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「獣の奏者」 探求編・完結編 その2

前回の続きの感想です。
内容は、兵器としての闘蛇。

ここから先は超ネタバレありです。





感想
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by teri-kan | 2015-05-29 23:44 | 本(上橋菜穂子) | Comments(0)

「獣の奏者」 探求編・完結編 その1

上橋菜穂子著、講談社文庫。
4巻ある本編のうちの後半の2巻。
闘蛇編・王獣編で描かれたテーマをより発展させた物語です。

以下は超ネタバレ満載の感想になります。
まずは、エリンと王獣について。





感想
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by teri-kan | 2015-05-27 17:18 | 本(上橋菜穂子) | Comments(0)

食あたり

実は先週食あたりを起こし、三日ほど大変な目にあっておりました。
具体的に何にあたったのかはわかるようなわからないような、ちょっと微妙なのですが、長引く風邪で弱っていたというのが原因だったのかなとも思います。
とにかく、しんどい三日間でした。

とはいえ、さすがにカキにあたったほどではない。
昔忘年会で食べた生ガキにあたったことがあるのですが、カキはシャレにならないですねえ。
おさまらない高熱、胃液すら出なくなってもひたすら続く吐き気、ありゃもう地獄の苦しみです。
数日後、やっとお風呂に入れた時に鏡を見てビックリ。
顔を含め全体的にやつれていたのもそうなのですが、胸が目に見えて痩せていたのです。
あれはショックだったなー。
苦しかったのはもちろん、こんなことではますますカキにあたってはいけないと、フラフラになりながら思った記憶があります。

カキは生食用に処理されたものがあるから生でもほとんど大丈夫なのかもしれませんが、うちの母方の祖母はとても慎重で、カキを食べるのは冬だけ、しかも寒の間だけと徹底していたそうです。
だから母に言わせれば、現在のいつでもどこでもカキが食べられる状況が信じられないらしい。
でも好きな人は多いですからね。
たくさん供給されるのは良いことだと思います。
一度あたったら次食べるのがとても怖くなるし、なるべく安全なものをおいしく食べてもらいたいものです。

ちなみに、同じ食あたりといっても、人によって下痢タイプと嘔吐タイプに分かれるみたいですね。
私は変なものを食べたら即座に胃の働きがストップするようで、半日とか一日近くたってから消化されてないものを吐き出すというパターンが多いです。
人によっては同じものを食べても数時間後にさっさと下痢となって現れるというのがあって、そういう人の胃は、変なものが胃に入ってきたら、「こりゃ早く通過させなきゃ!」とばかりにどんどん下に押し出していくのでしょう。
どっちがよりマシなのかわかりませんが、ずーっと胃に留まっていられるのは結構しんどいです。
下痢も辛いけど……でも吐き気はホントしんどいです。

とまあ、そういうわけで、先週は大変だったという話でした。
これから暑くなってきますので食中毒にはお気をつけて。
特に生モノには気をつけましょう。
お肉はしっかり焼きましょう。
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by teri-kan | 2015-05-25 10:51 | その他 | Comments(0)

「獣の奏者」 闘蛇編・王獣編 その2

上橋菜穂子著、講談社文庫。
4巻ある本編のうちの最初の2巻。
本編中の本編ともいうべき、獣との触れ合いを通して描かれる、一人の少女の成長物語です。

感想
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by teri-kan | 2015-05-21 16:39 | 本(上橋菜穂子) | Comments(0)

「獣の奏者」 闘蛇編・王獣編 その1

上橋菜穂子著、講談社文庫。

現在「2015本屋大賞受賞作家の作品」として、近所の本屋さんで上橋菜穂子コーナーが作られています。
賞の格から言えば去年の国際アンデルセン賞受賞の方が大ニュースのはずですが、去年はこういったコーナーは(少なくともこの本屋では)作られていなかったような。

賞自体の国内での知名度の差でしょうが、今後はもしかしたら「あの上橋菜穂子が受賞していた国際アンデルセン賞」という言い方がされるようになるかもしれません。
それくらい信頼度が高い作家というか、子供から大人まで、多くの人に深い印象を残す作品を届けてくれる作家として、ずっと愛され続けるのではないかという気がしています。

この「獣の奏者」は本屋大賞受賞作「鹿の王」がどっさり積まれた横に、「守り人」シリーズと並んで文庫本が平積みになって本屋さんに置かれていました。
以前から読もうかどうしようか悩んでいたのですが、こうなっているのをみると「読め」と言われてるような気がするものですね。
有名な賞を受賞するってやっぱり大きいなあ。
で、文庫本というのがまた良い。
かさばらない文庫は庶民の味方です。



さて、「獣の奏者」は本編4巻、外伝が1巻の計5巻で発売されています。
なので少なくとも4巻分を読まなければこの話を起承転結で楽しめないような気にさせられますが、実はもともと「獣の奏者」は第1巻闘蛇編、第2巻王獣編の計2巻で完結していた物語でした。
だから、「読みたいけど長そうだなー」とためらわれたなら、とりあえず最初の2巻だけ読んでもOK。
第2巻王獣編のラストは素晴らしいです。
長編小説ならではの長い物語の締めくくりのカタルシスが味わえます。

が、私はそのカタルシスがイマイチ十分に味わえなかったのでした。
なぜなら「これは4巻のうちの真ん中で、まだ長い物語の途中経過でしかないんだ」と思い込んでいたから。
直後のあとがきを読んでビックリしましたよ。
「獣の奏者」は最初はこれで完結だったと書いてあって、「だからか!」と納得するわ、これで終わりと大感動していいのやらどうなのやらわけわからんかった読後感の理由にガッカリするわ、なんともいえない気分になったのでした。
2巻で完結すると知っていたならそれなりの読み方をしたものを、なんてもったいないことをしてしまっだのだ、なんでこうも不親切なのだ講談社文庫!と悔しく思うやら、とにかくとても微妙な気分になりました。

どういう方法でもいいので、最初の2巻、闘蛇編と王獣編で物語はとりあえず完結するということをわかるような表記にした方がいいんじゃないかと思いましたねえ。
作者が伝えたかったテーマ的にも、読者の読み方的にも。
例えば闘蛇編と王獣編を本編として、3巻探求編と4巻完結編を続編にするとか。
実は現在探求編を読んでいるところで、読みながら「これは続編という扱いでいいんじゃないか」とか思ったりもしてるわけで、とにかく2巻と3巻の間には大きな隔たりがあることを明記するべきではないかと思います。

まあ完結編まで読んだらもしかしたら感想も変わるかもしれませんが。
でも変わったとしても王獣編を読んだ後のビミョー感には変わりないわけで、なんていうか、うーん、やはり残るもったいない感。
もっと単純に感動したかった。
王獣編のラストが素晴らしかったからこそ思うわけで、作者がこのラストを究極だと考えていたというのはさもありなん。
緻密でありながら余白の大きな余韻がもたらす感動はそりゃあ大きいですよ。

この物語のテーマの壮大さにホント素直に浸りたかったなー。
王獣編の完結にとことんまで浸りたかったです。



というわけで、内容の感想は次回に。
この作者の作品は、やはりとても心地良いです。
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by teri-kan | 2015-05-18 14:51 | 本(上橋菜穂子) | Comments(0)

げほげほ

先週から風邪をひいています。
結構厄介で、特に喉の痛みと咳が辛い。
幸い熱は出なかったので通常の生活は送れていますが、ゆっくり休めないのでズルズル長引きそうです。

気温の変化についていけなかったからでしょうね。
皆様もお気をつけて。
無理は禁物です。
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by teri-kan | 2015-05-14 11:46 | その他 | Comments(0)

「古代史の謎は「海路」で解ける」

長野正孝著、PHP新書。

「日本史の謎は「地形」で解ける」の著者、竹村公太郎氏も推薦!と書かれてあったので、読んでみました。
検証すべき点や「断言しすぎでしょ」と突っ込みたくなる箇所等ありましたが、港湾・運河のスペシャリストとしての視点は面白く、こういった視点無しの歴史研究はもはや片手落ちと言うべきなのではないかと感じました。
日本は古代より海人族によって発展してきた国だというのは疑いようのない事実なわけで、それならば造船技術と航海技術、海路の開発と港の造成、そういった面からの歴史の掘り起しは必須でしょう。
というか、むしろなぜ今まで大々的にそのような視点で語られることがなかったのか。
机の上で文字だけ読んで、魏志倭人伝の倭国までの日程をアレコレ考えるっていうの、よく考えたらおかしな話でしたよねえ。

で、肝心のこの本の中身の感想ですが、内容が多岐に渡りすぎていて、いちいち細かく書けないというのが正直なところです。
ただ、出雲王国の衰退については、結構マジで恐ろしいと思ってしまいました。
国譲りの神話がどこまで本当なのか、譲った地域がどこなのかという問題はさておき、出雲の繁栄が衰えてしまった理由については、本書の説はなるほどと納得できるものでした。
そして、経済が衰えることの恐ろしさも痛感しました。
経済の衰退は国の衰退なんだなと、今更ながらに感じられて、今現在でも政治に求められてるのは第一に経済政策と景気の回復だったりしますが、やっぱりそれが基本なんだよなと思ってしまいましたね。

この本の説得力はそういったところにあると言うか、言い方が正しいのかどうかわかりませんが、日本って現在はもちろんのこと、古代からバリバリの土木建築国家なんですね。
インフラ整えるのに命かけてる国というか、日本って普通に雨が降ればそれだけで川の道筋や海岸線が変わってしまう国で、今は砂防ダムがあらゆる川の上流に作られているから黙っているうちに地形が変わるってことはなくなったけど、昔は刻一刻と変わり続けていたから絶え間なくインフラ整備に精を出し続けるしかなかったんですね。
でないと物流が即アウト、経済的に立ちいかなくなってしまうのです。
インフラ整備と日本人が生きていくことはセットで、それは自然の驚異に命がさらされる以上に、経済的に死んでしまうからというのが大きくて、今も日本は景気対策と言えば箱もの作ったり高速作ったり、「そんなに急いでどこにいく」と揶揄されながらリニア開発したりもしてるのだけど、それって二千年だか三千年だかの歴史の積み重ねによる必然であって、そういうところの納得感がですね、この本にはあるのです。

出雲や丹波といった古代の王国の王をその当時の有力産業の会社の代表者のようなたとえ方をしてたのなんて、日本の最盛期に日本株式会社と言われてたのと同じですしね。
日本って古代からそうだったんだと考えたらいろいろつながるし、古代と現代もつながります。
日本という国がどういう国なのか、更に理解が深まります。

正直言って、どの天皇が誰それといった件については、この本をそのまま鵜呑みにはできないのだけど、天つ神が天皇の一族で国つ神が庶民という分け方など、賛成したくなることの多い内容でした。
例えば住吉の神の正体とか、そう言われればなるほどーです。
全国各地の記紀に載っていない神の正体については、本書の説は結構有力なのではないでしょうか。

瀬戸内海航路を開いたそのやり方がおそらく本書のメインになろうかと思いますが、これに絡めた神武東征についての研究が重ねられることを期待したいですね。
この本だけでも納得させられちゃいますが、おそらくプロの歴史学者はいろいろと受け入れられないだろうなあと思うんで、そういう方達による更なる深い研究によって新たな発見があればいいなと思います。
瀬戸内海は身近な海なので、是非是非。
もっと知りたいことたくさんあるので。



それにしても、川を道として考えれば、水の道を水道と呼ぶのがものすごくしっくりきます。
始めて尾道水道とか豊後水道などといった名称を聞いた時は、ものすごく違和感を覚えたものですが(それまで水道と言われたら蛇口から出てくる水の通り道のことしか頭になかった)、この本を読んだらそういう名付け方があまりにもピッタリきすぎて、水道管の水道の方が新しい意味だと実感しました。
ホントに道なんですよ、道。
水の道。船の通る道。
海洋民族ってこういうことかあと、いろいろな面で納得させられる本でした。
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by teri-kan | 2015-05-07 09:03 | | Comments(0)