ちは止められないし、実際走れたら速いのだろうけど、体を悪くしたんじゃ元も子もないし、悩ましいですね。

そういえば、マラソン選手ってそういう悲愴な感じの人が多いというか、練習がものすごくキツイというのもあるんだろうけど、「何かを背負ってる」感じの人、多いですよね。むしろそう見える選手が日本の場合はほとんどかな。
例えばメダルをとって喜びを爆発させても、その笑顔にそれまでの道のりの困難さが見て取れるというか、「苦労した甲斐があったねえ」とこちらもしみじみしてしまうような喜びの表情の選手が多いように思います。

ところが福士の場合は全然違って、特に今回スタジアムに入ってからの笑顔はすごい。
あの表情の単純明快さには福士の笑顔を見慣れた視聴者でさえ驚いたと思うんですが、福士の笑顔はホントに余計なものがなかったですね。メダリストの笑顔でこうまで重さのない明るさは滅多にお目にかかれないんじゃないかっていうくらい、それくらいそれまでの苦労の道筋が何も見えない、軽い笑顔だったんですよ。
ただただ嬉しい楽しいっていうだけの顔で、いやー、福士もこれまでさんざんマラソンでは苦労してるんだけど、それなのにこの重さのなさはなんなのか、逆にすごいなあと感心しました。

いろんな自己表現があるんだなあと、改めて思った今回の福士。
練習での彼女のことはよく知りませんが、福士はこれでいいんでしょうね。
人生の重さをレースで見せない。
これはこれでいいのだと、福士の重さのない明るさに感心した女子マラソンでした。
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by teri-kan | 2013-08-12 14:47 | スポーツ | Comments(0)

あまちゃんは甘ちゃん

昨日(水曜日)の感想なんだけど、水口さんって今どこに住んでるんだろう。
GMTの合宿所?は住めなくなったし、家賃もかさんで大変だよね。
うん、黒川家に居候してても驚かないかも。
お寿司屋さんの二千円が泣けるよね……。

アキが春子さんに反抗してるのが面白いです。
GMTの活躍を目の当たりにしたら仕方ないけど、恨み方がビミョーにズレてるのが、言っちゃなんだけど微笑ましい。
せっかく社長が取ってきた仕事を「ママのコネだからイヤだ」っていうところとか、その理由の青臭さ、一見正当性がありそうで全然ない青臭さががなんともたまらん。
あの年代ならではの子供っぽさがよく出てていいなあと思います。

GMTメンバーだった時はそんなことなかったんですけどね。
親元離れたらしっかりしてくるもんだなあと感心してたのだけど、親元に帰ったら甘ったれも帰ってきてしまった(笑)。
アキ、家族に対する甘えが出てますねー。
春子さんってば社長椅子を買って、お父さんに手の込んだ家庭料理を作らせなくて、プライベートと仕事を分けるように頑張ってるけど、肝心のアキはまだまだですね。
太巻のところで多少荒波に揉まれたとはいえ、プロの心構えが身につく前にやめざるをえなかったし、ホント、まだまだ甘ちゃんだなあって感じです。

水口さんがもっと尻叩いてやらせなきゃなんないのかもしれないなー。
全然そんなタイプに見えないけど、たまに出てくる情熱をまた水口さんには見せてもらいたいです。
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by teri-kan | 2013-08-08 12:48 | 朝ドラ | Comments(0)

「天空の城ラピュタ」(1986)その3

TV放送があるたび感想を書いているような(笑)。
「ラピュタって実際には滅んでないよね」と言われたせいで、またいろいろ考えてしまいました。

確かにエンディングでもラピュタはプカプカ漂って生きてますからねえ。
あのデカイ飛行石の結晶が存在する限り、「ラピュタは滅びぬ。何度でもよみがえる」のムスカの言葉は、ある意味正しいのかもしれないとは思うんですよね。
まあムスカにとってのラピュタは「バルス」で滅んでしまってますが。

シータのペンダントの石がどうなったかよく覚えてないんだけど、あれって壊れたっけ?
壊れてなければそのまま海に落ちたと考えることもできるわけで、となれば「ウッカリ魚が飲み込む → ウッカリ人間がその魚を釣り上げる」ということも起こりえるわけで、二度と人の手には渡らないとは決して言えないんですよね。
それが数十年後か数百年後か、いつになるかはわからないけど、「珍しい石を手に入れたので石の専門家に見せに行く → 幻の飛行石発見と大騒ぎ → 政府関係者も交えて調査研究 → かつて政府軍が壊滅的被害にあった事実との照らし合わせ」なんてことも、もしかしたら起こったりするかもしれない。

事件を知る軍関係者の生き残りはロボットに破壊された基地に残っていた数名ってところだろうから、ラピュタに関する有益な証言はないに等しいけど、ラピュタ絡みで軍が大打撃を被ったことは歴史的事実として記録されてるだろうし、まあトップシークレット扱いだとは思うけど、後の世でもシータの飛行石が人間の手に渡ることがあるならば、ラピュタに辿り着けるか否かは別として、ラピュタが争いごとの原因になりうる可能性は高い。
呪文の効力はなくなったとしても、飛行石が飛行石である限りは。

うん、結晶化された飛行石がある限りラピュタは滅びないというのは、ある意味正しいと思いますね。



というわけで、そんな飛行石を作り出したラピュタ族が建てた王国について、ちょっと長々と考えてみました。
バルス以後もラピュタは浮かんで存在しているというのは、結構おもしろいことだと思います。

長々しいダラダラ妄想
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by teri-kan | 2013-08-05 16:16 | その他の映画 | Comments(0)