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日本の陸上競技の現在 (素人の疑問)

北京で行われた世界陸上の日本勢は、競歩で銅メダル1個と4位入賞、女子マラソンで7位入賞と、全くもってパッとしない成績で終わりました。
前大会までそこそこ結果を残してきた男子マラソンは惨敗、男子4×100mリレーは痛恨のバトンミスで予選敗退。
入賞できなくても「よく頑張った」と言えるのは自己新で9位に入った女子5000mくらいなもので、とにかくどこを取っても何を取ってもリオに向けて不安しか残らない日本勢となってしまいました。

男子マラソンは今井が出てない時点で個人的にも期待薄だったのですが、男子のリレーはね、うーん……残念だったなあ。
メンバーがコロコロ変わっても大丈夫なんてこと、やっぱりなかったなあ。
ていうかさー、なんで皆怪我してんのよ。
そもそも山縣と桐生が出てないとか、何度も何度も言うけど、なんで皆怪我してんのよー。何が悪くて怪我ばかりしてるのよー。
怪我してなくてもなんで駄目駄目なのよー。
せめて自己新を出すとか迫るとか出来ないのかー。

「世界のレベルが上がっている」という偉い人の大会総括は、まあその通りでしょう。
ケニアなんて、「ここにもケニア」「そこにもケニア」っていうくらい、これまでのケニアの主戦場以外の種目でもバリバリ活躍してて、アフリカ勢がこの調子であらゆる種目に出張ってきたら、それこそ勝ち目はないなあってくらいだし、リレーでアメリカが全く勝てなくなってきてるし、素人目に見ても確かに全体的なレベルは上がってると思うしかありません。
しかし、だがしかし、それを言い訳にしていい理由は日本には全くなーい。

だってさ、男子短距離なんて、100mはずっと伊東が日本記録保持者なんですよ?
200mはちょっと新しいと言っても10年以上前の末續だし、400mなんて高野ですよ高野。91年の記録ですよ。
そろそろ越えたっていいじゃないかーって気分なんだけど、それってそんなに難しいことなんだろうか。
それほど高野はスーパーだったんだろうか。
世界のファイナリストになった高野は一応リアルタイムで見てるけど、高野と他の日本人選手と何が違うのか素人にはさっぱりわからん。
金丸は今以上は期待できないのだろーか。
他の選手はどうなんだろうか。
昔は4×400mリレーは日本もそこそこ頑張ってたのに、なんで今は全然ダメなんだろう。

思えば末續とか為末とか、よくメダルが獲れましたよねえ。
どうやって獲ったっけ?と思い返してみるんだけど、やっぱりなんていうか、勢いがありましたよね、選手のキャリアとしての勢いみたいなものが。
桐生は勢いはあるんだけど、怪我でしょっちゅう勢いも途切れてるイメージが。
今回も怪我せず出場できていたらビッグウェーブに乗れていたのかなあという気がしないでもない。
やっぱり怪我はもったいないよなあ……。

という風に考えてみると、そういえば朝原はあんまり怪我しなかったですよね。
リレーは毎度「アンカー朝原」で、納得の安心安定感でした。
エースが怪我なくどーんと居座ってくれてると、戦略も立てやすいし、他の選手も走りやすいでしょう。
繰り返しになっちゃうけど、ホントなんで今回の100m男子はこんなに怪我人だらけだったんだろうね。
主要大会に向けてコンディションを整えて最高の状態で出場するという、最も根本的なところでつまずいてるんだから、大会のレベルが上がった云々とか、周りのせいにしてるんじゃねーよって気持ちにも正直なってしまうんだけどな。



といった感じの世界陸上でした。
ちなみにレベルが上がって見てる方は単純に楽しい大会でした。
リレーはやはり燃える。
昔は4×400mなんてアメリカの独走で、競い合いという部分では正直面白さに欠けていたけど、近年はホント面白い。
「人間じゃないだろ」と笑うしかないアフリカ勢の中長距離の走りっぷりはやはり楽しい。
リオ五輪の日本選手はあまり期待できないかもしれないけど、陸上競技自体は期待したいし、期待しないと言いつつやっぱり日本には活躍してほしいなあと思っているんで、今回の惨敗を糧に日本勢の奮起を願いたいと思います。

ガンバレ、ニッポーン!
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by teri-kan | 2015-08-31 16:02 | スポーツ | Comments(0)

ピアノ協奏曲 第5番 変ホ長調 作品73 「皇帝」/ ベートーヴェン

ピアノ協奏曲といえばまずはこれ、といった感じのベートーヴェンの「皇帝」。

作曲されたのは1809年、38歳の時。
この年はナポレオンがオーストリア軍と戦火を交えており、ベートーヴェンは砲撃の轟くウィーンでこの協奏曲を作ったと言われています。
ナポレオンは皇帝としてこの後絶頂期を迎えますが、でも本作品の副題はナポレオンとは無関係。
ベートーヴェンが名付けたものでもなく、由来はいくつかに分かれているそうです。

といった感じで、曲の背景を調べればいろいろ書けることはあるのですが、この曲に関してはそんなの関係なしに、とりあえずまず聴いてみる!というのが一番かなと思います。

とにかく楽しい。わくわく前向きになれる。
「音を楽しむと書いて音楽、音楽は音を楽しむということ」なんて言い方がされたりしますが、この曲はまさにその通り、音楽を楽しむという点においては、最上位に位置する曲と言っていいのではないかと思います。

まず単純に、眠くならない(笑)。
それほど初心者にわかりやすい。
それでいて何度聴いても飽きない。
聴けば活力がわいてきて、前向きになれる。
明るく、美しく、精力的。

この「血の巡りを良くさせる効果」というのが「皇帝」、もといベートーヴェンはすごい。
頭だけではなく、心だけではなく、体全体の細胞が前向きになる感じなんですよ。
マジでベートーヴェンって天才じゃないかと思います。
音楽の天才どころか人間の天才。
旋律はキャッチー、誰もが好むわかりやすさ、長い曲だけどダレるところはなく、クラシックにあまり馴染みがなくても大丈夫な親切な曲。
それでいて品格のある堂々とした曲。
ベートーヴェンの存在は人類にとって僥倖だったとしか言いようがないなと、この楽しい「皇帝」を聴いていても思います。
音楽っていいなあと、ウキウキワクワクするなあと、心から思える曲です。

そんなにしょっちゅうベートーヴェンを聴いてるわけじゃないけど、久々に聴くとやはり良いとしか言いようがないんですよね。
人間の根本を動かすことのできる音楽だと思わされるから。

音楽的にこういう構成だからこういう意識になるといった科学的なことはさっぱりわからないので、何を書いてもすごいとか良いとかいった陳腐な感想になってしまうのですが、とにかくベートーヴェンの「皇帝」はクラシックに馴染みのない方にもオススメのピアノ協奏曲。
全身で音楽を楽しめる曲だと思います。
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by teri-kan | 2015-08-28 14:47 | 音楽 | Comments(2)

「美女と男子」

昨夜最終回を迎えたNHKのドラマ「美女と男子」。
見始めたのは第5回か6回か、結構途中からだったんだけど、全部で20回でしたから、量的にしっかりと観た気分で終わることができました。

良いドラマでしたね。
主人公が美男美女で目に良いドラマ。
コメディ入ってて明るいドラマ。
リアルとファンタジーのバランスが抜群の楽しいドラマ。
悪人が出てなくて大団円で終わるドラマ。

悲しい出来事があったり、失敗したり、トントン拍子に上手くいくばかりではないのに、陰気で陰険な雰囲気にならなかったところが良かった。
カラッとしてましたねえ。
主人公二人はどっちかというと暗くなりがちな問題を抱えてて、パーッと明るく笑うという場面は実際あまりなかったような気がするんだけど、仕事には真摯に向き合っているからか、爽やかで清々しかったですね。

最終回のラストくらいかなあ、思いっきり笑ってたのって。
一子もそうだけど、なにより遼君が超笑顔になってて、「おお、なんか顔が崩れてる~」と新鮮な気分になりました。
ああいう笑った顔を見ると、「花子とアン」の村岡弟のイメージがよみがえってくる。
「遼君は「花子とアン」に出てた人だよ」と教えてもらった時は驚きましたからね。
顔を覚えるのが苦手なもんで、こういう風に驚くことはしょっちゅうなんですが、村岡弟はいつもニコニコして、いかにも育ちの良いまっすぐな坊っちゃんって感じでしたから、不機嫌な顔が基本の遼君との違いが面白かったです。

彼はこのパターンでいけば次は大河ドラマかな?
こういうルートはNHKは多いですよね。
せっかく真面目に見たドラマに出てた俳優さんなので、これからも活躍してほしいと思います。

あまりドラマは見ないから、最近のドラマがどういうのが売れててどういう傾向のものが多いのかわからないんですが、これは楽に見れるドラマで良かったです。
悪意に満ち満ちてたりするのは気が向いてないと見ていてしんどいし、やっぱり明るいドラマの方が楽しいし、そういう意味で「美女と男子」はちょうどよいドラマでした、
終わってしまって残念ですね。

でもここからまだ続くとなると、遼君は一子の事務所に移るだろうし、となると女社長と所属の若手俳優との恋愛ドラマということになって、ちょっと趣が変わってしまう……。
楽しいばかりのドラマじゃなくなってしまうだろうな。

あ、そうそう。
世間的には高橋ジョージの歌が話題になってましたね。
この流れで今年の紅白に出ないことはありえないと思うんだけど、どうなるんですかねえ。
なんか離婚騒動といいタイムリーな役柄といい、話題の人ですねえ。
でもこのドラマの高橋ジョージは良かったですよね。
そのまんまと言えばそのまんまだけど、良い使われ方をしていたと思います。

おお、後はそうだ、石野さん。
告白すればよかったのに。
いい人すぎてお気の毒。
一子を困らせてもよかったと思うんだけど、でも困らせたくなかったんだろうな。
いい人だし、意気地なし。
空気の読める大人は辛いですね。

なんか思うこと書いてたらキリがないのでこの辺で。
いろいろ振り返ってみて気付いたんだけど、このドラマが基本的に明るくほんわかしてるのは、一子のお母さんのおかげのような気がしてきました。
一子のお母さんは良かったですよねえ。
うん、やはりたくさん良いところがこのドラマにはありましたね。
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by teri-kan | 2015-08-26 16:03 | ドラマ | Comments(0)

楽しい楽しい西ノ島

昨夜のNHKスペシャルは2013年以来噴火を続ける小笠原諸島の西ノ島の特集だったのですが、いやーメチャクチャ面白かったですねー。
無人ヘリが様々な映像を撮ってくれてたのですが、素晴らしいの一言。

とにかく火山の形が美しい。
ふんわり降り積もったかのように見えるラインが美しい。
噴煙渦巻く火口がいかにも「生きてる」。
テレビの画面越しでもそのエネルギーに圧倒される。

夜の溶岩の川がこれまた美しい。
都会の夜景のようでいて、この世ならぬもののようにも見える。
暗闇の中の赤は恐ろしいけれど美しい。
火口から吹き出す炎、中腹を流れるドロドロと輝く光、淡く光る湯気をたてて海に流れ落ちる光。
技術のおかげでこれらが見れるなんて、私達はラッキーだ。

噴石の分析によると、西ノ島は火山島ではなく、大陸を構成する岩石で出来ているとのこと。
現在ある地球上の大陸がどのようにして生まれたのか、その謎の解明にもつながるとのことです。
大陸ならばこのまま大きくなっても島が沈下することはないそうで、どこまで成長するかわからないけど、先が楽しみなことは確かなよう。
新たな島が生まれた時に居合わせた私達はやはりラッキーです。
西ノ島に人が降り立てるようになるのは何年後になるのかな。
やっぱり100年単位の話になるのかなあ。
おそらく見ることはできないだろうけど、楽しみですねえ。

これって完全に「国生み」ですよね。
国生み&神生み。
古事記の創生神話ではイザナギとイザナミが日本列島を次々生んでいくんだけど、それでいけばさしずめ西ノ島は遅れてやってきた国生み。
イザナミの死の原因になった火の神誕生もセットで。
うん、私達は今現在神話の中にいて、この目でその様子を見ているようなものなんですよ。
ロマンですねえ。

御嶽山の噴火の時に、津波や噴火が絶えず起こる日本は有史以来ずっと聖書の中にいるようなもの、みたいなことをブログに書いたけど、それを思い出しました。
人のいないところで起きれば、こういうのは神話につながるロマン。
噴火が人家の近くで起きたら神話級の災厄。
ホント人間の都合なんだけど、でもここまで人間の力の及ばないエネルギーを見せつけられると、ロマンであれ災厄であれ、とにかくひれ伏すしかないような気になってくる。
それくらい圧倒される。
どう足掻いてもかないっこなくて、例えば御嶽山の時なんて犠牲になった方々の魂の鎮め方に途方にくれたけど、今の西ノ島を見てると、こういう自然に対しては結局神道にすがるのが一番筋が通ってるかもしれないなんて考えたりもする。
人を殺す火山だけど、人が生きていける土地を作ったのも火山。
火山のなすがままに、火山にすがって、共に生きていく道を何が起ころうと作っていくしかないって感じ?
日本人って火山列島の上に生きてるんですしね。

なんかね、大陸の卵かもしれない島の誕生を目の当たりにすると、その終わりがあることもわからされてしまうんですよね。
始まりを見てしまうと、継続が永遠でないことを嫌でも知ってしまうというか、地球って有限なんだなーと、人間だけじゃなくあらゆるものの命について考えさせられてしまって、なんか思考が変なところに行ってしまいそうになるんです。
島ですら生まれた時があるのなら死ぬ時がある、いわんや人間をや、ですよ。
火を噴く西ノ島の姿に、妙に無常感に囚われたりもしましたね。

でもそれを引き留めてくれるのがそこで生きてる生き物たちで、旧西ノ島にいた海鳥が今もたくましく居続けてるだとか、海底で新たなサンゴが生えてたり新種の魚が泳いだりしてるとか、そういう映像にとてもありがたい気持ちにさせられてしまう。
生きてるってすごいなあ、美しいなあっていうか。
で、それらを研究してる方達の顔がこれまたいいんですよ。
深海ザメやダイオウイカの時も思ったけど、こういう時の研究者の顔のイキイキさ加減はハンパない。
彼らの知識と努力のおかげで私達も楽しいし、それにもまたありがたい気持ちにさせられるのです。

火山も島も生き物なんですね。
鳥もサンゴも人間も。
その辺の「皆がそれぞれエネルギッシュに生きてる感」がとても良くて、なんとも感動的で楽しい番組でしたね。
命の無常と、有限だからこそのエネルギッシュさと、人間の持つ好奇心を存分に刺激される楽しさと、それらが同時に味わえたなんとも濃い番組でした。

こういうのはNHKはいいですよね。
こういう楽しい番組はこれからも期待。
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by teri-kan | 2015-08-24 16:31 | その他 | Comments(0)

スイスの自衛権

昔から時々出ていた意見で、スイスのような永世中立国になればいいじゃないかというのが日本にはあるのですが、それについて常々思っていたことをちょっと書いてみます。

スイスについて
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by teri-kan | 2015-08-21 14:43 | その他 | Comments(2)

「愛と涙と勇気の神様ものがたり まんが古事記」

ふわ こういちろう著、戸矢学監修。
講談社。

これは素晴らしいです!
古事記を楽に詳しく知りたいという方にはうってつけ。
何より可愛い。とっつきやすい。
それでいて妙に細かい(笑)。
現代につながる風習とか伝統とか、そういったものの起源が古事記にはたくさんあるのですが、それが私達の生活にどう関わっているのか、超わかりやすく説明してくれてる。
例えば三種の神器が誰によって作られ、何に使われ、どういうふうにして運ばれてきたかとか、ホントわかりやすくて親しみやすい。
どんなマイナーな神様でも祀られてる神社が実在しているとなれば、親近感もわいてくるというもの。
デカい神なら言わずもがな。
その辺のかゆい所に手が届く的な解説が見事で、しかも神の絵姿がマイナー神まで細かく描き分けられていて、いやー、これはね、ホント素晴らしいですよ。

描かれている世界観がいいのです。
何もないところから始まったというところからいい。
イマジネーションの見せどころだと思うのですが、これがキャラクターの可愛さと相まって、いい感じで表現されているのです。
タカミムスビが良いですねえ。
あのデカさ、あの顔、ドーンと存在して見守ってるという長らく抱いていたイメージが、超可愛らしく絵になっています。
国譲りの段でそれなりの大きさのはずの矢を指の腹に乗っけて「ふっ」と吹いて射返すところとか良いですねえ。
変な言い方だけど、神様だらけの古事記の中で本当の神様のように神様らしかった。

天孫降臨も良かったです。
私は「五月女ケイ子のレッツ!!古事記」の天孫降臨シーンが大好きなのですが、この本の「御一行様~」といった感じの行列も良い。
むしろどんな神様が付き従ったのか勉強になるのは断然こっちで、ニニギはもちろん神々のキャラがそれぞれに立っていて、ホント覚えやすいんですよ。今までうろ覚えだったのでこれはとてもありがたかった(笑)。

全体的に最もキャラが良かったのはスサノオかな。
超イキイキしてました。体力の有り余った無邪気でおバカな髭の生えた少年?
スサノオを可愛らしく描いたらこんなになるのかと微笑ましくなってしまう。
で、やっぱりボーッとした感じで描かれるのがオオクニヌシ。
あの容貌はなんなんですかね(笑)。何度も騙されるからああいった顔にならざるをえないのか。
そして可愛い絵柄の中でも更に可愛らしく描かれているアマテラス。
オオクニヌシの作った国をじーっと窺う顔が素晴らしい。
ずっと可愛いかったのにあそこだけ真っ黒。
文字通り真っ黒(笑)。
絵柄の世界観も顔の可愛らしさも損なわず、それでいてあの表現は良かったですね。



監修が戸矢学氏ということで、なるほどという出来であります。
戸矢氏はご自身の著書でも、日本の神話と現代をつなげたいという意図があるようにお見受けするのですが、このマンガもそういった方向で作られていると思いますね。
というか、日本の神話と日本の現代は実際につながっているのですが、それを意識していない人が大半で、是非ともそういう人達にそれを気づいてもらいたいという感じ。
全国的にマイナーな神社まで神様ごとに紹介してるのはそのためでしょう。
神社こそが古代と現代をつなぐ装置だし。
その「現代までつながっている感」が読者になんとなくでも伝われば、マンガの中の神様もまた更にイキイキとして見えてくるし、神様の質感や存在感を大きく感じることができれば、また神社にも歴史にも興味が向く。
このマンガはその辺の作用が実に良いように出来ていると思います。

可愛い絵柄で楽しくストーリーがわかって、解説が勉強になって、なおかつ現在の自分達と繋がっている感も味わえる。
古代の物語をマンガにする際の一つの良い例として評価してもいいのではないでしょうか。
何重にも楽しめる大変良い作品だと思います。
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by teri-kan | 2015-08-19 14:49 | 漫画 | Comments(2)

「新訳 フランス革命の省察」

副題は、「保守主義の父」かく語りき。

エドマンド・バーク著、佐藤健志編訳。
PHP研究所。
1790年出版の原書の要約版です。





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by teri-kan | 2015-08-17 16:06 | | Comments(0)

「VSルパン」2巻

さいとうちほのアルセーヌルパン漫画第二弾。
いよいよ「カリオストロ伯爵夫人」が始まりました。



まずは一言。

「ルパンが男のクズじゃなくなってたーっ!」

全てこれに尽きるのですが、ルパンが女の子の清純を踏みにじる最低ヤローじゃない。
半ば無理矢理モノにした女の子を完全放置するようなクズ男じゃない。
さいとうちほのルパンはクラリスに誠実な若者で、少女マンガとして全然OKなイケメンヒーロー。

これなら大丈夫でしょう。
何が大丈夫かと言われると困るけど、現代の価値観に沿ったルパンとクラリスの関係性が無理なく描けるのは確かでしょう。
原作のクラリスは気の毒極まりないですからね。
あんなことされてじっと耐えられるのは、あの時代の女の子だからとしか言いようがないし。

むしろ本作はさすが少女マンガ、体の関係を持った後に捨てられるドロドロさではなく、二人が徐々に気持ちを近づけていく過程が描かれています。
少女マンガは両想いになるまでが一番楽しいんですからね。
この変更は正しいと思います。

だからストーリーは原作よりシンプルでわかりやすくなってる。
ジョジーヌとの関係もルパンは結構割り切ってるし、ジョジーヌに溺れる危うさは原作よりも薄め。
でも薄めで正解。
真面目に原作をなぞったら、ネトネトドロドロ漫画にしかならないし。
とことん濃ゆいですからね、ルパンとジョジーヌ。
「濃い」というよりも「濃ゆい」。
愛憎の憎の部分が絶妙で強烈で、その繋がりの強さを考えたら、ホント、クラリスが気の毒になるくらい。
このマンガでは鞍替えされるのが逆になってて良かったなー。
ルパンとクラリスのために良かった(笑)。

だからこのマンガを読んで「カリオストロ伯爵夫人の原作が読みたい」と思う人がいたら、うれしいけどちょっと複雑。
さいとうちほのルパンはカッコよくて優しいから、これを基準にされたら困るかも。
でもこれを機に読んでもらえたらやっぱり嬉しいな。

ちなみにまだ「カリオストロ伯爵夫人」はこの巻では終わっていません。
3巻は来年発売とのことですが、うーん、問題はこの話の次に何を書くかですねえ。
クラリスのその後とか、どうするのかな。
その辺が気になる……。




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by teri-kan | 2015-08-12 11:03 | 漫画 | Comments(0)

東アジアカップ2015

女子も男子もメンバーは代表のスタメンクラスなし。
建前として結果を求める声はあったものの、この大会の目的は新戦力発掘に他ならず、主力組が作り上げているシステムの中に割って入れるだけのものを持っているかどうか、その見極めこそが第一という大会でした。
だから不慣れなポジションでも与えられた役割で結果を出すしかない。
代表に食い込みたいなら「普段やってることしかやれません」といったプレーでは難しい。
そういった感じでこの大会を見ていたのだけど……厳しかったですね。



・なでしこジャパン

急造イレブンで初戦が北朝鮮というのは辛かったと思います。大敗も納得。
でも最も失望したのは韓国戦の敗戦。
中国戦はだいぶ機能してましたが、ミスが多かったし落ち着かない試合でした。
いつものなでしこが代表のプロならば、今回は代表のアマチュアって感じ。
いつものメンバーがいないからしょうがないんだけど、もっと確実性が欲しかったです。

主力組との差を嘆いてもしょうがないし、今回の彼女達には是非とも奮起してもらって、もっともっと成長してもらいたい。
中国戦の最後で得点できたのは良かったし、意地は見せてもらいました。
試合を重ねればこのメンバーでももっといい試合ができると思えたし、頑張ってほしいです。



・ハリルジャパン

初戦の北朝鮮戦の前半にあれだけチャンスを作りながら複数得点できなかったこと、これが全てを決定づけたような気がします。
コンディション、采配、いろいろ言われてるけど、取るべき時に取ってたら少なくとも負け試合はなかった。
なので少なくとも得点できなかったことを監督のせいにするのは気がひける。
取れなかった場合の采配というのは問題としてあるけど、「得点を取る」というテーマを掲げて臨んだ大会で、あれだけのチャンスをフイにした選手には失望した。
まあその選手をチョイスしたのは監督というのはあるんだけど。

ハリルホジッチはJリーグの視察でも名古屋を多く見てたような印象があって、川又と永井には期待を持ってるんだろうなと大会前から思ってました。
それを裏付ける二人の重用でしたが、やはりテクニックのなさをフィジカルがカバーするというのはないのだなと。
歴代の外国人代表監督が日本選手の欠点にフィジカルの弱さをあげてきたように、ハリルホジッチもその部分では大いに不満があるようで、体脂肪率にこだわってるのもそうだけど、高さ、強さ、速さのある川又と永井は魅力的に映ったんだろうなと思う。
でも彼らは全然ダメで、こっちとしてもかなりガックリ。
ポストプレーって背が高けりゃできるってもんじゃホントないんだよねえ。
そういえばマイクって今どうしてるんだろ。
少しは上手くなってたら呼んでみるってことできないかな。

アジアの戦い方と世界の強豪との戦い方と、両方の違いに引き裂かれた試行錯誤は今後しばらく続くと思うので、見てる方もそれなりの覚悟が必要かなあと思わされた大会でした。
それでも収穫がなかったわけではなく、遠藤には期待が持てました。
大事に成長させてあげてほしいと思う。
柴崎はもう一段階上に行けたらなあ。
宇佐美は……、うーん、メンタルもちょっと弱い?
宇佐美に関してはもどかしいばかりですね。
ガンバで王様するしかできないっていうんじゃ、ちょっと困る。
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by teri-kan | 2015-08-10 12:58 | スポーツ(サッカー) | Comments(0)

ピアノ協奏曲 イ短調 作品54 / シューマン

実は私はシューマンが苦手なのです。
というか、シューマンがわからない。
何のピアノ曲か忘れたけど、昔聴いた時によく理解できなくて、それ以来食わず嫌いの聴かず嫌い。
ずっと避けてました。

でもピアノ協奏曲を聴きまくっていてシューマンを聴かないのはありえない。
だってものすごい名曲扱いですもんねえ……。
というわけで今回初めてまともにシューマンに向き合ってみたのですが、うん、これは名曲扱いも納得。

美しい曲でした。
とにかく美しい。
美しいとしか言いようがないほど美しい。
こちらの心まで綺麗にしてしまうほど美しい。
驚くほどの美しさ。
ちょっと普通じゃない美しさです。

これは何なんでしょうねえ。
邪念がないというか濁りがないというか、まーとにかく綺麗です。
まるでフィルターにかけられた水の如し。
不純物、雑味、えぐみ、そういったものを全て取り除いたような純度の高さ。
音楽って隠しておきたい負の感情も露わになってしまうものというか、そういうものも含めて表現された美だと思っていたけど、この曲はそういうんじゃない。
いや、影や憂いや切なさがないわけではないと思うんだけど、なんていうかなー、やっぱりシューマンってちょっと尋常じゃなかった?

クラシックで美しい曲と言われて思い浮かぶモーツァルトとかショパンだと、美しさの出処になんとなく想像がつくのだけど、シューマンの美しさって、なんか底がない。
モーツァルトのように神がそこに居る至福感でもないし、ショパンのように感情が繊細に表されてるというのとも違うし、うーん、例えばクララへの愛と言われても、恐ろしいくらい綺麗だよね。
綺麗すぎる。

まあこれ一曲だけの感想だからなんとも言えないんですけどね。
他の演奏者のを聴いたら印象変わるかもしれないし、別の曲を聴いたらそれこそ変わるかもしれないし、このCDだけでも聴き続けてたらまた変わるかもしれない。

ただ、シューマンの精神障害は有名だけど、もともとどういう性格だったのかとか、興味は出てきました。
インテリとかバリバリのロマン派とかクララLOVEとか、シューマンのイメージってそれなりにあるけど、彼の心の中はどうだったのかなあ。

とにかく、この曲は他の作曲家のピアノ協奏曲と比べても、ちょっと特殊でした。
連れて行かれる世界が違うという意味で。
シューマンの他の曲も聴いてみたいかなあ。
そういう気持ちになるとは予想もしていなかったけど、それだけこの曲はインパクトがありました。

聴けば聴くほどハマる美しさ。
底も先もわからない美しさ。
確かに名曲でした。
聴かず嫌いはいかんなあと思い知らされました。
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by teri-kan | 2015-08-07 11:29 | 音楽 | Comments(0)