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「怪盗ルパン伝 アバンチュリエ」5巻 奇巌城・下

「奇巌城」完結!
やはりこの話は面白い。
最後があんなでなければ。
しかしそうだとしても面白い。
ここまでの作品に仕上げた森田崇の力量にも拍手。
ルパンファンとしてとても満足。
よくここまで描いてくれたと思います。




感想です!
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by teri-kan | 2016-05-11 15:48 | 漫画 | Comments(0)

「怪盗ルパン伝 アバンチュリエ」4巻 奇巌城・中

面白かったー。

ルパン対ボートルレ君の直接対決は最高でしたね!
いいよいいよー。
ルパンその調子!
その勢いでどんどん自己肥大させて、「813」のブラックルパンへと突き進むんだ。
このルパンなら十分「813」がイケる。
期待が俄然高まった。
もしかしたら「奇厳城」で「アバンチュリエ」は終わっちゃうんじゃないかと心配してたけど、こんなルパンが出てくるなら大丈夫なような気がしてきた。
ここまでいいルパンが出てきて「813」やらないなんてありえないでしょー。
来る来る、絶対来る。
勝手にそう思って心底楽しみにして待つことにする。

「アバンチュリエ」においての前巻からの懸案事項、ソニアのその後を書かずにレイモンドが登場してどうするんだろう?ということは、今回無事解決しました。
解決という言い方もなんだけど、きちんと顛末を書いて、ルパンがサイテーな二股野郎になるのを防ぎました。
しかしここでこういったソニアの最期を書かれると、ルパンが可哀想でしょうがなくなってしまいます。
レイモンドもあれですからね、ルパンには幸せになってはいけない呪いでもかかってんじゃないのかと思いたくなってしまう。
「813」なんか、それこそあれですからねえ。
あ、なんかものすっごくルパンが憐れになってしまった。
いかんいかん。
憐れまれるなんてルパンは一番イヤだろう。

で、肝心の「奇厳城」の中身ですが、まあまだ終わってないのでなんとも書きようがないのですが、やっぱり細かいところは結構忘れてたなあって感じですね。
上巻を読んだ時、二巻で終わるのかと思ってたくらいだし、いろいろと記憶から抜け落ちていました。
そうそう、ルイ・ヴァルメラいたね。
そういえばそうだった。
うーん、これは下巻が超楽しみ。

やっぱり面白いよねえ。
お話として「奇厳城」は超エンターテイメント。
ワクワクドキドキです。
ボートルレ君、頑張ってるけどルパンは人間が違うんだ。
今までも違ってたけど、やっぱり「歴代フランス王の後継者」としてのお宝を手に入れてるからか、もう尊大で高慢なのが天井知らずでパワーアップ、実際それを手に入れるだけの力とそれを活用できる力を持ってるし、なんかいい感じで化けモンじみた人になってますよねえ。
あーいいなー。

いやね、何度読み直してもボートルレ君と直接対決してるルパンがカッコよくってですね、イイヨイイヨー!なんですね。
青筋立ててキリキリに怒ってるところなんて最高です。
眉毛と髭が変な人だけどカッコいい。
でもあれをそばで見てたら恐すぎて固まるしかない。
同席してた「私」さんはすごいですねえ。
超貴重な体験だけど、同席はノーサンキューですわ。

あ、この巻のガニマールとショームズは面白くてよかったです。
「ツバメ号」は快適だったようで何より。
でも彼らの役割がこれで終わるわけではないのが………。

下巻は楽しみでもあり辛くもあり。
既に敵は人間ではなく運命。
とんでもないものを相手にして戦うことの連続です。
ルパン頑張れ、超頑張れ。
「アバンチュリエ」も頑張れ。
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by teri-kan | 2015-06-08 00:01 | 漫画 | Comments(0)

「怪盗ルパン伝 アバンチュリエ」3巻 奇巌城・上

やっぱり面白い話なんだよねえ。
原作の感想を以前書いたけど(ネタバレあり) 、今回改めて漫画で事件を追っていくと、やっぱり面白いよなあとしみじみ思う。

まだ半分しか進んでないので、事件についてはノータッチで感想書くしかないのがツライところです。
実はあれは、と言いたいところが結構あって、そういうの考えても上手く作られてる話だなあと思います。

これまでのルパンの犯罪パターンを踏襲しつつ、しかしルパンらしからぬ印象も大きいのが「奇巌城」の面白いところなんですが、その原因はルパンが重傷を負って動けないからですね。部下が先頭に立ってるから、ところどころびっくりするほど仕事が荒っぽい。
荒っぽいけど、でもスケールは大きい。
ホントわくわくするお話です。

ボートルレ君が頑張っとります。
かわいいですねえ。
今回のルパンの敵はこれまでのようなおっさんではなく、自分より年下の学生さん。
ルパンシリーズ自体、この辺りから敵は社会的権力や富豪といったものではなくなってきて、なんていうか、もっと真っ当ではないものへと移っていきます。
真っ当ではないというか、まあ犯罪者もそうだけど、もっと言ってしまえば運命とか、そういった類のものが敵になる。
だからさすがのルパンも百戦百勝とはいかなくなる。
そしてこの話はその象徴ともなるべき話でもある。

一発の銃弾なんだよね。
これが彼の人生を決定的に変える。
「奇巌城」はこの事件のみでも凄いけど、シリーズ全体でみても大転機の作品で、だからこそ下巻の出来は重要なんだ。
どういう風にルパンを描くのか、ものすごく興味がありますねえ。

というわけで、今から「奇巌城・下」が楽しみでしょうがないんですが、なんか急に不安になってきたんだけど、まさかこれで連載が終わるってことないよね?
「アバンチュリエ」は青年期のルパンを描いてるとかなんとかどこかに書いてあったけど、考えてみたら「奇巌城」はルパンの青年期の終わりのような作品なんだ。この次は「813」だし。
まあ「813」だって若者っぽく描いて全然いけると思うけど、若者がああいう酷いことするのと壮年の男性が酷いことするのとではちょっと違うからなー。
まあ実年齢は40歳で見た目30歳でもルパンの場合は成り立っちゃうから、これからも年齢重ねようがずっと若くてカッチョいい外見でいてくれたらいいんだけどさ。

あ、そうだ。
「813」を描く前に「緑の目の令嬢」を描けばいいんだ。
あれは若者っぽくても大丈夫。
ちょっとストーカーチックなのがなんだけど。
あ、「水晶の栓」もいいな。
あれは敵があんなんだから、若者っぽくても大丈夫。

とにかく、これからも連載を続けてもらえるように祈っておこう。
「奇巌城」を区切りにしないでもらえるように頑張ってもらおう。
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by teri-kan | 2014-08-18 12:48 | 漫画 | Comments(0)

「怪盗ルパン伝 アバンチュリエ」2巻

「ユダヤのランプ」です。
ハーロック・ショームズ再び。
いや、正確には三度目か。

ショームズが出てくる原作にイマイチ思い入れがない私ですが、「アバンチュリエ」のは面白いと思います。ショームズとウィルソン君がいいキャラクターになってるから、彼らメインで見ても楽しめる。

マンガの表現はいいですね。
原作を結構忘れてるんで忠実な再現なのかどうなのかわからないけど、川からあがったショームズがサイズの合わない服を着ているところ、その格好で夫婦の決定的な場面にいたたまれない表情で固まっているところなんて、面白い絵だなあと思いました。

そう、これってご婦人の名誉を守るお話だったですよね。
結局守れなかったけど。
波風たたせず事態を収めようとしたから却ってややこしいことになったって感じで、でもルパンは人殺しはしないからなー。
あの下種な男をさっさと殺しちゃえば話は簡単だったけど、それだと夫人や彼女が苦しすぎますからね。
絶対殺さないというルパンだからこそ女性も依頼しやすかったはずだし、その辺ルパンのイメージは既にしっかり確立していたんだなと思います。

次はとうとう「奇厳城」。
またもやルパンは登場しません。彼が大々的に姿を現すのは後半の後半になってから。
だからショームズ同様ボートルレ君のキャラが重要になってきます。

ここら辺がルパン作品の難しいところですね。
「813」以後だとルパンが最初から登場して、悪人の敵と痛快に戦うのだけど、「奇厳城」までは敵が警察や善良な(?)宝の持ち主だったりするから、ルパンは思いっきり日陰の人なんだ。

個人的には日陰のルパンより出ずっぱりのルパンが見たいから「奇厳城」はさっさと進めて「はよ813を!」ってな気分だけど、でもこの雰囲気だと「奇厳城」の後は短編とかをやるのかなあ。
実は「アバンチュリエ」は思いっきりソニアを絡ませてるんですよね。なんと今回の「ユダヤのランプ」にも出ている。ちょっとだけだけど。
ていうか、最初誰だかわからなかった(笑)。巻末の解説を読んで「なるほどー」って感じで、ここまでしっかり作りこまれていたとは正直思いもしてなかった(笑)。

しかしソニアが健在のまま「奇厳城」に入るとなると大きな問題が。
それはもちろんレイモンドが登場するからですが、となるとソニアの悲劇は「奇厳城」冒頭で起こるということなのかどうなのか、そこら辺がヒジョーに気になる。
そうなるとソニアが出てくる短編の事件は「アバンチュリエ」では描かれないということなのかな。それとも後から、「昔こんなことがありました」的に描かれるのかどうなのか。

なんだかいろいろと気になる今後の「アバンチュリエ」ですが、単行本が次に出るのは夏とのこと。
なんだか先の話だなあー。
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by teri-kan | 2014-01-20 10:52 | 漫画 | Comments(0)

「怪盗ルパン伝 アバンチュリエ」1巻 公妃の宝冠

面白かったーっ!

以前にも書きましたが、私は原作でもこのお話が大好きなのです。
シャルムラース公爵がカッコいいんですよねー。
スタイルの良いイケメン、上品で洒落っ気があって皮肉屋で冗談好き。
乗馬が上手くて運転が上手くて決闘に強くて女のコに優しい。

なんてパーフェクトな男なんだー!
もう最高です、シャルムラース公爵。
大好きです。愛してます。

うん、まあ、ルパンのことなんだけどね、ようするに。
女に弱くて挑発に弱くて大ほら吹きの自惚れやの泥棒なんだけどね。



もうちょっと撫でつけられた髪型をイメージしていましたが、マンガだからこれでいいと思います。
若々しくて活動的な青年公爵って感じ、出ています。
下まつげ(笑)がいいですね。
目の表情がイキイキしていて、とても良い下まつげです。

爆弾を持ってる時の目は素晴らしすぎて言葉がありません。
アップがすごくて悶絶しました。笑い声をたてないように必死だったです。
ルパンって感情の起伏が激しくて、狂ってる時はホントに狂ってるかのようなんですが、そういう激しさが出ていたという意味で、あのイッちゃってる目は良かったです。

ていうか、目……(笑)。
一応弱者の味方、婦女子の味方の美男子ヒーローなんですけどねえ(笑)。

まあその目も含めて、公爵のパリ屋敷でのすったもんだは私のイメージ通りで、とても満足できるものでした。
ソニアと公爵はいいですよねー。
この場面はホント好きです。

ビクトワールがもうちょっとおばちゃんだったらなおイメージ通りでしたが、赤ちゃんルパンの面倒を見てる絵がとても良かったのでこれはこれでいいかな。
絵的には若い方が華やかだし。

そうそう、この頃はルパンのお父さんってああいう設定だったんですよね。
「アバンチュリエ」でここまではっきりと書くということは、ようするに「カリオストロ伯爵夫人」はマンガにはならないということなんだろうな……。
まあ無理だろうとは思ってたけど、正直に残念と思ってしまいますね。
心情的には「カリオストロの復讐までやっちゃってよ」なので、お父さんの説明がもっと曖昧だったら先の希望が持てたのになあって気分です。



相変わらずおっさん連中の描写が素晴らしいです。
原作では全然愛着のわかないフォルムリーやグルネイ・マルタンを「いいかも」って思ってしまうのだから、漫画家の腕の素晴らしさってことなんだと思います。

早くも次が楽しみですね。
原作のショームズ登場作品はそこまで好きではないのですが、「アバンチュリエ」のショームズは面白いので期待して待ってます。
そして「奇厳城」、「813」か。

今も時折見せるルパンの狂気が「813」では全開になります。
「813」の狂気はギャグでは済まされない、ホントにホントの狂気。
悪人と善人のバランスがこれからどうなっていくのか、今後の「アバンチュリエ」に大期待です。
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by teri-kan | 2013-08-23 10:18 | 漫画 | Comments(0)

「アバンチュリエ」5巻

金髪婦人事件解決。

原作よりもマンガの方が面白かったです。
絵があるからですかねえ。当時のパリの建物、調度品、生活ぶり、それらがとても細かく描かれているからとてもわかりやすかったし面白かった。
「金髪婦人」の犯罪はパリの普通の生活の場が舞台なので、そこが豊かに表現されていると俄然面白くなるんですね。
原作で単行本半分のお話がかなりなページ数のマンガになりましたが、分量もさることながらそれ以上に充実した絵情報満載の内容だったと思います。

ショームズが良かったです。ガニマールも良かった。
ルパンもカッコよくて良かった。

クロチルドはやはり哀れだ。
以前ここでも書いたけど、ルパンと関わった女性の中で最も哀れ。
ていうか、クロチルドって余命わずかの女性だったっけ?
なんか記憶があやふやです。



「アンベール夫人の金庫」をここで入れるのはいいことなんじゃないかと思いました。
次は「ルパンの冒険」の宝冠事件だし、ここで下町の下層の生活を描いておく意味はあるかなと。
で、「ユダヤのランプ」「奇岩城」とこれから続くそうだけど、この並びでいくならその次は「813」かなあ。「813」ならショームズを絡ませられるし。
で、それから外伝風に「水晶の栓」。もしくはいくつか短編。

なんとなく恋愛風味の強いものはとりあげられないような気がするし、あまりオジサンになってからのものもとりあげられないような気がするし、となると上記の作品が妥当だろうと思うし、そうすると扱う作品がもうあとわずかということになって、なんだか寂しい気持ちがしてきたりする。
とはいえ単行本半分の「金髪婦人」がこれだけ日数がかかって、「ルパンの冒険」でさえ連載されるのはこの春からだし、となると「奇岩城」が読めるのは一体いつになれば~?って感じ。

はっきりいって先はかなり長いぞ。「813」なんて遠い彼方。

ていうか「813」描いてくれるのかなあ……。
あれは結構グロいしルパン人でなしだし最後はあんなだし、マンガにしてくれないかも……。
大体「813」は「虎の牙」の完結をもって初めて丸く収まるといったお話だし、個人的には「虎の牙」も描いてもらいたいんだよねえ。
ううーん、望みを語ると尽きない……。

いやまあ連載が続くだけでホントはありがたいんですけどね。
ホントにね、面白いと思うのに、なんでこうマイナーかなあ。
解せんですよ、本当に。
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by teri-kan | 2013-02-26 16:06 | 漫画 | Comments(0)

「アバンチュリエ」は一安心

アルセーヌ・ルパン漫画「アバンチュリエ」が、この度雑誌を移籍することになりました
現在の雑誌では年内いっぱいとのことで、秋にその報が届いた時からヤキモキしていたのですが、無事続けられるとのことで何よりでした。

今の某雑誌、なんでダメだったのかなあ……。
出来はとても良いと思うんですけどねえ。
ルパンは時代遅れだから? いや、それはちょっと認めたくない。
宣伝だよ、宣伝が足りなかったんだよ、と言いたいところだけど、でも実際扱いは本屋でも地味で、それって売れてないから地味なんだよね(涙)。

ポップか何かで「元祖ルパンの冒険ここにアリ!」みたいに飾ってくれたら、もしかして「昔図書館で読んだなー」程度の人がウッカリ手にとってみるとか、あったんじゃないかなあ。
なんかこう、ルパンものってなかなか盛り上がらないですよねえ。

まあ、そんな辛気臭い話はもういいのです。
せっかく移籍決定したのだから、ルパン好きはそのことで盛り上がらなければ。
特に移籍第一弾として選ばれたお話が「ルパンの冒険」という願ってもない題材!

以前、当ブログでも書いたのですが(「ルパンの正しい薦め方」)、このお話は初めてルパンを読む人に大変オススメなのです。
細かい理由は「ルパンの冒険」にも書いているんですが(注:ネタバレ大アリです)、ルパンの(可愛い方の)魅力がふんだんに盛り込まれてるんですね。ファンにならずにいられないってくらい魅力的に。
ストーリーも古典的な泥棒モノで、変身が得意な泥棒ならこの手のお話がなければウソだろーってほど基本中の基本。
ニヤニヤしながら読めること間違いなしの王道ストーリーなのです。

これを移籍第一弾とするの、全くもって、大変、非常に、正しいと思います。
そしてこれを作者がどう料理するのか、ホントーにホントーに楽しみです。
私の感想は「ルパンの冒険」もそうだし、作中に出てくる女主人公について書いた「ソニア・クリスチノフ」もそうなんだけど、ちょっと乙女(笑)な思考に浸りすぎてるんで、もうちょっとだけハードな雰囲気のマンガを楽しめたらいいなとか、今から思っています。

とにかく、雑誌が決まって良かった。
メデタイメデタイ。
私は単行本派なので、読めるようになるには随分先まで待たなければならないのですが、作者には是非元気に頑張ってもらいたいものです。
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by teri-kan | 2012-12-28 10:33 | 漫画 | Comments(0)

「アバンチュリエ」4巻

嫌がらせをさせたら世界一だよなールパンって。

ということをしみじみ感じた4巻でした。
ホントーに性格悪いよね(笑)この人。

なんだか小説読むより性格の悪さが三割増しになってるような「アバンチュリエ」のルパン。
でも相手がショームズですからね。遠慮はいらないぜ。
真面目で実直なガニマールがやりこめられるのは悲しすぎるけど。

4巻はとうとうホームズ、もといショームズとの全面対決。
金髪婦人をめぐる世間を巻き込んだ大騒動のお話です。

マンガはやっぱり楽しいですね。
「無念」の掛け軸とか、パスタを口から吹き出すルパンとか、いろいろと細かくて面白い。
レストランでエラソーに熱弁ふるってたのにショームズの姿を見た途端小さくなってるのも笑える。
汗ダラダラなのがいいね。
開き直るのは男らしいぞっ。

小説の方ではただの無能っぽい印象のウィルソン君がいい味出してて、レストランでもいい人っぷり全開で、ルパンの別れ際の言葉じゃないけど「こんな相棒がいて羨ましいですよショームズさん」でした。
まあ、ルパンはこの後まんまとウィルソン君を偽伝言でハメちゃうんですけどね。
あれを念頭において「こんな相棒がいて羨ましい」のルパンのセリフをかみしめると、ルパンの人の悪さがしみじみと感じられて、「ママはそんな子に育てた覚えはありません!」って言いたくなるくらいです。
ビクトワールの嘆きが聞こえてきそうだよ。坊ちゃんにも困ったもんだ。

なんでか知らないけど、「アバンチュリエ」のルパンを見ていると、いかにも若者だからかこっちが年くってるからか、どーも母のような気分になっていけません。
なんでですかね。ルパンの感情の上げ下げが激しいからかなあ。
表情が絵でわかるからというのもあるだろうけど、小説を読んでた時は、文体のせいもあってか、若いとはいえカッコいい大人のお兄さんって感じだったのに、「アバンチュリエ」のルパンはね、なんだかいろいろと心配で、気分は「おーいやりすぎるなよー」なのです。
初期作品はルパンも若いし、とりあえず普通の泥棒だからですかねえ。
これが「813」以降だとはっきりとした凶悪な敵が出てくるので、「遠慮せずにやっておしまいなさい」になるんだけど、この頃はねえ……宝くじの先生とかお気の毒すぎますもんねえ。

とにかく、4巻も楽しいルパンでした。「金髪婦人」に関しては原作より完全にこっちの方が好きかも。
5巻も楽しみだー。
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by teri-kan | 2012-09-07 10:24 | 漫画 | Comments(0)

「アバンチュリエ」3巻

ノッてきました。
非常にいい感じです。
これはルパンファン以外にもいけるのではないか。
加速しつつある良い勢いがビシビシと紙面から感じられます。

収録されているのは「ハートの7」の解決部分と「おそかりしハーロック・ショームズ」「赤い絹のショール」の計3編。
どれもそれぞれに面白いのだけど、まずは「ハートの7」。

犯人の顔が秀逸です。
個性的なおっさんの絵がホントに上手いですね。
ギャグ入った悪人顔のおかげで深刻さが軽減されてるのはルパンものに合ってるし、ルパンのシャレのきいた悪辣さと良い対をなしてると思います。
ルパンは夫婦の危機も救ってあげたし、ズルしてでも女性の名誉を大事にしてくれるイイ男ですね。

「おそかりし~」の方は、小説が絵になるとわかりやすくていいなあとしみじみ思ったお話。
おフランス史がふんだんに盛り込まれたストーリーで、「ハートの7」のシャルルマーニュのモザイクもそうだけど、フランスの豊かな歴史と文化がマンガだとよく理解できます。
ショームズにネガを撮られる場面は、ホントーにカシャッカシャッと撮られた絵でおかしかったです(笑)。私が原作を読んで想像していたイメージは、ショームズの脳裏に白黒反転した文字通りのネガが、服やかつらを取っ払った状態で写し撮られてるってものでした。こういう違いは読んでて面白いですね。

名場面であるネリーとのバッタリ再会シーンも、想像していたよりもルパンがカッコ悪くて良かったです。
ていうか、あそこまでカッコ悪かったっけ? あれじゃ唐草模様じゃないだけで日本のドロボウと大差ないんだけど。
なんなんだろう、あの斜め結びスタイル。ダサすぎるにもほどがある。
宝石を盗んだからというよりも、あの格好だけでダメだ(笑)。ネリー気の毒すぎ。

原作を読んだ時は、いたたまれない恥ずかしさは当然としても、もうちょっとスマートな姿だと思ったんですよねえ。
スマートであるべきだという願望が生み出したイメージだったのは認めますが、にしても絵になったら全然容赦なくて、ここは見事に幻想を打ち壊してくれた場面でした。

「赤い絹のショール」も原作が大変面白いのですが、マンガでは謎解き部分もさることながら、ルパンとガニマールの因縁がすごかったです。
因縁というか、ルパンの性格の悪さというか、ルパンがあまりにヒドすぎて、読んでてガニマールが気の毒で気の毒でしょうがなかったです。

ルパンはさ、あの愛嬌と女性へのやさしさで目が眩んでしまいがちになるけど、性格すごく悪いんだよね。本当にかなり悪いんだ。
それなのに魅力的だから困るんだけど、悪いヤツほど頭がいいってのを見事に地でいってる人ですよね。
何でも出来ちゃうし、先のこともやすやす読めてしまうし、だから平気で他人をバカにするし、これの成れの果てが「813」の、人をただの駒としか見ないあのブラックルパンで……。

あー、恐い恐い。

本当に、3巻のルパンはそれまでと比べて随分悪人ぶりに磨きがかかりました。
絵も洗練されて、顔はよりシャープに、男っぷりも上がってます。
だけどとんでもないヒトデナシ。
「おそかりし~」のお人よしお坊ちゃんがしみじみなごめるくらい、3巻のルパンはヒトデナシでした。

フランス人が学校図書館にルパンシリーズを置かないことも納得です。
今までも納得してたけど、更に納得できました。



ホント、悪人だよなあ………………好きだけど。
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by teri-kan | 2012-04-27 16:32 | 漫画 | Comments(0)

「アバンチュリエ」2巻

うむ。面白い。
1巻に続き期待を裏切らぬ出来ですが、惜しむらくは「ハートの7」が非常にいいところで終わってしまってるところ。
仕方がないけど3巻まで待つのが辛いわー。

今回は「王妃の首飾り」「謎の旅行者」「ハートの7」の三作。
どれも原作のイメージ通り。
もちろん漫画用に膨らませてあるけど、大抵のルパンファンに受け入れられるであろう程度のものだし、いいストーリーになっていると思います。

「王妃の首飾り」におけるルパンの母親とドルー・スピーズ伯爵夫人との確執は、読者にわかりやすいように少々大袈裟に描かれていますね。私も学生時代に原因があるのだろうなと思っていましたが(「王妃の首飾り」その2)、夫人の妬み根性を全面に押し出した分、「アバンチュリエ」では夫人の哀れっぷりに磨きがかかっていました。

あと、これは1巻でも思ったことだけど、子ラウールの顔が純真そうだったのがちょっと私の抱いてたイメージと違ったかな。「愛嬌はあるけど、こましゃくれた子供」だったのでね、私の中のラウール像は。
でも「警察コワイヨー」のフリなんて屁のカッパだったろうし、案外ママンのスカートに隠れてるような子供だったかもしれないなあと思うんで、純真な顔でも一応納得なんですが、目はもうちょっと大人達を睨んでくれてた方がよかったような気もします。(追記:見直したらちょっとだけ睨んでたとこありました。)
その分窓から入ってくる顔が怖すぎで、ホラー(?)と純真の使い分けは抜群だったですが。

「謎の旅行者」は良かったですね。
これは原作も面白いけど、漫画の方がもしかしたらもっと楽しめるかもしれない。
もともとルパン物エッセンスがふんだんに盛り込まれている作品で、変装がネタになってたり(別人をルパンと思わせるとこがひねりが効いてる)、汽車と車の追走劇だったり、警察官を手先のように使ったり、ルパン自身は結構焦ってるけど、明るくて痛快で疾走感があって、読んでて非常に気分がいい。

特にいいのはルパンと同じ汽車に同乗したおばさん。社会的地位のある夫を持つおばさんのあの時のあの心理は、ものすごーくよくわかります。
私でもあの場にいたら絶対ああ言うと思いますよ。「主人のお友達のこの方(ルパンのこと)の言うとおりに!」って。
あんな非常事態下で言いくるめられない自信はないし、なんていいますか、やっぱりルパンは頭の回る人なんですよねえ。
その割には簡単に寝てるところをぐるぐる巻きにされてしまうんですが、あの辺のウッカリ加減もいかにもルパンで、そういうところも合わせて面白い人だなと思います。

誰でもルパンと汽車で同部屋になってしまう可能性がある。ルパンはどこにでも出没して、もしかしたら今隣にいる人がそうかもしれない。
……なんて可能性が感じられるようなお話ですが、豪華客船じゃなくて汽車ってところがいいんですよね、これ。おばさんは災難だったけど、おばさんの不運が人事ではないと思えるところがこの話のすごくいいところ。

「アバンチュリエ」、おばさんの描き方はGOODでした。
いやホント、気の毒なおばさんだったなあ。
事件の真相を知ってもルパンを憎むに憎めないところがまた気の毒だなあ。
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by teri-kan | 2011-12-08 14:52 | 漫画 | Comments(0)