タグ:社会 ( 83 ) タグの人気記事

東北地方太平洋沖地震

被災された方々にはかける言葉もありません。
今現在もあちこちで火事が起きていて、映像を見るだけで震えが起こります。

東京、仙台の親戚・身内とは夕方に連絡がとれて、とりあえず安心したのですが、仙台は夜の間も刻々と状況が変わっているので、心配がぶりかえしています。
朝が来るまで心配が続くでしょうが、明るい中で惨状を目にするのも恐いような気がして、結局どちらにしても落ち着かない。
恐ろしいことです。

津波の凄まじさを今回は心底思い知らされました。
スマトラ沖の津波の映像は何度も見ましたが、今回のはそれを上回る衝撃で、こんな風に上空から撮ったものってもしかして初めて? 
すごすぎて現実の光景かどうなのかわからなくなるくらいです。

大船渡市の中学生23人は皆無事だったんですね。よかった!(日テレ情報)

少しでも多くの命に助かってもらいたいです。
救助を待っている方、救助活動にあたっている方々には、なんとかこの夜を乗り切って、明日を迎えてもらいたい。
頑張って下さいとしか言いようがないのが悲しいですが、でも頑張って下さい。
[PR]
by teri-kan | 2011-03-12 02:50 | その他 | Comments(0)

「白川静 漢字の世界観」

松岡正剛著。平凡社新書。

先日読んだ「日本辺境論」は、辺境人を説明するためにいろんな方の言葉や業績が文章中に紹介されているのですが、その中の一人が白川静。知ってる人は知っている、漢字の大先生です。

私が初めてこの方を知ったのはとても遅くて、なんとお亡くなりになった時。大きな知性が失われた、といった新聞の記事ででした。
へえ、どんな人だったんだろうと思いつつそのままにしていたら、昨年そんな初心者にもうってつけの本が出て、それが本作「白川静 漢字の世界観」だったのでした。
内容は、漢字の成り立ち、その呪術的な意味、それを使う人々の世界観……先生がどういった経緯でそれらを解き明かし、仕事を積まれていったか、そういった諸々が書かれています。

とにかく読んでて感動することしきりで、特に漢字一つ一つの由来と意味については、もう頭の中の雲がぱーっと晴れていくかのようで、久しぶりに脳が知的に刺激されたとしか言いようがありませんでした。
こんな世界があったのかと、面白くて面白くてしょうがなかったですねえ。

すぐに当の先生の著書「漢字」も購入したのですが、毎日の生活でバタバタしているうちになぜだか行方不明に(涙)。買い直すのもためらわれるので結局そのままになっているのですが、「日本辺境論」に登場してきたせいで、またむくむくと読みたい病が起こっています。



とにかく面白い。
漢字の世界ってすごいのです。
読んだ事のない方には絶対オススメです。




[PR]
by teri-kan | 2009-12-21 10:50 | | Comments(0)

「日本辺境論」

著者は内田樹。新潮新書。

初めてこのタイトルを見た時「わ、売れそうな本」と思って、著者名を見て「これ絶対売れるだろ」と思って、で、実際売れてるらしいのですね。
買おうかどうか迷ったけど、自虐にも礼賛にも偏ってなさそうな感じがしたので一応購読したのですが、とりあえずその勘は当たっていました。



辺境人は辺境人でいいじゃないか、欠点も多いけどこうでしか生きられないんだから、という趣旨の内容は、多分多くの日本人の肩から力を落とさせてくれると思うのだけど、一方でちょっと暗い気持ちにもなりました。

辺境に対する真ん中とはもちろん中国のことなのですが、以前中国を特集したTV番組を見ていて、中国人の大国意識をまざまざと見せ付けられたことがあるんですよね。
で、その時思ったのです。中国人が日本人の戦争をいつまでも許さないのは、日本が酷いことをしたせいもあるけど、そもそも小さな辺境国が自分達を攻めたという、そのこと自体が気に入らないのだなと。だからどれだけ謝っても許されることは決してないんだろうなあと。

「日本辺境論」を読んでいて暗澹とした気分になったのは、中国に対して思ったそれが韓国にも当てはまるとわかったことで、かつての日本がアホだったとはいえ、辺境国とはかくも立場の弱い国なのかと、実はかなりガッカリきたのでした。
本作は日本人が辺境人特有の思考から逃れられないことを繰り返し説明するのですが、日本がそうであるなら中国や韓国の「自分達は日本より優位の国である」という意識も未来永劫変わることはないということで、真に対等になれるなんて、この先絶対にないってことなんですよねえ。



まあそれはともかく、そんな日本の過去の戦争についても、なぜ当時の軍部は暴走したのかという説明を本作はしてくれるのですが、その内容を正しく理解できるのはおそらく日本人だけでしょう。

空気。その曖昧にして確固たるもの。

いやあ、読んでてこれまたガックリくるくらい日本人ってホントに日本人だなあとしみじみしてしまうのですが、「お国のために」と戦争に駆り出された方々、空襲に合われた方々に一体どう顔向けすればいいのか、「空気のせいで死んだんだよ」なんてとても言えません。

そんな「辺境人」であるがための負の部分はもちろん、逆に良いところも本作には書かれているのですが、特に日本人の「知りたがり屋」「勉強したがり屋」な面についての説明は興味深かったですね。日本人にとってどれだけ「学ぶ」ことが大事か、ちょっと難解な説明ではありますが丁寧に書かれてあって、「日本語」の特殊性のくだりと合わせてとても面白く読ませてもらいました。



辺境人の作り上げた、辺境人を辺境人足らしめる最大のもの「日本語」を大事にして、これからも辺境人らしく向上心を持って頑張ろう!
……というような結論でいいのかな。

辺境という「世界の果てのどん詰まり国家」のアレコレは、当の本人達にとっても摩訶不思議だったりするのですが、それがわかりやすく解説されてて面白かったです。


内田氏の著作、他にも読んでみようかな。
実は「橋本治と内田樹」しか読んだことないんですが、ちょっとそんな気になった「日本辺境論」でありました。




[PR]
by teri-kan | 2009-12-15 10:48 | | Comments(0)