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「ダルタニャンの生涯 史実の『三銃士』」

佐藤賢一著、岩波新書。

「マスケティアーズ」から始まったフランス文学&フランス史の旅は、肝心の「三銃士」を読まないまま、デュマとブルボン朝の周辺を行ったり来たり。
シーズン3を見るまでは!と原作を棚上げにしてきたけれど、いよいよ無理がきたと言うか、とうとう手に取ったのがこれ。

原作未読で読むのはどーよ、と思いましたが、しょうがないので読む。
読みたいのだー。

ダルタニアンの生涯。
映画とドラマと多少のフランス史の知識だけで実際の彼に近づいてみました。




フランス男万歳
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by teri-kan | 2017-02-24 11:20 | | Comments(0)

「VSルパン」3巻

さいとうちほのアルセーヌルパン漫画第三弾。
「カリオストロ伯爵夫人」が完結し、短編の「結婚指輪」他が収められています。

「カリオストロ伯爵夫人」は普通に面白かったですね。
うまい具合に良いところで一旦終わらせています。
ナイスだなと思ったのはその次の「結婚指輪」と、「カリオストロ伯爵夫人」のエピローグ的な「ルパン誕生」。
この2つは素晴らしい。
ルパンを少女漫画にするならこれくらいの改編脚色をしてくれなきゃね! と言いたいくらいの出来栄えです。

クラリスがいいんですよね。
自分の意志と感情をきちんと持ってる素敵な女性です。
原作のクラリスはここでも書きましたが、ルブランの記述が少なすぎて、ちょっととらえどころがないんですよね。
でも「VSルパン」のクラリスは可愛らしくて素敵で、ちゃんと結婚生活してて、ホント微笑ましい若奥様。
でもだからこそ最後のあれが一層悲しかったりする……。

とはいえ、それも含めて良く出来たストーリーでした。
面白かったな。
「結婚指輪」であんな風にルパンがそもそものところから関わっていた、という設定も良かった。
ちょっと本人ビックリ。
いやー、色男はつらいね!

そして何より、奇厳城にルパンが辿りつく物語を作ったことに拍手!
この発想はなかった。
ホント面白かったです。
これを「カリオストロ伯爵夫人」のエピローグ部分と合体させた技も良かった。
まさしく「ルパン誕生」。
ルパンの精神的な部分と、超人的な力の源の部分と、どちらも手に入れてこその「ルパン」だということ、きちんと押さえてて満足できました。

次はどのストーリーでいくんでしょうね。
少女漫画ですからやっぱりそれっぽいお話をチョイスしていくことになるのかな。
年齢でいったらネリーやソニアだけど、この際順番は抜きにして、オーレリーとか出てきてくれたら嬉しいな。
「緑の目の令嬢」自体が洒落たお話なので、このマンガの雰囲気にも合ってると思うし、結構いいんじゃないかな。
オーレリー、好きなんですよねえ。
まあみんな好きだから誰がきてもいいんですけどね。



ところで、奇厳城の謎ってルイ14世が関わってて、このマンガでもチラッとルイ14世が出てくるんだけど、「マスケティアーズ」を見て以来ルイ14世がどうも他人に思えなくて、「まあまあこんなに立派になって」とか「ひどい政治はするなよ」とか、いちいち思ってしまって由々しき状態です。
うーん……親戚の子くらいの感覚はあるかなあ(笑)。

あれだけ赤ちゃん時代を見させてもらったらやっぱりねえ。
高熱が出た時はこっちも心配したもんだよと、なんとなくしみじみしてしまうんだから恐ろしい。
なんかもうホントに親戚のおばちゃん状態だわ……。




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by teri-kan | 2016-10-19 10:40 | 漫画 | Comments(2)

「ラ・セーヌの星」とチューリップ

このブログって日本以外の事だとフランスに関する記事が多いなあと、前々から過去記事を振り返って思っていたんですが、「マスケティアーズ」にハマって改めて自覚しました。
私はどうやらフランスが好きらしい。
少なくとも他のどの外国よりも。

まあアルセーヌ・ルパンが好きなので自然とそうなってしまうんですけどね。
実はルパンは私にとって理想中の理想。理想のフランス男。
女に優しい弱者の味方。
女たらしでありながら正義の人。
「マスケティアーズ」のアラミスは、だからまんまタイプ。
ハマってしまうのも、これはもう小学生以来そうなんだからしょうがない。
私はこういうのに弱いのです。(但しフィクションに限る。)

もう一つのフランス好きの原因は、まあベタですが「ベルサイユのばら」。
華麗な文化とドラマチックな歴史。ドラマチックな人間模様。
これに心惹かれない女子がいようかってものです。
なんだかんだでフランス史は面白い。

まあそういう感じで、この二本柱が私のフランス好きの基本かなあと考えたのですが、ふと思い出したんです。
そういえば「アルセーヌ・ルパン」と「ベルサイユのばら」のいいところを併せ持ったアニメがそれ以前にあったよなと。
自分は元々それが好きで、フランス好きの原点を求めるならむしろそっちの方だよなと。

そのアニメこそ「ラ・セーヌの星」。
革命期のフランスを舞台にした、とある少女を主人公にしたアニメです。

主人公は夜になると剣を持って悪と戦う花屋の女の子。
しかしその正体はフランス王妃の腹違いの妹。
本人それとは知らず権力を憎み、事実を知って苦悩するも、最後には和解。
和解っていうか、フランス革命だからね、王妃は断頭台へ、本人は姉の思いを胸にパリを離れる。
それがもう劇的。最後の場面は今でも忘れられん。
私はしばらくマリー・アントワネットには妹がいると思い込んでいました。

彼女には「黒いチューリップ」という義賊の味方がおり、それがまたイケメンの男子。
彼の正体がこれまた文句なしで、良い生まれなのに義賊、とことん正義の人という、おいしいところしかない男。

当時このアニメが大好きで、シモーヌ(主人公)には心底憧れたものでした。
主題歌も歌いまくってました。
「良いフランス男とは、男前で女に優しく弱者に優しい」という刷り込みは、アルセーヌ・ルパンを読むよりも随分前、「黒いチューリップ」からきていたのでした。
後に読んだ「ベルサイユのばら」で似たような人が登場して、「まるで黒いチューリップだー、フランスってこういう話がたくさんあるんだー」なんて思ったものでした。
黒いチューリップ、ホントに素敵だったんですよ。
女の子が憧れるのもしょうがないというくらい。

まあ今見たら、「え!?こんな絵!?こんな顔!?」ですが。
古いアニメですのでね、それはしょうがないです。
1975年ですよ、75年。
私が見たのは再放送ですが、それでも随分昔です。



ところで、「黒いチューリップ」で検索をかけると、デュマの作品が出てきます。
義賊の話ではないようですが、心惹かれるタイトルです。
アラン・ドロン主演の映画(1963)もあります。
デュマの原作を元にしていますが、だいぶ内容は変わっていて、こちらはホントに義賊の話。
解説には「フランス革命迫る動乱の時代を背景に、貴族を罰し庶民を助ける神出鬼没の快盗“黒いチューリップ”の活躍を描いたアクション」とあります。

「ラ・セーヌの星」はこれを参考にして黒いチューリップのキャラを作ったのだと思われますが、にしてもフランスにとってチューリップってなんなんだろうと思わされます。

「黒いチューリップ」の監督であるクリスチャン・ジャックがそのまた昔に監督した映画、ジェラール・フィリップの「花咲ける騎士道」の原題が「ファンファン・ラ・チューリップ」で、やっぱり「チューリップ」なんですよ。
「ファンファン・ラ・チューリップ」はもともとフランス民謡で、少年の武勇を語ってる歌らしいんだけど、でもやっぱりなんでチューリップなのかがよくわからない。
フランス人にとってのチューリップのイメージってどういうものなのか、ちょっと知りたいです。

花だけど男性と結びついてるんですよねえ。
男性というより男の子。せいぜい青年。
チャーミングな若者というイメージですね。
そんな男の子が戦ってるのが、なんでか知らないけど「チューリップ」。
一本でスッと立って、鮮やかだけど花弁がシンプルなのがイメージに合ってるのかなあ。

とりあえず言えることは、フランスには明るいチャンバラがあるということ。
弱者に優しい正義の戦いがある。
ひたすら女に優しい正義の男がいる。
時代背景が暗くても、だから陰鬱なだけじゃない感じになる。
ドラマチックで、やっぱりイキイキしてるんです。

これが今でもフランスがいいなあと思う理由の一つではあるかも。
応援したくなるフランス男です。
ルパンとかファンファンとか「マスケティアーズ」のアラミスとか、憎めない感じのフランス男はずるいなあと思います。
みんな大きな欠点を持ってるんだけど、愛嬌がハンパないんですよね。
この手の男は「俺の愛した女はみんな死んでいく」というパターンもあって、ますます応援しなきゃならない羽目になる(笑)。
やっぱりずるい気がします(笑)。




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by teri-kan | 2016-06-15 09:06 | フランス映画 | Comments(0)

「怪盗ルパン伝 アバンチュリエ」5巻 奇巌城・下

「奇巌城」完結!
やはりこの話は面白い。
最後があんなでなければ。
しかしそうだとしても面白い。
ここまでの作品に仕上げた森田崇の力量にも拍手。
ルパンファンとしてとても満足。
よくここまで描いてくれたと思います。




感想です!
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by teri-kan | 2016-05-11 15:48 | 漫画 | Comments(0)

「マスケティアーズ」はBBC

「マスケティアーズ」はデュマの「三銃士」が元になってるドラマなんですが、制作がイギリスのBBCなんですよね。
最初驚いたんだけど、よく考えてみたら映画でも三銃士モノって英語しゃべってるのしか観たことないし、フランスじゃなくアメリカとかイギリスが作ってるものが多いです。

なので思いました。
ルパンものもアメリカかイギリスが作ればいいんだと。
そうすればこんな風にスピーディで活気があって明るい作品になるんだと。

かえすがえすも2004年の映画「ルパン」が惜しいんですよねえ。
これがヒットしてればアルセーヌ・ルパンはもっと人気が上がっていたはずなのに。
あそこまでシリアスに作ることなかったし、救いのないエンディングにする必要もなかったし、こう、なんていうかなあ、変に芸術ぶったり哲学風にしなくたっていいんですよ。
ルパンが活躍 → カッコイイ!
ルパンが危機脱出 → ヒャッホー!
そんなので良かったんですよ。

なんであんなに辛気臭くしちゃったかなあ。
あれがフランス人の芸術性です!とか言われても、ちょっとねえ、暗すぎでしたよねえ。
ルパンシリーズって、個人的にはワクワクの冒険小説のカテゴリーに入ってるので、終始シリアスってピンとこないんですよ。
誰かルパンに対して私に近い感覚を持ってる監督さんが今風なルパン映画を作ってくれないものですかね。

スピーディで前向きな三銃士+1が躍動している「マスケティアーズ」を見てると、つくづく思っちゃいます。
フランスの素材だろうがイギリスやアメリカが作ればいいじゃないかと。
英米人はルパンが好きじゃないかもしれないけど、中にはファンだという映画人もいるでしょう。たとえ少数だとしても!
俳優だって別にフランス人じゃなくていいよ。
ていうか「マスケティアーズ」にフランス人俳優いない。
いるかもしれないけどメインはイギリスやラテン。
「ルパン」だってそれでいいじゃないか。
「三銃士」がこれだけ面白くなってる事実があるならさ。

……という風なことを、「マスケティアーズ」を見るたびに思っているので、ちょっとここに書いてみました。

ちなみにフランス映画で明るく楽しい時代物の冒険活劇が作れないとは思いません。
ジェラール・フィリップの「花咲ける騎士道」は、それはそれは楽しいフランスの冒険活劇です。
1952年と古い作品なので全然参考になりませんが、古き良き時代の明るい元気な映画です。

も一つちなみにフランス版の映画「三銃士」として「ソフィー・マルソーの三銃士」というものがあるらしく、ちょっと調べてみたのですが、allcinemaに載っていた解説がなかなかすごかったのでここに掲載させてもらいます。

「老いた騎士たちの泰然自若振りも手伝って、ハリウッド型の娯楽作品と違いゆっくりとしたテンポで展開していくのは多少冗長であり、共演者たちの間抜けぶり等はマルソーの颯爽とした主演振りを際立たせてはいるが、登場人物のキャラクターに深みが出ていない。ハラハラドキドキを楽しむアクション映画といったよりも、大らかな気持ちで楽しむ夢想譚といった趣である」

ディカプリオ君主演の「仮面の男」は、三銃士が老いててもカッコよくてスピーディだったぞ!
ソフィー・マルソーのは1994年、ディカプリオ君のは1998年作で、その差たったの4年。
なのになぜスピード感でそこまで違いが出るのだ。
フランスはそもそもスピーディに作るとか、キビキビしたものを作るとか、そういう意識が薄いのか?



ところで、「マスケティアーズ」自体は昨日も大変面白かったです。
アラミスほんとイイ男だよね。
王位継承者の赤ちゃんが出てきて、「げげっ、この子が鉄仮面になるのか!?」とハラハラしたけど、そうはならなくて安心した。
アラミスほんとイイ男だよね。

三銃士+1はみんなイケてるね。
リシュリューもトレヴィル隊長も頭が回ってカッコいいし、ルイ13世だけが無能っぷりを振りまいてるんだよね。
マリー・ド・メディシスを最後まで拒否できてれば見直したんだけど、王のくせにあるまじきチョロさだったね。
ルイ13世の一人無能キャラはいいなあ。

いやあ、来週も楽しみです。
三銃士はやっぱり面白い。
BBCはいい仕事してます。




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by teri-kan | 2016-05-09 15:07 | 海外ドラマ | Comments(0)

「みんなの怪盗ルパン」

小林泰三、近藤史恵、藤野恵美、真山仁、湊かなえ著。
ポプラ社。

アルセーヌ・ルパンのオマージュ小説集。
五人の作家が一作ずつルパンの活躍を描いています。

では、それぞれの感想をば。




これはポプラ社です!
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by teri-kan | 2016-05-06 15:50 | アルセーヌ・ルパン | Comments(0)

「シャルリとは誰か? 人種差別と没落する西欧」

エマニュエル・トッド著、文春新書。

昨年一月に起きたシャルリ・エブド襲撃事件に反対する大規模デモを取り上げた本です。
あのデモでは人々が「私はシャルリ」と声をあげていましたが、それをしていた人達は一体どういう人達だったか、彼らにそういう行動をとらせた背景に何があるのか、といったことを、各種統計から分析、解明している本です。

More
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by teri-kan | 2016-02-15 09:56 | | Comments(0)

「大空のドロテ」

瀬名秀明著、双葉文庫。
上下2巻。

モーリス・ルブランの「綱渡りのドロテ」のドロテを冠した物語。
「日本SF作家クラブ50周年記念作品」として発表されたもので、文庫化されるのを待って昨秋購入しました。

思いの他読むのに時間がかかって、忙しい時期だったとはいえ二か月以上も費やしました。
なかなかページが進まなかったですねえ。
「これはどういう読者を想定して書いたものなのか?」という疑問も大きかったかなあ。
要素が詰め込まれすぎた話だったですね。


では、以下はネタバレありの感想。

大人の少年の物語
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by teri-kan | 2016-01-29 15:05 | アルセーヌ・ルパン | Comments(0)

「VSルパン」2巻

さいとうちほのアルセーヌルパン漫画第二弾。
いよいよ「カリオストロ伯爵夫人」が始まりました。



まずは一言。

「ルパンが男のクズじゃなくなってたーっ!」

全てこれに尽きるのですが、ルパンが女の子の清純を踏みにじる最低ヤローじゃない。
半ば無理矢理モノにした女の子を完全放置するようなクズ男じゃない。
さいとうちほのルパンはクラリスに誠実な若者で、少女マンガとして全然OKなイケメンヒーロー。

これなら大丈夫でしょう。
何が大丈夫かと言われると困るけど、現代の価値観に沿ったルパンとクラリスの関係性が無理なく描けるのは確かでしょう。
原作のクラリスは気の毒極まりないですからね。
あんなことされてじっと耐えられるのは、あの時代の女の子だからとしか言いようがないし。

むしろ本作はさすが少女マンガ、体の関係を持った後に捨てられるドロドロさではなく、二人が徐々に気持ちを近づけていく過程が描かれています。
少女マンガは両想いになるまでが一番楽しいんですからね。
この変更は正しいと思います。

だからストーリーは原作よりシンプルでわかりやすくなってる。
ジョジーヌとの関係もルパンは結構割り切ってるし、ジョジーヌに溺れる危うさは原作よりも薄め。
でも薄めで正解。
真面目に原作をなぞったら、ネトネトドロドロ漫画にしかならないし。
とことん濃ゆいですからね、ルパンとジョジーヌ。
「濃い」というよりも「濃ゆい」。
愛憎の憎の部分が絶妙で強烈で、その繋がりの強さを考えたら、ホント、クラリスが気の毒になるくらい。
このマンガでは鞍替えされるのが逆になってて良かったなー。
ルパンとクラリスのために良かった(笑)。

だからこのマンガを読んで「カリオストロ伯爵夫人の原作が読みたい」と思う人がいたら、うれしいけどちょっと複雑。
さいとうちほのルパンはカッコよくて優しいから、これを基準にされたら困るかも。
でもこれを機に読んでもらえたらやっぱり嬉しいな。

ちなみにまだ「カリオストロ伯爵夫人」はこの巻では終わっていません。
3巻は来年発売とのことですが、うーん、問題はこの話の次に何を書くかですねえ。
クラリスのその後とか、どうするのかな。
その辺が気になる……。




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by teri-kan | 2015-08-12 11:03 | 漫画 | Comments(0)

「真夜中から七時まで」

モーリス・ルブラン作、偕成社。
ルパンは登場しませんが、別巻という形でアルセーヌ・ルパン全集に連なっている作品です。
ルパンを思い起こさせるような冒険好きの色男と、若くて美しい娘さんが主人公。
誰でも気軽に読める冒険恋愛小説です。

うん、これは推理小説ではありませんね。
事件はあるし泥棒もあるけど、ヒーローは犯罪者でなければ探偵でもない。
全然悪いことしてないわけじゃないけど、いたってフツー。
仕事仲間が悪人なだけで、彼は健全です。

ただ少し、いや、かなりヒドい女たらし。
そこの部分ではヤなヤツです。
自分本位なんですよねー、最後には真実の愛に目覚めるけど。
そこら辺がちょっとルパンとは違うかな。
ルパンの方が悪人だけど、ルパンはもっと誠意があって、愛嬌は倍ほどもある。
でも所詮は悪人だからね。
本作のヒーローは真っ当な人なので、未来の幸福も描けます。

とにかく読んでて思ったのは、ヒロインがやたらと律儀なこと。
いやもう立派なもんです。
ここまで筋を通すお嬢さんも珍しいのではないかと。
ヒーローはそこに絆されたりするので、やっぱり人間何事にも誠実にあたらないといけないなあと思いますねえ。

印象的だったのは亡命ロシア人の描写。
第一次世界大戦後のパリというか、ロシア革命後のパリが主な舞台で、ストーリーにロシアが深く関わることもあって、亡命した人々の登場がとても多いです。
ルパンもロシア貴族に変装したりしてますが、パリにロシア人が貴人庶民関わらずたくさんいたということ、とてもよくわかります。

結構面白い作品だと思いますね。
いろいろと不思議なところもある話だけど、当時のパリとかフランス人を楽しめることは間違いないです。
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by teri-kan | 2015-07-08 15:02 | アルセーヌ・ルパン | Comments(0)