「黄金の羅針盤」
2009年 01月 08日
なので先に映画の話から。
予告編には心を動かされなかったのだが、シリーズ物だというので観に行ったこの映画。
でも出来は悪かった。「続編作れるのか?」と心配になるほどに。
キャストは豪華、CGも悪くない、絵自体はとても綺麗、なのに映画として全然ダメ。エピソードの羅列だけで、素材はいいのにシェフが素人の典型のよう。
こんな映画なのになぜ原作を読もうと思ったのかというと、あまりに映画が悪すぎたから。ようするに「こんなもんじゃないだろう」と思ったから。
だって原作の評判はとてもいいのである。このまま映画が打ち切りになって先のストーリーを知らないままというのはなんだかもったいない気がするのである。
なので読んでみた。「黄金の羅針盤」「神秘の短剣」「琥珀の望遠鏡」のシリーズ3作とも。
で、1作目の「黄金の羅針盤」なんですが、映画、こりゃいかんでしょう。全然ダメです。
特にラストのあの出来事をカット、あるいは次に回すなんて、ちょっとどうでしょうか。
子供が主人公と言いつつ非常に「大人の事情」が鍵を握る作品なんですが、それを綺麗事ですませてしまうとつまらんことになってしまう可能性大だと思います。映画、続編を作るならちょっと性根を入れ直さないといけないでしょうね。
本はなかなか面白い。先を読ませるし、すぐに「神秘の短剣」に進みました。
映画はもったいなさすぎ。