<   2016年 08月 ( 12 )   > この月の画像一覧

「138億年の音楽史」

浦久俊彦著、講談社現代新書。

新書としてはかなりブ厚いのですが、文章は読みやすく、ページはサクサク進みます。
音楽の本ですが、内容は楽曲紹介や作曲家紹介といったものではなく、哲学から見た音楽、神学から見た音楽、感情から、あるいは権力から、そして当然物理学から見た音楽、等々、この世にとって音楽とは何かといったことを様々な分野から解説してる本です。

こういうのを読むたび、数に強い人を羨ましく思うのですが、音そのものは物理の世界に属しているものなので、比率の美しさ等がわかれば音楽の見方どころか世界の見方も違うんだろうなあと、理数系がボロボロな自分が悔しくなります。

そういった数字音痴の人間の感想が以下に。
数には弱いが音楽は好きなのです。





音楽とは何か
[PR]
by teri-kan | 2016-08-31 11:57 | | Comments(0)

「マスケティアーズ」だけど「目がー、目があああー」

ロシュフォールが壊れました。
泣いてた。
「ありゃりゃ、こりゃかわいそう」と思った直後にキモいセリフ連発されて、「うえええええ」としか言いようのない気分になりました。
気持ち悪さが突き抜けて、途中からは感心の境地になりました。
中の人すごいなあとか。

セリフが哀れなんだかお笑いなんだか、もうわけわからん……。





なんかいろいろと急展開!
[PR]
by teri-kan | 2016-08-29 23:55 | 海外ドラマ | Comments(9)

「日本語通」

山口謠司著、新潮新書。

帯の「藤原不比等がプディパラのプピチョ?」が目をひきますねー。

「はひふへほ」は「ぱぴぷぺぽ」と昔は発音していた、というのは何かで読んだことがあって、でもそれがなぜかと言うのは知らなくて、なのでそれについて書かれてある本なのかなと思って読んでみたら、なんと中身は発音だけじゃなく、タイトル通り「日本語通」な日本語全般のお話でした。
なかなか面白かったです。

普段の会話でも使えそうなウンチクとか、学生時代に読みたかったなあと思える文法の話とか、発音についての解説はちょっと難しいところもあったけど、「ほほー、だからぱぴぷぺぽー」と理解しやすい内容。
古代日本人の話し言葉だった日本語が、どのような歴史をたどって今私達が知ってる日本語になったのか、その時代時代で日本語を成り立たせるために、あるいは守るためにどんな苦労が払われていたのか、そんなことが書かれています。

古代の通訳のお話が面白かったですね。
日本人が中国に渡って学んだり、中国人の先生が日本にやってきたり、当時のスーパーエリートである僧侶の日本語への貢献ってすごいなって思えます。
仏教やお経の影響って膨大というか、中国で出来た漢字のお経だって元はサンスクリット語で書かれたインド産ということで、サンスクリットがなければ日本語も今のような日本語になっていないんですよ。
仏教とお坊さんにありがたや~な気持ちになります。

個人的には古典の文法について、せめて高校生の時にこれを読みたかったなあって感じでした。
わかりやすいんです。覚えるのに苦労してる人にはちょっとオススメしてみたいかも。
あとウンチク部分は超気楽に読めるのでここもオススメ。
やっぱり日本語って面白いですよ。
こういうのこれまで読んだことないって人にこそオススメの本です。




[PR]
by teri-kan | 2016-08-26 13:30 | | Comments(0)

「マスケティアーズ」だから王の話もしないと

みんな大好きルイ13世。
愛すべきバカ王について。

「マスケティアーズ」の王は素晴らしいキャラクターで、はっきり言って彼がいるからこのドラマは豊かになっていると言えるほどです。
特に第11話以降。
笑えるのは10話までなんだけど、王本人を深く知ろうと思うならそれ以降。11話からの王はとても興味深い。

なので敬意も込めて王様について思うところを。
敬意はもちろん、ドラマのルイ13世と、何より演じているライアン・ゲイジに対して。





当たり役でしょう
[PR]
by teri-kan | 2016-08-24 13:14 | 海外ドラマ | Comments(0)

大快挙! そしてリオ五輪閉幕

男子400mリレーの銀メダルがすごすぎて、しばらくこの話題だけで楽しさいっぱいな気分に。

アメリカを抑えてゴールするとか、あり得なさすぎですよ。
途中までケンブリッジとボルト、並んでましたもんねえ。あり得ない。
あんまりあり得ないを連発してもいけないんだけど、予選の余裕の1位もあり得なくて、なんかもう何もかもがすごい。

日本史上最強の評判は間違ってなかったんだなー。
とはいえ評判通りの力を本番で発揮するのがどれだけ難しいか。
なのにそれをやってのけたんです。
称賛してもしきれないですよ。
当分の間いくらでもチヤホヤしていいですよ。

北京の時はラッキーな面も大きくて、それでも運が向けばメダルも可能なんだと、とても先が明るくなったのを覚えています。
あの時は初メダルがただただ嬉しかったなあ。
でもそれ以来「失敗しないかなー」と強豪チームに呪いをかけるようになって、私は邪悪なファン化してしまいました。
で、ちょっと今回そのバチがあたってしまいました。

3位だったはずのアメリカが失格してしまったのは残念極まりないですね。
高い方からジャマイカ、日本、アメリカの順で表彰台に乗れるチャンスだったのに、なんで失格してしまったのか。
リレーでアメリカを上から見る日本。
いい絵になってたはずなのにな。

とまあ、そんな感じで浮かれまくった男子400mリレーだったのでした。

今回の陸上の成績って全体的にはイマイチで、特にマラソンがもう期待するのやめた方がいいのかなってレベルの出来だったけど、このリレーだけで気持ち的にはお釣りがきます。
彼らはまだ若いし、先がとても楽しみ。

あ、そうそう50キロ競歩の銅メダルも触れておかなければ。
二転三転のすったもんだがありましたが、素晴らしいレースでした。

例の場面、見ていた時は「ヤバ」と思ったんだけど、自分は競歩のルールがよくわかってないし、実況も解説も特に何も言わなかったし、ゴールして普通に銅メダルの表示が出た時点ですっかり安心していたのです。
なのに寝る直前になって「失格」って言われて、いやーな気分でお布団に入ったんですよね。
でも起きたら銅メダルに戻ってて、なんやねんって感じでした。

無事に決まって良かった良かった。
競歩初のメダルおめでとう。
うん、やっぱり陸上も良かったですね。
銀と銅のメダルが取れたんだから。
陸上にとっても良いリオ五輪でした。



地元ブラジルは男子サッカーで金メダルを取ったし、それだけでブラジル国民的にはある意味成功の大会と言えると思います。
ドイツには申し訳ないけど、皆のために良い結末となりました。
外ではいろいろあったけど、事件事故で競技自体がどうこうなるってことはなかったし、こちらがテレビで見ている分には満足できたオリンピックでした。
リオのみなさんありがとうご苦労様、の気分です。
次はパラリンピックを頑張って下さい。

というわけで、オリンピックはいよいよ東京に。
4年間世界がつつがなく過ごせて、薬物の問題が少しでもクリーンになって、平和の祭典にふさわしい大会が行われることを期待します。
とても難しそうだけど、4年後は今より良い世界になっていますように。



で、何やら閉会式の東京パフォーマンスが良かったようで。
夜にきちんとテレビでやってくれるかな。
「内核通り大臣」には笑わせてもらいました。
よくこんな言葉思いつくね。すごいわ。




[PR]
by teri-kan | 2016-08-22 14:20 | スポーツ | Comments(4)

メダルラッシュが止まらない日本とリオ五輪

次回が地元開催なので上げていかなきゃならないものではあるのですが、毎日なんらかのメダルを獲得して、日本にとっては大変楽しいリオ五輪となっております。
メダリストは皆素晴らしくて、惜しくもメダルならなかった選手も、力を出し切った人達はみな素晴らしい。
残りわずかとなりましたが、最後まで全力を尽くしてもらいたいです。

やはり開幕後すぐに行われる競技が元気だと盛り上がりますね。
競泳と柔道、そして体操。
この辺が景気よく行ってくれると、その後もいい雰囲気に乗っていける。
種目で初のメダルとか、ウン十年ぶりのメダルとか、今回は快挙もたくさん生まれました。
なんかもう、みんなメンタルがすごいわ。
水谷のガッツポーズが何やら変な話になってたけど、あの精神状態の凄まじさを見てたらいちゃもんなんてつけられませんよ。
ホントにすごいです、トップアスリートって。
日々感動させてもらってます。

成績という意味で残念なのは陸上かな。
以前は室伏と女子マラソンで二つのメダルが確実だったけど、今はもう入賞を数えた方がいいくらいの状態。
特に女子マラソンの凋落が酷い。
男子マラソンの結果次第では陸上の先行きは暗澹たるものになりそうです。
男子400mリレーは期待が持てますし、個人的にも五輪最大の楽しみの一つなのですが、決勝はどうなりますか。
陸上はロシアが出てないのだからこれまでより全体的に良い成績を残さなければならないと思ってたのに、今のところは残念ですね。
(澤野はよかったと思います!)



多分、大会としてはリオは失敗なんだろうなーと思います。
事件事故が相次いでるし、客席はガラガラ、応援マナーもなってない。
でも、ここまで壊れた大会だからこそ、流れがいろいろと変わる可能性もある。
過去のドーピング違反者への容赦ないブーイングとか、「今は違うのに」という思いもしないでもないけど、たった一度でも許さないというシンプルなファンの感情は無視すべきではないと思います。

例えば違反したから2年の出場停止とか、一応罰はあるけど、果たしてその罰が罪に見合ったものなのかという疑問もあるし。
アスリートの2年は大きいのだと言われても、観客が一度でも違反した選手は見たくないと言えば、優先すべきは観客の声なのではないかな。
違反者が多すぎて客もいちいちうるさく言ってられなかったり、追放処分だけにしたら選手がいなくなるってのもありますが、それなら普段の大会はいいけどオリンピックは参加禁止にするとか、そんな風にするのもいいような気がする。

選手によるドーピングNOの声も大きくなってきてて、これまで口に出せなかった選手もファンがブーイングしてくれるなら言いやすくもなるだろうし、とにかく「ドーピングしたら選手仲間からもファンからもハブられる」という雰囲気をどんどん作っていくしかないんじゃないかなー。
IOCや各競技の連盟って、有力選手を失いたくないのが先に来て、「バレなきゃいい、メダルさえ取ってしまえばそれでいい」って選手の抑止には全くなってないですからね。

まあ、そうはいってもブラジル人のブーイングはダメダメなんですけどねえ。
ブラジル選手と対戦してる相手選手へのブーイングとか、言っちゃ悪いがサイテー。
何も悪いことしてない、ただ戦ってるだけの選手に対して表彰式でもやるとか、常識の範囲外すぎです。

ブラジルって選手の運動能力高いし、スポーツの盛んな国ってイメージがあるんだけど、選手だけの能力が高くて、観客文化はそこまで発達してないんですね。
サッカーはともかく、スポーツを余裕を持って見るという層は、もしかしたらかなり限られてるのかな。
残念なニュースが多いですよね。

オリンピックが終わったら、ブラジルはいよいよ大変なことになりそうで、ちょっと今から怖いです。
オリンピックがあるからと頑張って維持してきたものが、雪崩をうって崩壊しそうな雰囲気がある。
治安の悪さが致命的ですよ。
選手村でも物や現金が盗まれるなんて末期的。

まあそんな最悪なブラジル以上にサイテーなのはロクテらアメリカ競泳4選手なんですけどね!
例の強盗事件は悪ふざけの狂言だった可能性が高いらしくて、なんかもう、ロクテかわいそうと思った心を返せって気分ですよ。
ホントさいてー。
でも荒んだリオの町がバカな選手にバカな行為をさせたとも考えられるわけで、4年後はバカな行為をしちゃいけないような雰囲気作りをしなければ、と思ったりもする。
きちんとした町ならば、訪れた人もきちんとしようという気になるものです。
雰囲気って大事。
東京五輪が良い大会になるように、日本選手の活躍だけじゃなくて運営や居心地の良さもレベルを上げられるよう頑張ってもらいたいものだと、リオのニュースを見ながら思う日々でありました。




[PR]
by teri-kan | 2016-08-19 10:59 | スポーツ | Comments(4)

「五輪の火 燃える間も マスケ熱 

 上昇気流で 豪雨寸前」



今年の暑さは異常!
でも熱いのは外気だけにあらず!
オリンピックに盛り上がり、マスケ熱も冷めることなし!
ドラマ中断中に冷めたらもったいないと思ってたけど、そんな心配ご無用。
忘れないよう頑張らなくてもマスケ愛は勝手に持続。
むしろ飢餓状態のコントロールが大事だよ?

……というわけで、今回はそこまで自分を虜にしたこのドラマについて、個人的な思いを中断期間っぽくのんびりと。
内容はないので、ゆるく読んでいただけたらと思います。





まあ愛に理屈はないんだよね
[PR]
by teri-kan | 2016-08-17 11:30 | 海外ドラマ | Comments(0)

体操ニッポン金メダル! & ちょっとだけ高校野球

なんだかんだで盛り上がってるリオオリンピック。
準備不足や治安不安やドーピング問題でイマイチのれない感がありましたが、競技が始まってしまえば、そこは世界トップレベルの力と技のぶつかり合い。
やはり見ていて楽しいです。

テレビは忙しいですけどね。
柔道見ててチャンネル変えたら、もうラグビーの日本対ニュージーランドがいい時間になってて、追いつき逆転守りきって勝利という、大事なところが見れたから良かったけど、大会前半は予選があるから大忙しです。

柔道は毎日メダルを取ってるし、水泳も頑張ってるし、今日はカヌーで銅メダルということで、明るい話題もたくさんなのですが、そんな中で盛り上がったのが体操男子。
予選4位だったので「だめかも」って感じだったけど、選手のたくましさはハンパありませんでした。
ホントに立派な金メダルでした。

体操に限らないんだけど、団体でメダルを取るってホントいいですね。
喜び合ってる姿にこっちまで笑顔になります。
特に今回の体操男子は明るかったですからね。
表彰台で君が代をニコニコで歌う選手は、ちょっとこれまで見たことないかも。
内村はもう何年も前から「団体で金、団体で金」って言い続けてたけど、宿願叶ってむせび泣くのではなく、超笑顔で君が代を大声で歌うという、まあなんともよいキャラでした。
鉄棒落下したり決勝4位スタートだったり、逆風吹きまくってたのに、この清々しさは良いですね。
こういう明るさはいいなあ。

ここまでの日本の印象は、男子が元気で女子が今一歩って感じかな。
女子は体操が4位と健闘したし、福原の戦いぶりなんて素晴らしいの一言なんですが、メダルというところでイマイチといった感じです。
レスリング以外にメダルを高確率で狙える女子って、うーん、誰がいるかな。
自己ベストを出すとか、入賞するといっただけで十分なのですが、もうちょっと柔道と水泳には頑張ってもらいたい気もしますね。



ところで、国内では高校野球がこの暑い最中行われています。
今日は広島県代表の新庄が延長戦を制しまして、これでまた楽しみが持続する~と、テレビは見れませんでしたが秘かに喜んでおります。

ここ最近の広島は選抜に出られないのが普通になってきてるので、夏くらいは数日間楽しませてもらいたいと、結構真面目に思っています。
大会初日に負けたら後がヒマすぎるので、組み合わせはなるべく遅い日でとか、期待のなさの裏返しでそんなことばかり考えてましたが、今日は本当に良い試合をしたようで、ちゃんとやれば強いじゃないか、なぜ秋は駄目なんだと、真剣に思ってしまいました。

でも次は不安。
ピッチャーの肩は大丈夫だろうか。
毎度話題になることですが、エースの力投は危険と紙一重なので、勝ったのは嬉しいけど複雑ですね。
大事にならなければいいなと、それだけ思ってます。




[PR]
by teri-kan | 2016-08-10 15:28 | スポーツ | Comments(0)

「マスケティアーズ」におけるマザランポジション

この時代のフランスにおいて絶対に外せない歴史上の人物にジュール・マザランがいます。
外せないのだけど、ドラマにはどうやら出てこなさそう。
史実ではリシュリューの後継者として宰相になるのに、ドラマで宰相に任命されたのはロシュフォール。
「へえええー、ロシュフォールを宰相にするんだー、さすがドラマ」と、割と真面目に感動したんだけど、ロシュフォールがマザランのポジションをこういった形で担うとなると、実は彼の哀れさが別の意味で際立ってしまうのです。

というのも、マザランは王妃のアンヌと愛人関係にあったんですね。
先の話になるけど、ルイ13世の死後に秘密結婚をしたとか、ルイ14世の実の父親じゃないかと言われていたとか、かなりわかりやすい関係だったようなのです。
ロシュフォール、どうせマザランポジションやるなら王妃の愛人の方が嬉しかったんじゃないかなあ。
というより、彼は今まさにそれを目指してますよね。

史実のマザランの在り方が、きっとドラマのロシュフォールの野望のゴールなんでしょう。
王の信任を受け、宰相として国を動かし、頃合いを見計らって王を片付けたら、幼い新王の後ろ盾となって、王妃の愛人にもなって、摂政の王妃と共に政治を行う。
昼は権力を振るってフランスを動かし、夜は王妃とラブラブ。
変態のイメトレはバッチリです。
そこまで完璧に思い描いて、しかしここにきてなぜか計画外のアラミスの影がー!



というわけで、ロシュフォールについてちょっと考えてみました。
いつもボロクソに書いてるけど、「姫の秘め事」でわかったこともあって、彼は彼で興味深い人だなと感じたので。





愛人枠はアラミスに、宰相枠は変態に、というわけにはいかない
[PR]
by teri-kan | 2016-08-08 00:01 | 海外ドラマ | Comments(6)

小日向文世の秀吉

「真田丸」の秀吉がそろそろドラマから退場しそうです。
この秀吉、既に各所で絶賛されてるのですが、本当に良かったので、ここでも少し書いておこうと思います。

大河ドラマで何人かの秀吉を見てきましたけど、「今回はこういう秀吉なのか」「今回はこうなのね」と、ドラマごとの秀吉のキャラを楽しむ以上のことは、実はこれまであまりしてなくて、史実の秀吉に思いを及ばせるということもホントにほとんどしたことなかったんですが、「真田丸」の秀吉には、「もしかしたら実際の秀吉はこんな人だったのかもしれない」と思わせるような、そんなすごみがありました。

小日向文世が上手いってことなんだろうけど、三谷幸喜の本も絶品と言いますか、人たらしだけど恐ろしい秀吉じゃなくて、恐ろしいけど人たらしな秀吉なんですよね。
登場が権力者になってからだったってのもあるけど、笑ってるのに恐ろしい秀吉の演技が本当に良かったです。
そしてそれ以上にすごかったのが、老いに入った秀吉。
とにかくここまで徹底して老いを描くのかと言うほど絶対権力者が老いていく姿と、それに翻弄される周囲の姿がリアルでした。

肉体や生理現象をリアルに描くと、それに影響される精神もリアルに映るし、一つ一つの言動の説得力が強くなるんですね。
晩年の秀吉のメチャクチャさはよく言われていることですが、それにこれほど説得力を与えた大河ドラマは、私が見た限りこれまでなかったんじゃないかな。

だから今回ほど子供がなかなか出来なかったことが気の毒だった秀吉はないです。
秀頼が本当の子かどうかという話は置いといて、あの年齢でも自分が一人でやらなければならない重圧と孤独、後を託せる成人した息子のいない焦燥感、他の権力者と比べて老いへの恐怖が桁違いに大きかったであろう秀吉の、心の闇の深さ、そういったものがよく伝わってきて、本当に気の毒でした。

なんで秀次を殺したのかなあ、豊臣家のためには絶対必要だったのにと、これまでずっと疑問に思っていて、もちろん様々な要因が絡んでのことだったとは思うんだけど、秀次を殺したことは致命的だったと思うから、ここはずっと釈然としなかったんですね。
なので「真田丸」の秀次自害説は結構「なるほど」な感じで、そういう解釈もアリかーといいますか、少なくとも後世に伝えられていることだけが真相じゃないんだろうなという、そういう歴史の深みを感じさせてくれたところも良かったと思います。
歴史は一面的に見ただけじゃダメだというの、「真田丸」は教えてくれますね。

小日向秀吉はどうやら次が最後。
どんな人生の閉め方をするのか、楽しみです。



(追記)
サッカー男子はナイジェリアに4-5で初戦黒星。
やっぱり守備がダメだ……。




[PR]
by teri-kan | 2016-08-05 11:12 | 大河ドラマ | Comments(0)