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「ダメージ」(1992) 

順風満帆な人生を送る政治家が、息子の恋人に溺れて破滅する物語。
主演はジェレミー・アイアンズ。相手役はジュリエット・ビノシュ。

「運命の逆転」以来、私はジェレミー・アイアンズが大好きなんですが、この人、破滅的な役が多いんですよねえ。じわじわ侵食されていくような破滅っぷりというか、この映画にしろ「エム・バタフライ」にしろ、後戻りできない境地に突き進んでいく様がなんとも苦しい。
「エム・バタフライ」が93年の作品で、たてつづけに彼の破滅を観て、だから実は「ロリータ」は観てないのです。そういうジェレミー・アイアンズを観るのがなんかもう辛くて。

女に溺れてどうしようもなくなってしまうのは、まあしょうがないんですよ。本気の本気だったわけだし。
でも息子かわいそうだったなー。(ルパート・グレイブス……ううっ。「眺めのいい部屋」ではあんなに可愛くてキラキラしてたのに。)

運命の女がジュリエット・ビノシュというのが成る程って感じです。言葉で表現しにくいのですが、ああいうのにのめり込んだ男を引き戻すのは大変そうな気がします。

役柄とはいえ、なんでこんな厄介な相手ばかりに入れ込んでしまうんですかねえ。「エム・バタフライ」や「ロリータ」に比べれば、お相手が息子の恋人っていうのがマシなくらいなんだから(いや、全然マシではないんだが)、困ったもんだと思います。
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by teri-kan | 2009-03-06 10:06 | イギリス映画 | Comments(0)

本や映画、もろもろについて思った事。ネタバレ有。


by teri-kan
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