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「スポーン」のサントラ

あまり思い出したくない昔話なのですが、以前車の中に置いてあったCDをごっそり盗まれたことがありまして、数にして40枚くらいですかねえ、高価なボックスセットも盗られちゃって、思い出すと悔しいのでなるべく思い返さないようにしてるのですが、とにかくそういったことがあって、よく聴いてた音楽に限って手元にないということに、今現在はなっています。

前々回プロペラヘッズについて書いてて思い出したのですが、そういえば「マトリックス」のサントラも盗られてるんです。
サントラは他にも何枚かあって、「トゥームレイダー」とか「ショーガール」とか「54」とか「ワーキングガール」とか、なんか書いてるだけで悲しさがよみがえってくるのですが(苦笑)、まあ結構いろいろ盗られてまして、で、そんなサントラの中にあって、盗られたことさえ完全に忘れていたサントラを、このたび思い出したのでした。

それが「スポーン」のサントラ。
なんで忘れていたのかというと、映画を見ていないから。

アメコミが原作なので映画自体に興味がわかなかったのですが、予告編で曲はカッコよさそうだと思ってサントラだけ買ったのです。
で、確かにサントラは良かった。
全部が全部好きとは言いませんが、お気に入りになったのが何曲かありました。

なので、その中でも特に好きだった1曲をご紹介。
盗られてから久しく聴いていませんでしたが、今はネットのおかげで簡単に聴けるので良い時代ですよねえ。
The Prodigy & Tom Morello の「One Man Army」です。
今聴いてもカッコいい。
この頃こういうの好きだったなあ。

今はもう洋楽シーンがどうなってるのかさっぱりわかりません。
日本の音楽もよくわからないけど。
「最後にたどり着くのはやっぱり演歌なのよ、日本人は演歌!」と、若かりし頃ちょっと年上のオネーサンから言われたことがあったけど、残念ながら演歌には走りませんでした。
「たどり着くのはビートルズだよ」と言われたこともあったけど、そっちにも行ってない。
強いていうならクラシックかなあ。
クラシックは昔から好きだったけど、たどり着いたと言えばそうかもしれない。
で、たどり着いたと思っているということは、もう若くない(苦笑)ってことなんだと思います。

昔みたいに新しい音楽を追い求める気力がないですもんね。
すっげーババくさいこと言ってますが(笑)、「スポーン」のせいで昔を思い出して、そんなことを思わされました。

よく聴いてたCDの一部は手元にないから、実は懐かしむのも中途半端なんですけどね。
デヴィッド・ボウイも振り返ろうにも振り返られない。
残ってるCDを確認してボウイはいつかまとめて買い直そうと思ってるけど、惜しいCDはボウイだけじゃないですしね。
初回限定盤は手に入らないし。

物の管理は大事です(涙)。
自分の場合は自分のせいだったので落ち込むしかできなかったし、気をつけないといけませんね。




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by teri-kan | 2016-08-03 10:47 | 音楽 | Comments(2)

「9か月」(1995)

先日「ノッティングヒルの恋人」をテレビでやってて、情けないヒュー・グラントはやっぱり可愛いなあと思ったので、彼を可愛いと思った原点である映画について書いてみます。
といっても、内容はほとんど覚えていないけど。

「モーリス」で初めてヒュー・グラントを見て以来、綺麗な顔を楽しむべく「幻の城」「フォーウェディング」と、彼出演の作品をぽつぽつと見てきたんだけど、評判のいい「フォーウェディング」はなぜかそれほどピンとこなくて、「こういう役も出来るんだー。むしろこういう役の方がいいじゃないか」と可愛い魅力を発見できたのがこの「9か月」でした。

恋人の妊娠期間の9か月に起こったいろいろを描いたコメディなんですが、ヒュー・グラントの思いがけない魅力ばかりに目がいって、ストーリーが思い出せないのが残念。
まあそこまで良い出来の映画ではなかったのでしょうが、とにかくこの男が情けなくてどうしようもないのは確かでした。
でも情けない顔がとても似合うヒュー・グラント。
男前じゃなきゃもしかしたら許せないお話だったかもしれません。

強烈に印象に残っているのがカマキリのエピソード。
カマキリは交尾の後メスが相手のオスをバリバリと食べちゃうのだそうですが、恋人の妊娠にうろたえる主人公がメスカマキリに襲われる夢だかなんだかを見るシーンがあって、それだけはものすごくよく覚えてるんですよね。
卵を作った後自らを卵の栄養に差し出すオスカマキリ、無残。
メスカマキリは容赦ないですねー。
でもそれがカマキリの世界的には最も良い子孫繁栄の手段なんだろうな。

実はそれ以外ほとんど記憶が残っていない、それほど映画としてはちょっとイマイチな「9か月」。
でもヒュー・グラントは良かったはず。彼の魅力だけは太鼓判押せる。
恋人役はジュリアン・ムーアだし、主役の二人は豪華でしたね、今から思うと。
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by teri-kan | 2014-06-06 16:44 | アメリカ映画 | Comments(0)

「天と地」(1993)

「天と地と」も「天と地」も、両方とも英語にすれば「Heaven & Earth」。
「と」がもう一つ付くだけで微妙なニュアンスの違いが生まれるのだから日本語ってステキ。



アメリカ映画「Heaven & Earth」(邦題「天と地」)は、「プラトーン」「7月4日に生まれて」と共にオリバー・ストーンの「ベトナム三部作」の一つとされているベトナム戦争映画。
主人公はベトナムの一般人女性で、戦争勃発と共に運命が急転する彼女の過酷な人生が、長い時間をかけて丹念に描かれています。

戦争に翻弄される人々の苦悩を描き、ゆえに戦争反対を訴える映画であると思うのだけど、女が主人公であるためか、女である自分と比較して彼女の生き方そのものに視点を置いて観た記憶があります。「戦争反対!」なのは当たり前のことで、そんな当たり前のスローガンなんかよりも過酷な状況で彼女がどう生きていったか、その選択や芯の強さの方が肝心だったですね。
で、彼女は本当に強いのです。本当にたくましくて、「すごいなあ。自分ならここまで出来ないだろうなあ」と思うことしきりで、「自分も頑張らなきゃなあ。この人は頑張ったんだし」とか考えて、なのにそこまで思ったところで変に心がねじ曲がって、「でもこんなに頑張れたのはあまりに過酷な状況に置かれたからであって、置かれたら皆それぞれそれなりに頑張るよね」とか思っちゃって、結局最後には自分の心の中には何も残らなかったのでした。オリバー・ストーンが訴えたかったであろう教訓も何もかも。

やっぱり説教くさいんだろうなー。
巷で「オリバー・ストーンは説教くさい」と言われていると知った時、初めて私は「天と地」を観たとき感じたモヤモヤ感の正体に気付いたのですが、訴えたいことを必死で表現して説教くさいと言われるのも不幸なもんだなあと、なんだか悲しい気分になったものでした。
熱意はあるのにね
でも好きな人は好きなんだろうからそれでいいのかもしれない……という風に思うようにしたオリバー・ストーン。
彼の映画はいくつか観たけど、だから感想が書きにくい。
頑張ってもあらすじくらいしか書けないです。
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by teri-kan | 2011-03-02 11:27 | アメリカ映画 | Comments(0)

「天と地と」(1990)

原作は海音寺潮五郎の歴史小説で、上杉謙信の生涯を川中島の戦まで描いた作品。
でも出来もさることながら、今となってはいろいろと微妙な映画。
大金かけて作ったんですけどねえ……。

角川春樹が自ら監督を務めた角川映画。
合戦シーンをカナダで撮影するなど派手な話題をふりまいて、とにかく出だしは好調だったんだけど、ちょうどこの時主役の渡辺謙が病に倒れて、そこからなんだか雲行きが怪しくなっていく。
代役の榎木孝明をあれこれ言ってもしょうがないのだけど、せめて渡辺謙が出演していたらもう少し力のある作品になったでしょう。日本の四季は美しく、合戦場面も壮大だったけど、人物に残念感を抱いてしまうのは、あれでは仕方なかったと思います。

音楽は小室哲哉。TV番組で戦国時代や戦の場面が出てくると、以前はよくこの音楽が使われてました。
この頃はまだ彼もいい仕事をしていたのですが、後の転落はご存知の通り。同じく逮捕された角川春樹といい、なんか今となっては縁起の悪い映画というか、残念な話題ばかりがまとわりつく作品になっています。

せっかく大金かけたんですけどねえ。
残念ですねえ。
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by teri-kan | 2011-02-28 10:42 | その他の映画 | Comments(0)

「ガタカ」(1997)

遺伝子操作によって身体的欠陥を排除された人間が優遇される近未来社会を舞台に、自然妊娠で生まれた一人の男性がそれゆえに苦悩し、努力するといった物語。

主人公は生まれながらに心臓疾患のリスクを抱えており、そのため宇宙飛行士になりたいという夢がかなえられない。どんなに体を鍛え頭脳を磨いても、発病リスクがあるという遺伝子上の欠陥故にこの社会では「不適正者」として末端で生きていかざるをえない。
そんな主人公が夢をかなえるためにとった方法はDNAブローカーから優秀な遺伝子を「買う」ということ。結果主人公は見事宇宙局「ガタカ」の局員へ、そして宇宙に旅立つ一歩手前まで来る事ができたのだけど、ある日重大事件が起こり……といったストーリーです。

主人公はイーサン・ホーク、彼の恋人役に後に実生活でもイーサンと結婚(&離婚)することになるユマ・サーマン、そして優秀なDNAを提供する男性にジュード・ロウ。
キレイな役者が見事にそろって、それがまた近未来っぽい雰囲気を醸し出してる良作の映画です。



優秀な遺伝子がモノを言う社会は結構リアルで、唯々諾々とそれに従うしかない雰囲気はとても理解できる。
例えば現実でもソ連のバレエ学校が、肥満体型の親族がいたら痩せてる子供でも入学試験で落とすとか、その手の話題はないわけじゃなくて、人間ってやっぱり優秀な遺伝子が好き……というより、効率がいいんだよね、その方が。効率を重視したら自然とそうなって、この映画の雰囲気もそういった効率のよさが端々から感じられて、それがまたいかにも近未来って空気を演出してる。

この映画はそういった社会に生きる苦悩や絶望、非情さを徹底的に描いているのかと思いきや、実は案外そんなことなくて、そういった意味ではかなり甘い。本作で訴えたい事は人間にとってとても大事なことだけど、だからこそ甘っちょろいといえば甘っちょろい。遺伝子差別の物語でありながら、実は非常に人間に対して優しい映画なのです。
で、それはやっぱり心地良いのですね。だって私達は人間だし。
希望と優しさに救われれば、やはり人としてホッとできるのです。

その点でいうと凄まじいのはジュード・ロウの人生の方。
パーフェクトな遺伝子を持つが故の苦悩、そのためにとった行動、主人公の夢に付き合ううちに得た生きる意味、そして最後の決断。こっちの人生には甘さなんてカケラもない。
すごいですよ。そしてまたジュード・ロウが上手いんだ。彼の印象の方が強くなっても仕方ないというくらい存在感が抜群だった。

この映画で果たしてるジュード・ロウの役割は大きいよなー。



この映画を観た時、「銀河英雄伝説」の「劣悪遺伝子排除法」を思い出して、実は少々重い気分になりました。
遺伝子欠陥のある人間を社会から排除することには「ケシカラン!」って皆言うけど、遺伝子欠陥のない人間を作り出そうという動きには人って鈍いんですよね。そういった人間を増やそうという考え方には、どうも人間は抑制が効かないような気がする。

「適正者」を優遇するという形の不適正者差別が「劣悪遺伝子排除法」と一体どんな違いがあるの?実は大して違わないんじゃないの?とか、ちょっと思ってしまいました。
「銀英伝」のルドルフ・フォン・ゴールデンバウムのように根絶やしにするのは論外としても、なんかこう寛容さのようなものがなくなっていく感じがして怖いなと思う。

「ガタカ」は人間の夢と努力に優しい映画だけど、描かれてる社会はとても薄気味悪い。
その気味悪さと「愛が人間を救う」みたいな温かさと、その両方が存在して、なんとも不思議な映画。

ちょっと甘いけど、怖い映画ですね。
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by teri-kan | 2010-11-10 00:50 | アメリカ映画 | Comments(0)

「もののけ姫」(1997)

宮崎駿作品のテーマの一つに「人間vs自然」がありますが、それを真正面から取り上げたのがこの映画。
あまりにストレートすぎて、他の作品と比較したらある意味わかりやすいというか、ちょっと説教くさい。しかもハッピーエンドじゃない。
まあ他の宮崎作品だって全てがハッピー!で終わるわけじゃないけど、「もののけ姫」のエンディングはそれでも他とは全く違う。

だからですかねえ。この映画、ヒットした割にTVであまり放送されません。

まあね、見終わった後スッキリするどころか結構ブルーになっちゃうし、しかも自分達の生活というか、人間の営みに関するお話だから、人ごととして済ませられないんですよね。

森が暴れまくった後、整然とした里山が現れた時に感じた脱力感・喪失感は何とも言いがたいものがありました。しかもそうならなければ自分達現代人は生きていけないのだと考えた時、自然を惜しむ人間の気持ちにすらエゴが見えて、更に気が滅入る。
とはいえこっちも人間ですからね、人間が生きるために闘っていく姿にはやっぱり共感するわけで、荒ぶるままの自然じゃやっぱり困るわけですよ。今もそうだけど、特に昔はそれこそ自然との闘いは人間にとって生きるか死ぬかの闘いなわけで。
やっぱり死にたくないじゃないですか。少しでも安心して、ラクに生きていきたいじゃないですか。自然には大変申し訳ないけれど。

せめてジレンマに悩み続けることくらいか、自然に対して人間が出来ることって。
この映画の「自然は壊されたんだよ」「壊されるんだよ」という終わり方は、せめてそれくらい自覚しましょうってことなのかもしれません。

まあそんな自分のエゴに向かい合って落ち込む人間に対して「自然はそんなヤワじゃないよ」とばかりに、この映画は最後森の再生も見せてくれるのだけど、あの小さいコダマに思いっきり救われて映画館でポロリと泣いちゃったりした私。
なんていうかなあ、人間の営みは自然と対立するものだけど、しかし人間もまた自然の循環の一部であるというようなこと、どこかでずっと意識していたいものだと思います。
それすら忘れちゃさすがにいかん。



真面目な映画なんでどうしても真面目に語ってしまうんですが、エンターテイメントとしてももちろん素晴らしい作品でした。
あまり見返したい映画じゃないけど、映像は圧倒的。
あらゆる面においてパワーに溢れてましたねえ。

最初から最後まで、この映画はエネルギーに満ち満ちていました。
自然の力はものすごいですが、人間の生命力、もとい、エゴのパワーもものすごい。
その二つの力がぶつかりあった映像の迫力は、あれはもうアニメならではなんでしょう。
宮崎駿のイマジネーション、表現力ってすごいと思います。
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by teri-kan | 2010-10-22 10:23 | その他の映画 | Comments(0)

「スピード2」(1997)

スピード感のまるでない「スピード」の続編。
最後もねえ、めりめりめりめりーっとなぎ倒していくあれは、「スピードが速すぎて困る」というのとは違うよね。
やっぱり「船」と「スピード」の組み合わせには無理があった。これに尽きると思います。

「スピード2」だと思わなければ、多分そこそこいい映画だと思う。
主人公の男はかなり地味だが誠実そうで、彼とサンドラ・ブロックの組み合わせだって悪くなかった。
でも「スピード」の名が付いてる限りキアヌと比べてしまうし、それに、うーん、やっぱり船だよねえ。なんで船で「スピード」作ろうと思ったんだろ。それが聞きたい。

今回の悪役はウィレム・デフォー。主役のチョイスも乗り物のチョイスもビミョーな「スピード2」だけど、悪役のチョイスは誉めてつかわす(笑)。
よかったですよ、ウィレム・デフォー。こんな役ばっかだなあと思うけど、彼ならではの気味悪さは出てた。

うん、でもこれくらいかな良かったの。
ウィレム・デフォーが最後まで彼らしかったのが良かった作品って感じです。
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by teri-kan | 2010-10-07 08:46 | アメリカ映画 | Comments(0)

「スピード」(1994)

そういえばこれについて書いてなかったなと、TVでやってるのを見て思い出した。
まあ、書くといっても特に書くことないんだけど。
なんといっても観たまんまの映画なんで。

あらすじはご存知の通り、爆弾テロリストが路線バスにしかけた爆弾は、スピードをゆるめると即爆発してしまうというシロモノで、バスに乗り合わせたサンドラ・ブロックが必死こいてバスを疾走させ続け、SWAT隊員のキアヌ・リーブスが爆弾処理にメチャクチャ奮闘する、という話。

つくづく派手な映画ですよね。バスの爆発とか、わざわざあんなものにぶつけなくたって。
地下鉄もあんな風に地上に飛び出してこなくったって。

どれだけ派手にできるか、それをひたすら追求した感のある作品で、でもそれで成功してるからいいのです。
やっぱり面白いですよ。「はあ」「ほお」「へえー」と感心しながら気楽に観れてとても良い。
はつらつキアヌと元気なサンドラを気楽に楽しめばいい。

個人的にはキアヌとサンドラ以上に欠かせないデニス・ホッパーのイッちゃってる感じが好きです。
ホント、絵に描いたような悪者で、同情の余地が全くないところが素晴らしい。
やってることが大袈裟な割にうすっぺらーい悪者っぷりがたまりません。すっげーイヤなヤツなんだけど、彼がいるからこその「スピード」だよね。



とまあ、こんな感じです。「スピード」の感想。
とってもTV向きな、幸せな時代の能天気ド派手アメリカ映画。

こういう作品って今となっては貴重です。
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by teri-kan | 2010-10-06 00:15 | アメリカ映画 | Comments(0)

「リベンジ」(1990)

私的には一応恋愛映画だけど、ヤクザ映画っぽい雰囲気もある作品。
タイトル通り「復讐」がテーマのお話で、じゃあ何の復讐かとなると、これがはっきり言って、
「自分のせいなんだからしょーがないじゃんかよう、ケビンさんよう」
と言いたくなるような復讐モノ。

役者はいいんです。主人公の若き退役軍人にケビン・コスナー、彼と恋に落ちる人妻にマデリーン・ストウ、彼女よりうんと年上のダンナでありケビン・コスナーの旧友でもあるメキシコの大富豪にアンソニー・クイン。
この三人はいいんですよねえ。ケビン超セクシー、マデリーンキレイッ、アンソニー・クイン渋くて穏やかで大物感たっぷり!って感じでとてもいい。
しかしストーリーのゆるさがあまりにも悲しい。

全然有名じゃない映画だから、もうあらすじここに書いちゃうけど、軍を退役してヒマになったケビン・コスナーがアンソニー・クインの豪邸に遊びにいったら、そこには若くて美人の奥さんマデリーン・ストウがいて、二人は恋に落ちてダンナに隠れて不倫に走っちゃうんだけど、実はアンソニー・クインは表にも裏にも顔がきくヤクザのボスみたいな人で、二人の関係なんか盗聴やらなんやらで先刻承知、自分が出かけてる隙にうまうまと密会してる二人を部下引き連れて急襲して、ケビンをボコボコの半殺し状態に、マデリーンを売春宿へポイッと売り飛ばしてしまいます。
可哀想に、彼女顔に傷を負わされてヤク漬けにされて、ほとんど廃人になっちゃってねえ。
で、自分と彼女をこんな風にしたヤツラにケビンが復讐を挑む……というのが「リベンジ」という名の映画のリベンジなわけですが、はっきり言ってこれは自業自得です。先に友人の妻を寝取ったのは自分なんだし、まあそこまでひどい目に合わせなくてもとは思うけど、アンソニー・クインがどんな人かはケビンも妻も知っていたわけで、それならもうちょっと慎重にすればよかったと思うし、実は道理としては妻と親友に裏切られたアンソニー・クインのリベンジの方がまだ理解できるんですよね。

そりゃ恋に理屈はないし、旧友の妻とはいえ愛してしまったらしょうがないし、女の方だって年の離れた夫の飾り物のような妻でいるより同年代の男の方がいいでしょう。実際その辺のことはアンソニー・クインも理解してるようなんですよね。許せないという感情は当然ありながらも、悲しいことながら理解できてないことはない。

問題は、じゃあそこら辺でケビンと彼女は深く悩んでいたのかというと、ほとんどそれが見えないところが大問題で、「自分達は彼を裏切っているんだ」という後ろめたさをもっと前面に出せばいいのに、なんかねえ、軽いんですよ。ホントに遊んでるみたいに軽いんですよ。
車の運転中くらい慎めよとか、もうね、美男美女が愛し合う場面は絵的には美しいが、だからといってこれはどうよという展開を見せるんですよね。盗聴されるシーンにしても、アンソニー・クインの屋敷内の電話で不倫トークとか、アホかーって突っ込みたかったですよ。そんなの聞かれてしまうに決まってるじゃないかー。

そんなストーリー的にユルユルの、なんともビミョーな映画ですが、それでも私は「ゴースト」や「プリティ・ウーマン」よりも全然こっちの方が印象に残ってて、それはなぜかと言うに、突っ込みどころの多さもさることながら、やっぱりね、カッコいいんです、ケビン・コスナーが。もう超がつくくらいセクシーで、フェロモン振りまきまくりなんです。

この映画は結局そういう映画なんですね。カッコいいケビン・コスナーが友人の妻を愛して、道ならぬ恋に溺れるカッコよさを一番に描いている映画なんです。カッコいいケビン・コスナーが車で美女とイチャイチャして、カッコいいケビン・コスナーが愛のためにボコボコに痛めつけられて、カッコいいケビン・コスナーが愛のために復讐に立ち上がって、カッコいいケビン・コスナーがボロボロになった愛する女を救いに行って、カッコいいケビン・コスナーが……(しつこい)
っていう映画なんですよ。
彼のカッコよさを描くのが第一だから、ストーリー的に「へ?」みたいなところがあっても、それはしょうがないんです。とにかくケビンがカッコよければいいのです。これはケビン・コスナーを愛する世の女性達のために作られた映画なんだから(←きめつけ)、彼のカッコよさを楽しめばそれでOKなのです。

ちなみにこの映画の製作総指揮はケビン・コスナー。
さすが本人、自分の魅力をよくおわかりになっていらっしゃいます。
なのでこの映画は彼のファンが観るべき。
昔のケビン・コスナーはカッコよかったらしいけど一体どんな感じだったんだろうという興味が湧いた人にもオススメ。

そしてこれが肝心。この映画はロマンチストさんに大オススメです。
実は本作のラストはかなり良い。ステキというには物悲しく、悲惨というには柔らかで優しく、とても印象的なラストです。

ああいう愛され方をされれば、やはり幸せではあります。なんかいろいろ書いたけど、こういうラストだからやっぱり恋愛映画なんですよねえ。こんなタイトルだけど、バリバリ恋愛映画。

是非機会があればご覧になって、美男美女の、メキシコの空の下での大人の恋愛を楽しんでもらえたらと思います。
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by teri-kan | 2010-08-27 01:13 | アメリカ映画 | Comments(0)

「ゴースト ニューヨークの幻」(1990)

今回初めて気がついたんですが、「ゴースト」って「プリティ・ウーマン」と同じ年に公開だったんですね。
あんまり恋愛映画というものを観ない自分ですが、この頃は観てたんだなあ。

「プリティ・ウーマン」にしろ「ゴースト」にしろ、使われてる曲が古いのが特徴的です。
「プリティ・ウーマン」はロイ・オービソン、「ゴースト」の「アンチェインド・メロディ」はライチャス・ブラザーズのそれぞれリバイバル。
確かにいい雰囲気なんですよね、懐メロが流れるラブストーリーって。で、どちらも映画にピッタリ合っていました。



「ゴースト」といえばデミ・ムーア。当時まだ二十代。
若いデミ・ムーアは可愛いんです。後年いかにもゴツくて強い女!って感じになる彼女ですが、「ゴースト」は可愛かったなあ。有名なろくろのシーンとか本当に可愛い。

死んでなお恋人を守るという設定はステキで、マンガなんかでもよく出てくるパターンですが、そういう意味ではストーリーとしては特になんてことないストーリーといえます。まあ恋愛モノとはそういうものですが、この映画が変わってるのはサスペンスっぽかったり、幽霊モノであるってところなんでしょう。

実は今から考えても当時なんであんなに話題になったのかよくわからない作品。ステキな映画だったけど、個人的にはそこまで「感動した!」ってほどじゃなかったです。
やっぱり死んじゃうお話だからかなあ。ラブと死がセットになった話が私は得意でないので(だって辛いじゃないですか)、死を絡めたベタなストーリーということで、ちょっと公平に観れてなかったかもしれません。

音楽はよかったですね。
「アンチェインド・メロディ」は名曲だし、今回調べてみて初めて知ったんだけど、「ゴースト」の音楽はモーリス・ジャールだったのでした、「アラビアのロレンス」とかの。
いい映画音楽をたくさん作ってる人ですが、当時はそんなの全然知りませんでした。「ゴースト」ってアカデミー作曲賞にもノミネートされてたそうで、ていうか作品賞にもノミネートされてたんですねー。そんなに評価の高い映画だったのか。全然知らなかった。

ちなみにこの年作品賞を取ったのは「ダンス・ウィズ・ウルブズ」。
あれに太刀打ち出来なかったのは確かに仕方ないな。



残念なのは主演のパトリック・スウェイジが去年亡くなってしまったこと。
彼の死がショックだったということは、なんだかんだで「ゴースト」は私の中で印象に残ってる映画だったということなんだと思います。
まだ57歳だったのに……早すぎる死でした。
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by teri-kan | 2010-08-25 10:44 | アメリカ映画 | Comments(0)