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「肉食の思想 ヨーロッパ精神の再発見」

鯖田豊之著、中公新書。

ちょっとした欧米人への疑問が、これ一冊でかなり解決されるのではないかと思われる名著。
最近の例でいえば、アメリカのエボラ隔離政策への批判ですね。感染拡大を防ぐための隔離が人権侵害に当たるという批判が起こった件。
日本人の感覚からすると「自宅待機くらいしてよ」ってとこですが、それすら許さないといった反発がなぜ起きるのか、そういった彼らの自由への渇望の理由が、これを読めばわかります。





感想です
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by teri-kan | 2014-11-27 14:48 | | Comments(0)

24の前奏曲 作品28の15 変ニ長調「雨だれ」

クラシック音楽にうすぼんやりした好意しかない人(かつての自分とか)にとって、初めてクラシックのCDを買うのって結構敷居が高いです。
同じ曲でも演奏者や指揮者で違うとか言うし、そんなこと言われても違いなんてさっぱりわからんし、今でこそネットで演奏の評価を調べることもできるけど、私が自分の財布で買い始めた昔はそんな情報皆無に近かったし、CD屋さんの棚からテキトーに選ぶしかなかったんですよね。

そんな私が初めて買ったクラシックのCDはショパンのバラード集だったのですが、なぜバラードだったかというと、大好きな2番を聴きたい時に聴きたかったからであります。
演奏者は名前を聞いたことがあったからアシュケナージを選びました。スケルツォもきっちり4曲入っていて、1枚でバラードとスケルツォが揃うという便利さもありました。

そこからショパン好きの道が開かれ、現在に至るというわけなのですが、ではきっかけとなったバラード2番を熱心に聴くようになった理由は何かというと、たまたま家にあったレコードに収録されていたから。
ではなぜそのレコードを聴くようになったのかというと、「革命のエチュード」が入っていたから。
ではなぜ「革命のエチュード」を聴いてみたいと思ったかというと、それ以前に聴きまくっていたショパン前奏曲集のレコードの解説文に、前奏曲24番は「革命のエチュード」に似ていると書かれてあったから。

では、そもそもなぜその前奏曲集を聴くようになったのかといえば、これはもう「雨だれ」なんですよね。日本人が大好きな「雨だれ」。ショパンといえば「別れの曲」か「雨だれ」というくらいの「雨だれ」。(今は「幻想即興曲」が人気だけど、昔はこの2曲だったような気がする。)
多分テレビで聞いたのが最初だと思うのですが、とても気に入って、父が「家にレコードがある」と言うので聞かせてもらった……というのがそもそもの始まり。
そう、私のショパンの原点は「雨だれ」なのです。
とても日本人っぽい原点なのです。

というようなことを、この間思い出しました。
上記のような記憶のさかのぼりをやって、「あーそういえば雨だれ大好きだったなー」としみじみ思い出したんですよね。
易しいから子供にも弾けますしね、とてもいい曲です。
ホント、タイトルそのまんま。
したたり落ちる雨のしずく。
高速で地面に激突する雨じゃなくて、軒先から垂れてぽとぽと落ちるしずくです。

前奏曲集は大好きで、1番から24番まで大きな一つの楽曲といった感じなので、聴く時はいつも全て通して聴いていました。
「雨だれ」の15番でしっとり終わったと思いきや、16番でガガガンッと激しく突っ走っていく落差とか好きでした。

ショパン初心者にオススメだと思います。
「雨だれ」が入っているというのは名前で釣るという意味でもオススメしやすいと思います。
7番は太田胃散のCMでもお馴染みのあの曲です。(胃腸とイ長調でとても覚えやすい。)
でも個人的に好きなのは16番以降ですかねえ。
15番「雨だれ」はどうした!?好きじゃないのか!?って感じだけど、ちょっと聴きすぎました。
好きだけど、今は懐かしい曲といったイメージです。
初々しい気持ちになれる曲ですね。
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by teri-kan | 2014-11-25 13:36 | 音楽 | Comments(0)

「失われた近代を求めてⅢ 明治二十年代の作家達」

橋本治著。朝日新聞出版。

「Ⅰ 言文一致体の誕生」「Ⅱ 自然主義と呼ばれたもの達」 に続く、「失われた近代を求めて」の第Ⅲ巻にして完結編。
浪漫主義の詩人・評論家だった北村透谷を中心に、明治二十年代の文壇&夏目漱石を解説してくれています。

大変難しいです。
何が難しいかというと、引用されてる透谷の文章が難しい。
読むには読めるが意味を解するのが大変。ていうか正直解せない。
同じ文語体でも小説ならまだなんとかなるけど、評論は難しすぎる。だから橋本治の言いたいことも我ながらあまりよくわかってないような気がする。

だから感想書くのがためらわれるんだけど、ⅠとⅡは書いたのに総論について何も書かないのもなあ……ということで、頑張って書いてみる。





頑張ったら長くなった
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by teri-kan | 2014-11-21 00:01 | | Comments(0)

アギーレとザックと代表選手

ホンジュラス戦、6-0。
オーストラリア戦、2-1。
ケーヒルのゴールが超余計ですが、内容結果ともにまずまずだったと思います。
岡崎のオサレヒールシュートも見れたし。
今のところアギーレは良い仕事をしています。

個人的にこれまでのアギーレは理にかなった選手選考をしてると思うんですよね。
アジアカップはワールドカップ終了からわずか半年後の開催。
メンバーを劇的に変えられるわけがない。
でも、じゃあその半年の間に行われる親善試合もブラジルW杯の選手でこなせばいいかとなると、それは変な話で、その間は新戦力発掘に重点を置くべきだというのは誰が見ても明らか。
Jリーグから積極的に若手を呼び、彼らに最も不足している海外の強豪と対戦するという経験も積ませ、メンタルの適正も含めて振るいにかけていく。
結果、国内組と言われる選手の実力不足が明らかになったわけだけど、それはそれ、そういうのも明らかにした上で4年後を見据えればいいし、もうね、なんて言うか、「ザックのメンバーを呼んでホンジュラスに勝った」とか、「ザック流の4-2-3-1で勝った」とか、メディアの論調はなんなんだ!?って感じです。
あんたらそんなにザックが好きだったのか。
アギーレ、気の毒に。
選手をゴロッと変えたら「継続性がない」、慣れたメンバーを揃えたら「ザックの遺産」。
超気の毒~。

ていうか、オーストラリア戦の4-2-3-1はザックのとは違います。
ザックの時は本田がどーんと真ん中に構えていて、何をするにも本田を経由してたから本田の負担がすごく大きかったし、本田が元気なら問題ないけど、本田がいなかったり調子を落としてたら簡単に機能不全に陥っていました。
今は右にいますからね、だいぶ真ん中は風通しがよくなった印象です。
ミランで右をやるようになったのが大きいですが、本田自身の意識もW杯前とは違っているのも関係あるような気がします。
試合中のシステム変更、選手交代が機能してるのも良いです。
硬直化していた代表が随分ほぐれてきましたね。

ザックの時は、なんていうか、選手全体がそんな雰囲気だったけど、やりたいことだけやりたいって感じで、ザックも結局それに折れたような形でしたからねえ。
ザックのやりたいことを指導する時間がなかったのもあるし、ザックのやりたいことをやる能力が選手になかったのもあるし、ザックの指導力、引出しの少なさにも原因があったし、いろいろな意味でザックジャパンには限界がありました。

でも、ザックの選手選考がおおよそベストだったというのは、今となってははっきりしている。
はっきりさせたのはアギーレだけど。
問題はベストメンバーがコンディション不良だったりする時の戦い方で、アギーレに最も求められる仕事は、結局この部分なのかもしれないなあと思います。
選手を発掘し、戦術に幅を持たせる。
あとは守備力の向上か。
簡単ではないけど、是非期待したい。

アギーレになって縦への意識が早くなったとか、前へ向かう姿勢がアギーレジャパンの特徴だとか言われてるけど、実はそれってザックのサッカーでもあるんだよね。
皆忘れてるみたいだけど、ザックはザックジャパンで本当はそれを目指してたんだ。前で奪ってすぐ攻撃って。結局できなかったけど。
できない日本代表でアギーレはそれをやろうとして、皆川をいきなり使ったり田中をインサイドハーフで使ったり、荒療治っぽいチャレンジもしたりして、おそらくその効果がどう出てくるかはもっと先にならないとわからないんだろうけど、とりあえず意図はとてもはっきりしているので、成功しようが失敗しようが、とりあえずモヤモヤせずには見られそうな気がします。

成功してほしいですけどね。
まだ時間はあるので気長に待ちます。

アジアカップについては、開催国のオーストラリアが断然有利なので、できれば勝ってほしいな、くらいです。
コンフェデ出場権は魅力なんですけどね。
もうなんでこんな時期にアジアカップがあるのか、いろいろと腹立たしかったりするんですが、やるからにはベストを尽くして、納得のいく結果と内容を得てきてほしいと思います。

結果が出ないとアギーレはボコボコに叩かれるでしょうしねえ。
なんていうか、久々に叩いても構わない監督が来たって感じで、マスコミも文句といちゃもんしか書かない雰囲気ですもんね。
その点ザックは叩きにくかったもんな。
人徳でサッカーするわけじゃないけど、人徳って大きいですよねえ。
あ、アギーレに人徳がないってわけじゃないですよ!
ただザックはいかにも日本人好みの人柄だったから、その後任はちょっとついてないなあと思います。
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by teri-kan | 2014-11-19 13:29 | スポーツ(サッカー) | Comments(0)

羽生激突事件の余波

フィギュアスケートグランプリシリーズ中国杯のその後について。

ちょっと長いです
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by teri-kan | 2014-11-17 15:06 | スポーツ | Comments(0)

ATPツアーファイナル準決勝 錦織VSジョコビッチ

1-6、6-3、0-6。
うーん。
気持ちは複雑だ。
よくやったと言っていいのか、惜しかったと言っていいのか、どっちなんだろう。

第1セットは鬼ジョコビッチ。
こんなのどうすりゃいいのさって感じ。

第2セットは途中から完全な錦織ペース。
というか、第2ゲーム、ジョコビッチに何が起こったのだ?
あれが謎。今も理解不能。

逆に第3セットの錦織。
第1ゲームの大チャンスを逃してからは、ズルズルズルズル……。
錦織にもジョコビッチにも、なんだかよくわからん最終セットになったような印象でした。
それでも勝ってるジョコビッチはやっぱり「さすが世界王者」なんだけどさ。

チャンスがあっただけに惜しいですよねえ。
第1セットの鬼ジョコビッチから鬼でないジョコビッチに引きずり下ろすところまではできたけど、その後がもったいなかったなあ。
本当に惜しいなあ。
でもこれさえなんとかできれば、今後はジョコビッチにだって普通に勝っておかしくないってことになるよね?
錦織にはまだまだ成長の余地があると考えれば、未来は更に明るい!?

にしても、ジョコビッチとのラリーは緊張しますねえ。
フェデラーの時とはまた違った緊張感。
フェデラーの場合はワクワク感の方が勝るんだけど、ジョコビッチのは緊張する。
神経すり減る感じです。

それも含めて楽しませてもらいました。
素晴らしいベスト4でした。
錦織ありがとう。
ゆっくり休んで、手首をお大事に。




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by teri-kan | 2014-11-16 02:07 | スポーツ | Comments(0)

錦織、ATPツアーファイナル準決勝進出

錦織の3戦目を見ようとテレビをつけたらフェレールが映ったのでビックリしました。
ラオニッチが太腿を痛めて棄権したとのことで、うーん、ラオニッチかわいそう……。
錦織も相手が変わって大変だったけど、ラオニッチはかわいそうでしたね。

で、フェレール戦。
2-0で勝たなきゃ準決勝進出は確定しないと言われていたけど、フェレールだったらもつれるんだろうなあと思いながら見てました。
第1セットを落としてイヤな感じでしたが、この試合はサーブもよくなっていたし、最終セットは強かったですね。
怪しい場面もありましたが、錦織がきちんと勝ち切りました。

これでフェデラーが1セットも取れずに負けてしまったらどうしてくれようと冗談交じりに言っていたら、フェデラー、絶賛鬼継続中。
マレーに1ゲームしか許さない恐ろしい試合をしてました。
ホントなんなんだこの人。
ジョコビッチも絶好調だし、なんなのこのバケモン2人。

錦織の準決勝の相手はジョコビッチでほぼ決まり。
恐ろしいですねえ。
でもワクワク感でいっぱいです。楽しみー。
なんと地上波でも中継するとのことで、盛り上がってますね日本。
いいことです。
テニスのためにいいことです。

できればジョコビッチに勝って、もう一回鬼フェデラーと戦ってほしい。
フェデラーが決勝進出すること前提で言ってますけど、多分、きっと、あっちはフェデラーが上がってくるでしょう。
ジョコビッチ戦、難しそうだけど、なんとか頑張って。
仮に負けるにしても、1セットは取ってほしいな……。
いやいや、そんな弱気ではいかん。

とにかく、晴れの舞台でもっと輝いてもらいたいです。
鬼ジョコビッチが相手でもがんばれ!
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by teri-kan | 2014-11-14 16:06 | スポーツ | Comments(0)

鬼フェデラー

ATPツアーファイナル、フェデラー対錦織は、6-3、6-2でフェデラーが勝ちました。
スコアほど差があった内容ではないのですが、試合は完全なフェデラーペース。
錦織がいいプレーをしても、ここ!というポイントをことごとくフェデラーが押さえていく。
いくら普段フェデラーを応援しているとはいえ、錦織が相手なら断然錦織応援な私ですが、この試合は途中から「フェデラーカッコイイ……」とホレボレするしかありませんでした。
強かったなー。

いい試合だったんですよねえ。
お互い攻めあう超高速プレー。
どちらが勝とうがどうでもいいから3セットまでやってくれーって感じでした。
いつまでも見ていたかった。
それくらい面白い試合でした。

まあね、サーブだよサーブ。
もうちょっと錦織のサーブがマシだったら、もっと長くこの試合を楽しむことができたのに!
ああー、惜しい。
でもそれでもこの試合のフェデラーには勝てなかったかなあ。
鬼のように強かったよねえ。
マレーに完勝したし、このままイケイケでフェデラーにも勝つ!と意気込んでいたけど、フェデラーはやっぱりフェデラーだった。
あの人ホントになんなんだろう。
もう33歳なのにさ。

にしても、この二人の試合は面白い。
攻め合うストローク戦は楽しいね。
コートが狭く感じるというか、頭が疲れそう。
テニス脳というものがあるなら、それの最高峰の選手同士の試合だったのかもしれないなあと、勝手に言ってみたりする。
素人の感想だけど、単純に見ていて楽しいですよ、この二人。
またフェデラー対錦織を見たいなあ。
松岡修造じゃないけど、あとどれだけチャンスがあるだろうか。
フェデラー、いつまでも頑張ってくれー。

そうそう、修造の解説はいいですね。
わかりやすいし、勉強になる。さすがウィンブルドンベスト8。
錦織への思い入れが強すぎて、饒舌になったり全く無言だったり、その辺もTVで聞いてて楽しい。
試合自体もそうだけど、中継そのものも楽しいツアーファイナルの錦織戦になってます。
ぜひラオニッチに勝って、次に進んでもらいたいものです。
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by teri-kan | 2014-11-12 11:18 | スポーツ | Comments(0)

羽生のメンタル

フィギュアスケートのグランプリシリーズ中国杯、男子シングルフリー。
羽生が棄権しなかったことが物議を醸していますが、難しいですね。
実況解説も批判対象になってるようで、いやあ、ホント難しい。
ライブでTVを見てましたが、こっちも理性と感情がぐらんぐらん振れましたしねえ。

羽生激突動けない(私:頭真っ白)→ 羽生フラフラでリンクサイドに戻る(私:こりゃ棄権かも)→ 止めようとするオーサー(そうだ!無理するな!)→ リンクに出て練習再開する羽生(んなバカな!)→ 演技を始める羽生(大丈夫なのか?やるなら頑張れ!でも心配)→ 四分半後も氷上に立っていた羽生(君はやっぱりスゴイよ羽生クン!)→ 採点が出て号泣する羽生(よく頑張ったよ羽生クン!!)

こっちも脳内に変な物質出てて、演技中は心臓バクバクだし、コケて立ち上がる度に「よかった。立てた」と息つくような状態でしたからねえ。
解説者が美談にしすぎとか、棄権すべきだったとか、そういう意見を読んで「そういえば棄権すべきだったわ」と思い出したくらい、それほど羽生の精神力に圧倒されて思考が停止してました。
最後まで滑り切った安堵感にも支配されてましたしね。
なんかちょっと違った世界にいた感覚でした。

だから解説者が変なテンションになっていたのは理解できる。
プロなんだから冷静に指摘すべき事は指摘すべきだろという意見は当然だと思いますが、あの羽生を見て心が揺さぶられなかった人っているのか?
あれはそのくらい凄まじいものでした。

でも、羽生はあれを賞賛されたいわけじゃないと思うので、むやみやたらに褒める必要はないよね。
マスコミも美談にするべきじゃない。
オーサーは「ここでヒーローになる必要はない」と言って止めたそうだけど、はなからヒーローになりたくてリンクに向かったわけではないだろうから、そういう言葉はあまり彼には意味なかったような気がする。
むしろ「恩返しできるチャンスはまだある」とか、「責任を果たす機会は他にもある」といった言い方のほうが、羽生を止められる可能性は高かったかもしれない。
とは言っても、羽生は絶対出たでしょうけどね。
彼はあの強い精神力が震災を乗り越える原動力となり、オリンピック金を掴むほどの力となったわけで、この精神力が無理をするという悪い方向へ出たとしても、それもまた羽生だと言うしかないような気がする。



今回の羽生の精神力しかり、120パーセント出さないとダメだと語る町田や、会心の演技を高得点で評価され号泣した無良を見ても思うのですが、技術も音楽性も含めたフィギュアの表現は、精神的に攻めにいってこそ成しえるもので、精神的に攻めることがフィギュアそのものであるなら、立てて跳べる限り逃げる(棄権)という判断をすること自体フィギュア選手にはありえないんじゃないかという気がする。
技術を披露するだけじゃなく、表現するという要素があるスポーツという点で、フィギュアスケートは他の競技とは違うようなんですよね。精神の持ち方という部分において。
年間何十試合も出来る競技ではないし、直接相手と対決する競技でもなく、戦う相手は自分自身というスポーツ。
とことんまで自分と戦う競技で、だから今回なんとしてでも止めろ、止めるべきだったという声が多いけど、そんなことは多分不可能で、絶対誰にも止められない。もうそう考えた方がいいんじゃないか。

だから、そういう前提を踏まえてルール作りをするべき。
6分間練習の在り方は早急に改善すべきでしょう。
アクシデントが起こった場合の対処の仕方もはっきりさせた方がいい。

羽生の気迫は凄まじかったし、あれはあれで観ているこちらも稀有な体験でしたが、怪我をしてしまったことが残念で仕方ないんですよね。
もっと演技自体を楽しみたかったです。
最後の3人のフリーの内容はほとんど記憶にないし……。

あ、羽生のショートのプログラムは良かったと思います。
羽生とバラード1番は合ってましたね。
ナイス選曲&振付!と思いました。
ジャンプがことごとく失敗したのが残念でしたが。

できればNHK杯で完璧なショートとフリーを見せてもらいたいものです。
体が万全になっていたらの話だけど。
さすがに次は無理できません。
医者の言うことをきちんと聞いて、今度は体にとってベストな選択をしてもらいたいです。


(追記)
全治2~3週間だそうです。
しっかり治してほしいですね。
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by teri-kan | 2014-11-10 10:37 | スポーツ | Comments(0)

「ヴァロワ朝 フランス王朝史2」

佐藤賢一著、講談社現代新書。

「カペー朝」に続く、フランス王朝史第二弾。
幸運にめぐまれたフィリップ6世から始まるヴァロワ王家の、戦争に次ぐ戦争の歴史&中央集権国家へと突き進む歴史が、各王ごとに詳しく書かれています。

はっきり言ってとても面白いです。
さすが直木賞作家。
この調子でできることならフランス以外の王朝史も書いてもらいたい。

と思ったのだけど、どの国もフランスほど楽しくなさそうである。
偏見入ってるけど、ドイツは真面目くさそうだし、イギリスは陰険そうだし、スペインは陰湿そう。
なんだかんだでフランス史はドロドロしてるけど明るいんだよね。
ホントーに勝手なイメージなんだけど、なんていうんだろう、多分国土が豊かだからだろうな。
広いし温暖。なんといっても西欧の真ん中。
良い土地にあるんですよね。
その点イングランドは教皇庁から離れた僻地の島国、天気もじめじめ、ドイツは辺境&寒い、スペインは明るいけど、陽がきつい分影が濃過ぎる上に対異教徒最前線。
なんだかんだでフランスは恵まれてるんですよねえ。

そんな恵まれてるっぽいフランス。
そのせいもあってかどうか、とにかく戦争ばかりしています。
全方位で戦争です。それが仕事といわんばかりに。実際仕事なんだけど。
イヤな時代ですね。

そんな中でもジャン2世はのほほんとなごめる。昔話で聞くだけならこういう王様の話がいい。
逆に結構腹立つのがフランソワ1世。
ダ・ヴィンチのパトロンとして有名な王ですが、あんまり好きじゃないなあ。
息子のアンリ2世の可哀想な子供時代とか初めて知ったし、こういういきさつならディアーヌ・ド・ポワティエがあれだけ愛されたのは、美貌だけが理由じゃなかったんだなあと納得できる。
歴史を作るのは個性を持った人間だということ、よくわかりますね。
王の性格がそれぞれとてもイキイキと書かれていて、勉強としても読み物としても楽しい本です。

どのようにしてフランスの中央集権化が進んだのか、その過程が面白いです。
封建領主がいる中でどうやって各地の税金を王に集中させていくのか、その流れはわかりやすかった。
なるほど、こうやって社会は熟成していくんだなと。
バラバラだった各地域がまとまっていき、ナショナリズムも生まれていく雰囲気とか、こうして読んでいると、フランス社会の変遷は必然だったのだなあと思います。
この先絶対王政がやってくるのも、ここまで読めば必然としか思えない。
でも、じゃあフランス革命も歴史の必然だったのかとなると、どうなんだろう。
革命から恐怖政治と、大量の人間が死んでしまった時代が必然だったと考えるのは、ちょっと辛いものがある。
王政の廃止は……必然だったのかなあ。
革命以降政治体制がコロコロ変わることも。
パリコミューンなんてものも出てきますし、フランスの政治の革新さというか右往左往さというか、王政が続いてる国との違いとかを、ちょっと考えてしまいますね。

国民としてはこれはしんどいんじゃないかと思うし。
第三者としてはドラマチックで面白いけど、かなり疲れる歴史をフランスは歩んでいるような気がします。
ヴァロワ朝だけでもげっそり疲れてしまいそうな、そんなゴタゴタドロドロです。
面白いんだけどね。




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by teri-kan | 2014-11-06 11:13 | | Comments(0)